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https://jp.sputniknews.com/opinion/201909216691599/
日本とオーストラリアのパイロットは共に戦う準備をしている
© AFP 2019 / Kazuhiro Nogi
オピニオン
2019年09月21日 09:32
筆者 : ドミトリー ヴェルホトゥロフ
日本では日本とオーストラリアの合同航空軍事演習「武士道ガーディアン2019」が始まった。こうしたタイプの演習が行われるのははじめてだが、その具体的な目的は明らかにされていない。オーストラリアのリンダ・レイノルズ国防大臣と空軍司令官で副元帥のジョー・イエルバシ氏の声明は、両国の軍事パートナーシップの重要性についてのみ明らかにしている。
演習は日本の北部地域で実施される。情報によれば、演習は北海道の千歳基地と青森県の三沢飛行場の2ヶ所で行われる。日本の北部は海でロシアとの国境に接する。しかし、間近に迫った軍事演習に対しロシア政府はなんの反応も示していない。この軍事演習はロシアにとって潜在的な懸念の要因になるだろうか。
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この問いに答えるためには空軍の演習の構成を見る必要がある。演習には、オーストラリア空軍からF/A-18E/Fが7機とエアバス A330 MRTT給油機が1機参加する。日本への地上スタッフの移送にも輸送機が使用された。オーストラリアの航空機は演習時に千歳基地を拠点とする。
航空自衛隊からは第2航空団(千歳基地)から10機のF-15戦闘機と第3航空団(三沢基地)から3機のF-2戦闘機の参加が予定される。
合計20機の軍用機の参加で実施されるため、ほぼ航空飛行中隊(戦術中隊)になるといえる。
これらすべてのデータから、もっとも注目すべきは三沢基地だ。三沢基地は空軍の重要な中核をなす。ここには、米空軍第35戦闘航空団と航空自衛隊の第302飛行隊が配備されている。これらのほかに同基地には米国の陸海空軍の偵察部隊が配備され、また、レーダー探知機E-2Cからなる航空自衛隊第601飛行隊も配備されている。
また三沢基地にははじめて自衛隊のF-35A戦闘機部隊も配置された。
CC BY-SA 3.0 / Jyusin / Korean Peninsula
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こうした詳細をすべて列挙した後、オーストラリアと日本の航空軍事演習の内情は、代表者によって公式に発表されたものよりもはるかにはば広いことが明らかになった。実際には、今回の演習には次のような特徴があると推測される。
第一に、2国間の演習というのは形式的で、 演習にはおそらく米国の専門家が関与するか、少なくとも米国の監視の下で実施がされる。
第二に、演習の主な目的は、極めて重要な課題を完成させることにある。それは、特定の空域で自衛隊が指揮をとることが目的で、そのために航空自衛隊とオーストラリア空軍の混合部隊が構成される。このことが事実とすれば、これは非常に興味深い決定といえる。実際、想定される戦争が発生した場合、米空軍が戦闘地域に集中するという状況が考えられることから、その際に日本の空域保護を強化する必要が生じる。オーストラリア空軍の航空機は、戦時の日本の航空機を強化するためのリザーブと見ることができる。
このようにオーストラリアと日本の合同演習「武士道ガーディアン2019」は、特定の国に向けられたものではないと考えられる。演習の目的はより全般的といえる。演習は混合部隊で構成される共同行動の習熟を目的とし、将来的に部隊に最新のF-35A戦闘機が装備される可能性もある。
タグ オーストラリア, 日本
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