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認めたくない外交的敗北 安倍内閣支持率微増の謎解き
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/236405
2018年8月29日 日刊ゲンダイ 文字起こし
地方票固めに躍起(C)日刊ゲンダイ
数々の疑惑から逃げ回り、内政も外交もデタラメの安倍政権の内閣支持率が微増している。日経新聞とテレビ東京の世論調査(24〜26日実施)では7月下旬の前回調査から3ポイント増の48%に上昇。産経新聞とFNNの合同世論調査(25〜26日実施)でも7月下旬の前回調査から3.5ポイント増の45.6%にアップ。日経・テレ東調査では2カ月ぶり、産経・FNN調査では5カ月ぶりに支持が不支持を上回った。一体どういうわけなのか。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。
「内閣支持率が上がる要素は全くありません。通常国会は公文書の隠蔽や改ざん、虚偽答弁が明るみに出て、閣僚の失言や不祥事も相次いだ。安倍政権は1回や2回の内閣総辞職では足りないほどスキャンダルまみれです。西日本豪雨による被災者支援のための補正予算を組むべきなのに、失点を抑えたい安倍首相は臨時国会を開こうとしない。霞が関などで障害者雇用の水増し問題も露見しました。そうした状況にもかかわらず、支持率が上昇したのは、自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票)にスポットライトが当たり、マスコミが安倍首相の動向を無批判に垂れ流すからでしょう。実際は票固めに奔走しているだけなのに、何かやっている印象を与えてしまうのです」
安倍の“やってる感”演出は、それこそハンパない。地方行脚先の鹿児島で、桜島をバックにした26日の総裁選出馬表明は鳥肌ものだった。
「〈日本を取り戻す〉。この志のもと、党一丸となってこの5年8カ月、内政、外交に全力を尽くして参りました。5回の国政選挙において、国民の皆さまから安定的な政治基盤をいただき、誰にも働く場所がある、まっとうな経済を取り戻し、外交においては日本の大きな存在感を取り戻すことができました」
嘘八百を並べ立てたものである。それが事実だというのなら、堂々と選挙戦に臨めばいいものを安倍は逃げ回るばかりだ。
■討論から逃げ、地方議員に接待攻勢
総裁選は石破茂元幹事長との事実上の一騎打ち。政策に明るく、論戦にも強い石破は選挙期間中に討論会をテーマごとに3時間ずつ、4回程度開催するよう求めてきたが、見送られた。安倍の意向を受けた総裁選挙管理委員会は告示日の所見発表演説会と共同記者会見のほか、日本記者クラブ、党青年局・女性局、ニコニコ動画主催の討論会3回、街頭など5カ所の演説会を決定。安倍と石破の決選投票にもつれ込んだ12年総裁選では討論会3回、共同記者会見2回、演説会18回を実施したのと比べ、ケタ違いの少なさだ。選管で石破派委員が「討論会などをもっと増やすべきだ」と主張するも、黙殺されたという。
そのくせ、安倍は地方票の取り込みには躍起になって動いている。28日は公邸に東京都議や栃木県議を招き、「お茶会」と称して接待。「数値で見る安倍政権の6年」と記した政策ビラを配り、アベノミクスの“成果”をアピールした。ビラの中身はというと、旧民主党政権だった12年と現在の各種経済指標の比較だ。▼名目GDPが493兆円から551兆円に増加▼有効求人倍率が0・50から1・13に改善▼最低賃金が749円から848円に上昇――などと約20項目を列挙したのだが、GDP増加は算出方法変更によるカサ上げだし、有効求人倍率の改善は少子高齢化による労働人口の減少が要因だ。最低賃金上昇も深刻な人手不足によって現場レベルで時給アップが広がり、それを追認する形で引き上げただけのこと。アベノミクスはうまくいっているどころか、いつ破綻してもおかしくない。異次元緩和で金融機関は経営危機に陥り、5年経っても物価上昇率2%を達成できないまま黒田日銀は白旗を揚げ、政策修正を余儀なくされた。それが現実だ。
いつまでペテンに付き合うのか(C)日刊ゲンダイ
日米同盟を盾に東アジア外交でマイナスばかり |
外交的敗北も経済のどん詰まりも見たくない、認めたくない。それがあり得ない内閣支持率微増の理由なんじゃないか。
毎日新聞夕刊(27日付)のインタビューで、歴史学者の坂野潤治東大名誉教授が安倍政権の正体をこう喝破していた。
「今言うべきことを絞りに絞ると『安倍内閣には外交なんてない』ということです。特に東アジア外交はマイナスばかり残している」
「安倍政権は日米同盟を盾にして、近隣国と友好を築く努力をしてこなかった。なので安倍首相は『日朝首脳会談を』と言っていますが、向こうは会おうとしないでしょう」
