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2018年06月05日 「ジャーナリスト同盟」通信
<安倍首相が主犯の犯罪>
いわゆる森友事件の国有地払下げ事件の主犯は、首相である安倍晋三である。昭惠は協力者・脇役に過ぎない。首相犯罪であるにもかかわらず、安倍は財務省に責任を押し付けて逃げ切ろうとしているから悪辣だ。大事な国会を抜けて、くりかえし海外逃亡を繰り返してきた。最近では、ロシアに出向いて、秋田犬の贈呈式に出席して、国際社会の笑いものになった。近くまたワシントンとカナダへ。それでいて昨日は、政府与党連絡会議で、財務省幹部ら20人のトカゲのしっぽきりでお茶を濁した。恐ろしい、悪逆非道なやくざ首相である。罷免・弾劾すべき対象、豚箱行きであると、国民のほとんどがそう信じているのだが。
<国家神道・教育勅語かぶれの日本会議の重罪>
森友事件は首相犯罪であるが、それだけではない。外国のマスコミが大きく取り上げた背景は、不幸な戦前の歴史と深く関係しているためだ。この点を、日本の新聞テレビは回避しているのだが、なぜ安倍の権力乱用の犯罪だったのか。いうまでもなく、森友学園の教育方針が、国家神道と教育勅語に特化してきていたためだった。
すなわち、神社本庁の「日本会議」が追い求めてやまない、戦前回帰を可能にする教育方針だったからに他ならない。再び原始宗教レベルの日本へと引き戻すための、日本会議の路線を、日本会議のメンバーである籠池夫妻に期待しての、日本会議首相による権力乱用・売国奴的犯罪が、事件の本質なのだ。単なる国有地の払い下げ事件ではなかった。
そうだからこそ、財務省や国交省が率先して、首相犯罪に加担させられたものである。日本会議の有力メンバー政治屋も、財務省近畿財務局に圧力をかけている。日本会議政治屋の首相のもとで、関係する日本会議の大物政治屋が、側面から役所に圧力をかけて具体化した犯罪である。
幸いなことは、事件の発覚で、驚愕した安倍が、事件を隠ぺいしようとして、日本会議の信頼する教育者を、急きょ罪人に仕立て上げたことから、籠池夫妻が怒り狂い、逆に安倍夫妻の暴走を暴露、大事件へと発展したものだ。
<日本帝国憲法回帰の一里塚>
日本会議は、カルトの天皇教・天皇狂の秘密の組織と言ってもいいだろう。戦前回帰は不可能と思われるが、電波と活字の合唱しだいでは、人々は容易に洗脳されるものだから安心できない。
現に、森喜朗は首相として「日本は天皇中心の神の国」と公言して、日本会議の正体をあからさまに誇示した。信じがたいことだが、彼らは戦前の日本、大日本帝国に心底、郷愁を抱いている国家主義者・超国家主義者。世界が注視する理由である。
首相の戦争神社・靖国神社参拝は、国家主義者・天皇教にとって、絶体に避けられない重要な政治儀式なのだ。古くは中曽根康弘が、そして最近は小泉純一郎と安倍晋三である。
これは日本国憲法の明白な政教分離違反である。つまりは彼らは、政教分離をぶち壊して、戦前の政教一体の「神の国」を復活させようというのである。安倍晋三の日本国憲法第9条の戦争放棄解体論は、明治の大日本帝国憲法へと引きずり込むための一里塚なのだ。
それを神社本庁と創価学会の、二大宗教組織が強行しようとしている。国民の2、3割の支持で強行しようというのだ。小選挙区制が、そのための武器となっているのである。危ない日本は、危ないアジアなのだ。従来の保守政治とは、一線を画している。このことが、内外の識者は理解できないでいる。このことも怖い。
冷静に思考していくと、森友事件の深層は、不気味かつ恐ろしい野望が渦巻いているといっていい。
<財務省の文書改ざんは、安倍の指示である!>
安倍の日本会議の仲間である麻生太郎財務相は、公文書改ざん事件を十分に掌握していながら、これまた安倍と同様にシラを切って、関係者を処分したが、犯人が安倍であり、麻生は共犯者だから、処分は形だけで軽かった。
安倍同様に、麻生も罷免されるべき立場である。財務省の公文書改ざん事件は、安倍の指示に従ったものである、というのが、国民の認識である。
いうところの、トカゲの尻尾きり、部下が詰め腹を切らされた事案で、これに国民が納得するはずもない。
<命を絶った職員・遺族の無念はどうなる!>
哀れなのは、一人責任を取って自殺した職員である。自殺の勇気があれば、いくらでも対応が出来たはずだ。いい友人・相談相手がいなかったのだろうが、残念でならない。人間の命は一度きりである。
いかなる信仰者でも、命は一度きりである。本人と遺族の無念はいかばかりか。それに対する思いやりが、安倍にも麻生にも、その他自民公明党からも、聞こえてはこない。すべてが情のない連中ばかりなのだ。
痛々しい限りである。わが息子は、東芝病院の医療事故で命を奪われ、それでいて関係者の反省・謝罪も一切ない。近畿財務局職員の自殺者の遺族の無念が、筆者の心には響いてくる。安倍の心臓には届かないのだろう。
<公明・山口のピント外れの認識>
同席していた公明党の山口那津男のコメントが気になった。彼は「法整備の重要性」にピントを合わせ、法改正を求める発言をしていた。文書改ざんは枝葉末節で、根幹ではない。ピント外れで、これもおかしい。
「安倍隠し」を前提にしたためでもあろうが、問題の根源は首相犯罪である。首相の犯罪を食い止める法制度など無理である。悪人・悪党を首相に担いだ、公明党に責任が及んでいることに気付かないのだろうか。
<女法務相・女大阪地検特捜部長の不甲斐なさ>
安倍事件を追及する材料は、たくさんあった。それでも大阪地検特捜部は、まともな捜査から逃げて、佐川元理財局長を逮捕もしなかった。無罪放免である。
検察審査会でも、不起訴を強く主張するのであろう。ご存知、特捜部長は女である。女性の正義を期待した国民は多かったが、所詮は女でしかなかった。
女といえば、法務大臣も女である。首相犯罪に見て見ぬふりをしているのであろうか。総務相も女であるが、女性である伊藤詩織さんのレイプ事件にも目を向けなかった。「女性の敵は女」なのであろうか。
4月9日に「レイプ・強姦は死刑」という記事を書いたが、そこでオーストラリア人のキャサリン・ジェーン・フィッシャーさんの12年にわたる強姦米兵追撃のすさまじさに感動して紹介した。これは偶然、日本外国特派員協会のアドレスを初めて開いて、彼女のことを知って紹介したものである。
日本記者クラブは狂ってしまって久しいが、有楽町の特派員協会はまだまともであることを、彼女の会見で思い知らされた。日本の女は、強姦されても沈黙する、その典型がやくざにレイプされた「木更津レイプ殺人事件」の戦争遺児だった。徹底取材で知り得たのだが、詩織さんは立派、フィッシャーさんもすばらしい女性である。日本に女性はほとんどいない。レイプされても沈黙する女しかいないのか。
本来であれば、上川法務大臣が安倍事件の真相解明に立ち上がる場面である。彼女も女でしかないのか。無念のきわみである。
2018年6月5日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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