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7月 16, 2018
<米国の“押し売り”じゃないか――。防衛省が国産開発を目指している次期戦闘機について、米国の軍用機メーカー「ロッキード社」が13日正式に提案した、ステルス戦闘機「F22」に基づく共同開発。そのせいで、今までの国内での開発費用がムダになるとの指摘が出ている。
防衛省は、2030年ごろから退役する戦闘機「F2」の後継機「F3」を造るため、09年から研究を続けてきた。エンジンやレーダー開発、実証実験などに投じた費用は約1400億円。しかし、開発費だけで1兆〜2兆円ものコストがかかるため、共同開発を検討する方向にシフトし、名乗り出た企業のひとつが米ロッキードだった。元陸自レンジャー隊員の井筒高雄氏がこう言う。
「米国は、軍用機の共同開発において主導権を握ってきた。『F3』の共同開発によって、日本は国産開発で培った技術を米国側に見せることになるが、投資に見合うだけの結果を得られるとは思えません。三菱重工などの国内メーカーが開発の主導権を握ることができないのが現状です。仲間に入れてもらって、手の内を明かした結果、体よくあしらわれる可能性は高いでしょう」
多額の費用を投じても、共同開発となると、日本は蚊帳の外。おまけに、維持や修理にかかる費用は国産の2〜3倍だという。
「一国が純国産の戦闘機を開発するには、莫大な予算が必要。そのため、参加国が資金を出し合う共同開発が基本です。しかし、開発しても戦闘機の修理やアップグレードにコストがかかる。戦闘機をコントロールする制御装置などのソフトウエアは機密事項で開示されないので、修理が必要な場合、米国に持っていかざるを得ないのです」(軍事ジャーナリストの世良光弘氏)
米国に足元を見られている状況では、ますます日本のカネがむしりとられていくだけ。防衛費を巡って、トランプ米大統領はNATO加盟国に「対GDP比4%」を要求した。安倍首相にも「シンゾウ、もっと防衛費を上げろ!」と要求したって不思議じゃない。
米国に「ノー」を突きつけられないポチ政権は罪深い>(以上「日刊ゲンダイ」より引用)
兵器調達の主導権は勿論のこと、軍事統帥権までも米国に握られていて日本は独立国といえるのだろうか。今は同盟国の米国と戦う事態にならないとも限らない。
国際的外交戦略とはいかなる国とも善隣友好の建前を貫きつつ、いつ何時敵対しても良いようにしておかなければならない。それでなければ日本はいつまで経っても米国に隷属国として従うしかない。
日本産のF3戦闘機を開発するのは日本の悲願だ。米国産のハイパワーでロケットのように機体を飛ばす発想は日本の伝統的な技術とは基本的に異なる。
日本人による日本製の戦闘機を日本の防衛に使うのは日本国民の悲願だ。かつて、日本は戦闘機で世界をリードしていた。もちろんゼロ戦のことだ。
共同開発といいつつ、米国は米国のブラックボックスを開示しようとはしない。その代わり、日本の技術やOSなどは強引に開示させる。
好い加減米国に「ノー」といえる国にならなければならない。いかに米国の言い分を聞いても、トランプ氏の我儘外交の手心を加えてくれるとは思えない。むしろ「ノー」と米国政府の要望を突き放して、極東の足場さえ失いかねない、との危機感を米国政府に持たせる必要があるのではないだろうか。
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