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2018年03月08日 「ジャーナリスト同盟」通信
<対中・対半島外交で孤立>
いまも当時の様子をくっきりと記憶している。1993年、超党派議員団に同行して平壌を訪問、金日成主席との会見した時のことである。彼は「わが共和国は地球と共にある」と厳命した。平昌冬季五輪に便乗すると見せかけて、実は南北との和解と米朝対話に本腰で取り組んでいた北朝鮮だったことになる。わが安倍晋三の国家主義外交のみが、未だに「北に圧力」と一人合唱して、世界の笑いものになっている。世界の趨勢を見極めることのできない、野蛮極まりない中国敵視・包囲外交が破たん、今また半島外交にも大失態を演じて、全く気付かないというのも笑止千万であろう。官邸も霞が関も腐って異臭を放っている!
<元凶は「明治」を引きずるアジア蔑視>
日本右翼の源流は、戦前の政治体制・天皇制国家主義にある。彼らが吹聴してやまない「明るい明治」である。福沢諭吉が、恥も外聞も捨てて発した「脱亜入欧」主義である。
隣国の大変化を真正面から見極めようとしない、偏狭なナショナリズムで、それまでの平和外交を放棄しての国家主義外交に、破たんの根源があった。
いまや中国は、世界最大の市場に成長、一人経済のエンジンをふかし続けている。韓国は、知識人がうらやむ先進民主主義の国である。ワルは次々と逮捕され、法治主義を貫いている。まもなく、半島と大陸の経済連携による経済効果は大きくなるだろう。そこへと真っ先に首を突っ込むのはアメリカに相違ない。ロシアもだ。
国家主義化した日本政府は、こうした先が見えない。「明治」を引きずるアジア蔑視に固執しているせいだ。熱烈な反共主義も輪をかけている。一時的に米産軍複合体のネオコンを同調させても、永続させることはできない。大英帝国がそうであったように、アメリカもまた衰退期を迎えてしまっている。
地球を俯瞰する能力のない「アンちゃん外交」の域を出ない今の日本に腹が立つ。
<居座る国家神道・教育勅語・大日本帝国憲法の日本政府>
安倍が執着してやまない靖国神社参拝、伊勢神宮参拝が象徴する、国家神道復活志向は、まさに「明治」そのものである。そこから秘密結社・日本会議が生まれた。
いま安倍・自公内閣の土台を揺るがしている森友事件は、安倍・日本会議がこれまた執着する教育勅語から発した国有地払下げ事件である。なぜか、忠君愛国の日本改造狙いである。
国家主義者の中曽根康弘の改憲論には、平和主義の9条改悪だけでなく、天皇主権論も踊っている。最近になって人権抑制のための改憲案も浮上している。すなわち、これは大日本帝国憲法への回帰を意図しているものだ。
誰も気づいていないようだが、これは「明治」の三原則である国家神道・教育勅語・大日本帝国憲法への復活・回帰そのものである。この三原則をオプラートに包んで、日本国民を新たな危険な航海に導こうとの野心・野望を見てとれる安倍・自公内閣の正体である。
筆者が安倍・自公政権の退陣を求める最大の理由が、ここにある。アジア蔑視の元凶なのだ。これでは、日本の将来に希望など求めようがない。
<大きな過ちは安倍迎合の公明党創価学会>
危険極まりない安倍・日本会議に棹差した公明党創価学会によって、アジア蔑視の国家主義外交は、実に5年近く継続、いまも半島外交で消えていない。
多くの日本国民は、新聞テレビが報道しないため、信濃町の大きな過ちに気付いていない。しかし、これほどの暴政は3分の2議席が可能にしたものである。日本国民の3割の支持で、議席は3分の2というカラクリは、公明党創価学会のかくかくたる実績である。
自民党に3分の2議席を確保する力など、全くないのだから。
海外の日本研究者も含めて、公明党が連立を組んだことで、安倍・日本会議の国家主義は表面化しないと予想した。筆者もその一人だった。意外や、公明党創価学会は安倍政治のアクセル役を演じたのだ。
その結果が、特定秘密保護法・戦争法・共謀罪という憲法に違反する悪法が強行されてしまった。戦争体制である。太田ショウコウを先頭に、創価学会が盲従した結果である。しかも、彼らが今の信濃町も、依然として実権を握っている。宗教政党といえるのかどうか、危ない政党を内外に印象付けてしまったことは間違いない。
中国の真面目な学者の戸惑いは相当なものだ。金では解決できないだろう。池田大作氏の苦労も消し飛んでしまい、いまはない。
<ワシントン盲従の元祖・岸信介譲りの安倍晋三>
それにしても、たかだか「アンちゃん政治屋」に過ぎない一介の反共・改憲論者に、どうしてこれほどの支援があつまったのか。改めて総括する必要があるが、安倍個人の政治観は、祖父の影響による。
岸は日米開戦時の閣僚(東条英機内閣の商工大臣)として、敗戦後にA級戦犯となって拘留、占領軍の取り調べを受けている。しかし、この戦争犯罪者は米CIAに寝返ることで、まんまと政界に復帰、瞬く間に首相の座を手に入れた。
このことからも、ワシントンの不条理を見てとることが出来る。いい加減なワシントンと片づけるわけにはいかない。いえることは、安倍の祖父こそがワシントン盲従の元祖なのだ。
「明治」回帰の天皇制国家主義は、ワシントン盲従を原則にしている点に特徴がある。
戦前は、大英帝国に操られ、日清戦争と日露戦争に勝って、侵略戦争と植民地主義におぼれて隣国を侵略、ついにはドイツ・ヒトラーと連携して、破局を迎えてしまった軍国主義の日本、戦後はアメリカに乗り換えて、依然として脱亜入欧に明け暮れる国家主義も、また二度目の破局を迎えようとしている。
歴史を直視、それを教訓とする政権誕生が切望される2018年である。
2018年3月8日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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