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姑息すぎ! W杯にぶつけて高プロ法案を“強行採決”! 労働者のニーズはでっち上げで、本当は「経団連の要望」だったのに
http://lite-ra.com/2018/06/post-4094.html
2018.06.28 姑息!W杯にぶつけて高プロ法案を強行採決 リテラ
自由民主党HPより
与党はどこまで国会を破壊し尽くす気なのか──先程、参院厚労委員会で、高度プロフェッショナル制度の創設を盛り込んだ働き方改革一括法案が野党の反対を押し切って与党が強行採決した(国民民主党が採決に同意したため、強行採決ではないと言い募っているが、やり口は強行採決と変わらないだろう)。しかも、この採決をめぐって、与党は衆院を上回る“強行”な手に打って出たのだ。
というのも、きょうの委員会採決を目論む与党に対し、立憲民主党や共産党、自由党、社民党は島村大参院厚労委員長の解任決議案を提出。本来ならば参院本会議でこの決議案を審議しなければならないが、しかし、与党はなんと、「参議院野党第1党の国民民主党が(決議案に)賛成していないことから、参議院本会議で諮る必要はない」(NHKニュースより)として、議院運営委員会で却下してしまったのだ。
これまで高プロの問題点を追及してきた国民民主党が「反対ばかりの野党」というバッシングに迎合して“自民党のアシスト政党”に成り下がったことには「恥を知れ」としか言いようがないが、もっとも酷いのは無論、与党のやり方で、提出された決議案を本会議に上程しないことを与党のゴリ押しで議運委が決めるなどもってのほか。そもそも、参院第一党の国民民主党と第二党である立憲民主党の参院会派の人数はわずか1名差にすぎない。
しかも、与党は参院内閣委員会でもTPP関連法案を強行採決。このように国会を蔑ろにして強行採決を連発させたのは、今晩、サッカーW杯の日本戦がおこなわれるからだ。強行採決ラッシュにしても、マスコミはW杯一色だからダメージは受けない──そうした計算を働かせたことはミエミエで、これはまさしく加計孝太郎理事長の会見とまったく同じゲスっぷりだ。
だが、高プロ制度は採決されるのもおかしい、「廃案」しか選択肢がない法案だ。というのも、つい先日、この法案には立法事実がないことを、あろうことか安倍首相自身が認めたばかりだからだ。
本サイトでは何度も指摘してきたが、この高プロ制度の創設について、安倍首相は国会で「労働者のニーズに応えるもの」だとアピール。加藤勝信厚労相も、労働者から労働時間規制を外すことに肯定的な意見があると主張して「働く方からいろんなお話を聞かせていただいている」と答弁し、さも自身が自ら企業に出向き直々に大勢の労働者から話を聞き、多くの要望の声が寄せられているかのような答弁をおこなっていた。
だが、実際は、聞き取り数はたったの5社12名でしかなく、その上、厚労省が依頼した企業側が選定・同席するという“ヤラセ”調査だったことが判明。加藤厚労相が直接話を聞いたかのように語っていたケースは、労働基準局の職員が聞き取った1例にすぎなかったこともわかった。その上、法案要綱が示される以前に労働者に聞き取りをおこなった件数はなんとゼロ。つまり、「労働者のニーズ」に実態はなく、法案が必要であるという根拠は崩れたのだ。
しかも、長時間労働が労働者の生命を脅かすのは言うまでもなく、生産性とという意味でもむしろ低下させるものであることは多くの専門家が指摘しており、高プロ制度は安倍首相が何度も繰り返している「労働生産性の向上」にも逆行する。実際、朝日新聞社の調査では、高プロを採用すると答えた企業は100社中6社にとどまっている。
だが、こうした事実を突きつけられた安倍首相は、26日の参院厚労委員会で「適用を望む企業や従業員が多いから導入するものではない」と開き直り、とんでもないことを言い出したのだ。
「経団連会長等の経営団体の代表からは高度プロフェッショナル制度の導入をすべきとのご意見をいただいており、傘下の企業の要望があることを前提にご意見をいただいたものと理解をしている」
