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(回答先: EL34 を使ったアンプ 投稿者 中川隆 日時 2020 年 10 月 22 日 04:17:42)
EL34-B (中華)=EL34 (欧州大陸)=6CA7 (米国)=KT-77 (英国)
EL34研究所
http://el34.org/
EL34 はとてもポピュラーなオーディオ用真空管です。傍熱管、五極管と呼ばれるタイプでオーディオ用アンプの出力管としてとても使いやすくオーディオ用アンプの出力管としては最も多く使われている真空管とも言えるでしょう。
US8ピンのオクタルベースで EIA登録名は 6CA7、ロシアでは 6П27C(6P27S)とも呼ばれます。
EL34 は 800V近いプレート電圧を掛けることができ、AB級プッシュプルで使うと(2球で)90W もの出力を取り出すこともできます。10Wのヒーター、25Wのプレート損失の真空管としては驚異的な高能率と言えます。
その一方で三極管接続時にも優れた特性を示し 350V 程度のプレート電圧で A級シングルで用いて 5W弱の出力を取り出すこともできます。
オーディオ用真空管としては初期のころは WE300B や RCA2A3 などの直熱三極管が用いられ、その後五極管、傍熱管五極管などが開発され、EL34 は 1950年代に開発された比較的設計が新しい真空管です。
6L6系と呼ばれる規格の近い真空管の一派で回路を工夫することで 6L6、6550、KT88 などと差し替えて使用することも可能です。
そんな銘球EL34 は 21世紀になった現在も需要が多く東欧国や中国で製造が続けられています。法外に値上がりしているヴィンテージ管を探さなくても品質の安定した現行管で優れた音質が得られるので初心者からオーディオ仙人までオススメできる真空管です。
このサイトでは EL34 の魅力について研究したいと考えています。
EL34 の歴史
EL34 はオランダPhilips系の英国企業Mullard によって 1953年に開発されました。Philips-Mullard の技術力を結集して米国RCA の 6L6 をターゲットに開発され、その優れた性能から Philips系各社のみならず、米国企業(RCAの親会社GEなど)も含めた世界中の企業で互換球が製造されました。ベースとなったのは 1947年に Philips が開発したオクタル9ピンベースの EL60、もっと遡ると 1936年開発の EL5/EL61、1938年開発の EL12 になります。耐圧などは違いますが電気的な特性はほぼ同じです。
1950年代には Mullard の自社工場で生産されていましたがその後は需要の増大とともに共産圏国の工場で作られるようになりました。当時は工業後進国だった日本でも欧州企業の技術協力で生産され、欧米企業のブランドで出荷されていました。松下生産の GE販売品、日立生産の Raytheon販売品などはいまでも流通しています。
東ドイツにあった RFT社製の EL34 は一つの完成形と言え、西ドイツTelefunken や西ドイツSiemens などのブランドで売られている EL34 は実は RFT社が製造し OEM供給していました。ドイツValvo、ドイツRSD など数えきれないほどのブランドで売られています。
米国でも EL34 の互換球が作られました。米国GE製のものが有名でただコピーするのではなく元は五極管だった構造をビーム管で作りながらも EL34 の特性とし、デザインでもガラスをかなり膨らませたデザインでいかにも米国人が好みそうな製品として仕上げられました。
21世紀に入った現在でもロシア、中国、チェコなどで製造されています。真空管の場合は販売会社に対して OEM供給することが一般的なため、製造工場と販売ブランドが一致しません。よって様々なブランドで売られていますが実は同じ工場で作られていたり、また同じブランドのものでも時期によって工場が違ったりします。
現行管の EL34 は見た目にあまりこだわりが無いので、構造を見るとひと目で製造工場がわかります。もちろん、製造工場がわかったからなんだということは無いのですが、同じ工場で作られたものが販売するブランドによって価格帯が違ってくるのでプリントされたブランド名にこだわりがなければ人気のないブランドのものを求めることで安く買えます。
ヴィンテージ管
EL34 は絶大な人気があるためヴィンテージ管の需要も旺盛です。これに目をつけた悪徳業者が横行し、本来は価格の安い現行管やプチ・ヴィンテージ管に、ヴィンテージ管風のプリントを付けてヴィンテージ管として高い価格で売っていることがよくあります。
