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憲法破壊宣言の安倍首相 毎度の「終戦談話」の白々しさ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235446
2018年8月15日 日刊ゲンダイ ※タイトルは紙面による
お国入りの講演で改憲に強い意欲を見せた(C)共同通信社
この夏も、安倍首相が繰り出す言葉は空虚だ。73回目の終戦の日を迎えた15日の戦没者追悼式での式辞といい、広島・長崎の原爆忌での挨拶といい、毎年ほぼ同じ文章の使い回し。「戦禍を二度と繰り返してはならない」とは言うものの、歴代首相が盛り込んできたアジア諸国への加害責任や謝罪については言及しない。日本の戦争責任を棚に上げ、侵略戦争だったとは絶対に認めない。そんな態度がアリアリで、どうにも安倍の「不戦の誓い」からは本気度が伝わってこない。心がこもっていない。
口先首相の白々しさに、とりわけ戦前・戦中派は心底、呆れ、辟易していることだろう。実際、安倍の主張や行動は、平和とは真逆のことばかりだ。
地元・山口県での講演会で12日、「いよいよ憲法改正に取り組む時を迎えた。自民党としての憲法改正案を次の国会に提出できるよう取りまとめを加速すべき」と言い切った。9月の総裁選で3選したら、自らブチ上げた「9条に自衛隊を明記する案」の具体的な検討に入り、実現させるというのだ。集団的自衛権の行使容認で解釈改憲に手を染めた違憲首相が、さらに憲法を破壊することになる。
憲法に自衛隊を明記することは、9条の死文化を招く。つまり事実上、日本は9条のない国になるのである。戦力不保持と交戦権否認を定めた2項を残したままにするので、安倍は「自衛隊の文字を加えるだけで、今までとは何も変わらない」ような説明をしているが、だまされてはいけない。3年前の安保法制制定時に、海外派兵を可能にする「重要影響事態」を盛り込んだのに、安倍が「専守防衛の原則は不変」と言っていたことを思い出させる。
■国難をでっち上げる「危険な戦争屋」
集団的自衛権の行使容認で、既に日米一体化の軍事行動が現実のものとなっている。昨年4月、海上自衛隊の護衛艦2隻が米海軍の原子力空母「カール・ビンソン」とフィリピン海で共同訓練を行った。当時、北朝鮮に対し「先制攻撃のさまざまな選択肢がある」と明言していた米国と共に北を威嚇したのである。これのどこが「専守防衛」なのか。
米国から巨額の武器も買いまくり、軍国化まっしぐらだ。来年度の防衛省の概算要求は5兆4000億円となる見通しで、第2次安倍政権になって以降、6年連続の増加、過去最高を更新である。安倍は、戦後73年かけて築いた「平和日本」を壊すことしか考えていない。だから戦争を知る世代は、安倍3選に猛烈に反対するのである。
1936年生まれ(82歳)の経済アナリスト・菊池英博氏は今月、「使ってはいけない集団的自衛権」(角川新書)を上梓した。政府与党や改憲論者が北朝鮮による国難を「でっち上げ」、国民に恐怖心を与え、危機をあおって憲法改正の必要性を植え付けようとしている今、ぜひとも書いておかねばならないと強い思いを抱いたのだという。
「安倍首相に平和を守ろうという気持ちは全くないと思います。彼は危険な戦争屋です。それは終戦の日の発言でもよく分かる。天皇陛下は毎年、戦没者とその遺族を慰労されると同時に関係各国に与えた『加害行為』に対し謝罪します。ところが安倍首相は、それまでの首相が盛り込んできた日本の戦争責任やアジア諸国との和解という文言をやめてしまった。そして中国や韓国とケンカして、危機をでっち上げ、改憲に突き進もうとしている。非常に卑怯な男です。安倍首相が憲法9条に自衛隊を明記することでやろうとしているのは、自衛隊を米国の傭兵にすること。米軍と一体化して戦争をすることになるのですよ」
戦争を知る世代はアベを危険視(C)日刊ゲンダイ
歪んだ歴史観で、戦前の帝国主義への反省ナシ |
戦争を知っている人は「アベ政治」を心から危惧している。
今年5月に死去した絵本作家のかこさとし氏(加古里子・享年92)は安倍政権下の2014年に出版した著書「未来のだるまちゃんへ」でこう書いていた。
<昭和二十(一九四五)年というのは、僕にとって、一人の人間の終わりであり、始まりの年なのです。精一杯考えて、自分で「これ以外にない」と思ったことが、まんまと違ってしまった。あの時の後悔と懺悔、無知、錯誤の恥ずかしさを忘れるわけにはいきません>
<これからはそういうことが二度とないように、十分に用心しながら考えて、心がけてはいるけれども、また間違えることがないとは言い切れない。今という時代は、何かそんな不穏な気配さえあるような気がしてなりません>
安保法制反対のシンボルだった「アベ政治を許さない」を揮毫した俳人の金子兜太氏(今年2月死去・享年98)も、日刊ゲンダイのインタビューで、こう語っていた。
<若い人に絶対に戦争をさせてはならないという思いで書いた。今の政権は国民の言うことに耳を傾けようとしない。アベとかいう変な人が出てきたもんですから、危機感を痛切に感じるようになりました>
