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財務省・佐川前理財局長が、これからたどる「苦難の道」 それでも、命だけは捨てないで
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55045
2018.03.30 佐藤 優 作家 現代ビジネス
佐川宣寿・財務省前理財局長の証人喚問が終わったものの、なお真相が明らかにならない森友学園関連文書の改ざん問題。焦点は大阪地検特捜部の動きに移りつつある。
元外務官僚で、霞が関の論理と検察の捜査手法を知り尽くす佐藤優氏は、事件の過程を驚くべき視点から見ていたーー。
※本記事は『佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」』に収録している文化放送「くにまる・じゃぱん」の放送内容(2018年3月16日)の一部抜粋です。 |
「自殺」で責任は取れない
邦丸:まず、近畿財務局の職員が自ら命を絶ったという話ですが、「上からの指示で書き換えをさせられた」というメモが遺されていたそうです。過去にも不祥事のあと、官僚が自ら命を絶つということがありました。こういうことが繰り返されると、なんとも言えない気持ちになりますね。
佐藤:ちょっと厳しいことを言おうと思います。
邦丸:はい。
佐藤:たとえば鈴木宗男事件の時も、外務省の一部の人たちは「佐藤優が死ねばいい」と思っていたんですよ。
はっきり言いますが、官僚の自殺は、亡くなった方には本当に申し訳ないけれど、責任放棄ですからね。
邦丸: うーむ。
佐藤:国民に対する責任は、自殺することではなくて、真実を語ることによってのみ果たせるわけですから、そこを勘違いしないでほしい。
なぜ私が敢えてこういうキツいことを言うのかというと、今この瞬間も、財務省の中には自殺を考えている官僚が何人もいるということが、目に浮かぶんです。
単に悪事に手を染めるというわけではなくて、上から評価されたいと思って、一線を踏み越えて、言われた以上のことをしてしまった…とか、彼らはきっと考えている。死んだら楽になるんじゃないか、死んだら検察やマスコミの追及もなくなる、と思ってしまう。でも、これは違いますからね。
死んだら全部、被せられるよ。「亡くなったのは本当に残念だけれど、実はわれわれが知らないところで、この人が全部やっていました」と被せられるだけだから。
特に財務省のノンキャリアで、上からの指示で悪事をやらされた、そしてその時はそんなに意識していなかったという人、絶対に死んだらダメです。死なないで、真実を語ってほしい。それが国民に奉仕することであり、あなた自身の名誉とあなたの家族を守ることにもなるから。
だから、亡くなった方には本当に気の毒だけれど、心を鬼にして言います。それは私自身が、かつてそういう状況に置かれたことがあるから。
死んではダメ。死んだら悪いヤツが喜ぶだけです。真実を語ること。死ぬ覚悟になれば、すべてを語れる。そうすれば、世論はきちんと支持してくれるから。
キャリアとノンキャリの「本当の関係」
邦丸:霞が関では、特にキャリア組とノンキャリア組に分けると、どうしても責任はノンキャリアに被さってきてしまう。そうした中で自ら命を絶つ方もいる。日本全体では自殺者の数は減っていますが、霞が関の責任の取り方って、私には「独特の世界」だと映ります。
佐藤:そうなんです。あそこには独特の空気があります。
ただ、キャリアとノンキャリアの関係というのは、言われているように「身分制」であるとか「ノンキャリアはキャリアの言うことを聞かざるを得ない」という構造では、必ずしもないんです。
私の場合、外務省にノンキャリアで入って、途中からキャリア扱いに登用という特殊なルートなので、両方の世界を見ているんだけれども、キャリアは全体像はわかるけれど細かいことはわからない。そうすると、「悪知恵をつける」のは、意外とノンキャリアの仕事なんです。
邦丸:悪知恵をつける。
佐藤:そう。「こういうふうにやったらごまかせますよ」とか、「この文書はヤバいから抜いちゃいましょう」というようなことは、意外とノンキャリアが言っている可能性がある。キャリアには、そこまで見えないわけです。
キャリアは圧倒的な権力を持ってはいるんだけど、細かいところはノンキャリアがサボるとできない、ということがたくさんある。だから、何か悪事が出てきたときは、ノンキャリアが相当深く噛んでいるわけ。彼らは「実行犯」として現場でやっているから、すごく自分の責任を痛感するわけです。「こんなことをやってしまった」と。
例えて言うなら、戦場で銃剣で目の前の相手を刺し殺すのはノンキャリア。後方の司令部にいて「やれー」と命令しているのがキャリア。こういう図式で見ればわかると思う。
邦丸:ふむ。
佐藤:現場のほうがリアルな悪事を行った感が強い。そこがおそらく、自責の念にかられてしまう理由だと思うんですよ。だから、メディアは「上が逃げ切るために下に全部被せている」というふうに単純化して書くけれど、必ずしも中の心理状態はそうではないんです。
邦丸:はあ〜〜。
