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「カオスの中から人間ができていく」 (前川喜平2万字インタビューより)
https://taninoyuri.exblog.jp/29594888/
2018-06-24 12:05 谷間の百合
インタビュー記事に、前川さんが「完全に右翼だった軍歌少年」だったとあり、少年を少女にするとまるっきりわたしではないかと嬉しくなりました。
それ以外にも、「数V」がどういうものか知りませんが、前川さんはまるで歯が立たなかったということや、ドストエフスキーの「二重人格」は「分んなかったなあ」ということなどを聞くと、落ちこぼれのわたしなどはほっと安心するのです。
中学のときニーチェを読んだとか聞くと、ガ〜ンと打ちのめされるのですが、でもよく分かんなかったなあと付け加えてくれたらどんなによかっただろうかと思います。
わたしもドストエフスキーは読んでいましたが、分からないということも分からないようなレベルだったように思います。
題名以外ぼや〜っとも思い出しませんが、このごろは開き直って覚えていないのはそれが血肉になった証拠だと思うようにしています。
また、乃木大将を尊敬していたことや「海ゆかば」が好きだというのも嬉しいことです。
けっこう好きなのが「出征兵士を送る歌」ということで、出だしの「わが大君に召されたる」や「海ゆかば」の「大君の辺にこそ死なめ」の歌詞からは昭和天皇(かれらには「ヒロヒト」)の顔しか浮かばないような人たちには、千万言費やしても「大君」を理解することはないでしょう。
きのう閃いたのが、自分の決して豊富とは言えない語彙や言い回しは軍歌の歌詞から影響を受けたのではないかということでした。
わたしが、散文的なものを嫌い漢文調を好むのはそのせいではないかと。
しかし、軍歌とは言いませんが、漢文調の詩など子どもに教えてやってほしいなと思います。
精神がビシッとしますから。
音楽はクラシック以外にもフォークもよく聴いたということですが、
わたしは、米朝会談のあとふと気がつけば「イムジン河」を口ずさんでいることが多くなりました。
前川さんは「カオスの中から人間ができていく」と言っていますが、前川さんが歯がたたなかったという「数V」がスイスイ解けて出世していったであろう人たちに「カオス」はあっただろうか、むしろ社会的に最善だと思われるレールの上を疑うこともなく歩んだだけの人生で、人間的なものに目を止めることもなかったのではないでしょうか。
ず〜っと考えてきたのが、裁判官には裁判官になる前の5年間ほど介護や教育などの現場で「カオス」を経験してほしいということです。
かれらはあまりにも人間を知りません。
それが冤罪を作る大きな要因になっていると思うからです。
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