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年金財政パンクを避けるために政府が作った「悪魔の仕組み」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181210-00000003-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 12/10(月) 16:00配信 週刊ポスト2018年12月14日号
年金を減らし続ける「悪魔の仕組み」とは?
年金は本来、長生きした人ほど得する制度だ。65歳の支給開始時に決定された受給額は、物価変動による多少の調整はあっても、原則として死ぬまで同じ金額を受け取れる。その仕組みが年金制度の「信頼の基礎」になっている。
厚労省が標準モデルにしている夫婦で月額約22万円(夫は厚生年金16万円、妻は国民年金6万円)の年金額で計算すると、夫婦ともに85歳まで生きれば受給総額は5280万円。夫婦がともに100歳まで生きれば総額9240万円、ざっと1億円の年金を受給できることになる。
本当にその「将来の約束」が果たせるのであれば、人生100年時代でも、たとえ人生200年時代が来たとしても恐くない。しかし、国民は“そんなにもらえるはずがない”と勘づいているから、寿命の延びに不安を募らせているのだ。
日本人の平均寿命は男性約81.1歳、女性約87.3歳(2017年)に達したが、実は、日本人の“本当の寿命”はもっと長い。同い年の2人に1人がその寿命まで生きる「50%生存年齢(寿命)」を試算すると、現在55〜60歳の男性の「2人に1人」は90歳超、女性の半数は100歳近くまで生きると推定されている。
実際、寿命が延びて全国の長生き世帯の半分に1億円を支給すれば、年金財政はあっという間にパンクする。そこで政府は年金を減らし続ける仕組みを次々につくってきた。
年金カットの「悪魔の仕組み」
「年金博士」こと社会保険労務士の北村庄吾氏がとくに「悪魔の仕組み」と呼ぶのが、2016年12月に成立した、いわゆる“年金カット法”の2つの改悪だ。北村氏が指摘する。
「年金生活者はインフレに弱い。物価が上昇しても年金が増えなければ、生活は苦しくなる。そのため年金制度は物価上昇と同じだけ年金を増やすことになっているが、それを逆手にとって物価上昇率より年金アップ率を低く抑えることで1年に0.9%ずつ年金をカットしていく仕組みにしてしまった。
この手法はインフレ時にしか使えないものだったが、物価が上がらない年の減額分を貯めておいて、インフレ時にまとめてカットできることにしたのです」
今年は物価上昇率が1%に達すると予想されており、来年4月の年金額改定では、持ち越し分を含めて年金が実質1%以上減額される見込みだ。
さらに物価か賃金のどちらかがマイナスになれば、下がったほうに合わせて年金を直接減額する新ルールも2021年から実施される。人口動態的に内需拡大が難しい状況を考えれば、今後は毎年のように年金が減額されていくのだ。
北村氏の試算によると、この年金カット法による減額が続けば、今年から月額16万円の年金受給が始まった65歳の人が90歳になった時には年金額が約13万円、100歳になれば約11万円しかもらえない。
厚労省の資料には、43年後の2061年には「年金額が半額になる」というシミュレーションまで行なわれている。「その頃まで生きているはずがない」と思うかもしれないが、統計的には、現在50代以下の人はそれが現実になる可能性が高いのだ。
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— ワンピース 寡黙なゾロの画像集とニュース (@october3347) 2018年12月10日
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