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(回答先: 小沢一郎氏、杉田水脈議員の「人権侵犯」認定を受け、要職起用の自民党を「差別容認政党」と批判(よろず〜ニュース) 投稿者 蒲田の富士山 日時 2023 年 10 月 19 日 18:59:55)
2023年11月15日 12時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/290003
アイヌ民族などへの言動を巡って、札幌と大阪の法務局から人権侵犯と認定された自民党の杉田水脈衆院議員だが、頭を下げたくない団体があるようだ。名指しされたのは「アイヌ政策検討市民会議」(札幌市)。どんな団体なのか。目の敵にされる事情はあるのだろうか。(木原育子)
◆「直接謝罪は求めていない。それは杉田氏の妄想」
「こんな団体に謝罪するぐらいなら政務官をやめます」。保守系月刊誌のユーチューブ番組に出演した杉田氏は、政務官を辞した理由をそう語った。
「こんな団体」と言ってのけたのが、アイヌ政策検討市民会議。安倍政権に反発し、自身の言動に直接謝罪を求めていたのが市民会議だった、と主張した。
だが、市民会議代表で、北海道大のジェフリー・ゲーマン教授(多元文化教育論)は「私たちは当時、杉田氏のヘイトスピーチに抗議し、更迭を求めていたが、私たちの団体に対する直接の謝罪は求めていない。本人の妄想だ」と指摘。「杉田氏に心から謝罪する意思がなければ無意味だ。杉田氏は人権侵犯の認定を受けたのに、まるで被害者のように自身の言動を正当化しようとしており、本末転倒だ」と憤った。
◆学術研究に裏付けされながら市民運動を展開
市民会議は2016年4月に発足。研究者やアイヌ民族、市民らで発足した。定期的に集会や勉強会を開き、積極的に声明を発表。国政選挙では候補者にアイヌ政策へのアンケートを欠かさず、「こちら特報部」も発足当初から取材。国のアイヌ政策の問題点を市民社会に訴えてきた。
創設に尽力した元代表で室蘭工業大の丸山博名誉教授(環境政策)は「国際基準に基づき、先住民族政策に当事者の自決権を反映させたいと発足した。学術的研究に裏付けされながら市民運動を展開するプラットフォームが必要だと感じたからだ」と語る。
目標にしてきたのは、NPO法人原子力資料情報室(東京)のような市民型組織。「安倍政権など特定の政権に刃を向けたことはなく、政策全体を問うてきた。杉田氏が市民会議を名指ししたのは、かなり驚きだった」と語った。
◆新しい言葉で揶揄 注目され続けたいため?
番組では、この他にもアイヌ文化振興事業に公金不正流用疑惑があるとの見方を示した上で、関係者を「公金チューチュー」と揶揄やゆ。「流行語大賞にノミネートされてもよかったと思います」とも皮肉った。
ネット右翼などに詳しい作家の古谷経衡氏は「『公金チューチュー』という言葉は、昨年から若い女性の支援団体を攻撃する際に使われ始めた」とし、「『在日特権』という言葉はネットの中ではもはや古い部類。新しい言葉を使いたかったのだろう」とみる。
杉田氏の発言はなぜ止まらないのか。古谷氏は「確かにムキになっているようにみえるが、それは杉田氏が追い詰められていることへの裏返しだ」と説く。「自民党を離れた時のために、おとなしくしているわけにはいかず、注目され続け、食いぶちを確保しておきたい心理の表れでは」
◆沈黙を貫くなら「和人たちはみな同じ意見と映る」
そのためにアイヌ民族が侮辱され続けていいのか。古布絵作家で詩人のアイヌ民族、宇梶静江さん(90)=北海道白老町=は「どうしたらこんなにもひどいことが言えるのか、あきれる」と深いため息をつく。
東京で暮らしていた1973年に東京ウタリ(同胞)会を設立し、アイヌ差別解放運動の中核を担ってきた宇梶さん。「アイヌ民族の問題ではない。和人たちはこういった発言を一体全体どう考えているのか、逆に聞きたい」と切り出し、こう続けた。
「杉田氏の発言に沈黙を貫くことは、和人たちは皆同じ意見なのだと、アイヌ民族には映る。良識ある和人たちは押し黙ったままか。アイヌ民族は、この状況をしっかりとみている」
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