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6月 12, 2018
<トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の首脳会談で、両首脳は12日午後(日本時間同)、会談の成果をまとめた合意文書に署名した。米朝首脳会談は史上初めて。
署名式でトランプ氏は「包括的な文書だ」と発言。金委員長は「新しい出発のために署名する。世界は重大な変化を見るだろう」と語った。
米国が求める北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」と、北朝鮮が要求する米国による体制保証で、どこまで合意できるかが焦点。日本人拉致問題も議題となった模様で、朝鮮半島を巡る情勢は大きな転換点を迎えた。休戦状態にある朝鮮戦争(1950〜53年)の終結についても協議したとみられる>(以上「毎日新聞」より引用)
シンガポールの米朝首脳会談が決裂しなかったのは米朝にとってだけでなく、極東の各国にとっても良い結果だ。北朝鮮の体制がそのまま維持されるにせよ、それは北朝鮮国民の問題だ。
ただ米朝首脳会談は米国と北朝鮮にとって良い結果を求めるための会談で、日本の拉致被害者救出のための会談ではない。拉致被害者の救出については当事者の日本政府が北朝鮮と話し合うしかない。
しかし朝鮮半島の有事は彼方へ遠のいた。朝鮮半島のXデーを煽っていた軍事評論家たちはポンコツ軍事評論家の烙印を押すしかない。
彼らが軍事専門家然としてテレビなどに登場してXデーを予測していたのは大嘘だったことになる。安倍氏も北朝鮮の脅威を「国難」と煽って、マスメディアもそれに追従してJアラートを早朝に1時間も鳴らして国民に「危機感」を煽った。そして見事に「国難突破」と名付けた選挙で安倍自公政権は大勝利した。
私は朝鮮半島有事はないとこのブログに何度も書いた。しかし私は無名の一ブロガーに過ぎないため、「国難」と煽る連中の汚い意図が日本国民に浸透させることは出来なかった。
マスメディアの力は強い。まさしく第三の権力だが、彼らの軸足は国民の側にない。彼らの軸足は常に自公の側に、もっと正確に指摘するなら米国のジャパンハンドラーたちの側に奪われている。
おそらく明日のマスメディアの大見出しは「米朝会談大成功」「未来への扉を開いた米朝会談」などと銘打つだろう。合意文書に「拉致」という単語はなかったが、日本のマスメディアは平気で「拉致被害者問題も大きく前進」などと書き立てるだろう。
半島有事が遠退いたのは歓迎するが、米国が北朝鮮の体制保障することは朝鮮半島は米中ロの思惑によって分断されたまま固定化されることになる。短期的には有事が起きないに越したことはないが、ロング・スパンで朝鮮人のことを考えると、分断国家の固定化が良いことなのか疑問が残る。民族自決という簡明なことが、なぜ人は達成できないのだろうか。
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