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菅官房長官お気に入り 河野太郎が更迭されない摩訶不思議
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/243739
2018/12/14 日刊ゲンダイ 文字起こし
国益を損なうばかり(C)日刊ゲンダイ
〈民は由らしむべし、知らしむべからず〉。結局、この内閣の政治思想は封建時代と変わらない。
11日に外務省記者クラブで行われた会見で、日ロ平和条約交渉について「日本が第2次大戦の結果を認めることが第一歩だ」というロシアのラブロフ外相の発言への見解を尋ねた記者に対し、「次の質問どうぞ」と4度にわたって発言拒否を続けた河野外相。質問に正面から答えず、論点をずらし、ごまかし、長々と自説を口にする。安倍首相以下、現政権の閣僚の常套手段だが、それにしても全く答えないなんて不誠実極まりない。
説明責任を果たさないどころか、放棄するのであれば、大臣の職はもちろん、国会議員もさっさと辞めればいい。マトモな国家なら河野は即、更迭が当然だ。ところが、菅官房長官は「(会見は)各閣僚の責任で行われる。コメントは差し控えたい」とノラリクラリ。全く問題視する姿勢がみられないから摩訶不思議だ。
菅は同じ神奈川県選出の河野を「将来の総裁候補」と公言してはばからないが、自分の「お気に入り」なら何でも許されるのか。まったく冗談じゃない。自民党の加藤総務会長もラジオ番組で、「かなり慎重になっているのではないか」なんて河野を擁護していたが、ラブロフは来年1月から始まる日ロ交渉のロシア側の協議責任者であり、他方、日本側の責任者は河野だ。相手(ロシア)が日本に向けて強烈な外交メッセージを発信しているのだから、河野だって日本政府の立場を堂々と主張するべきだろう。それが慎重姿勢でどうするのか。交渉前から日本の協議責任者がこんな及び腰じゃあ、ロシアにつけ込まれるだけだ。
■情報公開の徹底から一転してダンマリの変節漢
新潟県立大の袴田茂樹教授(現代ロシア論)はこう言う。
「同じ交渉担当者であるラブロフ外相がロシア側の立場を主張しているのですから、河野外相も日本の立場を述べなければバランスは取れません。しかも、ラブロフ外相は事実を歪曲し、日本側の主張を真っ向から否定しているのです。にもかかわらず、日本側だけがロシアを刺激しないよう配慮して何ら自己の見解を述べないのですから呆れてしまいます。これでは日本はロシアの見解に反論できない国だと国際社会に受け取られかねず、ロシアも日本を侮蔑的に見るでしょう。国益を損なうだけです」
その通りだ。国益を損なう外相なら、さっさと自宅で蟄居生活を送ってもらった方が国民のためになる。大体、河野の政治信条は徹底した情報公開だったはずだ。原子力協定を批判する超党派議連「原発ゼロの会」の共同代表時は情報開示に後ろ向きの政府を猛批判。「国民的議論はもちろん国会の関与も一切ないままに原則を歪めた国民負担増大案は言語道断」と息巻いていた。南スーダンPKOの日報問題でも、先頭に立って防衛省に再調査を求めていたのに、公開する側に立場が変わった途端、ダンマリとは何をかいわんやだ。
「日米地位協定改定議連」の幹事長だった時は、米軍基地への国内法適用などの改定案を取りまとめ、わざわざ訪米して米政府高官に改定を直談判していたのに、今年11月の衆院予算委で野党議員から地位協定改定の必要性を問われると、「議員の時と違って今は外務大臣」とトボケる始末。一議員じゃなく、外相という権限を持つ立場の今だからこそ、米国にモノ申す絶好のタイミングなのに、全くだらしがない。これぞ変節漢だ。
「加速」どころか「後退」(C)共同通信社
「アベ政治」のフェイクニュースに国民はだまされている |
「ややこしい質問を受ける」。詰まるところ、河野の思考は、外国人労働者受け入れ拡大に向けた出入国管理法(移民法)改正案の参院法務委審議前にこう言い放った安倍と同じ。ハナから説明する気はないのだ。国民民主党の玉木代表は河野会見を「安倍政権の傲慢さが蔓延」と断じていたが、安倍も河野も皆、同じ穴のムジナなのだ。
〈国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する〉
いわずと知れた日本国憲法前文のくだりだが、安倍政権は「国民の厳粛な信託」など理解しちゃいない。議員や記者の後ろに「福利を享受する国民」がいることを考えていないから、会見で完黙しても、国会で問題点を指摘されても知らん顔していられるのだ。政治責任や道義的責任は眼中にない。自分たちは権力者で、法律違反さえしなければ何をしても構わないと勘違いしているのだ。
