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『報道特集』が日本軍の戦犯証拠隠滅の実態を明らかに! 安倍政権の歴史修正主義と公文書改ざんの原点
http://lite-ra.com/2018/08/post-4190.html
2018.08.15 『報道特集』が報じた日本軍の証拠隠滅の実態 リテラ
TBS公式HPより
戦後73年が経ち、今年も8月15日を迎えた。今夏も各メディアで戦争を振り返る企画が組まれているが、8月11日に放送された『報道特集』(TBS)の「戦争と記録 大量焼却のワケ」はまさに、現在につながる問題を鋭くえぐった特集だった。
第二次世界大戦における日本の加害事実や戦争責任について言及すると、歴史修正主義にまみれた安倍応援団やネトウヨは、アメリカやソ連の一方的な主張や資料に基づくでっちあげなどとがなり立てる。実際は日本兵の証言などもありそれ自体ウソなのだが、しかし日本の加害や戦争責任の全貌を見えづらくした要因は、日本にこそある。
それは、敗戦直前、日本政府や軍が責任逃れのために戦時資料の焼却処分を行ったからだ。
ポツダム宣言受諾後の8月14日に閣議決定された焼却命令は、東京だけではなく、地方にまでおよんだ。『報道特集』ではその一例として、広島県福山市に残されていた8月17日に焼却された書類を記したリストを紹介。そこには、徴兵関係や日中戦争に関する書類が焼却されたと記されており、また、番組では軍人名簿が焼かれたことで、恩給の給付に支障をきたした地方自治体があるとも紹介されていた。
『報道特集』は加えて、実際に焼却に携わった人からの証言も複数紹介している。
まず、逓信省航空局で暗号を翻訳する業務についていた前沢正己氏は、上司の命令によりありとあらゆる資料を防空壕のなかに入れて焼却処分したと語る。それは電話帳まで燃やすという徹底ぶりで、焼却には2日ほどの時間をかけ、防空壕のなかの空気が足りなくなってなかなか燃えずに大変だったと振り返る。
戦争に関係する書類を燃やしていたのは、役所だけでなくメディアも同様だった。同盟通信の写真部に勤めていた渡辺清氏は、上司からの命令があり、日比谷公園で書類を焼却するよう言われたと証言している。ちなみに、焼却する理由について上司から説明はなかったという。
終戦当時内務省の官僚だった故・奥野誠亮元法相は後年、公文書焼却の指示についてこう明かしている。
「ポツダム宣言は「戦犯の処罰」を書いていて、戦犯問題が起きるから、戦犯にかかわるような文書は全部焼いちまえ、となったんだ。会議では私が「証拠にされるような公文書は全部焼かせてしまおう」と言った。犯罪人を出さないためにね。会議を終え、公文書焼却の指令書を書いた」(読売新聞2015年8月11日)
番組でも「戦犯処理されたら気の毒だから、犯罪人を出さないようにするために公文書を焼けと言った」と会見で語る奥野の映像を紹介している。
ようするに、終戦直後に各所で急きょ書類が燃やされたのは、戦争責任の追及を免れるためであり、戦争犯罪に関する証拠を隠ぺいしようとする意図からだった(1946年1月3日にはGHQから復元命令を出されている)。
ノンフィクション作家の保阪正康氏は番組内のVTRに出演し、終戦直後に行われた公文書の焼却は、自らの保身や責任逃れのために行われた「後世の人間に対する侮辱」とこう評価した。
「後世の人間に対して、この戦争を客観的に検証しろということの放棄。私たちの世代への侮辱だと私は思っています。次の世代への侮辱ですね。次の世代は、戦争について歴史的な検証をする必要がありますね。そこから逃げたわけですね。僕はこの罪のほうが大きいと思う」
■安倍政権の公文書改ざんと歴史修正主義は同根でつながっている
現在82歳で、戦争を知る世代の毒蝮三太夫氏も怒りを滲ませた。戦争に関する資料が隠ぺいされたことにより、子孫たちに正しい歴史を伝えることができなくなったからだ。
「戦争っていうのはこんなに悲惨で、こんなにむごいもので、狂ったように相手を殺すんだということをね、いま我々は言っていかないと。運が良かっただけですよ、知らなかったのは。自分の歴史というのを糧として生きてるんだもんね。だから、書き残すとか振り返るというのはとっても大事ですよね。それが正しくなければ、非常にゆがんだ報告が残るわけでしょ」
まさに、この廃棄処分が歴史を歪め、歴史修正主義を生み出す温床となっている。実際は、日本軍の残虐な行為を証明する旧日本軍兵士の証言や、戦時記録も僅かに存在するが(たとえば、中曽根康弘や故・鹿内信隆元産経新聞社長の日本軍による慰安所運営に関する証言など)、公文書がほとんど残されていないのをいいことに、歴史修正主義者たちは「証拠がない」などと主張しているのだ。
繰り返しになるが、日本の戦争責任や加害の実態の全貌を見えづらくしている最大の要因は、責任から逃れるために公文書という一級の第一次資料を破棄するという、日本のあまりに卑怯な行為だ。
しかも、この都合の悪いものは捨ててしまえという卑怯なやり口は、現在にもつながっている。毒蝮氏は先の発言のあと、こう付け加えていた。
「改ざん。よくいま平気でやるような時代になった。怖いね」
毒蝮氏が指摘している通り、安倍政権下の日本では、終戦前後の日本で行われたことと、そっくりな文書破棄や改ざんが次々と起きている。自衛隊の日報隠ぺいや森友学園に関する決裁文書の改ざんなど、公文書に関する前代未聞の不正行為が発覚している。
