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サンデー毎日(2/13):倉重篤郎のサンデー時評:元自民党幹事長室長が痛烈批判 安倍政権は真っ当な「保守政治」ではない!https://t.co/7mQEu8EyDf
— rima (@risa_mama117) 2018年2月14日
▼「自制なき権力行使」は独裁政治に通じる
▼従米姿勢、野党攻撃、行政私物化に異議あり
▼9条重視の保守リベラルの伝統が大事 pic.twitter.com/0R6EEsu7uy
引用:
— rima (@risa_mama117) 2018年2月14日
近江屋信広氏「政治は権力のあり方が一番問われる。権力者は、批判者の声も寛容に受け止め、正直かつ誠実で、権力行使は自制的でなくてはならない。歴代首相の多くはそうだった。安倍1強、あるいは今後の1強政権の出現に備えて権力を抑制する制度改正が必要だ」
引用:
— rima (@risa_mama117) 2018年2月14日
近江屋氏「そのため第一に、英独と同様に首相の解散権を法で制限し、野党要求の臨時国会召集の期限を定める。第二に、政権を厳しくチェックする国会の決算行政監視機能を強化、野党の議員立法を必ず審議するなどの国会改革を行う。第三に、公文書管理法を実効性のある厳格なものにし、」
引用:
— rima (@risa_mama117) 2018年2月14日
近江屋氏「電波の所管を総務省から独立委員会に移す。第四に、自民党に民意をはるかに超える議席を与えてしまう現行の国と地方の選挙制度を第三者機関に委ねて改革し、今度こそ真に政権交代可能な政治に変えていくことだ」
倉重篤郎のサンデー時評 元自民党幹事長室長が痛烈批判 安倍政権は真っ当な「保守政治」ではない!
https://mainichi.jp/sunday/articles/20180212/org/00m/070/001000d
https://www.facebook.com/mainichishimbun/posts/1878674735505777
2018年2月13日 サンデー毎日
参院予算委員会で答弁する安倍晋三首相=国会内で2018年1月31日午前9時10分、川田雅浩撮影
▼「自制なき権力行使」は独裁政治に通じる
▼従米姿勢、野党攻撃、行政私物化に異議あり
▼9条重視の保守リベラルの伝統が大事
かつて自民党幹事長室長という「政界奥の院の番頭」を務め、保守政治の精髄を知る人物が覚悟の安倍政権告発!長期政権のおごりと抑制なき強権、自主性を欠いた従米姿勢と森友・加計問題に象徴される行政私物化などを、リベラリズムの本道から鋭く批判した。倉重篤郎が迫る!
自民党幹事長室長というポストがある。総裁に次ぐ党ナンバー2として政権与党の選挙、人事、カネを采配する幹事長を党の社長とすれば、その秘書室長的存在である。政界奥の院の番頭的役割とも言える。
室長経験者では、かつて奥島貞雄氏(昨年9月死去)が歴代幹事長の秘話をつづった『自民党幹事長室の30年』(2002年、中央公論新社)を著した。自ら仕えた22人の幹事長の人物月旦をまとめたもので、ベスト1を田中角栄氏、ワースト1を小沢一郎氏と名指して話題を呼んだ。
あれから十数年。今また、奥島氏の後輩にあたる元幹事長室長が政界に発信を始めた。近江屋(おうみや)信広氏(68)だ。氏が党本部職員になったのは1979年。大平正芳政権下、総選挙敗北の総括をめぐり党内主流、反主流派が激しく対立した「40日抗争」の渦中だった。政策畑を歩んでいた氏だったが、竹下登氏が幹事長になった86年には同室入りとなり、以来19年で16人の幹事長を支えた。2005年、小泉純一郎政権での郵政解散で、党本部事務局次長兼総裁・幹事長室長という役職を投げ打って比例区から出馬し、小泉チルドレンとして1期4年の衆院議員を体験、その間、党副幹事長を務めた人物だ。
その後は「思うところあって」自民党を離党、郷里秋田に戻って地域おこしのNPO活動を行っていたが、氏の異色の経歴はむしろここから始まる。12年、日本維新の会から頼まれ同党東京事務所長、国会議員団本部事務局長を歴任、その維新の分裂、他党への合流騒動に巻き込まれ、14年から1年間は民主党本部事務局次長まで務めた。政党政治の要である事務局中枢を与野党ともに経験した人はほぼ皆無ではあるまいか。
その近江屋氏が今の自民党政治に危機感を抱いている、という。ぜひ聞いてみたいと思った。
まずは、安倍晋三首相とのつながりは?