真空管を取り扱う店舗でも必ずしも目利きがあって売ってるわけではないので、商社経由などで入荷し偽物であると知らずに高値のプライスタグを付けて店頭に並べていることがあります。
ヴィンテージ管を探し求めてネットオークションで探す人も多いと思いますが悪徳業者にとっては絶好のカモです。悪徳業者だけでなくヴィンテージ管と信じて店頭で買ってしまった素人が意図的に、もしくは意図せずに出品していることもあるので目利きの自信がなければ手を出さないのが良いでしょう。
ヴィンテージ管を使いたいかどうかは個人の趣味趣向なのでなんとも言えませんが現行管でもとても優れた製品があり、ヴィンテージ管の何分の一かの価格で手に入りますから EL34 に限って言えばヴィンテージ管を使うメリットは特性面、音質面ではあまり無いと言えます。
2000年代初頭に作られていたロシアSvetlana(Cロゴ、SED などと呼ばれます)の EL34 は現行管の中では少し高めのプライスタグが付けられていますが往年のヴィンテージ管と遜色ない音がするのでオススメです。同じ Svetlana のブランドでも Sロゴの製品はロシアSovtek と同じ工場で製造されており販売しているのは米国の企業です。(倒産した旧Svetlana社のブランドを買った会社です)
買ってきた真空管をアンプに挿してすぐ評価するのは好ましくありません。他の電子部品と同じでエージングが必要です。毎日聴いているとある日突然、アンプが変わってしまったんじゃないかというほど音質が変わることがあります。ブランド別に聴き比べをするならきちんとエージングされた状態で比較するべきでしょう。
相場など
ブランド 価格帯(1本) 価格帯(ペア) 製造工場 備考
JJ Electronics 約2,000円 約4,000円 スロヴァキア旧TESLA 頭が丸い
SED 約7,000円 13,000〜15,000円 ロシア旧Svetlana 旧Svetlana と同じ
Svetlana - 5,500円 ロシアRefrektor 新Mullard、Sovtekなどと同じ工場
http://el34.org/
EL34 を使った代表的なアンプ
1960年代から 1970年代に掛けて多数のオーディオ用アンプが出力管に EL34 を採用しました。代表的なアンプにまとめてあります。
1960年代から 1970年代に掛けて多数のオーディオ用アンプが出力管に EL34 を採用しました。
Dynaco Stereo 70
1958年発売。自己バイアスUL接続プッシュプル、7199 を用いた P-K分割型位相反転段。整流管は GZ34(5AR4)。出力35W + 35W。
Leak LT/25 Plus
自己バイアスUL接続プッシュプル、EF86 の初段、ECC81(12AT7)を用いたマラード型位相反転段。整流管は GZ34(5AR4)。出力28W。
marantz model 8
固定バイアスUL接続プッシュプル、6BH6 の初段、6CG7 を用いたマラード型位相反転段。ダイオードによる倍電圧整流。出力30W + 30W。
marantz model 8B
marantz 8 の改良版。出力が 35W + 35W になる。
marantz model 9
パラプッシュによる出力段。6DJ8 による増幅段、6DJ8 を用いたマラード型位相反転段、6CG7 のカソードフォロワ。ダイオードによる倍電圧整流。出力は UL接続時 70W + 70W、三極管接続時 40W + 40W。
TRIODE TRV-35SE
AB級プッシュプル。12AX7 の初段、12AU7 のドライバー段。45W + 45W。
UESUGI U-BROS-32MkII
三極管接続シングル。ECC83(12AX7) による初段。6.5W + 6.5W。
UESUGI U-BROS-30MkII
三極管接続プッシュプル。マラード型位相反転段。16W + 16W。
UESUGI U-BROS-33MkII
三極管接続パラプッシュ。マラード型位相反転段。30W。
http://el34.org/Products.html
雑誌掲載例
MJ無線と実験 2014年9月号(No.1099)
3結プッシュプルステレオ。岩村保雄氏設計。初段12AY7、P-K分割型位相反転段12AU7 を用い無帰還でまとめたオーソドックスな設計。自作初心者でも作りやすい。
出力トランスに染谷電子 A76-8K48P を採用。出力10.5W。
管球王国 Vol.5 2007年夏号?
