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2018年 08月 02日
7月16日に、シリアで武装組織に拘束されているフリージャナーリストの安田純平氏(44)の新たな画像が公開されたという記事を書いたばかりなのだが。<『安倍、股関節痛の仮病扱いにツイートで反発か+仏とアブナイ協定+安田純平の新たな映像が公開』>
昨日、安田氏が「今すぐ助けてください」と懇願する姿が映ったのさらに新しい映像が公開されたことがわかった。(**)
<映像 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180801-00397688-fnn-int>
安田氏はオレンジ色の囚人服を着て、銃を持ち、覆面をした黒ずくめの男2人の間に座らされていた。そして、頭の横に銃口を突きつけられながら、時にかすれる声でメッセージを発した。
「わたしの名前はウマルです。韓国人です。きょうの日付は2018年7月25日、とてもひどい環境にいます。今すぐ助けてください」
この映像が米国のサイトにアップされた際には、「シリアの日本人人質からの訴え」という英語タイトルがついていたという。
それもあって、安田氏が何故、自分のことを「韓国人です」と言ったのかわかりにくい部分もあるのだが・・・。
「ウマル」というのは、イスラム世界では一般的な名前で、イスラム教に入信したか(させられたか)、そのような呼び名をつけられているのではないかという見方が出ている。(・・)
* * * * *
菅官房長官は、1日の会見で、映像の男性が安田氏本人であるとの認識を示したものの、詳細については語らなかったという。^^;
『動画の男性は安田さん本人 菅義偉官房長官
菅義偉官房長官は1日午前の記者会見で、2015年に内戦下のシリアに入り、行方不明になっているフリージャーナリスト、安田純平さんとみられる男性の動画がネット上に新たに公開された件に関し、男性は安田さん本人との認識を示した。
菅氏は「政府として邦人の安全確保は最大の責務だ。さまざまな情報網を駆使して全力で対応に努めている」と強調。詳細は「事案の性質上、控えたい」と述べるにとどめた。(産経新聞18年8月1日)』
* * * * *
シリアの武装組織は、外国人を拉致して、政府や家族に身代金を要求したり、人質を他の組織に売り渡したりする事件を繰り返している。そして、他国においては、政府や家族が身代金を支払ったのか、人質が解放されたケースが少なからずある
しかし、日本政府は、基本的に身代金の要求には応じない姿勢をとっている。(・・)
今回、政府や家族に身代金の要求があったかどうかは不明だが。ISなどが弱体化しつつある今日、武装組織が経済的に窮地に陥っている可能性があること、安田氏が既に拘束されてから3年以上立っていることから、あまり時間的な余裕がないかも知れないという見方も出ている。(-"-)
<先日の映像から、さほど間を空けずに映像を公開していることも、余裕を失っている証なのかも知れない。(または前回、ウラで何か要求したのに、無視されたか、よい回答が得られなかったので、第二弾で、銃口を突きつけて「助けて下さい」という映像を送って脅迫度を高めたのかも?>
これまでの経緯は、『シリアで拘束の安田純平の画像が公開〜安倍はまた救済を断念するのか』『シリア拘束の安田、「助けて」の画像+情報あっても動かぬ政府、見殺しか』などに書いたのだけど。
安田氏は15年6〜7月にシリア北部でアルカイダ系の武装組織(ヌスラ戦線)に拘束されたと見られている。その年末に、政府や家族に身代金要求が行なわれたという情報が流れたのだが、確認がとれずに終わったという。
ところが、16年3月になって、安田氏の映像が公開されたのである。
『こんにちは。私はジュンペイ・ヤスダです。そして今日は3月16日、私の誕生日です。
彼らに自由に話しても良いと言われ、メッセージを送ることができます。
私は妻、父、母、きょうだいを愛しています。いつもあなたたちのことを考えています。あなたを抱きしめたい、あなたと話がしたい。しかしもうできない。私が言えることは、どうか体に気をつけてください。
42年間の私の人生は、おおむね良かったです。特にこの8年間は幸せでした。私は、私の国に対して言わなくてはならないことがあります。
どこであれ暗い部屋に座り、痛みに苦しんでいても、そこには誰もいない。答える者も、反応する者もいない。目に見えないし、存在しない。気にかける者もいない。(朝日新聞16年3月17日)』
ただ、この時の政府の反応も、こんな感じだったのだ。
『菅義偉官房長官は17日午前の記者会見で、投稿された動画の男性が安田さんかどうかについて、「安田氏本人と思われますが、それ以上の答えは控えたい」と述べた。また政府や家族に身代金の要求があったかどうかについては「そうしたことは承知していない」と話した。(朝日新聞16年3月17日)』
『官邸幹部は「向こうの要求に乗るようなことはない」と語り、テロ組織による身代金の要求などには応じない考えを強調した。(朝日新聞16年3月18日)』
* * * * *
そして、約2ヶ月後、5月29日になって、今度は、その安田氏と見られる男性が「助けてください。これが最後のチャンスです。安田純平」と日本語で書かれた紙を持った画像が、インターネットで公開されるに至ったのであるが・・・。