佐藤:上は上で、「こんなはずじゃなかった」と当惑しているんですよね。「なんでこんなことになっちゃったんだろう、あの時オレはどうしていたんだっけ…」という感じだと思いますよ。
堂々と保身を語る「最低の官僚」
邦丸:他省庁のキャリア組の局長クラスの人が、以前朝日新聞のインタビューに答えて、「もし自分がそういう立場だとすれば、最初から決裁文書の文言にこんなことは書かせない、文書そのものを決裁前に廃棄する」と。
佐藤:いや、それはウソだ。
邦丸:ウソですか。
佐藤:もし本当にやっているなら、その官僚は最低の官僚です。なぜかというと、事実は残さないといけない。意思決定に政治力が影響していたとしたら、それは残しておかないと。
真実をなかったことにして抹消し、自己保身を図る。ましてそれを堂々と新聞に言うなんて、官僚として最低です。
邦丸:もう一点お聞きしたいのは、公文書の今後の扱いですよね。今後は官僚が作る公文書、あるいはメモにしても、最初からそういう事実自体を書かなくなってしまうんじゃないか。つまり、口頭ではやり取りがあっても、文書として残らなくなっちゃうんじゃないかと思うのですが。
佐藤:口頭でのやり取りは、お互いの顔が見える範囲でしかできないんです。近畿と東京にまたがる事案とか、あるいは外務省でモスクワの大使館と東京の事案ということだったら、口頭ではムリ。
邦丸:ムリですか。
佐藤:だから、どこかの過程で必ず書面が出ます。今後はおそらく、官僚の使うコンピュータは、私的なものは一切使えないということが徹底されると同時に、書き損じのメモといった過程を含めて全部保存されるシステムになると思う。
たとえば、われわれ作家はDropboxなどのオンラインストレージサービスを使うと、修正した原稿のファイルが全部保存されているんですよ。そういったことが簡単にできるわけだから、今後、官僚の文書は全部記憶されるという方向で問題の解決を図るんじゃないかと思います。過去の記録を全部追うことができるシステムになり、決裁は電子決裁になる。差し替えできないように。
邦丸:ふーむ。
まだ財務省が隠しているもの
佐藤:ところで今回、財務省はあの文書の中で、いちばん重要な紙を出していないんです。それは「表紙」です。
邦丸:表紙ですか。
佐藤:表紙には、どの役職の人間まで決裁をしたかという記録が残っている。
邦丸:決裁というのは、読みましたということですよね。読んで許可していると。
佐藤:それだけではないんですよ。実は私、今回の文書の表紙をあるところで見せてもらったんですね。そうしたら、近畿財務局の次長までしか決裁が取れていなかったんです。近畿財務局長の決裁は取れていない。でも、近畿財務局長が知らないはずがないんですよ。
これは外務省の業界用語だから、役所によって違うので、財務省ではどう呼ぶのか知らないですけれど「ツイハイ」という言葉があるんです。
邦丸:ツイハイ?
佐藤:「追加配布」の略です。すなわち、ヤバい案件だから自分はサインしたくない。だから、下にサインさせておいて、コピーだけを幹部に配るんです。
邦丸:ははあ〜。
佐藤:決裁を委託した、任せたという大雑把な管理責任はあるんだけれど、直接的な管理責任はないわけですよね。そういうふうにして逃げることがあるんですよ。
邦丸:証拠を残さないわけですね。
佐藤:少なくとも、自分が直接関与したわけではなかったと。だから謝る時も、政治家の圧力があったものと認めて謝るのではなくて、「部下に任せていたんですが、その部下が的確な判断をできなかった。そのことに関しては申し訳ありません」という謝り方をする。こういうの、官僚は好きなんですよ。
邦丸:へえ〜。
佐藤:それともう一つ、財務省が隠しているのは、この文書の秘密指定が何だったかということなんです。
通常この種の文書というのは、「取扱注意」──これは秘密文書ではないんですけれど、外に見せてはいけませんよということ、その次は「秘」──普通の秘密、それから「極秘」と、だいたいこの3段階に分かれるんです。
「極秘」の場合は、ひとつひとつの文書が誰のところに行っているかの記録が全部あるんです。ですから、この文書が極秘文書だった場合は、本当は誰に回っているか全部わかるので、その原簿があるはずなんです。「秘」の文書でも、配布先に関する資料はあるはずです。そこを隠していますよね。
邦丸:ふむ。
佐藤:それが出てくると、原本の段階で誰が知っていたのか全部わかるんですよ。
今回は80枚のA4版の紙を配り、みんなの関心がそこに集中したわけですが、いちばん隠したい「表紙」と「配布先」に関する情報を出していないんですから、極めて悪質度が高いですね。こうした情報公開のしかたを見ても、まだ全然諦めていない。彼らは「逃げ切れる」と思っていますね。
政治家は官僚にどう指図するか
邦丸:今後の展開なんですが、焦点はやはり佐川さんがどこまで関わっていたのか、佐川さんに「官邸の意向」を伝えた人間がいるんじゃないかーーつまり、最終的には官邸まで行くのかどうかという話になりますよね。
佐藤:そこのところは非常に難しいんです。というのは、政治家が使う「永田町言語」というものがあるんですよ。
邦丸:はい。
佐藤:たとえば、ある不手際が起きた時、政治家が「オレは気にしていないぞ」というのはどういう意味だと思いますか?