「お父さんの晋太郎さんが幹事長の時(1987年)から。晋三さんは秘書として幹事長室に出入りしていた」
その時の印象は?
「ひ弱で穏やかな感じでした。自己主張することもなく、淡々とした人柄だった」
それから30年。風雪が人を変えた?
「正直言って、首相になり、まさかここまで長期政権になるとは思わなかった」
第1次安倍政権(2006〜07年)の時は?
「総裁選で安倍選対に入り、『首相になれなかったお父さんの悲願達成のため、晋三さんをぜひ総理にしたい。一生懸命応援します』と会議で挨拶(あいさつ)した」
「07年の参院選大敗後、首相執務室に激励に行った。政権選択選挙ではないので続けて頑張ってくださいと。あれもこれもやろう、ではなく、一内閣一課題の気分でやってください、とも」
「その後すぐに体調悪化もあり政権を投げ出した。その際もご自宅を訪ね、お見舞いした。安倍さんは、いい薬が見つかった、これなら辞めなくてもよかった、と冗談めかして言われたが、私も病欠で臨時代理を置くという手法を取ればよかったと思っていた」
「役人人事」の歪んだ信賞必罰
そのあなたが第2次政権(12年〜)には否定的だ。
「権力を振り回している。人間が変わったようだ。長期政権の『おごり』も随所に見られるようになった。第1次の失敗から学んだ統治技術を駆使しているが、それが行き過ぎて民主主義の危機という局面にまでなっている気がする」
統治技術の駆使?
「国政選挙の年は、国民受けする経済政策、外交パフォーマンス、内閣改造を行って支持率を高め、国論を二分したり、不人気な法案は選挙後に回す、というやり方だ。消費増税の2度にわたる先送りと使途変更が象徴的だ」
メディア対策でも?
「NHK経営委員や総務相に首相に近い人物を配置、電波所管の総務相がテレビの放送免許取り消しの可能性をちらつかせた。首相と報道機関経営トップとの会食を増やした。首相単独インタビューができるよう内閣記者会と合意、政権に好意的なマスコミを選別し、そこに情報を多く与えることをできるようにした。国政選挙の際に党から報道への圧力ともなる文書を報道機関に突き付けた」
それが効いている。
「安倍政権になって日本の報道の自由度は世界72位(17年=『国境なき記者団』発表)に落ちた、という。たとえ批判を受けたとしても、報道の自由は民主主義の担保だ。歴代政権と異なり、その感覚が希薄だ」
「役人人事も問題だ。内閣人事局を使って中央省庁幹部600人の人事を掌握、過剰に統制している。森友問題で首相をかばった佐川宣寿財務省理財局長と、加計(かけ)問題で従順でなかった前川喜平文科事務次官の処遇の差が象徴的だった。佐川氏は国税庁長官に栄転、前川氏は早期退職となっただけでなく、読売新聞に中傷記事が掲載された。歪(ゆが)んだ信賞必罰をやってきた」
「行き過ぎの最たるものは、首相の衆議院解散権の乱用だ。野党の選挙準備不足を突く大義なき自己都合解散・総選挙を繰り返してきた(14年12月、17年10月)。しかも、選挙では、本来のカラーである右派的政策やアベノミクスの問題点は隠し、野党の政策の『同一労働・同一賃金』『格差是正』『分配重視』『給付型奨学金』などをパクリ、争点つぶしをやってきた。それに、自分に都合のよい経済データだけを取り出し、刷り込み宣伝している」
政策的な評価はどうか?
「アベノミクスは財政・金融面で過度な次世代依存がある。日米関係は和して同ぜず、つまり、協調はするが主体性を失わない、というのが自民党の外交・安保政策の肝だったが、そうなっていない。トランプ米大統領の『買い物リスト』通りに兵器を買い、同政権の小型核兵器を含む新核戦略を『高く評価』した。広島でオバマ米大統領と『核兵器なき世界』を共有したと見せかけながら、核兵器禁止条約には背を向けた」
「安倍改憲案」は情緒的で怖い
国会運営、対野党は?
「野党攻撃が見苦しい。二言目には民主党政権時の『失敗』を強調し、『批判ばかりで対案がない』『そんなことだから野党の支持率が低い』など“口撃”を続けてきた。憲法で認められている野党の臨時国会召集要求にも応じず、極めつきは、自民国対に手を回し、野党の質問時間を削減した」
「私も民主党本部にいたから分かるが、『批判ばかりで対案がない』は事実ではない。民主党は内閣提出法案に8、9割賛成しており批判ばかりではない。また、数多くの議員立法で対案を出しているが、それを審議する機会を一切与えない。首相が公開の場で『対案がない』と言えば、国民はそうなんだ、と思ってしまう。それを見越して口走るのはたちが悪い」
森友・加計問題はどうか?
