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安倍3選を決定づけた自民党「清和会支配」の派閥力学
https://diamond.jp/articles/-/179251
2018.9.7 週刊ダイヤモンド編集部
写真:首相官邸HPより
数々の政治ドラマを生んできた自民党総裁選が9月7日告示、20日投開票の日程でスタート。ダイヤモンド・オンラインでは選挙戦に合わせて、総裁選の舞台裏や関連する経済政策などについて連載を展開します。第1弾は“安倍3選”を決定づけた党内の派閥力学です。(「週刊ダイヤモンド」副編集長 山口圭介)
「すでに勝敗は決している」――。日本の金融市場に大きな影響力を持つ外資系金融機関の幹部がそう予測するのは、究極の権力闘争の場である自民党総裁選の行方だ。
次の首相を決める総裁選は金融市場に与えるインパクトも大きい。「仮に安倍首相が負けて経済金融政策の路線変更があるとなれば、相場は激変する」(同幹部)からだ。僅差の勝利で安倍首相の求心力が低下した結果、人気取りで追加の景気浮揚策を打ち出す可能性も注視しているという。
外国人投資家にとっても一大イベントの総裁選だが、大半の外国人は日本の政局に疎いはず。にもかかわらず、今回の総裁選予測は簡単だったようだ。
というのも、連続3選を目指す安倍晋三首相と石破茂元幹事長との一騎打ちとなった今回、安倍陣営は党内7派閥のうち、すでに5派閥から支持を取り付けており、焦点は安倍首相がどの程度圧勝できるかに移っている。
こうした旧態依然とした派閥の力学から、“安倍3選”のメカニズムを読み解いていこう。
安倍首相を支持する
自民党内の5派閥とは?
まずは安倍支持を打ち出している5派閥の詳細について見ていく。
●清和政策研究会/細田派(議員数:94人)
→安倍首相の出身派閥で細田博之元官房長官が会長。党内最大勢力として「安倍1強」を支える。親米タカ派で、近年影響力が増大
●志公会/麻生派(議員数:59人)
→会長は麻生太郎・副総理兼財務相。2017年に山東派(番町政策研究所)と谷垣グループ(有隣会)の一部を吸収して党内第2派閥に
●宏池会/岸田派(議員数:48人)
→岸田文雄政調会長が領袖。首相を4人輩出した名門で保守本流を自負する。政策面ではハト派。権力闘争に弱く、「公家集団」とやゆされることも
●志帥会/二階派(議員数:44人)
→「安倍の次は安倍」と安倍支持をいち早く打ち出した二階俊博幹事長が率いる。行き場を失った議員の“駆け込み寺”としても機能
●近未来政治研究会/石原派(議員数:12人)
→石原伸晃・前経済再生担当相が会長。所属議員が徐々に減少。他派閥との合流話が浮上することも
5派閥に加えて、安倍首相を支える菅義偉官房長官が影響下に置く無派閥議員、さらに平成研究会/竹下派(議員数:55人)のうち、衆院議員の多くも安倍支持に回る。
安倍陣営が9月3日に開いた選挙対策本部の発足式には、国会議員が230人出席し、秘書の代理出席を含めると350人近くに達した。国会議員票の実に8割超になる計算だ。
もちろん不安材料がないわけではない。地方票の存在だ。今回の選挙から比重が高まって国会議員票と同数の405票となり、計810票を奪い合うことになったのだ。
石破元幹事長が率いる水月会/石破派(議員数:20人)は弱小派閥だが、石破元幹事長の強みは地方の党員からの支持にこそある。実は12年に行われた前回総裁選で、石破元幹事長は地方票を165票も獲得している。これに対し、安倍首相の得票は87票にとどまり、ダブルスコアで大敗しているのだ。その苦い記憶から安倍首相は今回、地方票の取り込みに躍起になっているという。
連日のように地方議員との面会を繰り返しており、例えば、8月7日には首相官邸で党の秋田県連会長と懇談後、首相公邸で横浜市議と会い、衆院第2議員会館に場所を移して足立区や平塚市の地方議員と懇談、その後さらに佐賀県議らの会合に出席するといった具合だ。
凋落した名門派閥の
「宏池会」と「平成研」
話を派閥に戻そう。前出の外資系金融幹部は「派閥政治の良し悪しは別として、派閥の動きを理解すると、安倍3選の可能性を予測でき、結果的に金融政策をある程度は見通すことができる」として、その重要性を痛感したという。
外国人ですら注視する派閥動向だが、今回の総裁選で特に興味深いのは、派閥ごとの明暗が際立っている点にあると言える。
