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2018年11月26日 「ジャーナリスト同盟」通信
<韓国系アメリカ人学者・スヌー著)「Japanese Militarism,Past and Present」>
この本は、戦後の日本研究の最高傑作である。1980年、三一書房から、辻野功訳で出版された。どの点がすごいかというと、侵略戦争の主役である財閥の復活・再登場を、克明に分析している。のみならず、戦前の日本人の精神を狂わせた神社神道と天皇神格化にもメスを入れている。おそらく中国の学者で、ここまで深く掘り下げた研究は存在しないのではないだろうか。
<戦後日本=軍部残存勢力VS民主勢力の戦い>
1979年3月、米国ミズーリ州で「日本の軍国主義」の日本語版を出すにあたって、著者は「戦後30年の日本の歴史は、軍部の残存勢力と民主勢力の戦いであったといえる」と明解に分析、もしも「民主勢力が勝てば、日本国民の平和と自由を保証するだけでなく、東アジアを始め世界全体の平和に偉大な貢献をすることになる」と期待した。
<第一級の戦後日本分析>
一方で、「逆に軍部の残存勢力が復活して、アメリカ軍部と結びつけば、日本の将来はもちろん、アジアと世界全体の平和は、またもや破壊されるだろう」とも予言した。
偶然、古本屋で見つけたものだが、文句なしに戦後日本を徹底分析した、第一級の日本研究書だ。これを一読すれば、現状の日本がくっきりとわかる。図書館で探せ、読めと強く訴えたい。
<財閥復活=軍部残存勢力勝利=3分の2安倍自公内閣=アジアの平和破壊>
「自民党右翼勢力を抑制する」と称して連立を組んだ公明党創価学会は、その実、下駄の雪から今では「下駄の歯」に変質。9条に自衛隊を挿入するという加憲案を、安倍に呑ませて、今臨時国会で改憲発議を強行しようとしている。実に恐ろしい。これが2018年危機である。
Harold Hakwon Sunoo博士の「日本の軍国主義」は、民主勢力の敗北を認めた形であるが、しかし、それでも日本人の平和主義は、平和軍縮派の宇都宮徳馬遺言が指摘しているように、実際は強固で今も奮戦している。沖縄では勝利した。問題は永田町の決戦である。
思うに、この6年有余の自公内閣の、中国と北朝鮮、韓国との関係悪化は、まさにスヌーの分析が当たっていることに、正直、驚きを禁じ得ない。財閥軍部残存勢力=自公内閣を目の前にして、平和勢力は確実に追い詰められていることも事実だろう。
安倍スキャンダルも3分の2の壁、下駄の歯となった公明党創価学会の壁を破壊できないでいる。
<韓国生まれのスヌー分析を日本人・中国人は学ぶべし>
彼の優れた分析は、その生い立ちと経歴が、如実に物語っている。
1918年2月に韓国で生まれ、韓国で教育を受け、1943年に米国パサデナ大学卒業、1945年同ワシントン大学卒業、1950年にチェコスロバキアのキング・チャールズ大学で博士号取得。
1960年からソウル延世大学で教鞭をとった。並行して韓国誌編集委員、日刊英字新聞主筆。1963年から米国ミズーリ州セントラル・メソジスト大学で教鞭をとる。この間、ニューヨーク市立大学で客員教授を歴任している。
彼の豊富な知識とデータから導き出された、戦後の日本軍国主義論を、日本人・中国人そしてアジアの人々は、しっかりと学ぶ価値があろう。安倍・日本会議の正体を暴いてくれる。
2018年11月27日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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