邦丸:文字どおりそのまま受け取ってしまいますね。オレは気にしていないと。
佐藤:永田町では、「お前のほうが深く反省して、なにか措置を考えろ」という意味です。
邦丸:なるほど…。
佐藤:他にも、たとえば「邦丸局長、最近忙しそうだな。オレ以外の政治家の間をチョロチョロしているのか」とか、「今度、邦丸局長に挨拶に行くと伝えておいてくれ」というのは、「すぐに来い」という意味です。
邦丸:はあ〜〜…メンドクサイ世界ですね。
佐藤:でも、それを読み解けないと局長以上まで行けないんですよ。そんな明示的、直接的な指示なんて、永田町の住人がするはずないじゃないですか。
邦丸:わかりやすい指示はしないわけですね。
佐藤:あり得ないです。そこは忖度力。こうした能力は、普段は「思いやり」とか「気配り」と言われるんですが、事件化すると「忖度」になるんです。
邦丸:ははは。
佐藤:忖度力がなければ生き残れないわけですよ。
強いて言うなら、「邦丸学園についてだけどな、特に公平にな」とか。これくらいですよ。
どうも、官邸は邦丸学園に関心があるらしい。「特に公平」にと言っているけど、そもそも「公平」なのに「特に」ってどういうことだ? とか、官僚はいろいろ考える。で、これはちゃんとやらないといけない、ということで調べてみると、どうもだいぶ近いようだと。
邦丸:ふふふ。
佐藤:あとは、「邦丸学園、最近頑張っているな」とか。政治家が言うのはこれぐらいですよ。
邦丸:つまり、言質は絶対に取らせないわけですね。
佐藤:絶対に取らせません。全部録音されていても大丈夫。
邦丸:はあ〜〜。
待ち受ける取り調べの「中身」
佐藤:それと、検察につかまった時、問題になるのは「事実」だけではないんです。
ある政治家が「邦丸学園には特に公平に」と言ったという事実があるとする。それに対して、官僚がどう「認識」したか。
政治家のほうは「『特に公平に』と言っただけだから、何か特別な扱いをしろとは言っていません」と話すでしょう。でもそれを受け止めた官僚のほうは、「『公平』に『特に』が付いているなんて異常な言い方だから、優遇しろという意味に受け取りました」と「認識」を話す。そして裁判所が「評価」をする。
つまり物事は、「事実」「認識」「評価」の3つに分かれるわけです。そして、事実関係よりも重要なのは評価ということになる。
事情聴取で「邦丸前長官、これだけの騒ぎになって、国会は止まって、国際ニュースにもなっていますよ。今になって、あなたのやったことをどう思いますか?」と言われたら、どう答えますか?「今になって」と言われたら。
刑事事件では、実行した時点で違法という認識がなければ罪に問えません。その上で、「今になって」どう思うか。
邦丸:今になって、ですか。ちょっと、佐川前長官の気持ちを想像していますが……。
佐藤:たとえば、「これだけ世間をお騒がせして申し訳なく思います」と答えたとします。すると検事は「では、そう書いておきましょう。弁護士に相談してもいいですよ。これ自体は刑事責任を問われないですから」と調書に書いていきますよね。
そうしたら次は、「邦丸前長官、『申し訳なく思います』というのは、いつから思ったの?」と来ます。
邦丸:来るなあ〜。
佐藤:そこで「検事さんがあんまりすごい剣幕だから、ついさっき思いました」とは言えないでしょ。
「よーく考えてくださいね。実行した時にもう、心の奥底で『何かやましいことをしている』と思っていたんじゃないですか? 明確には意識していなくても、深層心理では。そうでなければ、何も悪いことをしていないのに、今になって悪いと思うはずがないでしょう?」
こういうのを「情理ある説得」と言うんです。「情理ある説得」と「不眠不休の努力」で、最終的には全面自供になるというのが、だいたいあの世界のパターンなんですね。
「情理ある説得」は今のような理詰めの話。「不眠不休の努力」というのは、ほとんど睡眠時間を与えずに朝から晩まで取り調べをする。情理ある説得と不眠不休の努力で20日間ほど攻防戦が行われる。検察に身柄を持っていかれるとこういうことになります。
邦丸:…………。
検察は、ムダなことはしない
佐藤:逆に、「邦丸前長官、どうですか、あなたの思っていることを率直に全部おっしゃってください」と言われて、「やってないし、どんな指示もしていませんし、何も関係ありません」と答えて、検察が「はーい」と全部調書に書く。すんなりハンコも捺す。これ、何だと思いますか?