日ロ交渉などの外交に限らず、内政でも経済でも、政府には国民生活に関するあらゆる情報が集まる。それを出来得る限り公開し、国民の理解を得て政策決定するのが民主主義政治だ。ところがアベ政治は違う。都合の悪い情報は隠し、耳当たりの良い情報だけを小出しする。その上、大臣が説明拒否なのだから情報は統制し放題。これじゃあ国民は政策の是非を判断、検証しようがない。そもそも日ロ交渉だって「加速」とは到底、言えない。ラブロフの発言は明らかに「4島の帰属問題を解決して平和条約を締結」という日本政府の従来の立場と異なるからだ。「加速」ではなく、現実は「後退」であり、政権側のフェイクニュースに国民はだまされているのではないのか。
■護送船団取材の体質が染みついた大マスコミ
情けないのは、河野に無視されながら、その場で厳重抗議しなかった大マスコミだ。それでなくても安倍政権はトランプ大統領のように「メディア敵視」の姿勢がアリアリ。それなのに記者たちはヒツジのようにおとなしいから唖然呆然だ。
森友事件の疑惑をスクープした元NHK記者の相澤冬樹氏(現大阪日日新聞論説委員・記者)が書いたノンフィクション「安倍官邸VSNHK」(文芸春秋)がきのう(13日)発売されたが、そこには安倍官邸の顔色をうかがい、森友報道を執拗に握りつぶそうとするNHKの小池英夫報道局長の姿が克明に描かれている。ここまで露骨に権力にすり寄るヒラメ記者は珍しいとはいえ、河野にいいようにあしらわれた外務省記者クラブの連中も五十歩百歩だ。日本の外交姿勢を示す責任ある対外コメントを出すのが外相の仕事なのだから、答えないのであれば「職務怠慢」と詰め寄るのは当たり前ではないか。
かつて佐藤栄作首相が退任会見で「新聞記者の諸君とは話さない」と発言した際、新聞記者はそろって会見をボイコットしたが、今の記者にそんな気概は感じられない。すっかり護送船団取材の体質が染みついてしまったのだろう。トランプ政権に抗議の意思を示すために会見出席を拒否したAP通信やタイム誌、USAトゥデー紙の記者とは大違いだ。
前出の相澤冬樹氏は河野会見について、「大臣が『答えられない』と言うのであればともかく、質問自体を無視しているワケですから、記者は会見後も大臣を徹底的に問い詰めるべきだったと思います」と言い、こう続ける。
「私は、記者は現場で気付いたこと、疑問に感じたことをその場でただす『瞬発力』が大事だと思っています。(権力側に)何を言われても、どう思われても食い下がるべきで、その覚悟がない記者は会見の場にいてはいけない。記者がためらっているから、権力側も安心する。要するに、記者がなめられているのです」
米紙ワシントン・ポストはトランプ政権誕生後、「民主主義は闇に死ぬ」とのスローガンを掲げた。メディアが権力に懐柔され、記者が「闇」に隠れた情報を引き出す努力を怠れば、それこそ権力側の思うつぼだ。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年12月14日
【河野太郎が更迭されない摩訶不思議】
『黒幕官房長官の“お気に入り”だとさ』
「結局、この内閣はみな同じ穴のムジナなのだ」
「国民から負託された権力を自分たちのものだと勘違いし、“知らしむべからず”の上から目線と“メディア敵視”の幼児性」 pic.twitter.com/k4jjTGByqI
選挙区が同じ神奈川ですし。
— バビル (@ok12ok12iuiu) 2018年12月14日
なるほど記者会見の振る舞いがソックリな訳だ。
— ohmygods (@toshiztw) 2018年12月14日
どおりで対応が
— はるみん (@osakana_mogu2) 2018年12月14日
似てる〜‼
無視するわ、キレるわ。
”アホ”は友を呼ぶんやね。
菅官房長官お気に入り 河野太郎が更迭されない摩訶不思議 https://t.co/fB92YQoY1H #日刊ゲンダイDIGITAL
— 真田清秋 (@zfIj0vhRCbFL9ty) 2018年12月14日
河野太郎が更迭されない摩訶不思議 黒幕官房長官の「お気に入り」だとさ 結局この内閣は皆、同じ穴のムジナなのだ 大マスコミの及び腰にも唖然呆然 「アベ政治」のフェイクニュースに国民はだまされている 護送船団取材の体質が染みついた大マスコミ(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/33xlFrsv9o
— KK (@Trapelus) 2018年12月14日
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