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日本社会立て直す共闘の意義示すとき 上智大学教授(政治学) 中野 晃一さん
しんぶん赤旗 2018年7月4日【3面】
一歩ずつ合意得ながら実現する政治を
共産党は統一戦線で政治を変える方針を掲げ続けてきた歴史のなかで、市民と野党の共闘は初の取り組みだといいます。私たちにとっても初めての共闘です。その難しさに試行錯誤し、同時に、日本の政治をたて直すダイナミックなポテンシャルを感じます。
安倍政権は、とにかく勝ち続けるためには、なりふりなど構わないというギアがさらに一段上がりました。国民を支配するため、うそをつき続けても全く良心を痛めることがない。ここまで振り切れた政権を相手にするのは至難の業ですよ。
だからこそ、安倍政権に代わる積極的な政治ビジョンを国民にわかりやすく提示する必要があります。政治をゆがめ続けてきた小選挙区制と二大政党制の果てに誕生した安倍政権は、最高権力者が右を向けと言ったら右を向き、立憲主義も、近代政治も根本から破壊するだけの政治を続けてきました。
安倍政権に壊された日本社会を立て直す際に求められるのは、多党的な枠組みできちんと議論して合意をつくりながら、一歩ずつ前に進めていく政治にならざるを得ません。国民一人ひとりが個人として尊重される政治や社会を唱える野党が、新しい政治のあり方を示す共闘の積極的な意義をどんどん打ち出していく時です。
この間、多くの人びとが懸命に共闘をつくってきました。安倍内閣が集団的自衛権の行使を容認した2014年には、野党に国政での選挙協力を求めても条件がありませんでした。しかし、この年の12月、総がかり行動実行委員会の結成で市民社会のなかに共闘の枠組みができたのは画期的でした。
翌15年の安保法制に反対するたたかいでは、「野党は共闘」という市民の声を受け、野党が共闘に踏み出します。9月19日には安保法制が強行されましたが、時を待たずして共産党が「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」構想を打ち出したことは大きな意味がありました。
私たちの共闘は一晩でできた簡単なものではありません。困難はあっても、日本の社会を立て直す大きな可能性を示すことができる共闘を育み続けていきたい。
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