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小沢一郎と板垣退助(反戦な家づくり)
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投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 1 月 27 日 00:08:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

小沢一郎と板垣退助
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1704.html
2018-01-26 反戦な家づくり


私が子どもの頃は 100円と言えばなかなかの大金で、お使いの帰りに100円札を落としてしまって、泣きながら探し回った思い出がある。

その札に書かれていたジイサンの名前は たしか板垣退助。

「板垣死すとも自由は死なず」 暴漢に刺されたときにそう言ったとか言わなかったとか・・・

伊藤博文が悪者として描かれることが多い一方で、なんとなく正義の味方みたいなイメージで語られる板垣退助。

でも、実際にどんなことをした人だったのか、意外と知らずにあの台詞だけ知っているという人が多いのではないだろうか。

板垣退助は坂本龍馬より一年遅く、土佐に生まれた。

坂本は下士だったが、板垣(そのころは乾)はそこそこエリートの上士だった。

板垣が明治の大物としての権威を身にまとったのは、戊辰戦争での活躍だ。

甲州で新撰組を撃破して江戸に攻め上り、江戸から東北にかけて幕府軍を圧倒して会津を降し、官軍勝利の立役者になった。

政治家としてよりも、軍人としての権威であった点は、西郷隆盛と共通しているのかもしれない。

明治政府が始動してからは、大物政治家として関与するけれども、薩長が牛耳る政権内とは折り合いが悪くなる。

そして今度は 自由民権運動の立役者になっていく。

本心から国会設立を願ってのことだったのか、あるいは薩長の独裁に対しての派閥争いだったのか、板垣退助の本心はわからない。

いずれにしても、板垣という超大物がトップにいたことで、国会開設を願う自由民権運動が勢いを得たことはまちがいない。

自由民権運動を少し勉強してみると、二重構造があったことがわかる。

板垣たち大物政治家の運動と、河野広中や田中正造など地方の郷氏や農民たちの運動だ。
1881年に自由党は結成されたのだが、そこには、津々浦々の民衆に広がった自由民権運動という側面と、10年先に約束された国会開設に向けての勢力争いという側面が 同居していた。

もちろん、両面ともに必要なことではあったのだろうが、現実はそれらは分離し、対立するようになっていく。

なにしろ、ついこのあいだまでお殿様が全権を握っていた世の中で、憲法を作って選挙をやって国会を開け、といって運動したのだから、やはり板垣たちの先見性は、イマドキの政治家の誰と比べたってはるかに凌駕している。

しかもそれが、戊辰戦争のヒーローだったのだから、ひとびとの期待はものすごかったことは想像に難くない。

しかし、板垣の伝記や自由民権運動についての本を読むにつれて、板垣の限界も見えてくる。

政治思想の大きさと、それに反比例する運動論の欠如である。

思想的には民主主義であって、民が主なのだが、運動論においては士族主義であり、民は主ではない。

全国の民権運動を盛り上げて、それをまとめていくという方向ではなく、薩長土肥の大物政治家のなかで、如何に主導権をとるのか、という方向ばかりに目を向けていった。

それがやがて、後藤象二郎にまんまとのせられてヨーロッパに出かけてしまったり、伯爵になってしまったりということになっていく。

とくに、現場で苦闘する地方の同志をほったらかしにして、(おそらくは政府のカネで)ヨーロッパに長期旅行に行ってしまったことは、板垣の圧倒的な権威を一気に失墜させたようだ。