「暗」の1つが宏池会。領袖である岸田文雄政調会長は悩みに悩んだ末、今回の総裁選には出馬せず安倍首相を支持すると決めた。
岸田政調会長が同3日に開いた派閥研修会で「安倍総裁の勝利をしっかりしたものにすることが宏池会の次につながる」と主張しているように、安倍首相からの「禅譲」狙いであることは明白だ。
宏池会は1991年に誕生した宮沢喜一内閣以来、一度も首相を出せておらず、派閥が弱体化してしまったが故の苦渋の不出馬決断だったといえる。
もう一つの「暗」である党内第3勢力の平成研究会(竹下派)に至っては、衆参で足並みが乱れて「分裂投票」することになった。参院竹下派が石破支持を決めた一方、衆院竹下派は茂木敏充・経済再生担当相ら安倍首相を支持する有志議員が独自に選対本部を起ち上げた。
経世会の流れをくむ名門派閥も宏池会と同様、1998年に発足した小渕恵三内閣以降、首相を輩出できていない。「経世会支配」と称され、日本の政界を牛耳ってきたかつての勢いはない。
18年3月には参院竹下派が主導した“クーデター”によって、凋落の元凶とされた額賀福志郎元財務相が派閥会長の座から追い落とされ、経世会を創設した故・竹下登元首相の弟、竹下亘総務会長がトップに就任。名門復権に向けて再出発したが、総裁選でのお家騒動を見る限り、経世会の「鉄の結束」が復活するにはまだ時間がかかりそうだ。
最強派閥の凋落は
小泉進次郎氏の台頭で本格化?
両派閥とは対照的に、我が世の春を謳歌しているのが清和会である。
図版は、政治コラムニストの後藤謙次氏への取材を基に作成した歴代首相の在任日数を比較したもので、各内閣がどの派閥の影響下にあったかについても併せて示している。
清和会は歴史的に非主流派に甘んじることが多かったが、表を見ると分かるように、2000年に発足した森喜朗内閣以降の自民党政権下では、「清和会支配型」の政権が続いている。
岸田政調会長の総裁選不出馬も、「禅譲」時における清和会からの支援を当てにしたものであり、清和会支配はしばらく続く可能性がある。
つまり、依然として派閥の論理が大きな役割を果たす自民党内部の権力軸が、大きく変わったのだ。「経世会支配」から「清和会支配」へとシフトしたが故に、圧倒的に強い清和会という勝ち馬に乗る派閥が続出し、“安倍3選”を決定づけたわけだ。
ただ、陰りも見える。永田町からは「清和会は深刻な人材難で、安倍政権後は厳しくなる」(自民党ベテラン秘書)との声が聞こえてくる。
最高権力の座をめぐって、幾度となく激しい闘争が繰り広げられてきた自民党総裁選から透ける派閥の栄枯盛衰。いずれくる最強派閥の凋落は、清和会から離れた小泉純一郎元首相の次男で、総裁選後の入閣が取り沙汰される小泉進次郎・筆頭副幹事長の台頭によって本格化していくことになるだろう。
永田町の論理に惑わされない!
— 前田慶子 (@happyskyra5) 2018年9月6日
アベシンゾウ三選は国益を損ねる!……とメディアが書けば流れは変わる。流される・見える情報で世の中を判断してしまうのは危険❗
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こういう派閥抗争の話は面白い
— yang-09-RSC (@yang_xyz) 2018年9月7日
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岸信介の亡霊、日本会議が、日本を破壊する。
— 史爺 (@ck882538) 2018年9月7日
沈没する日本‼️
総理にしてはいけない奴、安倍晋三‼️
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— 郷K's (@yutorician) 2018年9月7日
現在の安倍政権が終わったら、誰の番になるのだろう?
そして安倍総理の立ち位置は、どんな感じになるのだろう?
安倍3選を決定づけた自民党「清和会支配」の派閥力学(ダイヤモンド・オンライン)
— まーちゃん🐠💦 (@makimakiia) 2018年9月7日
総裁選見てたら安倍1強というものの正体が見えてくるね。野党が弱いのは言うまでもないけど安倍1強の理由はそれだけではない。自民党そのものが弱いからだ。根性無しで数ばっかり多いだけ。 https://t.co/HOGMFQfPB5
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