その際も、政府や家族に何か要求があったのか、何か交渉を行なったのかどうかなど、全くわからず。6月には仲介役のシリア人が「日本政府から反応がなかった」として撤退を通告。その後は、情報も報道も途絶えてしまったのだった。 _(。。)_
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
昨日、FNNが、こんな記事を出していた。<読みやすくするため小見出しに☆をつけ、段落の最初を改行した。>
『身代金は150万ドルから50万ドルに値下げ?安田さん換金を急ぐ武装勢力の狙いとは
☆ 1ヶ月で3回の動画公開の理由
シリアで3年前から行方不明となっているフリージャーナリスト安田純平さんの新たな映像がネット上に公開された。
「耐え難い状況におかれている」…人質2人の動画から読む組織の“焦り“
映像中で安田さんは、「私の名前はウマルです。韓国人です。今日の日付は2018年7月25日、とてもひどい環境にいます。今すぐ助けてください」と日本語で語っている。
この内容が不可解であるとして様々な憶測をよんだものの、1日に菅官房長官が日本政府もこれを安田さん本人と認定していると述べた。
安田さんの映像が公開されたのは、ここ一ヶ月のうちで三度目になる。
一度目は7月初旬で、この時の動画は半年以上前に撮影されたものだった。二度目は7月中旬で、この時の動画は一ヶ月前の6月12日に撮影されたものだった。そして今回公開されたのが一週間前の7月25日に撮影された動画である。
ここ一ヶ月で矢継ぎ早に安田さんの動画が公開された理由を考えるためには、現在のシリア情勢を理解する必要がある。
☆ 狙われたイドリブ県
シリア政府軍は今年に入ってから攻勢を強めて支配領域を大幅に広げ、イスラム国支配地域をほぼ奪還し、反体制派支配地域も主だったところはイドリブ県を残すのみとなっている。このイドリブに関しても、政府軍は近日中に奪還を目指して総攻撃をかけるとみられており、現在ロシア軍主導でイドリブから市民を避難させるプロセスが進められている。
実は安田さんを拘束しているとみられる武装勢力が拠点としているのが、このイドリブなのだ。
この武装勢力については当初、アルカイダ系のヌスラ戦線とみられていた。しかし内戦の最中にヌスラ戦線は解体され、他の反体制派を取り込むかたちでHTSという武装連合が結成された。一方で、ヌスラ戦線のメンバーのうちシリアのアルカイダを再結成しようという人々を中心に、新たにフッラース・ディーンという武装組織も結成された。
安田さんの消息を知るとされ、日本メディアにしばしば接触してくるシリア人活動家(仮にAとしておく)によると、現在安田さんを拘束しているのは後者、即ちフッラース・ディーンのようだ。
Aは同組織が安田さん解放と引き換えに要求しているのは身代金であり、要求額は150万ドルであると述べた。
☆ 人質を換金して逃亡
政府軍によるイドリブ総攻撃を前に、同組織は外国人人質を早急に金に替えて、逃亡を図る狙いがあるのだろう。その証左として、安田さんの動画公開と同じタイミングで、もう一人イタリア人のアレッサンドロ・サンドリーニさんの動画も公開されている。
2016年にトルコで拘束されシリアに移送されたとみられるサンドリーニさんはこの動画の中で、撮影日は7月19日であり、「我々は耐え難い状況におかれている」とした上で、これがイタリア政府に対する最後の懇願だと述べている。
イスラム国やアルカイダといったイスラム過激派武装組織は、自らの支配地域が敵の手に堕ちそうになると一部のメンバーだけを現地に残し、指導層を中心とする他の多くのメンバーは逃走できるうちに逃走して別の場所で再起を図ろうとするのが常である。
安田さんとサンドリーニさんを拘束している武装組織も、逃走の足手まといになる二人の「換金」を焦っているのであろう。
既出のアルカイダ系武装組織ヌスラ戦線は、過去にイタリア人の人質を解放した前例が少なくとも数回ある。いずれの件についてもイタリア政府は詳細を明らかにはしていないが、間違いなく「誰か」がなんらかの形でヌスラ戦線と人質解放の交渉を行い、取引を成立させたのだ、と言うことはできよう。
シリア政府軍によるイドリブ奪還作戦の開始は近い。
Aは、「身代金を払わないと彼は死ぬことになると思う」とも述べている。
残された時間はもう長くはない。(執筆:イスラム思想研究者 飯山陽)してAは同組織に伝手があるため、身代金を50万ドルにまで値下げさせることができるとも述べた。』
* * * * *
日本政府、とりわけ安倍政権のように保守度&国家主義度の強い政府は、たとえジャーナリストであれ、「国の注意にそむいて危険地域にはいる者は、自分でリスクの責任をとるべきだ」「日本の政府は、テロに屈しない」「身代金を払うなどしてテロ組織を助けるようなことはしない」という方針をとっている。
そして、おそらくは今頃、安倍シンパのネトXXたちが、(安田氏が韓国人だと言ったので尚更に?)「安田バッシング」「自己責任論」に走っていることだろう。(-_-;)
でも、果たして、政府や私たち国民は、このまま安田氏のことを放置してしまっていいのか。ジャーナリストが戦地に赴けなくなったら、世界の情勢、真相は誰が伝えるのか。・・・そのようなことも含めて、ひとりでも多くの国民に考えて欲しいと願っているmewなのだった。(@@)
<何よりも安田純平氏が無事に帰国できるように、心から祈っているです。(−人ー)>
THANKS
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