プッシュプルステレオ。上杉佳朗氏設計。
ウェブ掲載製作例
ウェブでも EL34 を用いたアンプの製作記を書かれてる方がたくさん居ます。見つけたものをピックアップしました。Web製作例にまとめてあります。
その他コンテンツ
勝手に鑑定団
Web で見つかった EL34 の画像を勝手に鑑定します。鑑定結果の真偽はわかりません。
http://el34.org/
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Studio Okamoto の 徒然日記
2008年 03月 15日
EL34の聴き比べ その1
https://okamoto1.exblog.jp/7486674/
先日S氏から2種類のEL34をお借りしたのを機に、手持ちのEL34を加えて6種類のEL34を聴き比べました。
それではエントリー真空管を左から順に紹介します。
Electro Harmonixの太管 TESLAの2種 JJ RFT MullardのXf2とXf4それと松下です。
これらの試聴記を数回に分けて書込みます。
また、試聴は夜中に仕事場で、友人T氏とビールを飲みながら行ったので、酔い加減により多少評価にばらつきがあると思われます。あしからず。
試聴は仕事場のシステムで行っております。
試聴CDはMATRIACHと友人が持参したミッシャ・マイスキーのバッハ無伴奏チェロ組曲です。ヨーヨー・マーよりも感情を控え目な演奏に好感が持てました。気に入りました。あれれ、JAZZが試聴盤にありませんでしたね。まあ、いいか。
まず、始めに世界標準といってもよいRFTのEL34です。世界で最も多く製造されたEL34です。主にOEM生産されたものです。RFTの自社のEL34は持っていませんので、音の違いは分かりません。私はTELEFUNKENとSIEMENSそれにAmperex3種類10本のRFT管を持っております。
RFTは、TELEFUNKENの技術と設備を継承した、旧東ドイツの国有電気メーカーで70年代になってからEL34を大量生産したので、合理化と工業化が進んだEL34の最終型と言われております。細身のバルブは直径が28mmで、プッシュプルで使われる事の多いEL34では、この細身のバルブはルックス抜群です。作りは大変しっかりしていますが、味気ないほど合理的に作られております。リングは1重で放熱板は先が広がった子の字型です。プレートは支柱が無く6ヶ所カシメ留めされていて、リブはありません。マイカは上下とも10本爪です。
で、音の方は作りを反映してか芯がしっかりしていて、とてもバランスが良く、解像度もある現代的な音でどんなジャンルの音楽もこなすオールラウンドな真空管だと思います。SIEMENSのRFTは長く使っていますが、動作に全く不安がありません。とても信頼性が高い真空管です。
この続きは後日
https://okamoto1.exblog.jp/7486674/
2008年 03月 16日
EL34の聴き比べ その2
https://okamoto1.exblog.jp/7501715/
先日からの続きです。 今回はチェコの名球TESLA3兄弟です。
左のものは茶色のベースでやや丸みのある平な頭のバルブが特徴でです。ゲッターリングが2枚斜めに傾いております。このタイプはTESLAの初期タイプだと思われます。
真ん中のものは、ベースが黒に変わり、バルブの頭も独特の丸い形状に変わっています。ゲッターリングは上下2枚が重なるように、設置されています。
右はTESLAを引き継いだJJのEL34です。このは現行管です。ゲッターリングが1枚で放熱盤もコの字型の小さな物に変わっております。作りがきゃしゃな感じがします。
JJに関しては今まで6本購入しましたが、既に3本が使えない状態です。信頼性に疑問があります。現代管の中では音が良いと言われているので、残念です。なので、今回は試聴しておりません。でも、以前の試聴印象では少し明るめの音で、バランスが良い印象があります。解像度も問題ありません。でも、これはいいと思わせる何かがありません。エージングが進んで絶頂期をむかえる前に、異音がコイルタッチを起すのか、ビチッ という音が出て来てしまいました。
さて、2種類のTESLAの聴き比べですが、頭の平べったい方は、管球大国28号でも、絶賛されていますが、解像度・低域の力強さ・音楽プレゼンスの良さ本当にバランスの良い管だと思います。RFTに比べると、上品で、チェロなどは、今回の試聴中一番心に染み渡りました。
次は、頭が丸いテスラです。目視では、基本構造は変わっていないように思います。しかし、音は違います。エージングの違いなのでしょうか。確かにこの球は使用時間が短いですが、エージングの差だけでは無いような気がします。初期タイプと比べると温度感が低く、清らかな印象です。抑揚感が少なく、なんとなく音楽が楽しくありません。音の掘りが浅い感じがします。JJのEL34に限りなく近い音です。
