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地方選の善戦が後押し 統一会派結成で野党の逆襲が始まる(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/18/senkyo252/msg/502.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 10 月 20 日 09:10:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 
 



地方選の善戦が後押し 統一会派結成で野党の逆襲が始まる
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239878
2018/10/20 日刊ゲンダイ


(右から)自由党の小沢一郎共同代表、立憲民主の枝野幸男代表、国民民主の玉木雄一郎代表(C)日刊ゲンダイ

 臨時国会を前に、野党の統一会派を模索する動きが出始めた。野党がバラバラでは、したたかな安倍政権を追い込むなんて無理なのだ。野党共闘で連勝している地方選挙での善戦が、統一会派の結成を後押ししている。

 先月30日の沖縄県知事選で、自公が推した候補に快勝して、「オール沖縄」の玉城デニー知事が誕生。その後も、野党系の候補が相次いで首長選を制している。

 14日に行われた沖縄・豊見城市長選でも、「オール沖縄」の候補が勝利。20年続いた保守市政を打ち破った。同じ日の千葉・君津市長選では、連合千葉の推薦を受けた市民派の候補が勝った。この結果に、自民党内には激震が走ったという。

「豊見城も君津もガチガチの保守地盤で、負けるはずのない選挙だった。それだけ安倍政権が嫌われているということなのかと震撼しました。沖縄県知事選を機に、フェーズが変わった感じがします。21日投開票の那覇市長選も敗北が確実だし、28日投開票の新潟市長選は、当初の見立てでは勝てると考えられていましたが、公明党が自主投票を決めたこともあって厳しくなりました」(自民党関係者)

 こうした地方の動きに同調するように、中央政界でも野党共闘の機運が高まってきた。

 16日夜、立憲民主、国民民主、共産、自由、社民5党と衆院会派「無所属の会」のトップが一堂に会した。会食の名目は、7月に頚椎症性脊髄症の手術をした共産党の志位和夫委員長の「快気祝い」だったが、各党の党首だけでなく、幹事長らも同席したのは、実務的な相談をするためだ。24日に召集される臨時国会での連携や、来夏の参院選で1人区の候補者を一本化することなどを確認し合ったという。

 国民民主の玉木雄一郎代表は“連携”より踏み込んだ発言もしている。社民党や自由党に対して国会で統一会派を組むことを打診したと17日の会見で明かした。立憲民主と無所属の会にも同様の打診をしているという。

「統一会派の結成は第一歩で、野党がしっかり固まる必要がある。敵は自民党のはずなのに、どこが第1党かなど野党内で主導権争いをしている場合ではありません。立憲民主は他の野党との連携で支持率が下がることを気にしているようですが、野党が共闘し、与党候補との一騎打ちになれば、選挙に勝てる。これは小沢一郎氏がさんざん言ってきたことです。地方の選挙を見ても、政党支持率とは関係なく、与党との対抗軸をしっかり打ち出して有権者に選択肢を示すことができるかどうかなのです。国民民主のような若い政党も、老獪な小沢氏と組むことで、政権担当能力のある政党に脱皮することが可能になるのではないでしょうか」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

■「オリーブの木」が実を結ぶか

 統一会派結成は遅すぎるくらいで、野党共闘の枠組みをつくることは急務だ。立憲民主が渋るなら、他の野党でまとまってしまえばいい。

 大きな塊ができれば、小沢氏の出番だ。共産党とも話ができるし、難しい選挙区調整も剛腕でまとめ上げる。それでも立憲民主は独自路線を貫くのか。

 小沢氏が提唱する「オリーブの木」構想で野党がまとまり、参院選を戦う方法もある。オリーブの木が実を結べば、改選過半数は夢ではない。衆参のねじれが起きれば、再度の政権交代も現実味を帯びてくる。