また、終戦直後の日本と現在の日本とでは、上に立つ人間が自らの保身や責任逃れのために公的文書を不正に扱うという点以外にも、もうひとつ共通点がある。TBS報道局の金平茂紀氏は、実際に公的書類焼却の現場に立たされたのは、組織のなかでも下のほうにいた人間であったことを指摘しながらこのように語った。
「破棄に関わっていた人たちが自分たちのことを『下っ端、下っ端』って言ってたでしょ。上の人が下の人に対して汚いことを押し付けるという構造は、まったくいまと同じ構造だと思うんですよね。森友のときも自殺した人というのは、いちばん現場に近い人だったんですよね」
公文書は言うまでもなく、為政者の私物などではなく市民の共有財産だ。それが改ざんされたり、破棄されるということは、同時代の社会の根幹を揺るがす問題であると同時に、さらに後の世代がのちに振り返って事実を検証することを阻害するものであり、これは人類史において多大な損害だ。そう考えると、安倍政権の公文書改ざんと歴史修正主義は根っこのところでつながっている。
安倍政権によっていまも現在進行形で“歴史の改ざん”が行われているという事実。戦争責任から逃れるために戦争の記録を焼き捨てたという事実。この2つの事実を私たちはもっと重く受け止めるべきだろう。
(編集部)
報道特集「戦争と記録〜毒蝮三太夫さんが語る戦争・焼却で失われたもの 20180811
#報道特集
— 木村結 (@yuiyuiyui11) 2018年8月11日
金平さん
公文書の焼却は後の世代に対する犯罪行為
上の人が下の人に対して汚いことを押し付ける構造は今と同じ
森友事件、自殺した人は最も現場に近い人だった
佐川理財局長は刑事訴追の恐れがなくなったのだからきちんと明らかにすべきだと思います。
/久々の報道特集やはり明快 pic.twitter.com/7MLwSnI0Ca
金平茂紀さん「公文書を破棄・改ざんするというのは保阪正康さんは『後の世代に対する侮辱』という言い方に留めてましたが、私は明確に『歴史に対する犯罪行為』だと思う。上の人が下の人に汚いことを押し付ける構造は全く今と同じ。森友事件の時でも自殺した人は1番現場に近い人だった」8.11報道特集 pic.twitter.com/RbKrRVdHn9
— くうʕ •́؈•̀ ₎🌐 ᑎO ᗯᗩᖇ 🌐 (@kuu19660622) 2018年8月11日
報道特集。日報隠ぺい、決裁文書改ざんなどの公文書をめぐる問題に、作家・保阪正康「資料を作る、残す、次の時代に詫すことは民主主義の基本。国民主権が蹂躙されて官僚主権になっている。国民はそれについて何も口を挟むことができずに、お前たち容認しろというのが現状。恐るべき状態だと思う」と。 pic.twitter.com/uJDRH118Na
— やがて空は晴れる...。 (@masa3799) 2018年8月11日
#報道特集
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年8月11日
毒蝮三太夫さん
「戦争はこんなに悲惨で、むごいもので、狂ったように相手を殺すということを、今我々が言っていかないと。書き残すこと、振り返ることはとても大事。それが正しくなければ非常に歪んだ報告が残る。改ざん。よく今、平気でやる時代になった。怖いね」 pic.twitter.com/dNdvQQgFYV
「戦犯を出さないよう
— 3104丁目の猫 (@EndEpurmEN2sQVS) 2018年8月11日
命ぜられたのが公文書の焼却」#報道特集 pic.twitter.com/fHlBGMPrR3
#報道特集
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年8月11日
金平茂紀氏
文書の廃棄・改ざんは、明確に歴史に対する犯罪行為だと思う。戦後の文書焼却に関わった人たちは自分のことを下っ端だと。
森友の事件の時でも自殺した人は一番現場に近い人だった。佐川氏は刑事訴追の恐れがあると答弁を拒否したが、どこかの場できちんと明らかにするべきだ。 pic.twitter.com/01vZDduFCv
@俳優 毒蝮さんの兄 一義視さんは陸軍通信部隊として中国に出征。戦後21年経ってから部隊の記録を残していた。
— くうʕ •́؈•̀ ₎🌐 ᑎO ᗯᗩᖇ 🌐 (@kuu19660622) 2018年8月12日
毒蝮三太夫さん「(菊の紋章を)『削り取れ』と上から命令されて削り取ったことは 事実として残していかなきゃいけないと思ったんですかね」8.11報道特集#ヤバすぎる緊急事態条項 pic.twitter.com/OaT1XdylAF
A【歴史を記録することの意味】
— くうʕ •́؈•̀ ₎🌐 ᑎO ᗯᗩᖇ 🌐 (@kuu19660622) 2018年8月12日
毒蝮さん「戦争はこんなに悲惨で むごいもので 狂ったように相手を殺すということを今 我々は言っていかないと」「書き残すとか振り返るということはとても大事。ただ、正しくなければ非常にゆがんだ報告が残る。改ざん、よく今...平気でやる時代が怖い」8.11報道特集 pic.twitter.com/DRq8FV2Mnk
#報道特集 記録の焼却 「次世代への侮辱」
— TOMO-NI (@TOxMOxNIx67) 2018年8月11日
