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トルコ軍のシリア攻撃を批判する米国もシリアを侵略している国(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/18/warb22/msg/873.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 10 月 13 日 20:15:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

トルコ軍のシリア攻撃を批判する米国もシリアを侵略している国
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201910120000/
2019.10.13 櫻井ジャーナル


 トルコ軍によるシリア北東部に対する攻撃が続く中、アメリカの特殊部隊を誤射したと伝えられている。トルコはシリア北部、トルコとの国境に近い地域からクルドを追い出し、そこへ親トルコのシリア人を入植させようとしているとも言われている。

 シリア政府は自分たちの承認を受けずに軍隊をシリア国内へ入れている外国勢力に対し、一貫して侵略行為だと抗議してきた。シリア政府が同国内での軍事行動を認めているのはロシアとイランだけ。ロシアはトルコに対してシリアの主権を尊重するように求めている。クルドはシリア国民だという立場だ。

 クルドを手先として利用しているアメリカ、そのアメリカの影響下にあるEUもトルコを批判しているが、アメリカ、イギリス、フランスのようなシリアへ軍隊を派遣している国をシリア政府は侵略者と見なしている。

 ドナルド・トランプ政権はトルコに対して事前に攻撃を容認するシグナルを送っていたと言われているが、それを裏切りだと批判する声がアメリカ国内にはある。ダーイッシュ(イスラム国、IS、ISIS、ISILとも表記)と戦う同盟相手だというのだが、ダーイッシュはアメリカによって作り出された。バラク・オバマ政権の政策が称した怪物だということは本ブログでも繰り返し書いてきた。さまざまなタグがつけられたアル・カイダ系武装集団についても同じことが言える。

 2011年3月にアメリカを含む勢力はシリアへの侵略戦争を始める。その勢力にはトルコも参加していたが、戦争の長期化で経済が破綻、離脱してロシアへ接近した。

 ダーイッシュにしろアル・カイダ系武装集団にしろ、その実態は傭兵。ジョージ・W・ブッシュ政権がイラクを先制攻撃した2年後にロビン・クック元英外相​​は「アル・カイダ」について、CIAに雇われて訓練を受けた「ムジャヒディン」のコンピュータ・ファイルだと説明している。傭兵の登録リストだ。

 ​​2012年8月、アメリカ軍の情報機関DIAはオバマ政権の「穏健派支援」が危険だということをホワイトハウスへ報告している。その時の局長がトランプ政権の最初の国家安全保障補佐官であるマイケル・フリン中将。

 その報告書はシリアで政府軍と戦っている武装勢力の中心がサラフィ主義者やムスリム同胞団だと指摘、アル・カイダ系とされるアル・ヌスラ(AQIと実態は同じだと指摘されていた)の存在も記述している。ちなみに、アル・ヌスラの主力はサラフィ主義者やムスリム同胞団だ。

 これも繰り返し書いてきたが、ダーイッシュとアメリカとの関係は深く、その事実はさまざまな人に指摘されてきた。例えばアメリカ空軍のトーマス・マッキナニー中将​​は2014年9月、アメリカがダーイッシュを作る手助けしたとテレビで語っている。

 また​​マーティン・デンプシー統合参謀本部議長(当時)はアラブの主要同盟国がダーイッシュに資金を提供していると議会で発言、10月にはジョー・バイデン​​米副大統領がハーバーバード大学で中東におけるアメリカの主要な同盟国がダーイッシュの背後にいると語っている。2015年には​ウェズリー・クラーク​元欧州連合軍最高司令官もアメリカの友好国と同盟国がダーイッシュを作り上げたと述べた。

 そして2015年8月、アル・ジャジーラの番組でダーイッシュの勢力を拡大させた責任を問われたフリン元DIA局長は自分たちの任務について、情報の正確さをできるだけ高めることにあると反論。​​その情報に基づいて政策を決定するのはバラク・オバマ大統領の役目だと指摘している。

 ダーイッシュは2014年に売り出された。当初は残虐性が宣伝され、その残虐な集団を殲滅するという口実でシリアを空爆、シリア政府軍を攻撃、インフラを破壊した。その間、アメリカ軍は武装集団へ物資を「誤投下」し、その武装集団は勢力を拡大していく。その武装集団を敗走させたのは2015年9月末にシリア政府の要請で介入したロシア軍だ。

 アメリカの軍や情報機関はそうした武装集団の主要メンバーを救出する一方、少なからぬ戦闘員が放置されることになる。クルド側へ入った戦闘員もいるようだ。

 このクルドには欧米の侵略に協力してきた歴史がある。イラクを拠点とし、ムスタファ・バルザニに率いられたクルドは1960年代からイスラエルの手先として活動してきたことは広く知られている。その背後にはアメリカや王制時代のイランが存在していた。ムスタファの息子がマスードだ。

 アメリカにはイラン、イラク、シリア、トルコにまたがる地域にクルドの国を作る計画があった。中東版「満州国」のような存在で、そこを拠点にして中東全域を支配しようというわけである。そうした意味で、ダーイッシュやアル・カイダ系武装集団からクルドへの手先交代はアメリカのビジョンに合致していたのだが、ここにきてそのビジョンが揺らいでいる。その原因を作ったトルコがアメリカで批判されるのは必然だろう。


 

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コメント
1. 2019年10月13日 21:42:26 : Vbhyu4Tg0Y : REguWkF4RWlFNzI=[53] 報告
>アメリカにはイラン、イラク、シリア、トルコにまたがる地域にクルドの国を作る計画があった。中東版「満州国」のような存在で、そこを拠点にして中東全域を支配しようというわけである。

なるほど!

2. 2019年10月14日 11:26:40 : YqwCHf1SB2 : d1ovbWtRSVM1Vm8=[7] 報告

 遠大なクルド国家成立の前準備として、シリア内に小規模な国家もどきを創るつもりで、トルコに親US国家をクーデターにて成立しようと画策したが、この目論見はロシア情報機関の現トルコ大統領への緊急警告で頓挫している。

 その後のトルコーUS関係は現在において最高潮に達している。

 トルコがシリアへ侵入できるのは、USがシリアに侵入可能ならば、可能なのであろう、と、ともに国際社会に向けて勝手な言いぐさを申し立てている。(国連に加盟している国家の承認を得ずにシリアに軍事展開する根拠として)

 一週間以上のアナウンスがあったにもかかわらず、クルド、情報機関は適切に行動できていない。

 US大統領の行動予測はイスラエルを通して把握可能であったはずと想像するが、その形跡はなさそう、或いは偽情報を知らされていたか?裏切られたと彼等は表現しているが、

 US大統領、トランプ氏は自身の弾劾への防衛として中東政策の変更をしているように思われる。

 ペンタゴンの完全な同意はえてないと想像するが、US国家としては、シリアが他のファクターで混乱するならば、それでよし、即ち、敗色のなか、まぎれを求めているとも云える。

 

 

3. 2019年10月14日 19:00:27 : fG31PJakfk : ZHRkQVNRQ2hrbEE=[102] 報告
目論見が 揺らいで騒ぐ 奥の院
4. 2019年10月15日 08:41:07 : fxnbquaO5U : b3FZc1htLmt4MFU=[1] 報告
トルコ政府としては、米軍の支援するソグド人部隊をトルコシリア国境から排除しておかないと将来米軍が再びシリアとトルコの国家転覆にソグド人を悪用するからだ。

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