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「人心一新」は野党共闘の立派な大義 総選挙の統一方針に ここがおかしい 小林節が斬る!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/244382
2018/12/26 日刊ゲンダイ
既に何回も言い古された「野党共闘」であるが、いまだに当事者たち(つまり現職の野党議員たち)に理解されていないので、また語らせてもらう。
小選挙区(1人区)を中心とした衆議院選挙制度で、自・公与党が事実上一体化した選挙運動をしている以上、野党の側も同様な選挙体制を採らない限り、政権交代など起こりようがない。
今の選挙制度の立法趣旨は、2大グループの対決を前提に、まず、相対的多数派に絶対的多数の議席を与え、激動の時代に政策の決定・執行を迅速化することにある。加えて、「絶対的権力は絶対に堕落する」という歴史の教訓に学び、政権交代(つまり権力の大掃除)が起こりやすい制度でもある。つまり、民意がわずかに移動しただけで簡単に政変が起きる制度である。このメカニズムは、参院選1人区でねじれ国会を実現する場合も全く同じである。
今、安倍長期政権の下で、権力の一元化と私物化が露骨に進行している。それに対して、国民の中の2割ほどの熱烈な「信者」のごとき政権支持者は別にして、国民の多数がしらけ、政治に倦んでいることは各種世論調査で明らかである。
過去の国政選挙でも、与野党それぞれの合計得票はいずれも40%台で大差はない。しかし、野党が分裂しているために、上述のような選挙制度に助けられて、自・公与党は、40%台の得票で70%台の議席を得て、絶対的権力を享受してきた。
そこで「野党共闘」を提案すると、必ず「政策の一致が必要だ」という声が上がってくる。しかし、社会が複雑になり財政が逼迫した現状において、与党内においても初めから政策が一致していることなどない。政策は、議会での討論を経て詰めていくものである。
その点で、「人心一新」が総選挙の際の統一方針になることを忘れないでほしい。「もうこの政権の顔触れには飽き飽きした」という民意も正当な民意である。
だから、野党は、「人心一新」で選挙共闘を組み、まずは政権交代を図るべきである。
小林節 慶応大名誉教授
1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)
小林節氏の言うとおりだ。日米安保に対する考えが違うとか言わずに「安倍政権下での改憲反対・消費増税反対・安保法制廃棄」などの一致する政策を掲げて、共産党を含む野党共闘が出来ればいいではないか!市民・国民は、それを望んでいる。https://t.co/4ENjVo5rkA
— 木津 繁 (@KizuShigeru) 2018年12月26日
【ここがおかしい】小林節が斬る!
— KK (@Trapelus) 2018年12月25日
「人心一新」は野党共闘の立派な大義である
今、安倍長期政権の下で、権力の一元化と私物化が露骨に進行している。それに対して、国民の中の2割ほどの熱烈な「信者」のごとき政権支持者は別にして、国民の多数がしらけ、政治に倦んでいることは
(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/ZD3UEvTcPV
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