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2024年1月8日 20時47分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/301429?rct=world
【高雄(台湾南部)=石井宏樹】13日に投開票される台湾総統選で、第3党・台湾民衆党の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長(64)の求心力が低下している。最大の注目を集めた野党候補の一本化交渉での振る舞いが「暴走」とみなされて民衆党の党員や支持者の離反を招き、与野党候補三つどもえの激戦から脱落し始めている。
◆外科医から台北市長、一時は「2番手」につけていた
柯氏は政治とは無縁の外科医だったが、2014年に台北市長に当選。従来の政治家とは異なるはっきりとした物言いが、無党派層の若者の支持を集めた。2023年末に開かれたテレビ討論会でも、他の総統候補のスキャンダルを追及して存在感を発揮。一時は、与党民進党の頼清徳(らいせいとく)副総統(64)に次ぐ支持率を誇った。
しかし、野党の共倒れを防ぐため、対中融和路線の国民党と昨年11月に一度は合意した候補者の一本化が決裂。最大野党の国民党が総統候補を譲る状況にはない明らかに不利な条件で交渉入りし、立候補締め切り直前まで混乱を引きずり、台湾メディアは「醜いメロドラマ」と酷評。世論調査でも決裂の責任は柯氏にあるとの声が多数を占めた。
総統候補を国民党に譲ることに反発が強かった民衆党内では、独断での交渉入りや党運営を巡る反発が高まり、地方支部幹部らが相次いで離党。支持率争いでもリードする頼氏との差が開き3位が定位置になった。
◆人気だったはずの若者からも…「核心的な価値観がない」
柯氏を熱烈に支持してきた若者の反応も冷ややかだ。「交流サイト(SNS)を効果的に使った活動や、透明性を重んじる姿勢を新鮮に感じて好感を持っていた」と、以前は柯氏のファンだったと話す大学院生の女性(25)は、その後、女性や社会的弱者への不適切な発言が目立つ柯氏の政治姿勢に疑いを持ち始めた。野党共闘を巡る騒動を受け「核心的な価値観がない人であることが明らかになった」と失望を口にした。
中国と距離を置く与党の民進党と、対中融和路線の国民党の二大政党に不満を持つ若者らの支持で勢力を伸ばしてきた柯氏にとっても、今回の総統選は大きな分岐点になりそうだ。
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