私は、こんな両面を持つ板垣退助をみる度に、小沢一郎という存在を思い出してしまう。

もちろん、小沢氏は板垣ほどの圧倒的な権威はもっていないし、逆に政府のカネでほいほい長期旅行に行ってしまうようなこともない。

ただ、当代一の政治思想をもちながら、永田町の運動論から抜け出せない小沢一郎は、まさに現代の板垣退助なのではないかと思えてしまうのだ。

政党支持率は限りなくゼロに近く、得票率も2%に届かない(現代の)自由党。

昨年の総選挙をパスしてしまったせいで、最近の世論調査では支持率の選択肢にすら入らない自由党。

そんな自由党だけれども、身近にいてつくづく実感するのは、熱心な支持者の多いことだ。

生活フォーラム関西などの応援団はもちろん、党支部ですら勝手連のように自主的につくって活動をしている。

自由党の看板をつけた宣伝カーも、自分たちで勝手にカンパを集めて作り、ボランティアを募って走り回らせている。

選挙になっても、事務所の当番から運動員まで、もちろん全員勝手連である。

共産党のような巨大な組織には比較もできないし、社民党のように労組がついているわけでもない。

でも、なんとか自由党をなくしたくない、自由党が必要なんだという思いだけで、手弁当で駆けつける人たちが全国に相当数存在している。

支持する理由は必ずしも一枚岩では無い。

とにかく「小沢さんたのんます」という人もいれば、「良い自民党」を期待する人もいれば、私のように「日本の独立」を一番の理由にする人もいる。

植民地に自由も民主主義もあり得ないのであって、米国から自立して自分たちでものを決められるようになるべし ということ。

革新やらリベラルやらは、日本の独立という大問題を、ふにゃっと流してしまう。

だからといって、独立を装って独裁を目指す極右はトンデモナイ。

独立してこそ、民主主義のスタートラインに立てる。

小沢一郎さんにしても、山本太郎さんにしても、玉城デニーさんにしても、私の知る自由党の政治家はその視点をはっきり持っている。

私はそう感じている。

ともあれ、地方ではそうやって勝手連が勝手に運動している自由党であるが、そんな動きにもっとも無関心なのが、肝心要の党本部だ。

もっとはっきり言えば、小沢一郎その人である。

無関心なのではなく、彼の目指すところの視野に、地方の勝手連の運動は入っていない。

小沢氏のトリマキが悪いのだという話しもよく耳に入ってくる。

あえてここではリンクは貼らないけれど、昨日も小沢グループでは知る人ぞ知る有名ブログがぶっちゃけ話を書いていた。

私は直接はあまり知らないのでコメントは差し控えるけれども、そういう面もあるのかもしれない。

ただ、「小沢氏は正しいけれどもトリマキが悪い」という論は、無理がある。

正しいとか正しくないとかではなく、小沢一郎の運動論には、永田町から遠く離れた地方での勝手連を大きな組織に育て上げる、という視点がない、ということだ。

永田町の論理の中で、有権者が期待しうる集団を作り上げれば、政権はとれる。これが一貫して小沢氏が言っていることであり、かつ実践していること。

だからこそ、もっとも孤立主義で共闘をいやがる立憲民主の枝野の顔をたてて、接近して引き寄せようとしている。

これ自体は、まったく正しいと思う。

しかし、そうやって手に入れた政権は、実に脆いということも、彼は2度の経験でよくよく知っているはずだ。

何があろうと後押ししてくれる地方の、津々浦々の人々があってこそ、握った政権を活かすことができるのではないのか。

地盤も看板もカバンもないところからそうした組織をつくるのに、肝心の党本部までがそっぽを向いてしまったら、いったいどうすればいいというのか。

おそらく、小沢氏本人は、「俺にだって陸山会が作れるんだから、他の奴だってやればできるだろう」 くらいに思っているのかもしれない。

しかし、すでに支持率0.1%になってしまった現時点から這い上がっていくのだという現実は、自民党の有力者が組織を作っていくのとは桁違いの困難があるのだ。

その視点がすっぽりと抜け落ちている。

それが、小沢一郎が現代の板垣退助だ という所以。



それでも、

あと数年で日本の様相は大きく変わるだろう。

オリンピック後の大不況と、アベノミクスバブルの崩壊が、否応なく庶民の生活をどん底に突き落とす。

いまはオイシイ話しと改憲で庶民を煙に巻いている安倍政権は、崩壊した経済をほったらかしにして逃亡するだろう。

ゲシュタポ化した安倍官邸の統制がなくなれば、世の論調も変わってくる。

自民党の政治家も、いろいろな動きが出てくる。

トランプの覇権放棄がより進んで、アジアの構図がガラッと変わっている可能性も高い。
政治の空白は必ず生まれる。

もういちど、板垣退助の出番はある。

