http://www.asyura2.com/18/senkyo249/msg/414.html
Tweet |
https://mewrun7.exblog.jp/27505510/
2018年 08月 18日
安倍首相は、11〜12日に地元・山口に帰省した際に、憲法改正について「自民党として次の国会で提出できるよう取りまとめを加速する」と明言。とりわけ9条改正に関して「1項、2項を残して、3項に自衛隊を明記する」という改正案の実現に意欲を示した。(~_~;)
https://mewrun7.exblog.jp/27480963/
<関連記事・『安倍、秋の国会に憲法改正案の提出を目指すと明言。9条改正を子どもの涙の話で進めるのは誤り』>
この首相の発言に対して、自民党総裁選で戦う予定の石破茂氏が、「あり得ない」「イスから転げ落ちるほど驚いた。1回もそんな議論出たことがない」などと猛反発して、大批判を展開し始めている。(@@)
* * * * *
この安倍首相の9条の改正案は、もともと自民党内で議論されて来たものとは異なり、安倍首相が昨年の5月、日本会議系の会合で急に提案したものだ。<しかも、詳しいことは「読売新聞を読め」とまで言ってたのよね。(>_<)>
『安倍晋三首相は3日、憲法改正を求める集会にビデオメッセージを寄せ、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と表明した。首相は改正項目として9条を挙げて「1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込むという考え方は国民的な議論に値する」との考えを示した。((朝日新聞17年5月3日)』
安倍首相本人は、本当は、憲法全体(もちろん9条も全て)変えたいと。また少なくとも2項を削除して「国防軍」など「軍隊」を示す言葉を書き込みたいのであるが。そうすると、改憲慎重派(ハト派)の議員や国民、そして何よりも公明党が、賛成してくれない可能性が大きい。(-_-;)
そこで、「憲法改正はだめだけど、必要なことを加憲するならいい」と言っている公明党がOKするように「1、2項は変えずに、3項に自衛隊を加えるだけですよ」と。そして、国民も含めて、「これを加えたからって、日本の戦力拡大につながることはないので、たいして変わりませんよ」と説得しようとしているのである。(-"-)
すると、「たいして変わらないなら、変えなくてもいいのではないか」という声が出て来るわけだが。安倍首相は、そこで「日本の憲法学者の8割は、自衛隊は9条違憲だと言っており、それでは自衛隊員も国民も誇りがもてない」と反論。
そして、「自衛官の子どもの中には、合憲性に議論があると記された教科書を使っている」として、「ある自衛官は息子さんから『お父さん、憲法違反なの?』と尋ねられたそうです。そのとき息子さんは、目に涙を浮かべていたと言います。皆さん、このままでいいんでしょうか」と呼びかけて、国民の同情、共感を得るつもりでいるのである。(~_~;)
この安倍首相の主張に対して、石破茂氏は、このように反論している。(++)
『石破氏「何も変わらない憲法改正をしてどうするのか」
自民党の石破茂元幹事長(発言録)
(安倍晋三首相が掲げる2項を維持した上での憲法9条への自衛隊明記案を念頭に)何も変わらないという憲法改正をしてどうするのか。違憲という学者がいる、それがどうした。違憲ならなんで自衛隊法、防衛省設置法があるのか。国民は違憲なんて誰も思っていない。9条改正は国民の理解なくして決してできるものではない。改正論者の私であればこそ、そのように思う。(朝日新聞18年8月11日)』
* * * * *
『石破氏「イスから落ちるほど驚いた」首相の改憲案発言に
自民党の石破茂元幹事長(発言録)
(安倍晋三首相が自衛隊明記などを盛りこんだ党の憲法改正案を秋の臨時国会か来年の通常国会への提出を目指す考えを示したことについて)(安倍)総裁が9条1項、2項をそのままに自衛隊を明記したいとおっしゃった時、イスから転げ落ちるほど驚いた。1回もそんな議論出たことがない。どういうことか尋ねたら、「新聞を読め」と。党員に向かって真剣に語ってもらいたかった。優先順位は何か。何も変わらない9条に自衛隊を追加することか。9条は国民の理解なくして、改正することがあっちゃいかん。
(秋の臨時国会での提出は)ありっこない。あり得ない。(9条改正を)戦争の惨禍を体験した方がいらっしゃるうちにやりたいという思いはある。戦争を全く知らない人間だけで改正していいと思わない。その説得の努力をしたか。「新聞読め」ってのが努力か。
秋に出すというのは、先にスケジュールありきで、民主主義の現場を理解していないとしか思えない。党の憲法改正草案を熟読してから言ってもらいたい。きちんと読んで、どれならば国民の理解、他党の理解が得られるかを考えるのがトップの責任でしょ。(BS日テレの番組収録、記者団の取材に)(朝日新聞18年8月16日)』