個人的な友情を育んでいると胸を張っていた米国のトランプ大統領からは貿易戦争を仕掛けられ、「私たちの世代で終止符を打たなければならない」とブチ上げた北方領土問題は1ミリも動いていない。それどころか、共同経済活動という看板のもと、ロシア主権下で日本の資金と技術力を投じる現地開発計画が着々と進んでいる。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長には歯牙にもかけられず、最重要課題に掲げる拉致問題も進展していない。
そして、坂野氏は内閣支持率高止まりの背景をこうひもといていた。
「現実を見たくないからではないか」
「日本人はバブル景気の頃まで、アジアの国を見下してやってきた。それが崩壊して20年以上たつのに、ナショナリストはそれを直視したくないんだな。また、官製の人為相場に支えられているアベノミクスが終わりに近づいているのは明らかなのに」
現実から目をそむけるナショナリストたちが、盲目的に信じる夜郎自大首相の舌先三寸、大言壮語。支持者のそうした心理をくすぐるように、安倍は出馬表明でこうも言っていた。
「来年、皇位の継承、そして日本で初めてG20サミットを開催します。そしてそのさらに先には、東京五輪・パラリンピックが開催されます。まさに日本は大きな歴史の転換点を迎える」
彼らの大国志向、五輪バンザイが虚構の内閣を支えているのだが、これは砂上の楼閣だ。
■与野党関係なく、国会で広がるアベ化
坂野氏に改めて話を聞いた。
「国会は与野党関係なくアベ化していると思いますね。安倍首相は都合の悪い質問をはぐらかし、マトモに答弁をしない。だから議論がかみ合わない。それで、野党も言いたいことを言いっぱなしになる。重要な政策をしっかり議論することがなくなり、日本の政治は安倍首相に引きずられるように劣化してしまった。国会議員の誰もかれもが安倍首相のようになった結果、相対的に内閣支持率が上がるのでしょう」
総裁選で誰が次期総裁にふさわしいかの問いには、日経・テレ東が安倍39%、石破31%。産経・FNNは安倍38・9%、石破35・1%と肉薄している。
「アベノミクスによって日本経済はぶっ壊され、外交もムダばかり。安倍首相は中国包囲網だと騒いで近隣諸国にカネをバラまき、日中関係を悪化させた揚げ句、台頭する中国になす術もない。朝鮮半島危機を口実に軍拡を進め、防衛費は7年連続で増加する見通しですが、国際情勢の無視も甚だしい。5年8カ月に及ぶ安倍政治の破綻は明らかなのに、さらに3年続けさせるのがこの国のためになるのか。総裁選は自民党員による選挙ではありますが、だからといって国民が声を上げず、あきらめてしまったら、安倍首相の思うツボです」(五十嵐仁氏=前出)
亡国ペテン首相の手にかかれば、日本を取り戻す前に日本を失いかねない。地獄の道連れに付き合う必要なんてない。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年8月29日
【見たくない外交的敗北、経済のどん詰まり】
「現実から目をそむけるナショナリストたちが、盲目的に信じる夜郎自大首相の舌先三寸、大言壮語」
『内閣支持率 微増の謎解き』
「彼らの大国志向、五輪バンザイが内閣を支えているのだが、これは砂上の楼閣だ」 pic.twitter.com/jMTIoiiApH
ほらほら〜。マスコミが無批判で垂れ流し。原因はコレ!わかってるけど。
— さえちゃん🔖肉球新党🐾〜安倍晋三お断り〜 (@opinochan) 2018年8月29日
謎ですよね〜🌀
— 峰さん受け取りました(暫く低浮上) (@kiyoshiro333) 2018年8月29日
国内では反社会的勢力に選挙妨害を依頼した件で大炎上
— できる範囲を少しだけ広げる (@Botman29) 2018年8月29日
終わりでしょ#安倍とヤクザと火炎瓶2
認めたくない外交的敗北 安倍内閣支持率微増の謎解き https://t.co/GQ9R4jSIPi #日刊ゲンダイDIGITAL
— 怪老医@doctor0621 (@doctor0621) 2018年8月29日
内閣支持率微増の謎解き 見たくない外交的敗北 経済のどん詰まり 現実から目をそむけるナショナリストたちが、盲目的に信じる夜郎自大首相の舌先三寸、大言壮語 彼らの大国志向、五輪バンザイが虚構の内閣を支えているのだが、これは砂上の楼閣だ(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/eSqObppw93
— KK (@Trapelus) 2018年8月29日
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