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2018年 09月 12日
自民党の総裁選は、既に安倍晋三氏の3選がミエミエているのだけど・・・。
ただ、自民党関係者は(&一部の政治に関心のある者?)は、果たして石破茂氏が地方票をどれだけとれるのかということに大きな関心を抱いていて。関係者は、必死になって動いている。(@@)
安倍氏の盟友であり、今回の選挙対策本部で2TOPとして重要な役割を担っている下村博文氏(細田派)と甘利明氏(麻生派)が、わざわざ前回の総裁選の数字を持ち出して、陣営の引き締めをはかっているほどだ。(++)
『下村氏「安倍票、党員から過半数なければ政局不安定に」
■下村博文・元文部科学相(発言録)(自民党総裁選の)安倍晋三首相の選挙対策本部出陣式に(党所属国会議員の総数の)85%が出席した。(国会議員票は)固いと思う。
前回総裁選で党員の55%が石破さんと書いた。今回は55%を上回る安倍晋三票が出るよう、やっていきたい。現職の総理大臣だから信任投票だ。いくら国会議員票の数が多くても、党員から過半数以上の支持がなければ、その後、政局は不安定になってくる。(11日、BS11の番組で)(朝日新聞18年9月11日)』
『自民党総裁選 甘利明元経済再生担当相 安倍晋三首相の党員票得票率「6年前の石破氏超えたい」
自民党総裁選で安倍晋三首相(党総裁)陣営の選対事務総長を務める甘利明元経済再生担当相は10日、党員・党友票(405票)について「6年前に石破茂元幹事長が取った得票率は超えたい」と述べ、55%以上の得票率を目指す考えを示した。安倍、石破両氏による候補者共同記者会見の後、記者団に答えた。
平成24年の総裁選では安倍首相が党員票300のうち29%に当たる87票を、石破氏が55%に当たる165票を獲得した。(産経新聞18年9月10日)』
* * * * *
ただ、下村氏や甘利氏のいう党員票55%以上は、あくまでもオモテの数字だ。(・・)
12年の総裁選の時は、今と党員票の票数や配分の仕方が違うのだが。いずれにせよ、石破氏は5人も候補者がいた中で、半数を超える55%もの得票率を獲得。しかも、2位だった安倍氏の約2倍もの票数をとったわけで。石破氏は、党員票ではまさに「圧勝」したのである。
逆に言えば、安倍氏は党員票で石破氏に「惨敗」したわけで。「安倍氏は、永田町の権力関係によって議員票は集めたけど、党員に支持されていない。本当の意味で、人々に支持されていない」ということが、ある種のコンプレックスやトラウマになっていたのである。<15年の総裁選を無投票で済ませたかったのも、今回もできれば選挙をやりたくなかったのも、それが大きな要因になっている。^^;>
今回は党員票が405票に増加。また投票票数をドント方式で配分することになったのだが。安倍陣営は、当然にして過半数とか55%とか獲得するだけで、よしとする気はない。
前回がほぼダブルスコアだったことを考えると、最低でも2倍の投票率(66%)をとらなければ、本当の意味でリベンジを果たしたとは言えないし。直接対決であることを考えると、7〜8割以上とらないと「圧勝」したとは言えないと考えているようだ。(~_~;)
それで、mewは先日、もし石破氏が党員票を4割か5割以上とったら、勝ちに等しいと書いたのである。_(。。)_
<機会があれば後日、また書くつもりだが。安倍首相は「圧勝」することによって、さらに自分の権力を強め、人事面では、献金問題で閣僚を辞めた甘利氏、下村氏などの超盟友を要職に復活させたいと考えている様子。また、自分の改憲案が認められたとして早期に自民党に国会提出をさせることなども目指している。>
* * * * * ☆
『◇地方票7割目標
安倍陣営には党内7派閥中、首相の出身である細田派など5派と竹下派有志が参加。3日に開いた合同選対発足式には、無派閥議員50人以上を含む計346人(本人230人)が詰め掛けたという。投票権を持つ所属国会議員405人の85%を占める計算だ。
さらに陣営は地方視察や県連幹部との懇親を重ねる首相が地方票でも先行しているとみている。目標は国会議員票と同数の地方票405票のうち7割獲得だ。国会議員票と同水準の支持を得ることで総裁選後の求心力を保つ狙いがある。
北海道地震で7日から3日間の活動自粛については「危機管理の安倍政権をアピールできるから選挙戦を戦う上ではよかった」(陣営幹部)との声が漏れる。論戦が本格化するのは首相がロシア訪問から帰国後の14日以降。陣営は活動再開後、所属議員や秘書をフル回転させる方針だ。
陣営内の衆院議員は自らの選挙区を担当。支持議員が不在の選挙区には参院議員を充て、秘書らが電話で支持を呼び掛ける。47都道府県とブロックごとにも責任者を決め、選対への支持動向の集約を徹底する。
ただ、森友・加計学園問題など一連の政権不祥事で下落した内閣支持率は以前の水準まで回復しておらず、一般党員まで支持が浸透しているかは見えない。首相に近い閣僚経験者は「地方票で目標を下回ると今後に影響しかねない」と神経をとがらす。(時事通信18年9月8日)』
それゆえ、安倍陣営では、国会議員や地方議員に呼びかけて(締め付けて、圧力をかけて)、えげつないほど、各地の党員票集めに力を入れているのだ。(・o・)
安倍陣営は、国会議員や地方議員が属している地方の支部に「安倍支持」を明らかにして、党員
がみんな安倍氏に投票するように働きかけることを要請。
また、石破氏が選挙活動を行うために各地に行った場合、協力しないように要請(指示)したのである。(-_-;)