高プロを「労働者のニーズに応えるもの」と安倍首相は言ってきたのに、追い詰められると「経団連の要望だ」と居直る──。もはや、安倍首相が主張する高プロの立法事実は「経団連の要望」しかないが、はたしてこんな国民を馬鹿にした法案があるだろうか。
■過労死遺族の面会を断り、経団連幹部と前祝いの会食する安倍首相の冷酷
しかも、だ。政府は高プロを「年収1075万円以上」の「一部専門職」が対象だと説明し、これによって「自分には関係ない」と考える人が多く、世間の関心を低く抑えてきた。しかし、これもとんだ大嘘だ。
そもそも、この「年収1075万円以上」というのは「労働契約により使用者から支払われると見込まれる賃金」であり、「見込み」でしかない。事実、27日に厚労省が出した文書によると、年収1075万円から税金や社会保険料を差し引くと、手取り額は約800万円となると試算している。
そして、すでに労働問題に詳しい佐々木亮弁護士(ブラック企業被害対策弁護団代表)が指摘しているが、高プロによって労働時間の規制がとっぱらわれることで、たとえば理論上、1日の労働時間を17時間に設定して労働者の休憩時間を「欠勤控除」として給料から差し引くなどすれば、実質的には年収300万円代の労働者も「年収1000万円超の見込み」にすることができるのである。その上、この見込み年収には、通勤手当や住居手当などの各種手当ても含まれることを最近になって厚労省は認めたのだ。
このように高プロは、いかようにも対象要件を下げられるかたちとなっている。賛成派の竹中平蔵が「時間内に仕事を終えられない、生産性の低い人に残業代という補助金を出すのも一般論としておかしい」と述べていることからもはっきりわかるように、ようするに高プロは「残業代を支払わず、使用者が1日24時間、連続48日だって働かせたい放題」になる法案でしかない。「過労死促進法案」以外、何物でもないのだ。
だからこそ、過労死家族の遺族の人びとはこの高プロに反対し、安倍首相にも面会を申し入れてきた。しかし、安倍首相はそれを拒否。高橋まつりさんの過労自殺を「働き方改革」の宣伝として使い倒してきたにもかかわらず、である。
しかも、26日の参院厚労委員会では、過労死遺族が傍聴しているのに、野党からの質問に対し、加藤厚労相と一緒になって安倍首相は口を開けて大笑いする場面さえあった。
だが、もっとも安倍首相の冷酷さを露わにしたのは、過労死遺族からの面会を拒否した日の過ごし方だろう。5月23日、安倍首相が遺族の面会を拒否して向かった先は、銀座の料亭「東京吉兆」。安倍首相はここで、経団連の今井敬、御手洗冨士夫・両名誉会長らと会食をおこなったのだ。
遺族の叫びを無視して経団連のお歴々と杯を傾け、立法事実がないことを指摘されると「経団連の要望」だと言って憚らない。高プロが誰のためのものであるかは一目瞭然だ。
経団連のために、企業が残業や休日労働に対して割増賃金を一切払わず、労働者を上限なく働かせることができるようにする。立法事実さえないこの法案は、常識的に考えて「廃案」しか選択肢はない。なのに、国会を欺くあらゆる手を使い、安倍首相はきょう、強行採決させたのである。明日、参院本会議で可決されれば、この過労死促進でしかない高プロ制度は、いよいよ労働者の生活と生命を叩き壊しに襲いかかる。──安倍政権がいかに国会を、遺族の声を踏みつけたか。そのことをよく覚えておかなくてはならない。
(編集部)
安倍首相は質問に対して、労働者に要望には一言も触れず、経団連や企業側からの要望があったので高プロを導入すると白状。 pic.twitter.com/YFZLElK7sC
— 非一般ニュースはアカウント凍結 (@kininaru2014111) 2018年6月26日
参議院 厚労委 6/26
— 川口 宏 (@Knulp55) 2018年6月27日
福島みずほ
安倍総理
高プロ:安倍総理の答弁は、今までの議論が全く反映されていない、と福島委員。再度、駄目押し。 pic.twitter.com/VPnOlfm0Xi
高プロ 採決 圧倒的多数で可決される。。ありさま。。 pic.twitter.com/5yt387cuLE
— モリカケ王©! (@yzjps) 2018年6月28日
