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今年の選挙の行方は野党次第/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201901010000189.html
2019年1月1日8時53分 日刊スポーツ
★年が明けた。今年は一体どんな年になるのだろうか。今年は今月28日に通常国会召集とゆっくりだ。だが審議される中身はなかなか濃い。初の100兆円台となった19年度政府予算の精査は10月の消費税アップに関わり、議論は沸騰するだろう。10%に引き上げるものの軽減税率が複雑で税収の見込みもはっきりしない。そもそも首相・安倍晋三は7年目を迎え、7月の参院選挙を鑑み消費税そのものを三度(みたび)延期するのではないかとの臆測が政界に流れ続けている。 ★今年は選挙の年でもある。4月は統一地方選投開票日(前半7日、後半21日)で、21日には衆院の沖縄3区や大阪12区の補選も実施される。また7月には参議院選挙が行われる。これらが選挙の年といわれる所以(ゆえん)だが、その間の4月30日に天皇陛下退位、5月1日に新天皇即位という皇室行事があり、6月末には主要20カ国・地域(G20)首脳会合が大阪で開かれる。そこで懸念されるのが衆参同日選挙だ。12月30日、首相はラジオ番組の収録で同日選挙の可能性について「頭の片隅にもない」と答えた。 ★だが、自民党選対委員長・甘利明の候補者擁立の動きなどを鑑みればダブル選挙の可能性は否定できない。そして与党は勝利するだろう。そのわけは野党第1党・立憲民主党が野党の盟主としての立場をわきまえず、なりふり構わず参院選複数区での独自候補擁立に積極的なことだ。同党出身の衆院副議長・赤松広隆は「立憲が野党第1党なら与党が3分の2持っていても構わない」との考えを持っていると野党内では公然の秘密だ。また同党選対委員長・長妻昭は年末のインタビューで「複数区は切磋琢磨(せっさたくま)だ。そういう方針が全体として野党の議席を増やすためプラスになる」との珍説を披露した。これでは与党の思うつぼだ。今年の選挙の行方は野党のまとまり方だろう。与党はその動向で参院の劣勢を感じればダブル選挙を視野に入れるだろう。窮屈な政治日程の中、年号が変わるころには新たな政治の動きも水面下で動いている。政界の思惑はわかった。あとは国民次第だろう。(K)※敬称略
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