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欧州の態度変化でイラン軍事衝突もありうる イラン石油タンカー攻撃は政府の仕業、対応を言明−ロウハニ大統領 タンカー攻撃、イランが外国政府の関与主張 損傷の写真公開
http://www.asyura2.com/18/warb22/msg/878.html
投稿者 鰤 日時 2019 年 10 月 15 日 18:09:19: CYdJ4nBd/ys76 6dw
 

欧州の態度変化でイラン軍事衝突もありうる

2019/10/14

岡崎研究所

 英仏独、三か国首脳は、7月23日、サウジの石油施設攻撃について共同声明を発出し「イランに責任があるのは明白だ」と非難するとともに、核合意についてイランに全面履行を求めると同時に、現在の規定より長期にわたる核開発制限の枠組みや、ミサイル開発計画を含む地域の安全保障に関し、新たな合意に向け交渉を始めるべきであると述べた。


catolla/Koszubarev/iStock / Getty Images Plus
 これは、英仏独のイランに対する姿勢の明白な変化である。これまで英仏独は、トランプ政権がイラン核合意から離脱した後も、核合意の維持のため努力してきた。3か国の外相は 1月31日付けの共同声明で、核合意を維持すべく、イランとの円滑な金融取引のために「貿易取引支援機関(INSTEX:Instrument for Supporting Tarde Exchanges)を設立したと発表した。INSTEXの設立により、イランとの取引でユーロ建て決済が可能となる。当面はイランでの需要が大きい医薬品や医療機器、農産品、食品などの取引を支援するとされた。

 しかし、イラン政府は、一歩前進だが期待を下回るとして、石油取引の早期再開ができないことに不満をあらわにした。 その上、米国政府が INSTEX に不快感を示し、INSTEX のイラン側機関を制裁の対象とすることを示唆した。

 当初、イランは、核合意で核開発の規制を受け入れる代わりに米欧からの制裁解除でイラン原油の輸出が可能となり、イラン経済を再活性化することを期待した。それが、米国の「イラン核合意」からの離脱で米国の制裁が復活し、欧州の企業は米国の報復を恐れてイラン原油の輸入を躊躇した。イランから見れば、欧州は核合意を遵守すると言っても、イランにとっては、核合意を遵守する経済的なメリットが無くなり、不満を募らせていた。

 イランのザリフ外相が 7月1日、イランの低濃縮ウランの貯蔵量が核合意の上限300キロを超えたと述べ、イランが7月7日以降、核合意に反してウラン濃縮度を高めると警告したのは、欧州の政策に対する不満の表明であり、欧州を牽制する動きと考えられた。

 そこに来て、英仏独による7月23日の共同声明である。核開発自体の制約に加えて、ミサイル開発の規制、イランのヒズボラ、シリアなどへの支援による地域での勢力拡大にストップをかけようとするもので、これはトランプ大統領がかねてより要求してきたことである。 そもそも、2015年の核合意の交渉を始めるにあたって、欧米諸国はミサイル開発の規制、イランの地域での行動規制も交渉の対象とすることを考えていたが、そうすると交渉が難航し、妥結の目途が立て難かったので、取りあえずの最優先事項であるイランの核開発能力の制限にしぼって交渉することとした経緯がある。2015年の核合意にイランのミサイル規制、イランの地域での行動規制が含まれなかったのは、イランの核開発能力を規制し、イランの核兵器取得を防ぐことを最優先させるという現実的考慮の結果だったのである。トランプは、2015年の核合意には欠陥があると言っているが、それが現実的考慮の結果であったことは理解していないか、理解しようとしていない。

 英独仏は過去の経緯から、2015年の核合意の対象が限定的であることを十分理解しているはずなのに、今回交渉の範囲を広げることを主張したのはなぜか、その理由が分からない。

 イランは核合意の再交渉に全く否定的ではないが、交渉の対象を広げることには合意しないだろう。それにイランは交渉の前提として、制裁の解除を主張している。米国が制裁の解除に同意しないことは明らかで、今回欧州が米国に同調したことで、交渉が始まる見通しは立たない。

 今まで何とか核合意の存続に努めてきた欧州が態度を変えたことで、現行の核合意の存続は困難になったと言わざるを得ない。イランの核開発の規制の枠が外れることとなり、イランの核開発は核合意成立以前の極めて不安定な状態に戻る恐れがある。それはイスラエルの危機感を高め、場合によってはサウジの核開発を触発する恐れがある。中東情勢の不安定化が高まるのは必至である。

 今回の動きの発端は、サウジの石油施設攻撃である。未だイランによる攻撃であったとの決定的証拠は出ていないが、イランの革命防衛隊による攻撃であったとの見方がほぼ定着している。イランによる攻撃であったとしたら、イランはそれに対する反応の強さを読み違えていたと言える。

