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中国、習近平国家主席69歳に 3期目入りと直面する課題を解説/石井一利・nhk
2022年06月16日 (木)
石井 一利 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/469912.html
中国の習近平国家主席は6月、69歳になりました。
中国共産党のこれまでの慣例では、引退を迫られる年齢ではありますが、習主席は、これを破る形で、ことし後半に開催される党大会で、党のトップを続投し、3期目入りするとの見方が出ています。
異例な続投を目指すといわれる習主席が直面している課題などについて解説します。
【中国共産党 年齢に関する慣例「七上八下」とは】
習近平国家主席が、69歳となり、指導部の人事を決める5年に1度の共産党大会を前に改めて注目されているのが、「7は上がり8は下がる」という年齢に関する党の慣例です。
この慣例、党大会が閉会し、新指導部が発足する時、67歳以下は指導部入りできる一方、68歳以上は指導部引退ともされています。
ことしの党大会の具体的な日程は明らかになっていませんが、現在7人の最高指導部のメンバーについて、年末時点の年齢を見てみると、習主席を含め3人が68歳以上となります。
習主席は、慣例を破る形で、党のトップとして3期目入りするとの見方が出ていて、共産党が、ことし、どのように慣例を運用し、指導部の人事を決めるのか、関心が集まっています。
【外交の課題 アメリカ】
その中国は、党大会を前に、様々な課題に直面していて、外交上の最大の懸案とも言えるのがアメリカとの関係です。
バイデン政権は、中国を「最大の競合国」と位置づけ、中国に対抗するため、民主主義や法の支配といった価値観を共有する同盟国や友好国との連携を強化する外交方針を示し、対立は激しくなっています。
「クアッド」や、新たな経済連携「IPEF」などの枠組みを通じて、中国を包囲するような動きを加速。
これに対して、注目されたのが南太平洋の島しょ国に対する中国の働きかけです。
この地域は、2段階に分かれた米中の攻防ラインのうち、グアムなどを結ぶ、いわゆる「第2列島線」の外側に位置する国もあり、安全保障上、重要な位置にあると考えられています。
中国は、4月、南太平洋のソロモン諸島との間で安全保障に関する協定を結んだことを明らかにし、周辺国やアメリカなどから、この地域での中国の軍事的な影響力拡大につながると懸念が強まりました。
さらに、中国は、5月から6月にかけて、王毅外相が、南太平洋の島しょ国など相次いで訪問し、安全保障面などで支援する考えを示しました。
一方、この地域に強い影響力を持つアメリカは、これにあわせるように、フィジーが、IPEFに加わると発表。
対する中国は、安全保障や貿易などの分野で島しょ国との協力を進める新たな構想を打ち出していましたが、合意には至りませんでした。
中国としては、思惑が外れたかたちで、この地域で、米中のせめぎあいが激しさを増しています。
中国は、「強い国」目指すという習主席の方針のもと、アメリカと激しく対立していますが、今後、長期的な経済発展につながるのか厳しく問われるかもしれません。
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