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不当逮捕にめげず座り込み続く〜辺野古現地レポート
佐藤茂美
http://www.labornetjp.org/news/2018/0123henoko
1月23日、朝7時前にキャンプシュワブに到着。8時から集まってきた約40名がゲート前に座り込み、大城悟さんの音頭で集会が始まった。ゲート前を守っているのはアルソック。彼らは以前よりも傲慢で、「我々は機動隊と同じ役割をしているのだ」と、何か勘違いしているように私には見受けられた。8時半になると砂利を満載にしたダンプ、セメントミキサー車(丸成鉱業、大宜味鉱業、硫英生コン、協栄生コンなど)が300台近くやってきた。
沖縄のダンプがすべて集結したのではと思うほどであった。しかし大浦湾埋め立て工事に駆り出されているのは北部の会社だけだという。ということはこの何十倍ものダンプが存在するということか。「沖縄は建設業が主流で、なかなか生活していくための仕事がないのかな」とちょっと暗い気持ちになったりした。しかしそんな感傷に浸っている暇はなかった。基地内から出てきた機動隊に私たちはあっという間に(20分くらい)排除されてしまった。この日は12時、15時にもダンプが約100台ぐらいずつシュワブ内に入っていった。
1月23日午前10時頃、山城博治さんが辺野古へやってきた。そしてアピールした。「高江で機動隊に不当に2時間ほど拘束された三宅弁護士が、那覇地裁で完全勝利した。自分も今裁判を闘っているが、裁判などにあまり期待してはいない。しかし福井で原発再稼働に待ったをかけた判決などは住民運動に勇気を与える。決して裁判をないがしろにしてはいけないということを痛感した。また安倍首相が北朝鮮の脅威をこの日本で遠吠えのように叫んでいるが、佐高信さんが言っていたが、脅威を止めたいのなら北朝鮮に行って説得できるまで帰らないぐらいの覚悟で行けばいい。むしろ帰ってくるなと言いたい」と。ひさしぶりの山城節に、すかっとした。
*名護署前で抗議
機動隊は本当に暴力的であり、この日不当逮捕があった。ダンプ車列の間に挟まれてやってきた支援者の乗用車がゲート前で2〜3分停まり、支援者と言葉を交わした。
すると機動隊がすぐさま近づき「すぐ車を出すように」と促した。そこでゆっくりと車は進むも、機動隊10名ぐらいが付きまとい、突然車を止め、
ドアを開け支援者を引きずり出し、そのまま基地内に引きずり込んでしまった。その間私たち数名で抵抗したがなすすべはなかった。夕方5時30分から40分ぐらい名護署に抗議行動を行った。名護署を守っている県警機動隊は、島袋文子さんの沖縄戦での生き死にの話の訴えに、何とかして聞こえないふりをしようとするのが手に取るようにわかる。「辺野古に基地を造られたらまた沖縄が戦場になる。そんなことあなたたちにさせたくない。あなたのやっていることはその戦争政策に加担しているのですよ」。やなり若いうちなんちゅの機動隊にも響く。抗議の声は名護に拘束されている支援者にも届いたと思う。
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