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2018/05/04 04:03
<立憲民主党など野党6党は2日、連休明けに国会審議に復帰する検討を始めた。加計学園の獣医学部新設を巡り、柳瀬唯夫元首相秘書官が学園関係者と首相官邸で会ったと認める意向を固めたとの報道を受け、野党間の調整を始めた。野党6党は柳瀬氏を衆参両院の予算委員会で証人喚問するよう求めていたが、与党が主張する参考人招致でも応じる方向だ。国会欠席への批判が強まる中、報道を機に戦術転換を図っている。
立憲の辻元清美国対委員長は2日、柳瀬氏について「一番いいのは証人喚問だが、早く追及したいという気持ちもある。どこで折り合えるか他の野党と相談したい」と述べ、参考人でも容認する考えを示唆した。国会内で記者団に語った。
その上で辻元氏は「いち学校の関係者とか、県や市の担当者レベルでは首相秘書官とは普通は会えない」と指摘。「(柳瀬氏と加計側が会ったとされる)3年前から加計ありきのシナリオが作られていたのではないか。安倍晋三首相の関与も含め疑惑は深まった」と語気を強めた。
柳瀬氏招致は来週にも実現する可能性がある。国会が正常化し、安倍政権が最重要と位置付ける働き方改革関連法案の審議が進みやすくなる。一方で野党の追及も再開され、政権の苦境も深まりそうだ。
野党6党は4月20日から審議に応じていない。前財務事務次官のセクハラ疑惑への対応に財務省が失敗したのを機に、麻生太郎副総理兼財務相の辞任や柳瀬氏喚問、予算委の複数回開催などを野党が要求。政権側には高すぎるハードルで、国会空転が続いていた。与党内では「どう起きる(審議復帰)か考えてから寝て(欠席)ほしい」(自民関係者)と冷ややかな空気も流れていた。
連休に入り、世論の批判を懸念した野党内で「そろそろ起きた方がいい」(民進党幹部)との声も表面化。2日の報道を受け、審議復帰の検討が始まった。辻元氏は「今までは『対話のための圧力』だった。粘って良かった」と記者団に語った。
辻元氏はその後、自民党の森山裕国対委員長に電話し、働き方法案への立憲の対案を衆院本会議で質疑するよう求めた。政府案が野党6党欠席のまま審議入りしたためだ。森山氏は「与党は立憲案の質疑を求めていない」と難色を示す。審議復帰を巡る条件闘争はなお続きそうだ>(以上「毎日新聞」より引用)
昨年年初からの通常国会で野党がすべての審議を拒否していたとしたら、どうだろうか。もちろん与党単独で強行すればすべての議案は体裁だけを整えて数の論理で成立できただろう。しかし加計学園の獣医学部新設案件で野党は審議せず、与党だけで議決して今治市の加計学園獣医学部新設は強行できただろう。
つまり野党が審議に加わることは体裁だけを整えるためだけのものなのか。審議を通して議案に「不正」はないか、行政手続きに「瑕疵」はないかといった審議の意義を官僚たちの公文書改竄や官僚の突然の「記憶喪失」により野党が議案内容の真実に迫ることを阻止されている状況下で議決され、加計学園獣医学部は新設され開学に到った。
そうした虚偽の議案説明を受けての審議にどれほどの意味があるというのだろうか。公文書改竄や首相秘書の記憶喪失や「日報」の隠ぺいといった政治への信頼を根底から覆す官邸の大罪にも拘らず、安倍氏はシレッとして憲法改正を国民に呼びかけている。この男に恥の概念や罪の概念は存在しないのだろうか。
時の経過によりすべてが権力者の利益になる現状を国民は虚脱感とともに眺めている。ただ真実を述べた籠池氏だけが懲罰的に半年以上も不当に拘留されている。
こうした腐敗しきった政権の存続を許してはならない。犯罪に問われなければ何をしても良い、と決め込んでいる安倍氏の官邸密室政治をこれ以上存続させてはならない。
米国なら上記に示した三件の内どれか一件でもあればマスメディアが総攻撃してニクソン大統領の二の舞になっているだろう。しかし腐り切った日本のマスメディアは「安倍友」であることを隠しもせず、むしろ安倍氏から晩餐会に招かれたことを誇っている程度の連中が牛耳っている。
審議拒否を続けている野党に「給料泥棒」と批判を浴びせる連中は、なぜ安倍自公政権に対して「腐り切った公金泥棒」と罵声を浴びせないのか。いや「腐り切った公金泥棒」どころではない、自衛隊がサモワで戦闘状況下にあった事を如実に示す「日報」隠蔽は国際紛争に武力を用いないと定めている憲法違反の可能性すらある。
そうした憲法違反の海外派遣の実績を積むことにより、閣議決定による解釈改憲を行って「戦争法」を強行した。安倍自公政権はトコトン腐り切っている。捏造と隠蔽と嘘の吐き放題で国会を形骸化し、審議時間の経過だけを気にして強行突破の繰り返しという、戦後日本の立憲主義をひっくり返す暴挙を継続している。
その腐り切った政権の最高権力者が国民に憲法改正を呼びかける、という構図はナチス・ドイツのヒトラーそのものではないか。国民を海外の戦争に、それも米国の戦争に巻き込まないために、倒閣に国民は立ち上がらなければならせない。もはや猶予はならない。
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