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高齢者の働き方を云々するのなら、その前に年金制度の一元化を実現して、同時に最低補償年金が生活保護し給付ラインを越えることが必要不可欠だ。
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2018/02/17 07:35 日々雑感
<政府は16日午前の閣議で、高齢社会対策大綱を決定した。65歳以上を一律に高齢者とみなす考え方からの転換を打ち出し、65歳以降も働き続けられる環境を整えるとともに、年金の受取時期を70歳以降に遅らせることができる制度見直しの検討を盛り込んだ。背景には元気な高齢者の増加があるが、高齢になるほど経済的・身体的状況の個人差は大きくなる。自分にとって「望ましい老後」を選べる仕組みが求められる。
高齢者像は医学の面からも変化がみられる。日本老年学会などが13年から高齢者に関する調査を収集・分析したところ、「若返り現象」がみられた。
加藤勝信厚生労働相は16日の閣議後の記者会見で「人生100年という時代を迎えようとしている。選択肢の幅を広げる検討をしたい」と述べ、個々の人生設計に合わせて年金の受取時期が選べる制度の意義を強調した。
公的年金の受給開始年齢は原則65歳だが、今も受け取る時期を60〜70歳の間で選ぶことができる。早く受け取れば受給額は減り、遅くすれば増える。90歳まで生きるとすれば65歳で年金を受け取った人の年金生活は25年に及ぶ。75歳で受給すれば年金額が増える上、年金に頼る期間は15年になる。自分の事情を考えて老後の暮らしを計画できる。
だが、政府の狙いは年金財政への好影響だ。
年金は現役世代の保険料で賄う。少子高齢化の下では少ない現役世代が多くの高齢者を支えることになり、年金財政は厳しくなる。経済学者らの間では年金受給開始年齢そのものを引き上げるべきだとの意見は根強い。しかし、受給年齢引き上げには国民の強い反発が予想され、政治的ハードルは高い。この点について加藤氏は16日の会見で「考えていない」と否定した。
厚生年金の保険料は働いている間は納付する。働く高齢者の増加は年金財政の支え手が増えることでもある。ただし、政府の狙い通りに運ぶには働ける場の確保が不可欠だ。今は企業に60歳以降の雇用確保を義務づけているが、60代後半に引き上げる必要がある。
政府は昨年3月にまとめた働き方改革実行計画で、2020年度までを60代後半の雇用確保のための「集中取り組み期間」と位置付け、将来的に65歳以降の継続雇用について検討する方針を盛り込んだ。今国会に提出予定の働き方改革関連法案にも定年の延長などをした企業に対する助成制度を盛り込む>(以上「毎日新聞」より引用)
高齢者は個々人によるバラツキが大きい。身の回りを見ても70を迎えてもまだまだ若々しい人もいれば、脳梗塞などを患って日常生活も困難な人もいる。
極めて個人差の大きな高齢者に制度として「アアセヨ」「コウセヨ」と政府が命じるのは如何なものだろうか。むしろ広範な選択肢を示して、それを個々人が選んで個々に合った老後を過ごすのが基本ではないだろうか。
ただ日本の年金制度が現役時代の職業差別を引き継ぐもので、社会保障制度というよりも老後給付利権化しているのが問題だ。いつの間にか年金が「基礎」部分だ「二階」部分だ、いや「三階」もあるよ、という仕組みになっているのは社会保障制度として如何なものだろうか。
いうまでもなく、社会保障は「負担は応能」で「支給は一律」というのが大原則だ。医療保険制度などはまさしくそうなっている。しかし年金制度だけは社会保障制度の原則から外れている。
年金制度の一元化なしに老後を語ることは無意味だ。なぜなら生活保護費以下の年金しか収入のない人たちは死ぬまで働くしかないからだ。働き方改革など一体どこの世界の話かと毒づきたくなる。
約半数近い労働者が非正規の現代、国民年金加入者が激増しているが、同時に収納率が激減している現状を国会議員諸氏はどのような考えているのだろうか。高齢者の働き方を云々するのなら、その前に年金制度の一元化を実現して、同時に最低補償年金が生活保護し給付ラインを越えることが必要不可欠だ。生活保護受給者の60%も高齢者という現実を政治家諸氏はいかに捉えているのだろうか。
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