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通貨を発行すると言う事ですが、江戸時代のように大判、小判、銅銭などの時代では、為政者は金山、銀山を掘りあてる事で多くの金銀を得て金持ちとなっています。
それでお金を作って使えるからです。
ですが、江戸時代の貨幣でも小判の改鋳などが行われ、金銀の純度を落とし額面だけは大量に発行する誤魔化しもたびたび行われました。
通貨の発行量は、大きくは金銀の量に制約されていたのです。
その江戸時代でも実際は藩札と言う形の不換紙幣に近いものも流通していたようです。
時代が代わり明治、大正、昭和の時代でも基本的に金本位制を敷き、通貨はあくまでも金銀など、誰でも欲しがる貴金属にう替えられると言う事が前提となって流通していました。
要するに通貨には通貨自身の価値を担保する事が必要であったのです。
厳密にはそうではなかったのですが、この様な通貨の考え方を兌換紙幣と言います。
産業の発達と共に商品は驚くべき量となり、その交換手段である通貨の総量を金銀等で担保する事は全く無理になってしまいました。
そうなると、通貨発行者は通貨全部の総入れ替え(換金)は考えれらず、ある程度の割合ならば換金できると言う事を証明し通貨の信用度を維持しました。
当時は、どこの国の中央銀行にも多量の金塊が集められていたものです。
ですが、第二次世界大戦を経て、さらなる経済の発展は、その様な事では誤魔化しきれなくなり、正々堂々と不換紙幣制度に移行しました。
このようになると通貨の信用度の根拠の確立が必要です。
実際には、通貨の信用度を担保するような具体的なものは無いのですが、ハイーパーインフレを起こし通貨の価値の下落を防ぐ手法や、通貨当局(発行者)の収支の状況の健全化を証明する為の方策がとられました。
方策と言っても、これも具体的な何もなく、通貨当局の収支の負債(解りにくいですが発行残高)が、その国の金融資産以下であれば健全であるなどと、全く場違いな屁理屈で固めています。
たとえば、財政が破綻して金融閉鎖をすると言う話があるでしょう。
関係のない国民の金融資産を勝手に担保として、それを押さえるなどと言う事は出来るはずもありません。
その様な事をして国民の金融資産を取り上げて誰が回収すると言うのです。
日銀に、その金を積み上げても何役にも立たない一方、国民の生活は破綻し経済も破綻します。
我が国の1300億円に負債にたいし国民の金融資産も1500兆円あるから大丈夫と言うような話が経済の専門家から良く出るでしょう。
まったく、無責任な話なのです。
まあ、このような事が言いたいのではなく、
現在の通貨管理の理論は、この程度のものであると言いたいのです。
世界中に中央銀行制度を行きわたらせていますが、肝心の通貨管理の基準などは、せいぜい為替や株価の変動を調整するくらいの機能より持てはいません。
経済専門家と言う連中は通貨の信用、信用と言いますがこの程度の根拠なのです。
であれば、通貨発行権を国家に渡し、国の政策に合せて通貨を発行させる方が、通貨管理に問題が出るとしても、それを解決する方が余程良いことでしょう。
大体において、古代の通貨は商品と同量でありましたが、現在のように有り余る生産力と商品があれば、通貨と商品の関係は別のものと認識できます。
通貨は商品、サービスを得る為の媒体と言うよりも、人々の生活を保障する手段であり、通貨が殆どの人々に万遍なくわたるシステムを構築する方が重要なのです。
それは、もう経済活動の分野ではなく政治の分野です。
だから通貨発行権は国家が持たねばならないのです。
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