それを、どんな状態で迎えるのか。

この国で生活する私らがしっかりと自分たちの手と足と頭で、現代の板垣退助を推し進めることができるのか。

それとも、永田町で繰り広げられる政治劇を手をこまねいて眺めているのか。

最悪の場合は、安倍を上回るファシストが政権に駆け上る可能性も十分にある。

橋下徹だって、今は一歩引きながらチャンスをうかがっている。

ほっとけば、ああいう類が混乱に乗じて、この国を乗っ取ってしまう。

ここからの3年。

地味かもしれないが、それぞれが生活している地方で、確かなつながりを作ることではないだろうか。

自由党のグループだけではなく、他党との連携も、政治家任せではなく、支持者同士が率先してつながり、信頼関係を築いていくことだ。

生活していくこと自体も大変だけど、だからこそ先のことを考えないと、取り返しが付かないことになりそうだ。



 

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コメント
 
1. 日高見連邦共和国[6303] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2018年1月27日 02:32:19 : dNmmk6dOic : IewgXNCFHGk[18]

まあ、おおよそその通りなのかもしれませんが、あえて言えばいっこだけ。

小沢一郎は、津々浦々の勝手連活動に無関心なのではありません。

その一人ひとりの意識と活動こそが民主主義の原点・大原則・大道であると知っているだけです。

小沢一郎は『自分無きあと』の日本と民主主義を見つめています。

嫌でも応でもなく‟その日”はやって来ます。

私たちは今、そのとき『一人立ち』するための訓練の場にいるのです。

それは安倍を倒すとかという雑事よりも、遥かに意味と意義のある事でしょう。

私は、現代の日本に生まれた事、その中で東北・岩手に生まれ育ち、
小沢一郎を身近に感じながら政治と世界を見てこれた事を幸運だと思います。

『自らの心の王国の王たれ』!

自分の頭で考え、自らの責任で行動する。

自助なくして他助なし。冷暖自知こそが全ての基本!!

岩手の片田舎でも世界と繋がっていける。それを教えてくれたのが小沢一郎です。

こんな政治家が、今までの日本、他に居ましたかな!?(笑)


2. 2018年1月27日 07:50:27 : CzYJx39lTc : FaXl5LfuFC0[237]

小沢内閣待望論さんの投稿がないのが「寂しい」

小沢内閣待望論さんどうしていますか?


3. 寝ぼけたゴミ[134] kFGC2oKvgr2DU4N@ 2018年1月27日 10:47:49 : sbJsFL6wAk : 48oqs7Trj2E[83]
自分でほとんど出来ちゃう人だから、そういう人を重要視し、同じように出来るだろうと期待して任せっきりにしてしまうんじゃない?
ま、組織作りには不向きな性格といわれればそうなのかも。
あまり好き嫌いで物事を判断しなさそうなんで、周りも困惑しそう。

そのかわり歳を取っても、一人になっても、何かやってくれるんじゃないかと期待してしてしまう。


4. 2018年1月27日 11:08:51 : eUTpkAQIBY : _ykxv7Bctt8[776]
一応ことわっておきますが、
自分は反小沢ではない。

寧ろ、小沢さんの手腕、気っ風
厚い人情や高い理想、
健全な批判精神や行動力は、
大いに買っている。

しかし、
小沢パーフェクトヒューマン、
いや、パーフェクト政治家論に対しては
大いに懐疑的でもある。

そもそも、彼が理想化されるに当たっては、
地方の抱える苦境や問題に対して、
しっかりと目を見て、耳を傾ける
その姿勢にあると思うし、
実際彼は真面目に向き合い
沈思黙考するタイプではあると思う。

しかし、それだけでは、
彼が全ての民の
ヒーローとなれる訳がない。

抑、この島国では特に、
はっきり言って地方に行けば行くほど
主体性が低く他力本願に過ぎる傾向がある。

たとえ自力本願を謳った、法華経信者と言えど、
しまいには池田大作教に流れる程の、
自主性の欠如だ。
カルトにとっては、赤子の手を捻る位に簡単だ。

彼らは自分の問題を自分で解決する、
或いはその腹を括るだけの気概がない。

仮に、小沢氏が地方遊説で、
「私はあなた方の問題を解決出来るよう、
全力で
頑張ります。しかし、あなた方も
自分からアイデアを捻り出し、
出来る限りの努力はし続けて下さい」
と訴えた所で、
「まぁまぁ、そんな事は言わんで下さいよ、
私らあなたに期待し、信じている訳ですから。
その為の投票キャンペーンに関してなら、
努力を惜しみません!」