『「地方議員との会合を重ねている首相サイドは、県連単位で支持を一本化するよう要請しています。『個人的には石破さんを応援したい』と言ってくれる地方議員もいるのですが、地方組織から石破氏に講演依頼があっても断るよう、党本部にも圧力をかけているようで、石破氏が講演する予定だった党員集会のキャンセルも相次いでいます。日程が事前に漏れると潰されるので、地方集会の告知も大々的にできない。苦肉の策で、都道府県ごとに47本のビデオメッセージを作成して、石破氏の総裁選特設サイトで公開することにしたくらいです」(石破陣営関係者)
安倍独裁を象徴する異様な総裁選だが、安倍陣営は「石破派を殲滅する」と気炎を上げているという。自分たちに都合がいいように、ルール変更までしてしまった。
党則によれば、党費を連続2年納めた20歳以上の党員に投票資格がある。ところが執行部は、特例として入党1年目の党員にも投票権を与えることを決めたのだ。
「これで投票資格のある党員が約16万人増えます。安倍政権下では国会議員にノルマを課して党員拡大運動をしてきましたが、実は新規党員の獲得数が最も多かったのが二階派なのです。派閥として安倍支持を決めているので、新規党員の投票はそのまま安倍首相の得票に上積みされる見込みです」(官邸関係者)(日刊ゲンダイ18年9月2日)』
* * * * * ☆
そんな中、昨日、ついに安倍陣営の露骨な圧力を告発する地方議員が出た。(・o・)
石破氏は11日に、選挙活動のため神戸市を訪れたのだが。安倍氏の側近である西村康稔官房副長官(衆院・兵庫9区)が、地元の議員に石破氏を支援しないように求めたというのである。^^;
『安倍氏側近から地方議員に圧力か 自民党総裁選、党兵庫県連内で候補支持を巡り対立
安倍氏側近から地方議員に圧力か 自民党総裁選、党兵庫県連内で候補支持を巡り対立
神戸新聞NEXT
安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなった自民党総裁選(20日投開票)の対応を巡り、同党兵庫県連の一部の議員が反発している。11日に神戸市を訪れた石破氏を支援する県議や神戸市議らが、安倍氏の側近で同県連所属の国会議員から圧力があったとSNSなどで告白。「なぜ正々堂々と論争で勝負しないのか」と憤る。
同県連所属の複数の議員によると、この国会議員は西村康稔官房副長官(兵庫9区)。総裁選告示後、西村氏から神戸市議らに連絡があり、石破氏への支援を控えるよう求めたとされる。
今回の石破氏の神戸入りを支援した神戸市議は自身のフェイスブックで「官邸の幹部でもある、とある国会議員から、露骨な恫喝、脅迫を私達地方議員が受けており、石破茂候補を応援する決意を固めました」と表明。別の議員は「そこまでして官邸にこびる必要があるのか」と怒りをあらわにした。
石破氏は10日の本格的な論戦開始後、地方行脚の訪問先として11日午前、神戸市の街頭で演説し、同市議や県議ら約10人が傍らに並んだ。(井関 徹)(神戸新聞18年9月11日)』
西村康稔氏と言えば、09年9月、自民党が下野した際に行なった総裁選に出馬したことを覚えている人もいるかも知れない。(忘れられちゃっているかな?^^;)
西村氏は当時、まだ衆院に3選したばかりだったのだが。当初から谷垣禎一氏が当選を確実視されていた中、無投票や一騎打ちを避けるため、森元首相などに指示されて、いわばにぎやかし要員として、とりあえず立候補した(させられた?)のである。(-_-;)
<本人は、ここで上に恩を打っておけば、後の人事にプラスになると思った(そう言われた?)かも知れないのだが。一気の出世はならず。安倍内閣では副大臣を歴任、16年には安倍っ子の特等席・自民党総裁特別補佐、17年に内閣官房副長官になって、最近は外遊の際に、安倍首相の後ろで顔が映っている。^^;>
実は、首相の周辺では、新たな人事で要職につきたい側近たちが、首相に評価されたいがために、主導権争いを繰り広げているとのこと。西村官房副長官も、かなり焦っているのかも知れない。
『陣営は9月3日に選対本部発足式を予定するが、役員の発表さえ見送られた。
原案では、橋本聖子参院議員会長が本部長、甘利明元経済再生担当相が事務総長、萩生田氏が事務局長を務める予定だが、顧問には麻生太郎副総理兼財務相や二階俊博幹事長ら領袖(りょうしゅう)級がずらり。本部長代理5人、副本部長9人、副事務総長6人、常任幹事12人、事務局次長14人。その陣容を知った中堅は「こんなに船頭が多かったら、今後ますます混乱するぞ」と嘆いた。
陣営の動きが鈍いのは、首相の出身派閥である細田派(清和政策研究会)の責任も大きい。下村博文元文部科学相、西村康稔官房副長官、萩生田氏の主導権争いが起きたからだ。
3氏がそれぞれ首相官邸に多数の案件を持ち込んだため、首相の京都入りの日程調整がつかなくなり、地元で動員をかけていた西田昌司参院国対委員長代行を激怒させた。
また、都内のホテルに構えた「裏選対本部」に西村氏だけ一時的ながらも出入り禁止となった。「官房副長官が裏選対に出入りするのは好ましくない」というのが表向きの理由だが、相互不信は募るばかりだ。(産経新聞18年9月2日)』
そして、できるなら、この安倍陣営のえげつないやり方や、あさましい猟官運動ぶりをもっとメディアに伝えて欲しいのにな〜と。総裁選にはあまり深く触れないようにしているTVメディアを見ながら、ため息をついているmewなのだった。_(。。)_
THANKS
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