* * * * *
『<改憲案>石破氏が首相批判 臨時国会提出「ありえない」
9月の自民党総裁選に出馬する石破茂元幹事長(61)は16日、BS日テレの番組収録で、安倍晋三首相(63)が秋の臨時国会で党として憲法改正案を提出する考えを示したことについて「ありえない。総裁の考えを一度も提示しないままに『議論は尽くされた』とはどういうことか」と述べ、批判した。
石破氏はその後、記者団に「秋に(改憲案を)出すというのはスケジュールありき。民主主義の現場を理解していないとしか思えない」と語った。そのうえで、改憲手続きを定める国民投票法改正案の成立を急ぐべきだと主張した。』
この辺りは改めて書きたいが、憲法改正というのは、もともと主権者たる国民が主役になって行なうべきものであって。首相が勝手にアレコレ決めて、上から提案する(押し付ける)形で行なうべきものではないのだ。
石破氏には、その点もしっかりアピールして欲しいと思う。(**)
ところで、竹下派の竹下亘会長が、13日、石破茂氏を支持することを表明した。(・・)
石破派を除く自民党の6派閥のうち、5つ(細田、麻生、二階、岸田、石原)は全て、派閥ごとで安倍氏を支持すると発表したのだが。竹下派は、最終的に自主投票にすることに決め、参院21人が安倍氏を支持する意向を表明。さらに何と竹下会長自らも石破氏を支持する意向を示しているとのことで、衆院議員や無派閥議員の投票動向に多少、影響する可能性もある。
少なくとも、石破氏にはとても心強い支持表明だったようだ。(++)
『来月の自民党総裁選挙を巡って新たな動き。竹下総務会長が石破元幹事長を支持する意向であることがわかった。
総裁選は安倍首相と石破元幹事長の事実上の一騎打ちになる見通しだが、竹下氏は石破氏の支持に回ることを決め12日、地元の支援者にも伝えたという。安倍首相が圧倒的に優勢との見方が広がっているが、竹下氏は「真剣な党内議論が重要だ」などとして、石破氏にも一定の支持勢力が必要との考えを示してきた。
竹下派では政界引退後も影響力を持つ青木元官房長官の意向もあって、参議院のグループは石破氏を支持している。衆議院竹下派の多くは安倍首相を支持しているが、竹下氏に続いて一部が石破支持に回る可能性も出てきている。(NNN18年8月13日)』
『石破氏は会合で、竹下亘総務会長が石破氏支持を表明したことを明らかにした。竹下派の参院側(21人)が石破氏支持に回ったことにも触れ、「ありがたいことだ。自分の目先の事ではなく、日本、自民党がどうあるべきかとの思いを共有する方々とこの選挙を戦いたい」と訴えた。(毎日新聞18年8月16日)』
* * * * *
石破氏はもともと旧額賀派(現竹下派)に属していたのだが。自民党の「脱派閥」構想を唱えて、派閥を離脱したため、12年の総裁選では額賀派は、決選投票で安倍氏に投票。それで石破氏が負けることになったのだ。(-"-)
今回、竹下派の参院が石破氏を支持することに決めたのは、同派OBで参院のドンと呼ばれた青木幹夫氏の意向であるのだが。<青木氏の息子が、参院の島根・鳥取合区で石破氏のお世話になっていて、今後も優遇して欲しいと思っているのよね。^^;>
竹下亘氏(DAIGOの大叔父ね)も島根選出の議員ゆえ、地元の事情に配慮した部分もあったかも知れない。(・・)
ただ、もともと竹下派(旧額賀派)は、安倍陣営やバックにいる細田派とは仲良くないし、彼らとは政策面での方向性も異なる部分が大きいし。安倍陣営が竹下派をあまり重視していないことも、好ましく思っていない様子。<同派の加藤勝信氏(現・厚労大臣)や茂木敏充氏(現・経済財政大臣)が重用されているのは、安倍氏の個人的なお友達だから。加藤くんは、昨日も安倍氏の別荘に行ってたね。(>_<)>
竹下派の中では「安倍首相のままでは来年の地方選、参院選は勝てない」という危機感を有している議員(地方議員含む)もかなりいる上、「もし参院選で自民党が負けたら、安倍首相が辞任に追い込まれる可能性があるので、反安倍側にいた方がいいのでは」という見方もあるようだ。(~_~;)
安倍陣営は、この総裁選で議員票はもちろん、地方票でも石破氏に圧勝して、完全に石破氏を潰したいと考えているようなのだけど。石破氏が思ったより票数をとれば、安倍陣営にダメージを与えることができるので、竹下派の反安倍派にも是非、選挙活動を頑張って欲しいと思うmewなのだった。(@@)
THANKS
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK249掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK249掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。