「行政の私物化をあらわにした。先述した霞が関への人事の過剰統制が、忖度(そんたく)行政と行政文書隠しを横行させた」
この野党軽視が改憲政局にも影響を与える?
「先日のこの欄のインタビューで、小泉純一郎元首相が『9条改正は野党と話し合うべきだ。強引にやると失敗する』と言われた。小泉さんは首相の頃、野党の役割を大事にし、テロ対策などでも党首会談を開き、野党の協力を求めた。安倍首相の場合は野党との対話の場作りは相当難しい。野党は安倍改憲に徹底抗戦してくるのではないか」
安倍改憲案(9条1項、2項は変えず自衛隊の存在を追記)はどう見る?
「自衛官を励ます、という情緒的な案だ。従来解釈との論理的整合性が取れるかどうか。首相ブレーンの日本会議幹部の発案とも聞く。『安倍バス』に乗るとどこへ連れて行かれるか分からないとの怖さもある」
「日本国民の心の底には、聖徳太子の『和は貴し』があり、徳川300年、戦後70年の平和がある。故加藤紘一さんが『9条が日本の平和を守っている』と断言していたのを思い出す。加藤さんは党内でも最強のリベラルと呼ばれた幹事長だ。自民党には保守とリベラルという二つの伝統があり、交互にその役割を担ってきた。今回はリベラルの伝統を重く受け止めたい」
長期政権のおごり、というが、自民党内ではどう受け止められているのか?
「小選挙区制導入で執行部の公認権、人事権が強化され、自由にモノが言えない雰囲気だ。政策論議も低調と聞く。個々の努力はあるが、全体の政策能力は低下しているのではないか」
「官高政低というか、主要な政策はすべて官邸が決めている。小泉進次郎氏の『これでは自民党は要らない』との発言になる。昔は山中貞則党税調会長に代表される、役所もかなわない政策通がいた。私も山中税調担当をしたことがあるが、民意を背に侃々諤々(かんかんがくがく)の政策論争があった。それが今はなくなった。これでいいのかという問題意識が自民党議員の中にもあると思う」
そんな自民党内での9月の次期総裁選。どうなる?
「私としては、首相の持病からくる体調がとても気になる。かつて中曽根康弘首相が竹下登、安倍晋太郎、宮沢喜一の3氏のうち後継に竹下氏を指名したことがあった(1987年)。私もその裁定の場に居合わせた。仮に体がもたないと判断すれば、その前例に学ぶ手があるかもしれない」
「首相が乗り切れると判断、立候補したとしても現時点で3選確実とは言えない。日本経済が順調に推移するのか、国会審議で森友・加計問題に加え新たな疑惑がどう議論されるのか、内閣支持率はどう動くのか、自民党内の空気や派閥の動向などで変化していく」
「安倍1強」を許しているのも野党だ。野党側にも身を置いた立場から見て、その再編の動きをどう見る?
「野党各党は、安倍1強による国政選挙6連勝を絶対阻止するとの決意で、立憲民主党を軸に来年の参院選が近づいた時点で、野党候補一本化に動いていくのではないか。それまで野党全体として足腰を強くすることに専念すべきだ」
「野党が参考にすべきは自民党の分厚い地方議員組織だ。早め早めに地方選挙に介在し、地方組織を盤石にして政権交代を狙える政党にしていくべきだ」
「政党の役割は、草の根に分け入り民意をつかみ政策を作っていくことだ。立憲民主党が作ろうとしている(年会費500円で政策作りに参加できる)パートナーズ制度は評価できる。これからの政党は、ネットで個々の国民のニーズを受信し、一律ではなく個別に政策発信する政党になる努力も必要だ。特定テーマを掲げる政党が再登場するかもしれない。テーマ政党や地域政党を糾合する野党再編が求められている」
「1強」を抑制する制度改正を!
政党新時代だ。政治全体としての何をどう変えればいい?
「政治は権力のあり方が一番問われる。権力者は、批判者の声も寛容に受け止め、正直かつ誠実で、権力行使は自制的でなくてはならない。歴代首相の多くはそうだった。安倍1強、あるいは今後の1強政権の出現に備えて権力を抑制する制度改正が必要だ」
「そのため第一に、英独と同様に首相の解散権を法で制限し、野党要求の臨時国会召集の期限を定める。第二に、政権を厳しくチェックする国会の決算行政監視機能を強化、野党の議員立法を必ず審議するなどの国会改革を行う。第三に、公文書管理法を実効性のある厳格なものにし、電波の所管を総務省から独立委員会に移す。第四に、自民党に民意をはるかに超える議席を与えてしまう現行の国と地方の選挙制度を第三者機関に委ねて改革し、今度こそ真に政権交代可能な政治に変えていくことだ」
最後に古巣の自民党に対し最も訴えたいことは?
