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イドリブ奪還作戦を前にイラン、ロシア、トルコの大統領が会談へ
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201808310000/
2018.09.01 櫻井ジャーナル
イランのハッサン・ロウハニ大統領、ロシアのウラジミル・プーチン大統領、そしてトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が9月7日にイランで会談する。テーマはシリア情勢だ。
現在、シリア政府軍とロシア軍はシリア西部のイドリブを奪還する準備を進めている。この地域を占領しているアル・カイダ系のタハリール・アル・シャーム(アル・ヌスラ)を排除することが作戦の目的だが、その背後にはアメリカ、イスラエル、サウジアラビア、イギリス、フランスがいる。
この奪還作戦にトルコが関わるひとつの理由はイドリブにトルコ系の武装集団もいるからだが、シリア政府軍とロシア軍との攻撃でタハリール・アル・シャームが国境を越えてトルコへ逃げる可能性があることも無視できない。ロシア政府はジハード傭兵を追撃する権利がシリア政府軍にあるとしているが、トルコ軍との連携は必要だろう。
ジハード傭兵を使ったイドリブ占領を続けたいアメリカはイギリスやフランスを引き連れて直接的な軍事介入を行う姿勢を見せている。その軍事介入を正当化するために化学兵器の使用を口実にすると、事実上、宣言しているのだが、シリア政府やロシア政府が化学兵器を使った偽旗作戦の存在を明らかにし、その主張を裏付ける証拠をOPCWや国連へ提出したという。そうした影響なのか、SCD(シリア市民防衛)、別名「白いヘルメット」が移動しているとも伝えられている。
ロシア軍はアメリカ主導軍の動きに合わせて艦隊を地中海へ増派するなど応戦態勢を整え、地中海で艦隊演習を実施するだけでなく、9月11日から15日にかけてウラル山脈の東で30万人が参加する大規模な演習ボストーク18が予定されている。この演習には中国とモンゴルが招待されているという。
本ブログでは何度も書いてきたが、アメリカやイスラエルの基本戦術は脅せば屈する。今回も軍事力を行使する姿勢を見せてロシアを脅しているが、ロシアは受けて立つ姿勢を示している。アメリカは脅しても屈しない相手を脅している。
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