保坂正康氏「資料を作る 残す 次の世代に託すことは民主主義の基本。 国民主権が蹂躙されて官僚主権になっている。 国民は口を挟むことができず、容認しろというのが現状。おそるべき状態だと思いますよ、僕は。」 pic.twitter.com/arwBv0uJYE
#報道特集
— Tad (@CybershotTad) 2018年8月11日
公文書の焼却によってその後の検証が困難になった。
保坂正康さんは「私たち世代への侮辱」と。 pic.twitter.com/aIf1KvYoIk
#報道特集
— Tad (@CybershotTad) 2018年8月11日
今年は日報隠蔽や公文書改ざんをめぐる問題が噴出。
保坂正康さん「資料を作る、残す、次の時代に託すことは民主主義の基本。基本が出来ていないから資料に対してずさんになる。国民主権が蹂躙されて官僚主権に。国民は口を挟めず容認しろというのが現状。恐るべき状態だと思う」 pic.twitter.com/z9lpsXjQtx
#報道特集
— Tad (@CybershotTad) 2018年8月11日
毒蝮三太夫さん「書き残すこと、振り返ることはとても大事。それが正しくなければ非常にゆがんだ報告が残るわけです。改ざん、よく今、平気でやる時代になった。時代が怖いね」 pic.twitter.com/5icSzK1PVc
#報道特集
— Tad (@CybershotTad) 2018年8月11日
膳場キャスター「少年少女が軍国主義の染まったのは若い世代に重点的にプロパガンダを展開していたから。しかも世の中の空気が変わるまでわずか数年。戦後はそれが何もなかったかのように焼却されて検証もされない。一連の手法、もたらした効果、リセットの仕方に恐ろしさを感じた」 pic.twitter.com/gYr0GxYS2v
創価学会も似ています。過去の出版物を改訂版にして、内容を変えています。 比べてみると解ります。
— なつ (@s4a5k5) 2018年8月15日
日本人の習性なのでしょうか? 「水に流す」と言う言葉がありますが・・・。
公文書などが、焼かれなくて、確りと残っていれば、右翼のみなさんが、慰安婦、南京大虐殺は無かった!と言う事の証拠になるのに。相手国の言われるままで、証拠を持つて反論できないですよね。私は、真実を知りたいけど…
— ピースケ (@ayatosi2) 2018年8月15日
慰安所を例に出してるが、
— 大学生の砂漠の狐 (@atenakuibata) 2018年8月15日
慰安所自体は日韓基本条約すら
まともに話し合われていない、
戦争犯罪でも何でもないんだがね。
それに、何が焼かれたのかも
きちんと調査しないとね。
証言だけで戦争犯罪をホイホイ
断定するのもダメだし。
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— 伊藤寛 (@haijimaoyaji) 2018年8月15日
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— 松本 美紀子 (@yuuta24mikiko) 2018年8月15日
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— エイユー8379 (@AU_8379) 2018年8月15日
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— グレート・ムーたん (@meowingwizard) 2018年8月15日
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— 黒ピカ広 (@black_pikahiro) 2018年8月15日
日本の戦争責任や加害の実態の全貌を見えづらくしている最大の要因は、責任から逃れるために公文書という一級の第一次資料を破棄するという、日本のあまりに卑怯な行為だ。
— 桃雪 (@momoyuki1968) 2018年8月15日
『報道特集』が日本軍の戦犯証拠隠滅の実態を明らかに! 安倍政権の歴史修正主義と公文書改ざんの原点 https://t.co/NWH4dK6SoV
「安倍政権によっていまも現在進行形で“歴史の改ざん”が行われているという事実。戦争責任から逃れるために戦争の記録を焼き捨てたという事実。」“『報道特集』が日本軍の戦犯証拠隠滅の実態を明らかに! 安倍政権の歴史修正主義と公文書改ざんの原点” https://t.co/aILTUNTby2 @litera_webより
— Fukui (@mediawatcher21) 2018年8月15日
戦争の記録は当時の様子を検証するうえで
— Rikimaru (@Rikimar16753900) 2018年8月15日
極めて重要なもの。未来永劫引き継がなくてはいけないもの。
それを責任逃れと歴史を歪めるために焼却。
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[B!] 苦しい時の書類廃棄文化は平成になっても変わらなかったなあ。 https://t.co/mYKER3XcvC 『報道特集』が日本軍の戦犯証拠隠滅の実態を明らかに! 安倍政権の歴史修正主義と公文書改ざんの原点|LITERA/リテラ
— 三等兵 (@santohei) 2018年8月15日
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