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© Natsuki YASUDA
内戦前のシリア首都、ダマスカス郊外。戦地、危険、というイメージが色濃くなってしまったこの国にも、かつておだやかな日常があった。
・・・ だからこそ顔の見える発信を続け、「皆さんはどう感じますか?」という投げかけを(私は)続ける ・・・ (本文より。カッコ内は投稿主補足)
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不確かな情報を拡散することが、誰を追い込むのか
安田菜津紀
フォトジャーナリスト
「北朝鮮のテロリストが大阪に潜伏している」という国際政治学者の発言が問題視されるなど、テレビで近年報道される言葉の中に、根拠を明確に示さず、ともすると集団偏見や差別へとつながりかねないものが目立つように思う。「北朝鮮」「テロリスト」「在日」「イスラム教徒」など、集団をのっぺらぼうにすることによって、人は想像力を失い、攻撃しやすくなってしまうのかもしれない。
過去には関東大震災後、「朝鮮人が暴動を起こしている」「井戸に毒を入れている」というデマが虐殺を招いたり、最近では2016年にバングラデシュで起きたテロで邦人が殺害された後、「静岡ムスリム協会」(静岡市)にイスラム教徒を誹謗中傷するハガキが届いたこともあった。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/07/19/shizuoka-muslim_n_11064580.html
「ムスリムへの無知と偏見が酷すぎる」イスラム教徒を憎悪するハガキに、非難の声相次ぐ
北朝鮮がミサイルを発射したり、核開発を進めていることをもって、朝鮮半島にルーツを持つ、日本に暮らす人々に対するヘイトスピーチも後を絶たない。中でもその暴力の矛先が子どもたちに向けられるような事態は深刻だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXLZO80765640Q4A211C1CR8000/
ヘイトスピーチ、在特会の損賠責任認める 最高裁
昨年アウシュビッツ収容所を訪れた際、公式ガイドである中谷剛さんが、展示の中にヒトラーの写真が一枚もないことを指摘した。ホロコーストは彼一人で起こしたのではなく、「ユダヤ人は出て行け」という街角のヘイトスピーチから始まった、と。
特定の集団に対する発言の重みを、改めて考える。結局集団を悪魔化したり攻撃する言葉や、誤った情報、根拠の不確かなものは、日常を生きる人々の安心、安全を脅かしていくのだ。
だからこそ今、「ひとりひとり」の声を届ける必要があるのだと思う。ここでNPO法人難民支援協会が企画主催し、望月優大さんが編集長を務める「ニッポン複雑紀行」を紹介したい。
https://www.refugee.or.jp/fukuzatsu/
ニッポン複雑紀行 – 『ニッポン複雑紀行』は日本の移民文化・移民事情を伝えるウェブマガジンです。
とりわけ印象的だったのが、大塚のモスクのエピソードだった。それまでは近所との交流に壁があったモスクが、東日本大震災の被災地での炊き出し活動や物資集めを続ける中で、周囲の人々の偏見の目が少しずつ変わっていったそうだ。
特にテロや攻撃、恐怖を伴う言葉に、人は思考停止しやすくなってしまう。だからこそ顔の見える発信を続け、「皆さんはどう感じますか?」という投げかけを続けること、つまり考えるヒントやきっかけを築き続けていきたい、と一人の発信者としても考える。
2018/02/12 18:45
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