http://www.asyura2.com/18/senkyo241/msg/455.html
Tweet |
安倍晋三が最も恐れていた朝日新聞の森友問題における全力投球の姿勢はみごとである。朝日新聞が紙上で、森友問題を時系列で解説報道している記事を読んだが、森友学園の籠池元理事長が、安倍首相夫人である安倍昭恵さんの脇の甘さにつけ入り、安倍昭恵の代理のような状況証拠を携えて、財務省理財局や近畿財務局の役人たちに対して強く圧力をかけ、思い通りの土地の格安購入にこぎつけた。
森友側が財務省の役人たちに示した同学園とねんごろな関係になっている物的証拠(同席の写真やビデオ、当該土地に出来る予定の小学校の名誉校長が“安倍昭恵”であることなど)を示し、尚且つ、昭恵夫人から「良い土地だから前向きに云々」とまで突きつけられれば、当該土地の売買は、強権政治で名高い安倍官邸による“政治マター物件”だと解釈するのは当然である。
都合よく安倍昭恵夫人を利用した同学園の元理事長だった籠池氏とその妻は、現在、大阪地検特捜部に逮捕され、未決拘置所に収監されて、既に8カ月が経過している。籠池夫妻が殆ど検察の聴取に応じずに黙秘を通していると云う理由で、仮釈放が認められていないが、黙秘権は、日本の法律では、被疑者に認められた権利であり、黙秘のまま裁判所に送致することはざらにある。にも拘らず、籠池夫妻を仮釈放させないのは司法における“政治マター”にほかならない。
籠池夫妻のことだから、仮釈になったら、まだ未開示の様々な情報を洗いざらい喋ってしまい、安倍昭恵夫人の当該土地取引への関与度などが白日に晒される危険があるので、夫婦の口を密封しているのが現状だろう。まぁ、籠池夫妻は、仮釈放されることで、逆に身の危険も増すわけだから、無謀な未決拘置でいる方が長生きが出来る可能性はある。おそらく、まだ未開示の、昭恵夫人関与の事実関係があるに違いない。
国会の現時点は、“立憲民主党の福山哲郎幹事長は自民党の二階俊博幹事長と電話会談し、二階が佐川の喚問を容認する考えを示した”と云う報道があるので、来週にも、佐川宣寿氏の証人喚問が実現するかもしれないが、安倍昭恵夫人の喚問には、“何が何でも認めない、アキエは何を言うかわからない”と云う理由で、頑なな姿勢を自民党も貫いている。おそらく、安倍昭恵夫人や籠池元理事長らの喚問は安倍官邸と云えども制御不能なので、強く嫌っていると考えるべきだ。現在の与野党の力関係からいくと、佐川の証人喚問に辿りつくのがギリギリの交渉だろうから、先ずは、佐川宣寿への尋問で、野党側が、どこまでの事実関係を引き出すことが出来るかにかかってくる。
佐川が、いわゆる「私人」になったのだから、前川喜平氏のように、腹を括った情報を出してくるとは思えないが、安倍昭恵夫人の関与の部分を中心に偽造したのだとすれば、そこには当然、そうしなければならない根拠があるわけで、野党の隙に乗ずる厳しい追求を期待しよう。また、昭恵夫人の行動が、準首相代行の意味合いを持っていたと云う部分の証明のためにも、経産相からの出向だった谷査恵子氏の証言と、それに応じた田村室長の喚問も実現したい。この二人ついては、佐川氏が決済文書を偽造する気になった経緯の追求上、流れとして必要な喚問だ。
当該FAXが残っていかどうか判らないが、谷氏、田村氏の話を聞けば、おおむね谷氏が、安倍昭恵の表見的な代行行為をしていた証明になる。また、安倍昭恵夫人の地位を、「私人」としている官邸の身勝手な判断も追及に値する。昭恵夫人の行動の中には、安倍首相の名代という認識が、世間で広く共有されている事実も考慮に入れる必要がある。現在、官邸や財務省の方向性は、“決済文書偽造”だけに焦点を当て、それは佐川の判断で、財務省理財局及び近畿財務局に命じたと云う図式だが、決裁文書以外の部分を抉りだすことで、次なる大きな疑惑が生まれるものと思われる。野党の議員諸君の、戦略的共有とその舌鋒の鋭さに期待しよう。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK241掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK241掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。