驚いたのは、1932年生まれ(86歳)の藤井裕久元財務大臣の発言だ。12日放送のTBS系「時事放談」に出演。自民党総裁選への出馬を表明したばかりの石破茂元幹事長が共演者だったが、そこで、<私は戦争を知っている人たちと付き合っています。その人たちの安倍支持率は19%なんですよ>と安倍をこきおろしたうえ、石破には、<自信を持って下さい><あなた勝って下さい>と激励、「総裁選で安倍をやっつけてくれ」と言わんばかりだったのだ。
東大から旧大蔵官僚を経て、自民党国会議員に転じた藤井は、竹下派に所属した保守本流の政治家だ。民主党政権で財務大臣に就いているが、革新系じゃない。根っからの保守だ。それがここまで安倍を否定し、石破にハッパをかけるとは、よほどのことである。
■日本国憲法は戦死者の遺言
藤井と同じ1932年生まれの政治評論家・森田実氏もこう言う。
「安倍首相というのは、祖父である岸信介から歪んだ歴史観を引き継いでいるので、戦前の日本の帝国主義に対する反省がないのです。あの戦争で310万人が亡くなりました。当時の日本はまだ人口1億人に達していませんでしたから、実に人口の3%以上が命を落としたことになる。ほとんどの家族で誰かが犠牲になった。沖縄もメチャクチャになりましたしね。これが戦争の現実なのです。ですから戦後の日本は、『もう戦争は一切しない』『アジア諸国に酷いことをした』という反省の上にある。日本国憲法はそういう精神で存在している。1954年に自衛隊法が制定された時も『日本の領土、領海内に行動を留める』と参院の決議で条件をつけています。ですから安倍首相が、改憲で9条に自衛隊を明記しても何も変わらないと言っていますが、自衛隊の海外派兵を合憲化するのだから、1954年の決議に逸脱する行為であり、嘘なのです。そういうトリックを平気でやるのが安倍首相。信用なりません」
14日の毎日新聞夕刊で、1927年生まれ(90歳)の俳優の鈴木瑞穂氏が「憲法は戦死者の遺言だ」と言っていた。鈴木氏は海軍兵学校で学ぶガチガチの軍国少年だった。しかし敗戦によって<大人の言うことは信用しない>とニヒルになり、「民主主義」を唱えるようになったという。そして、京大在学中に出あった新憲法の条文に衝撃を受ける。
<日本は戦力を放棄する。もう二度と戦争をしない、と書かれている。なぜこんなにやさしい言葉で、一人一人の人間に愛情を注げる憲法が生まれたのか。感動したというより、未知のものを見た驚きがありました。兵学校の2、3期上は戦地に赴き、無残に死んでいった。この憲法は、戦争で死んだ人たちの遺言に思えたのです>
戦中派がこんなにも大切にする平和憲法を亡きものにしようとする安倍をこれ以上居座らせたら、この国は再び過ちを犯すことになってしまいかねない。
終戦の日のきょう、全ての国民がそういう思いをあらたにしなければならない。
73回目の終戦の日 平成最後の「全国戦没者追悼式」(2018年8月15日)
※7:25〜安倍内閣総理大臣、式辞。14:15〜天皇陛下、お言葉。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年8月15日
【憲法破壊宣言の首相に戦前・戦中派の戦慄】
『“不戦の誓い”の白々しさ、嘘はこれだけある』
「戦争を知っている国民は口先首相の原爆忌、終戦記念日の談話に心底、呆れ、辟易している」
「平和憲法の見直しを宣言し、北朝鮮を米国の空母と共に威嚇し、巨額の武器購入で軍国化を…」 pic.twitter.com/H6MROTkise
自衛隊明記は9条の死文化を招く!
— freedomk1 (@119freedom) 2018年8月15日
ファシストアベが、総裁選のどさくさに「憲法改正案を次期国会に提出を」と暴走しだした。
既に集団的自衛権行使容認で解釈改憲を行い、安保法制(戦争法)に海外派兵を行える重要影響事態を盛り込んだ極右アベ。
ナチスに倣うファシスト #アベの壞憲を許すな!
— 山羽明人@痺夏の遠雷 (@cIHtcCLzQtI7ZPX) 2018年8月15日
白々しい、真心がこもってない、無理もないよネ、戦争がしたくてたまらない奴だもの、国民は不幸極まりないはなしじゃ、辞めてくれんかな。
— iruka (@OKIIRUKA) 2018年8月15日
憲法破壊宣言の安倍首相 毎度の「終戦談話」の白々しさ https://t.co/tmZsCHKR91 #日刊ゲンダイDIGITAL
憲法破壊宣言の首相に戦前・戦中派の戦慄 「不戦の誓い」の白々しさ、嘘はこれだけある 戦争を知っている国民は口先首相の原爆忌、終戦記念日の談話に心底、呆れ、辟易している 戦中派がこんなにも大切にする平和憲法を亡きものにしようとする安倍をこれ以上居座らせたら、この国は(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/qEvup8PXoo
— KK (@Trapelus) 2018年8月15日
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