TESLAの真空管は作りがしっかりして、とても気に入ってます。RFTのような無骨さもなく丁寧でしかも、使っている材料の太さや厚みのバランスと加工精度の高さなど、私が持っているEL34の中で一番だと思います。気品が感じられ一番お気に入りです。特に初期型は、バルブの形状も美しく、バルブの透明感もあって、とても奇麗です。
TESLAを購入するのであれば、頭の平べったいタイプをお薦めしますが、オークションでもこのタイプはあまり見かけません。今となっては貴重品なのかもしれません。
https://okamoto1.exblog.jp/7501715/
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オーディオ用の真空管(出力管)のel34の互換球について教えてください
質問者:sk0800質問日時:2017/10/13 14:55
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9993691.html?from=recommend&ad=m1_1&p=1&q=o
中華個人輸入の真空管アンプを使っていて疑問がありますので教えてください。まったくの真空管初心者ですのでよろしくお願いします。
当初にセットされていたのはel34-Bという真空管です。販売業者に確認したところ互換球はel34,6l6,5881,6ca7,kt66ということでした。いろいろと互換の真空管を物色していたのですが、ネット上で見かけるのはel34の互換はkt77と目にします。販売業者はkt66を推奨しているのですが目にする互換球はkt77です。
@el34-bとel34は別物でしょうか、それとも同じ規格の物でメーカー等の型番が違うだけと理解してよろしいのでしょうか?
Akt66とkt77は明らかに別物の様な気がしますが、私のアンプでどちらも互換球として利用できる物でしょうか?
ちなみにアンプはオートバイアスということでした。よろしくお願いします。
質問者からの補足コメント
うーん・・・
販売業者は、KT-66は互換があるがKT-77は推奨しないと言ってきました・・・何でなんだろう・・・
BKT-66とKT-77は性能等がそんなに異なるモノなんでしょうか??? 情報不足で良く解りません、また情報を読み解く能力も無さそうですので素人に要点を教えてください。KT-77はEL34と同じ規格のはずなのに・・・どなたかお教え頂けないでしょうか。
補足日時:2017/10/13 18:10
販売業者から丁寧な説明が戻ってきましたので転載します、真空管は難しい世界なんだとつくづく思いました、ありがとうございました。
でも、kt66は"使える"に始まり、kt77やkt88までも"使えるかも"なんて・・・ここから先は素人には乗り越えがたい壁があります。
補足日時:2017/10/14 07:30
If you do not care about the strict requirements, you can also replace with kt88 tube there are too much same style tube are compatibles or not, it's need check with each detail and also check if tube compatible also with amplifier, we are not tested with kt77 tube, but we think kt77 have same connection with 6L6G,6L6G wrok well with this amp, so we think kt77 will work also with this amplifier
補足日時:2017/10/14 07:33
the last recommendation is from manufacture, we have checked only with next technical fiche, Please check more about the parameters fiche:https://www.radiomuseum.org/tubes/tube_el34.html … are 2 pins are different between EL34 and KT77 this amp is specially customize to compatible with EL34 tube power, no more no less, if the kt77 power is same than EL34, we think you can try it.