 これからもイランに対する締め付けが強まり、特に頼りにしていた欧州が態度を変えたことで、イランはまた何らかの反撃を試みることは十分考えられる。その際どの程度の反撃なのかは重要である。欧米が一線を越えたと判断するような反撃をすれば、イランをめぐり軍事衝突が起こる危険が高まる。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/17566


 
イラン石油タンカー攻撃は政府の仕業、対応を言明−ロウハニ大統領
Golnar Motevalli、Arsalan Shahla
2019年10月15日 6:45 JST
イランのロウハニ大統領は14日、同国の石油タンカー1隻が紅海で攻撃を受けた問題に対応すると表明し、テロリスト集団ではなく、ある政府の仕業であることが証拠で示されていると語った。

  2015年の核合意から米国が昨年離脱した後初めて記者会見に臨んだロウハニ大統領は、イラン政府当局者が事件の映像を見たと述べ、複数のロケットがタンカーを標的にした可能性が高いと指摘した。同大統領は責任の所在に言及することは避けたが、タンカーは攻撃を受けた際、サウジアラビアのジッダ港付近を航行していた。

  ロウハニ大統領は「これはテロリストによる動きではなく、個人によるものでもなかった。ある政府が実行したものだ」と言明。イラン当局がロケットの破片を検証していることを明らかにした。

原題:Iran’s Rouhani Vows Response to Oil Tanker Attack(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-14/PZDRRJT0AFB901


 

タンカー攻撃、イランが外国政府の関与主張 損傷の写真公開
2019年10月15日 6:21 発信地:テヘラン/イラン [ イラン サウジアラビア 中東・北アフリカ ]
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タンカー攻撃、イランが外国政府の関与主張 損傷の写真公開❮ 1/12 ❯‹ ›
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
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イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」の船上でポーズをとる乗組員ら。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」の船上でポーズをとる乗組員ら。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
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イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
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イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」の船上でポーズをとる乗組員ら。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
イラン船籍の石油タンカー「サビティ」が受けた損傷。イラン国営タンカー会社(NITC)が公開(2019年10月14日公開)。(c)National Iranian Oil Tanker Company (NITC) / AFP
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【10月15日 AFP】サウジアラビア沖で先週、イラン船籍の石油タンカーが攻撃を受けた問題で、イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は14日、首都テヘランで記者会見し、攻撃には外国政府が関与していたとの考えを示し、「敵対的な裏切り行為だ」と批判した。イラン当局は、損傷を受けた船体の写真を公表した。

 イラン政府によると、イラン船籍の石油タンカー「サビティ(Sabiti)」は11日、サウジの港湾都市ジッダ(Jeddah)沖の紅海(Red Sea)海上で2度の爆発に見舞われた。

 ペルシャ湾では船舶に対する攻撃が相次いでいるが、イラン船舶が攻撃を受けたのはこれが初めて。一連の船舶攻撃について、米国はイランの犯行と主張している。

 ロウハニ師によると、イランは複数の「ロケット弾」がタンカーに向かって発射され、うち2発が命中したことを示す映像を入手しているという。

 タンカーを所有するイラン国営タンカー会社(NITC)が公開した13日撮影の写真には、右舷の喫水線の上に開いた2つの穴が写されている。ただNITCは、攻撃がサウジ領土から行われたとの見方については否定した。(c)AFP/Amir Havasi
https://www.afpbb.com/articles/-/3249485  

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コメント
1. 2019年10月15日 21:58:04 : ji2rFYLep2 : cHc1WDBQN1pyNjY=[1] 報告
アメリカネオコンの代弁者、岡崎研究所が悔し紛れに何か書いている。そう君たちの信仰するアメリカはイランを追い詰めることはできず、逆に孤立しこの地区で後退したということだよ。
2. 2019年10月16日 19:01:19 : bLbVVSfKBo : Q0txSzNoeHg1TG8=[27] 報告
衝突を 煽って見せる したり顔
3. 2019年10月16日 19:01:22 : vAFwYjZh72 : cWg2OHRpUTh1UFU=[3] 報告
イランのタンカー受けた傷跡は、日本のタンカーのそれと酷似している。

多分、攻撃者は、同一だ。

4. 2019年10月17日 11:20:17 : FGnOQRqLW9 : YS5jVE1jd2NjWS4=[104] 報告
>タンカーを所有するイラン国営タンカー会社(NITC)が公開した13日撮影の写真には、右舷の喫水線の上に開いた2つの穴が写されている。
>ただNITCは、攻撃がサウジ領土から行われたとの見方については否定した。

公開された写真とこの主張を信じるなら、攻撃は小型艇で接近して手持ち出来る
小型のミサイルかロケット弾(本来は対空か対戦車用)で行われた可能性が高い。
そうするとどの勢力でも可能だから、犯行声明が出ない限りどこがやったかは
明確にはならないだろうな。

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