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なぜ今死刑が執行されたのか。
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2018-07-30 10:56 谷間の百合
松本サリン事件の河野義行さんが、オウム死刑囚の刑の執行をを聞いて、「死刑は悲しい出来事、人は間違う、事件の真相はその人に聞かないと分らない、ほんとうの真実がなくなった」との感想を述べています。 上川法相は慎重の上にも慎重に検討したということですが、たとえば、3人を除いた10人が出していた再審請求には目を通したのでしょうか。 再審請求には、その理由も書かれていたと思うのですが、上川さんはそれらを一蹴するだけの確固たる事実を掴んでいたのでしょうか。 そのほとんどが延命のためだけに出されたものだったとしても請求が受理されるのはそれこそラクダが針の穴を通るほどとまでは言いませんがそれくらいあり得ないことなのです。 袴田さんの再審請求も却下されました。 だから、死刑にならずに生きていても、再審が開かれて真実が明らかになることはありませんでした。 わたしは上川法相に同情を禁じ得ません。 だれもが避けた死刑執行書へのサインをしたことで、この先上川さんがどれほど苦しむことになるかを想像するからです。 わたしはオウムの死刑執行はゼッタイにないだろうと思っていました。 歴代の総理も法相もできませんでした。 それが安倍総理と上川法相には簡単にできたのです。 しかも政局に利用するために。 人のいのちなんかおよそ想像すらできない人間だからできたことです。 死刑執行前後の総理の行動には、死刑も豪雨災害への関心もなく、ひたすら三選のことだけに集中して動いていたのです。 人間にできることではありませんでした。 上川さんは、周りに説得されて涙をみせたり、体調を崩すようなこともあったそうですが、そういう人が執行前夜宴会にでて笑いながら親指をたてられるものでしょうか。 総理が初めて宴会に参加したのは、おそらく上川さんの労をねぎらい、さらに弱気にならないために喝を入れるのが目的だったような気がします。 しかし、安倍さんが総理を退いた日から、上川さんへの風当たりが強くなるでしょう。 その胆力を讃えていた人たちは、こんどは何と恐ろしい女かという目で見るようになるでしょう。 わたしが同情を禁じ得ないと思ったのはそういうことです。 上川さん、おそろしい、とんでもない、とりかえしにつかないことをしてしまいましたね。 死刑囚のなかには、自分の意思でやったのならともかく麻原の命令でやったのが悔しいと言っていた人間がいたそうですが、上川さんもその内同じことを思うようになるのではないでしょうか。 ところで、サリンはあの施設で作られたことは証明されたのでしょうか。 専門家のなかにはあそこでサリンは作れないと言っている人がいました。 それを検証するためにあの施設は保存されてしかるべきなのに、早々と解体されました。 世界から毒物の専門家や有象無象があの施設を見学に来ていましたが、その後、すぐと言ってもいい時期に解体されてしまいました。 解体の指示はどこから出たのでしょうか。 もし、あそこでサリンは作れなかったとしたら、いったいサリンはどこから、、? マスコミ報道を鵜呑みにすれば疑問は生じないのでしょうが、わたしはマスコミ報道しか知りませんが、それでも疑問だらけでした。 関連記事 <報道特集・オウム死刑囚13人 刑執行の波紋>金平茂紀氏「ためらわずに執行していく、方向転換が起こった」 http://www.asyura2.com/18/senkyo248/msg/455.html |
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