「民意本位の政策論議だ。政権を車に例えると、議院内閣制での『政権車』は、行政中枢の官邸と、日々民意を受け止める政権党との両輪で運転されるものだ。安倍政権では片側だけになっている。政権党は、業界団体や各省庁と一体化するのではなく、主体性をもって政策を作ること。あくまで民の側に立ち、省庁が目もくれない隙間(すきま)の民意に光を当て、すくい上げ、政策に仕上げることだ」
写真からも見て取れるだろうか。近江屋氏はノーブルなタイプである。彼が室長在職の時、こんな優しげな人物がよくぞ権力闘争のど真ん中で采配しているなと思ったが、今回お会いして舌鋒(ぜっぽう)のハードさに驚いた。覚悟を決めた上での問題提起と受け止めた。昭和から平成にかけ、39年間与野党双方から政治をウオッチしてきた、保守政治の真っ当さを知るプロの、渾身(こんしん)の現政権告発だ。
くらしげ・あつろう
1953年、東京都生まれ。78年東京大教育学部卒、毎日新聞入社、水戸、青森支局、整理、政治、経済部。2004年政治部長、11年論説委員長、13年専門編集委員
(サンデー毎日2月25日号から)
『サンデー毎日』2/25の近江屋信広・元自民幹事長室長の1強抑制の制度改正案が真っ当!
— 杉原こうじ(NAJAT・緑の党) (@kojiskojis) 2018年2月17日
@解散権を法で制限、野党要求の臨時国会召集の期限を定める
A国会の決算行政監視機能の強化、野党の議員立法を必ず審議
B公文書管理法を厳格化、電波の所管を総務省から独立委に
C選挙制度を第三者機関で改革 pic.twitter.com/X7ENrKdEiX
安倍政権がやっていることは民主主義の危機を招いているという指摘。
— 木野龍逸 (Ryuichi KINO) (@kinoryuichi) 2018年2月14日
→倉重篤郎のサンデー時評:元自民党幹事長室長が痛烈批判 安倍政権は真っ当な「保守政治」ではない! - 毎日新聞 https://t.co/OKiFIDtgE9
「権力を振り回している。第1次の失敗から学んだ統治技術を駆使しているが、それが行き過ぎて民主主義の危機という局面にまでなっている気がする」。「元自民党幹事長室長が痛烈批判 安倍政権は真っ当な『保守政治』ではない!」 https://t.co/UlL6wPisFi
— 吉岡正史 (@masafumi_yoshi) 2018年2月17日
政治のプロが見る安倍晋三のまやかし、Fake、嘘と驕りしかない偽物政治家の実像→倉重篤郎のサンデー時評:元自民党幹事長室長が痛烈批判 安倍政権は真っ当な「保守政治」ではない! - 毎日新聞 https://t.co/DbbiLgO7md
— DEKA (@sukeraba) 2018年2月16日
興味深い論考。安倍政権のやり方は自民党的物差しから見てもかなりエキセントリックということのようだな。これは危険だ。 倉重篤郎のサンデー時評:元自民党幹事長室長が痛烈批判 安倍政権は真っ当な「保守政治」ではない! - 毎日新聞 https://t.co/TSGymKzFrf
— 国井良彦 (@ykunii0116) 2018年2月15日
「権力者は批判者の声も寛容に受け止め正直かつ誠実で、権力行使は自制的でなくてはならない/安倍1強あるいは今後の1強政権の出現に備えて権力を抑制する制度改正が必要」元自民党幹事長室長が痛烈批判 安倍政権は真っ当な「保守政治」ではない! - https://t.co/xyIElorP2i
— ナラカズヲ (@Narakazuo) 2018年2月14日
この近江屋氏の意見に全面的に賛成。今、日本の(本当の)危機に対応できるのは、自民党リベラル派の伝統を正しく受け継ぐ「安倍一派 "以外" 」の人々だ。
— 寄藤昂 (@yorifujitakashi) 2018年2月13日
倉重篤郎のサンデー時評:元自民党幹事長室長が痛烈批判 安倍政権は真っ当な「保守政治」ではない! - 毎日新聞 https://t.co/ABBeyAoKPo
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