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山本太郎参議院議員のトップの責任の取り方議論の盲点
3月28日、参議院予算委員会で山本太郎議員が「品質データ偽装」で企業トップが辞任されたことを例に挙げて、安倍首相の辞任を迫りました。しかし、山本太郎議員の論理は幾つかの点で問題があります。
1.データ偽装事件そのものの不自然さ:
様々な製品について、製品データの偽装が数十年という期間続いてきたのですが、製品仕様を充たさない不良品が出てきたということではないようです。つまり、過剰な製品仕様が約束されていたとか、過剰な検査が義務付けられていた可能性が高いのです。そのことについて、一部で規制が過剰であるという指摘がありましたが、そのことはほとんど取り上げられませんでした。
2.データ偽装と企業トップの責任の関係:
データ偽装は明らかに企業利益のために行われたのです。企業利益追及は企業トップの責任ですから、データ偽装の責任を取って辞任をするのはその意味で筋が通ります。また、データ偽装が行われていたことを知っていて、その是正を求めなかったトップが辞任するのも理の当然です。
3.森友問題と国家利益:
森友学園問題は国の財産の不当な値下げです。この意味で森友問題は国益に反したことをやったために問題化した訳です。不当な値下げを安倍首相が指示したとか示唆したのであれば、その責任を取って辞任することは自然ですが、現実は違います。職員が何かの理由で不当な値下げをしたわけであり、そうであればトップの責任はなぜそういった不当な行為をやったかの究明をすることです。
4.なぜ、森友問題に安倍首相の関与がないと言えるか:
ごく簡単です。神道を教える小学校の開設を、保守・革新にかかわらず、政治家の方が意図するはずがないからです。靖国参拝を多くの保守系政治家の方たちがやっていると言われると思いますが、これは、今までの歴史的経緯がそうせざるを得ない状況を作り出しているからです。
日本遺族会のサイトの「靖国神社(やすくにじんじゃ)」
http://www.nippon-izokukai.jp/2010/11/11/%E2%96%A0%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE%EF%BC%88%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%8F%E3%81%AB%E3%81%98%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%83%EF%BC%89/
>現職首相による8月15日の靖国神社参拝は、昭和50(1975)年の三木武夫首相が初めてでしたが、60(1985)年には中曽根康弘首相が参拝しました。神社の春季、秋季例大祭には、20(1945)年11月の幣原喜重郎首相、26(1951)年10月の吉田茂首相など歴代の首相が参拝しています。
>大東亜戦争後の歴代首相27人のうち、在職中に5回以上参拝した首相は、吉田茂(5回)、池田勇人(5回)、佐藤栄作(11回)、田中角栄(5回)、鈴木善幸(9回)、中曽根康弘(10回)で、小泉首相は、毎年一度の参拝をしています。
上の引用にある様に、日本の国民の99.99%が動員された太平洋戦争の戦死者の方たちは靖国神社に祭られていて、遺族の方たちはその慰霊を保守の政治家の方たちに求めているからです。保守政権のもとで明治期以降の戦争が行われてきたわけでもあり、保守と言う政治的立場を取る以上、靖国への配慮は必要なのです。
多くの保守系政治家の方たちが靖国参拝をするのですが、誰一人として神道を教える学校を新設したいと言い出した例はないはずです。神道を教える学校としては国学院がありますが、1920年創立です。軍国主義教育が盛んにされていた時代の学校であり、戦争放棄がされた太平洋戦争後の日本には神道はほとんど必要とされていないのです。これが、戦後、新たに神道を教える学校の新設を言い出している人がいない理由です。なお、神職を養成する学校は既にあり、神社そのものは増加していないため、そういった学校を新設する必要性がありません。神道関連団体からも要請は出されていないと思います。
更に、仮に、安倍首相に神道を教える小学校解説の意向があったとすれば、神道関連団体で名前の通った方を理事長に据えて、神道関連団体からの協賛・後援を得て話を進めるはずです。森友学園問題は全く違うのですから、安倍首相に森友学園問題(小学校用地の不当値下げ)との関わり合いが無かったのは、ごく当然のことなのです。
2018年03月28日12時05分 武田信弘
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