実は、逮捕状請求の準備なんです。こういう場合は、聴取を受けた他の人から「確かに指示を受けました」という調書をもう取ってある。その中で1人だけ違うことを言っていると、「こいつウソついてるから、早く身柄を拘束しなければいけないので逮捕状を出してください」ということになるんです。
言いたいことをそのまま言わせてくれたら、確実に逮捕されるということです。
邦丸:はあ〜。
佐藤:検察は言われたことそのままの調書なんて作らないですからね。あの人たちは目的のないことはしないですから。
邦丸:ちゃんとゴールが見えているんですね。
佐藤:スゴロクって、中山道と東海道に道が分かれていても、最後は京都三条大橋でアガリでしょ。それと同じように、どうやっても最後は大阪拘置所に行くスゴロクができている。そこに佐川さんは一歩足を踏み入れた。こんなふうに見ています。
邦丸:経験者は語る、ですね。いずれにしても、まだまだ続く話ですね。
佐藤:そうとう長く続きます。
佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」vol.129(2018年3月28日配信)より
財務省・佐川前理財局長が、これからたどる「苦難の道」 https://t.co/UKYhcXSM3q “佐藤:ところで今回、財務省はあの文書の中で、いちばん重要な紙を出していないんです。それは「表紙」です。”:ようやく表紙の話をする人が出てきた。朝日新聞が握ってるやばい情報は多分これ。
— 藤若亜子 (@akof) 2018年3月31日
佐藤優氏「(財務省は)いちばん隠したい「表紙」と「配布先」に関する情報を出していないんですから、極めて悪質度が高い」。
— cazman (@tumaMo) 2018年4月1日
そうだったのか…
財務省・佐川前理財局長が、これからたどる「苦難の道」 https://t.co/3silwX0o3x #現代ビジネス
佐藤優さん「死んではダメ。死んだら悪いヤツが喜ぶだけです。真実を語ること。死ぬ覚悟になれば、すべてを語れる。そうすれば、世論はきちんと支持してくれるから」
— 立憲民主くん (@rikken_minshu) 2018年3月31日
財務省・佐川前理財局長が、これからたどる「苦難の道」 https://t.co/mlQwPbxvby #現代ビジネス
佐藤優がいうと迫力あるな。結局のところ自殺は卑怯な加担だ→死んではダメ。死んだら悪いヤツが喜ぶだけです。真実を語ること。死ぬ覚悟になれば、すべてを語れる。そうすれば、世論はきちんと支持してくれるから / “財務省・佐川前理財局長…” https://t.co/MgOwkaPXXI
— 楠 正憲 (@masanork) 2018年3月31日
読んだ。
— acacia (@freie_Herz) 2018年3月31日
〜今回は80枚のA4版の紙を配り、みんなの関心がそこに集中したわけですが、いちばん隠したい「表紙」と「配布先」に関する情報を出していないんですから、極めて悪質度が高い。彼らは「逃げ切れる」と思っています。
佐川前理財局長が、これからたどる「苦難の道」 https://t.co/GxMaewiOnW
さすがの佐藤氏。→財務省・佐川前理財局長が、これからたどる「苦難の道」 https://t.co/VEcjKioMzd #現代ビジネス
— 落合洋司 Yoji Ochiai (@yjochi) 2018年3月30日
財務省・佐川前理財局長が、これからたどる「苦難の道」 それでも、命だけは捨てないで https://t.co/vajS9aUgzU 佐藤優氏が森友学園の文書の改ざん問題について語っている。今回、財務省は一番重要な紙である「表紙」を出していないと指摘。表紙には、どの役職の人間まで決裁をしたかという記録が残… pic.twitter.com/lIibioLgI1
— Gnews (@Gnews__) 2018年3月30日
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