まるで、全てを救ってくれる救世主扱い、
そうでなければ許さないとばかりの、
ある意味、票を質にとった、脅迫だ!w

ふっ、と
鼻から笑いが漏れる。

或いはヘソで茶を沸かすとは、
このことだ。
オンリーヒューマンにとっては、
正にお手上げだわ!!

こんな手合いと真剣に関わる羽目に合った
小沢さんの災難。

心情お察しします、だw


5. 2018年1月27日 14:57:03 : eUTpkAQIBY : _ykxv7Bctt8[780]
あたしゃ、有能な政治家を
活かすも殺すも民次第、
のもと、鳩山さんや菅さんも、
大いに買ってきたのだが。。

漢字の由来の如く、目を潰され
盲(めしい)
とされた「民」にヴィジョンを
訴えたところで
無駄なのかも知れん、
と、半分は諦めの境地、なのだ。


6. 宇宙の塵[351] iUaSiILMkG8 2018年1月27日 21:13:23 : tOWyBz41xU : oU7vuzJ@nYM[56]

う〜ん、話がデカ過ぎてよくわからん。
 
分っていることは、

・陸山会捏造事件という国策捜査で2009年総選挙を目前に民主党代表辞任に追い込まれたこと。

・2010年民主党代表選挙(公職選挙法非対象)で結果的に菅直人に敗れたが、党員投票の選挙管理手法に不審な点があったことや、議員投票の直前にNHKが小沢氏に不利な誤情報を流したことなど、何らかの意図が露骨に介在した疑いがもたれていること。

・2012年7月、最大派閥を率いながら党内での居場所を奪われ離党(野田執行部から「消費増税賛成か党員資格停止か」の二者択一を迫られた)、民主党マニフェストを奉じて「国民の生活が第一」を結党したこと。

・野田自爆解散に伴い2012年12月総選挙実施が確定した状況下、同年11月末に「卒原発」を掲げ結党した嘉田由紀子党首の「未来の党」に合流したこと(反原発票分散回避のための合流であり、別党派にいた山田正彦・亀井静香・河村たかし・阿部知子等も同一歩調をとった)。なお、同党代表代行の飯田哲也(国会議員歴なし)は鳩山・菅・野田内閣の下で各種委員会委員に名を連ねていたほか、大阪市と大阪府の特別顧問として橋下徹や松井一郎とのパイプもあった。神戸製鋼OB(安倍晋三退職1年後の入社)。

・2012年総選挙は維新、民主、みんな、共産と競合する形で惨敗を喫したこと。

・「陸山会事件」は、東京高裁による小沢氏の無罪判決が2012年11月19日に確定したこと。
 
***
 
集団や組織が繁栄するか衰退するかは、トップの采配や力量に負うところが大きいですね。
 
トップは基本方針を明示し、それに合った組織改編を行い、ここぞという要所に目を光らせてさえいれば、細々したことまで口出しする必要はなくなる。組織に命を吹き込むのがトップの仕事。

国の運営も同様であり、「小沢」内閣が待望される理由はそこにあるのだと思います。
 
枝野、玉木、大塚各党首が小沢さんから学び取れる時間は限られています。自分を見つめ直し、国の将来を案ずるのであれば、次に何をするのがベストなのか、その答えを自分たちで見つめてくれることを願っています。
 
 


7. 2018年1月28日 15:51:03 : dDaxvzKFWc : Fxu7ya2FEyc[3]
反戦と言いながら自衛隊は米軍に協力する憲法違反の軍隊である。日米安保条約のもとに沢山米軍基地があり、沖縄の人は被害を受けている。とても平和国家とは言えない。いつ北朝鮮からミサイル攻撃を受けるかもしれない。早く日米安保条約を破棄しないといけないのです。しかし親米の自民党政府ではダメだ。

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