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(回答先: シリア内戦 最後の濡れ衣攻撃〜シリアで米露が本格戦争することはない/田中宇 投稿者 仁王像 日時 2018 年 9 月 15 日 17:55:44)
「シリア内戦 迫る総攻撃」(ここに注目!)/出川展恒・nhk
2018年09月14日 (金)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/305265.html
出川 展恒 解説委員
内戦が続くシリアでは、アサド政権が、反政府勢力の最後の主要な拠点に対し、近く総攻撃を行う構えで、非常に多くの市民が犠牲になることが懸念されています。出川展恒解説委員です。
Q1:アサド政権が総攻撃を行おうとしている狙いは何ですか。
A1:7年以上にわたるシリアの内戦も、最終局面に近づいています。アサド政権は、反政府勢力の支配地域を次々に奪還し、圧倒的優位に立っています。反政府勢力は、北西部のイドリブ県とその周辺に集結し、ここが、いわば、「最後の重要な拠点」となっています。アサド政権は、ここを奪還すれば、内戦での勝利が不動のものとなり、領土の支配も回復できると考えているのです。そのためには手段を選ばない姿勢で、すでに空爆も開始しています。
Q2:多くの市民が巻き込まれるのが心配ですね。
A2:その通りです。国連によりますと、現在、イドリブ県一帯には290万人が生活していると見られ、ほとんどは、武器を持たない一般市民です。およそ半数は、国内の他の場所から戦火を逃れ、避難してきた人々です。アサド政権による総攻撃が行われれば、反政府勢力側が、市民をいわゆる「人間の盾」とする恐れがあるほか、化学兵器が使用されることも懸念されています。新たに大量の難民や避難民が出ることも予想され、国連は、「最悪の人道危機が起きる恐れがある」と警告しています。
Q3:関係国が事態打開に向けて動いてきましたね。
A3:はい。しかし、状況は非常に厳しいと言わざるを得ません。
先週、シリア内戦への関与を強めるロシア、イラン、トルコの大統領が首脳会議を行い、打開策を探りましたが、物別れに終わりました。アサド政権の後ろ盾となっているロシアとイランは、「テロリストを排除する必要がある」として、総攻撃を支持しました。これに対し、反政府勢力側を支援するトルコは、総攻撃が行われれば、大勢の難民がトルコに流入し、安全が脅かされるとして、「停戦」を強く求めましたが、ロシアとイランが拒否しました。国連安保理でも、ロシアとアメリカの主張が対立したままで、事態打開の糸口は見えません。すべての当事者が、立場や利害の違いを超え、避難ルートの確保など、市民の犠牲をくい止める手立てを講じる必要があると思います。
- シリア内戦 ロシアとトルコ合意でイドリブ県総攻撃は当面回避/nhk 仁王像 2018/9/18 06:30:40
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