「高度プロフェッショナル制度」(高プロ)を含む働き方改革関連法案が参院厚生労働委員会で強行採決される可能性があるとして26日、労働者や過労死遺族らが国会前で高プロに反対する緊急集会を開きました。(賢)フルバージョンは→https://t.co/4I7gQMRqlw pic.twitter.com/PpSFuzzklW
— 毎日新聞映像グループ (@eizo_desk) 2018年6月26日
高プロに対して労働者に行ったヒアリングは12人にしか行っておらず、法案綱領が出された3年前の3月2日の前には誰にもヒアリングしていなかったという後付けの大ウソだった。 pic.twitter.com/Q96U4HxkV0
— 非一般ニュースはアカウント凍結 (@kininaru2014111) 2018年6月26日
#裏切り者の国民民主党
— 盛田隆二『焼け跡のハイヒール』祥伝社 (@product1954) 2018年6月28日
◆国民民主「審議時間を上回っており『高プロの採決』を受け入れる」
◆立憲民主・共産「28日の採決に反対。自民の島村委員長の解任決議案を参議院に提出」
◆自民公明「解任決議案の提出に国民民主党が賛成しないことを理由に、28日中に強行採決方針」https://t.co/7eGlMWrGoy
📢国民民主党は「衆議院での審議時間を上回っており、採決の環境は整った」として受け入れる考え ←こいつら、次は落ちてもらいましょう💢
— 🏕インドア派キャンパー 📢高プロは廃案 (@I_hate_camp) 2018年6月28日
働き方改革法案 厚労委員長の解任決議案提出も与党は採決へ 13:10https://t.co/WYcFRLqKkf
#高プロ 「働き方改革」法案が、参院厚生労働委員会で、先ほど採決された。
— 原純子 (@HarachanJ) 2018年6月28日
野党が提出した「厚労委員長解任決議案」は本会議で取り扱わないという前代未聞の暴挙!
めちゃくちゃな国会運営。
自民・公明は労働者の敵だ。
過労死遺族の方々が傍聴する中、高プロ可決。賛成した与党及び維新は法案の中身本当に分かってるのか。
— たつみコータロー参議院議員 日本共産党 (@kotarotatsumi) 2018年6月28日
参院厚生労働委員会で与党、「高プロ」の採決強行。野党3会派が提出した厚労委員長解任決議を本会議で採決しないという前代未聞の暴挙を働いた末のこの暴挙。
— 志位和夫 (@shiikazuo) 2018年6月28日
労働時間規制を取り払うという戦後労働法制の根幹を破壊する異次元の悪法を、こんなやり方で強行した勢力に、国民の批判を集中しよう!!
高プロが廃案になるまでたたかうぞ!!
— サビヲ(ブラ弁くん) (@burabenhp) 2018年6月28日
姑息すぎ! W杯にぶつけて高プロ法案を強行採決! 労働者のニーズはでっち上げで、本当は「経団連の要望」だったのに https://t.co/zBUOQcfxLg @litera_webより
姑息なのはお前らだ
— 『死にたいよしお』ラナイ (@k66kkxIMjzECmPi) 2018年6月28日
>(国民民主党が採決に同意したため、強行採決ではないと言い募っているが、やり口は強行採決と変わらないだろう)
姑息すぎ! W杯にぶつけて高プロ法案を強行採決! 労働者のニーズはでっち上げで、本当は「経団連の要望」だったのに https://t.co/8631Wi5XQz @litera_webから
さすが加計孝太郎のバクシンの友。
— ライナ (@mneaiortioot) 2018年6月28日
手口も一緒。
姑息すぎ! W杯にぶつけて高プロ法案を“強行採決”! 労働者のニーズはでっち上げで、本当は「経団連の要望」だったのに https://t.co/yNo6M1DG8O via @litera_web
— 内田 (@uchida_kawasaki) 2018年6月28日
過労死遺族の面会を断り、経団連幹部と前祝いの会食する安倍首相の冷酷
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