http://www.asyura2.com/18/senkyo251/msg/728.html
Tweet |
安倍首相の軽口発言が招いたプーチン大統領の「クセ球」発言
http://kenpo9.com/archives/4254
2018-10-05 天木直人のブログ
ウラジオストックで開かれた東方経済フォーラムで、突然プーチン大統領が日ロ平和条約を前提条件なしで年内にも締結しようという発言をした。
これは、北方領土返還を返さないまま平和条約締結を結ぶというとんでもない「クセ球」発言だと、自民党も野党もメディアも識者も一斉に報じた。
そして、それに対して何も言い返せなかった安倍首相に批判が集中した。
ところが、その批判はお門違いだ。
あのプーチン発言を招いたのは、その直前に発せられた安倍首相の失言ともいうべき軽口発言だった。
それに怒ったプーチン大統領の絶妙な切り返しだった。
そう教えてくれる絶妙な解説記事を見つけた。
きょう10月5日の朝日新聞「社説余滴」で駒木明義モスクワ支局長(国際社説担当)が書いている。
プーチン氏の突然の提案の引き金を引いたのは、その直前に行った安倍首相のスピーチだったと。
すなわち安倍首相は平和条約について、「今やらないで、いつやるのか」とプーチン氏に迫り、さらにたたみかけるように、外国の代表団が大勢いる満場の聴衆に拍手を促した。
これがプーチン氏に挑発的だと受け止められたのだ。
安倍氏の発言を逆手にとって、「それほど急ぐのなら、年内にやろう、ただし、領土問題は後回しで」と逆襲したのだ。
その証拠に、この提案に会場から拍手が湧くと、プーチン氏は、「私はお願いせずとも、聴衆から拍手をいただいた」と、安倍首相の振る舞いを皮肉ったと。
そして駒木氏はつぎのように解説を続ける。
そもそもロシアは、平和条約交渉に日本が第三者を巻き込むことを嫌うと。
ソ連崩壊直後に日本が強引にG7サミットの政治宣言に北方領土問題を盛り込んだことにロシアが強く反発し、態度を硬化させたことを思い出せと。
もし、安倍首相が自民党総裁選を意識して、(外交の安倍よろしく)プーチン氏に向けたというよりも、テレビ越しの日本向けに芝居がかったパフォーマンを見せようとしたなら、裏目に出たのではないか、そんな顛末だったと私には見えたと。
見事な解説だ。
そうでないなら安倍首相は反論すべきだ。
こういう解説を安倍批判の朝日新聞の記者ではなく、読売や産経の記者が書かなくてはいけないのであるが、そういう優秀な記者は読売や産経にはいないのだろう(了)
(社説余滴)プーチン提案を招いた演出 駒木明義
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13709605.html
2018年10月5日05時00分 朝日新聞
国際社説担当・駒木明義
「年末までに平和条約を結ぼう」
ロシアのプーチン大統領はなぜ、突然こんなことを言い出したのだろうか。
「今思いついた」という言葉を額面通りには受け止められない。それにしても、交渉の出発点に据える重要な提案をするには、あらゆる意味でふさわしくない場面だった。
発言が飛び出した討論会は、ロシア全土に生中継されていた。中国の習近平(シーチンピン)国家主席や韓国の李洛淵(イナギョン)首相ら、外国の首脳もその場にいた。これでは真意を確認することもままならない。
なにより、プーチン氏はこのわずか2日前に、安倍首相と正式な首脳会談を行っていた。本気で年内締結を目指すのなら、そこで話をしていたはずではないか。
安倍氏自身が「変化球」だったと認めるプーチン氏による突然の提案の引き金を引いたのは、私の見るところ、安倍氏がその直前に行ったスピーチだった。
平和条約について、「今やらないで、いつやるのか」とプーチン氏に迫った。さらにたたみかけるように、外国の代表団が大勢いる満場の聴衆に拍手を促したのだ。
これが、プーチン氏に挑発的だと受け止められたのではないか。安倍氏の発言を逆手にとって「それほど急ぐのなら、年内に。ただし、領土問題は後回しで」と逆襲したと見るのが自然だろう。
この提案に会場から拍手が湧くと、プーチン氏は「私はお願いせずとも、聴衆から拍手をいただいた」と、安倍氏の振る舞いを皮肉った。
そもそもロシアは、平和条約交渉に日本が第三者を巻き込むことを嫌う。ソ連崩壊直後には、日本政府が強引にG7サミットの政治宣言に北方領土問題を盛り込んだことにロシアが強く反発し、態度を硬化させたこともあった。
プーチン氏の熱意を確認しておきたいという安倍氏の気持ちはよく分かる。しかしそれをするべき場面は、やはり2日前の首脳会談だった。
いやいや、首脳会談の機会に安倍氏が、そうした念押しをしなかったとも思えない。
結局のところ、芝居がかったパフォーマンスは、目の前のプーチン氏に向けたものというよりも、テレビ越しに日本の人々に見せようとしたのではないだろうか。自民党総裁選を意識して、外交への熱意を印象づけようとした演出が裏目に出た。そんな顛末(てんまつ)だったように私には見えた。
(こまきあきよし 国際社説担当)
(社説余滴)プーチン提案を招いた演出 駒木明義:朝日新聞デジタルhttps://t.co/jp3eFsPNde pic.twitter.com/5aE9B2LbGx
— 国難転生ロボ (@robo7c7c_2) 2018年10月4日
◆(社説余滴)プーチン提案を招いた演出 駒木明義(朝日) https://t.co/XzDiE0UIUe
— 知足的隠遁者 (@SukiyakiSong) 2018年10月5日
➀「今思いついた、年末までに平和条約を結ぼう」プーチン大統領
➁プーチン発言が飛び出した討論会は、ロシア全土に生中継され
➂中国の習近平国家主席や韓国の李洛淵首相ら、外国首脳もその場にいた
総裁選見越して調子に乗ったらプーチンに足をすくわれる訳か。ボンボン政治家とオリガルヒを叩き潰したような政治家では戦闘力が違いすぎるな。 » (社説余滴)プーチン提案を招いた演出 駒木明義:朝日新聞デジタル https://t.co/CCsgOKaxyj
— 波平の1本毛をフライにして食べたい (@tri_man) 2018年10月5日
【安倍パフォマ外交】朝日の駒木記者が証明。習近平を横に啖呵を切ってみたものの全く返答できず、べそ笑みしかできないのがこの首相の力量の限界。何事も自分で決められない、全て今井尚哉との打ち合わせだ。度胸のない米のポチに吠えられて怯むようなプーチン様ではない。https://t.co/w8chhjZxRj
— 岩畑政行 (@iwahata_m) 2018年10月5日
「安倍首相の芝居がかったパフォーマンスは、目の前のプーチン氏に向けたものというよりも、テレビ越しに日本の人々に見せようとしたのではないだろうか。自民党総裁選を意識して、外交への熱意を印象づけようとした演出が裏目に出た…そんな顛末だったように私には見えた」https://t.co/PcbaD9nE8v
— 冨永 格(たぬちん) (@tanutinn) 2018年10月4日
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK251掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK251掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。