補足日時:2017/10/14 07:37
素人目線の正しい結論は、
EL34-B (中華) ≒ EL34 (欧州大陸)=6CA7 (米国)
5881 ≒ 6L6系 ≒ KT66 で、もしかしたら ≒ KT77 ≒ KT88
という程度と言うことが良く解りました。
Identical to KT77
Similar Tubes
Different connections: EL34
Other base: 6CA7
Successor Tubes KT88
補足日時:2017/10/14 07:51
No.3ベストアンサー
回答者: kuroshiba999 回答日時:2017/10/14 09:57
再びNo.1です
No.2へのお礼読みました
オリジナルのKT−77なら電極(内部構造)はEL34と同じなので音的に差はないハズです。最近造られているKT−77はどちらかというと6L6系と内部構造が似ているものが多く、元のKT−77とは別物です。
前に回答したようにKT−66は6L6系と特性が似ています。(というより6L6をマネして作ったといったほうが正しいです)
6L6(メタル管)は1930年代初頭米国RCA社で開発された世界初のビーム菅で、比較的小さなヒーター電力で大きな出力が得られるとても効率がいい真空管でした。使い勝手がいい真空管だったのでバリエーションが豊富で世界各地で造られて今でも造られていますね。
日本では昭和50年代最初のころ真空管の生産はしなくなりましたが東芝が最後まで造っていたのが6L6の派生であるUY−807(送信管)で生産終了が昭和54年9月(だったかな?)でした。
これより少し前、松下電器が真空管製造終了に伴い6CA7をLUXMAN向けに数万本製造して真空管の製造から撤退しました。
今でも外国で生産され大量に流通している6L6系と6CA7(EL34)が日本で最後まで生産されていたことはなんとも感慨深いのではないでしょうか。それだけ品質が安定し、音質もよかったからではないでしょうか。
6L6系とEL34は明らかに音質は異なります。どちらがいいということではなく、聞く曲や気分で変わってくる程度です。この2種類の球があれば十分聞き比べできます。オリジナルのKT−66が安く入手できれば聞き比べもアリですが、現実はあまりにも高すぎます。
25年ほど前でしょうか。英国ムラード製EL34が4本マッチで1万円で売られていたので取り寄せてみたらどこをどう見ても松下の6CA7でプリントだけが違ってました。
ヤフオクをみていると独テレフンケンやシーメンスの球が信じられない値段で落札されていますが、当のテレフンケンやシーメンスは特殊な球(EL156、E2dなど業務用)以外1980年あたりから生産しておらず、EL34など汎用球はすべて東欧(ほとんどは旧東ドイツ)で造られたものに自社のマークをプリントして売られていました。真空管のブランドなんてあんまり意味ないきがします。
真空管アンプの良さですが、たいして良くない自分の耳でも明確に分かるのは小さな音でも割とハッキリ聞こえることだと思いますね。寝るときにラジオやCDを小さな音量で聴きながら眠りにつきますが、半導体のアンプだとん、ん、と音を聞こうとして眠りが妨げられたりボリュームUP!!になりがちです。真空管のアンプだと小さな小さな音量でもきちんと聞き取れていつの間にか寝てしまいます。理由は分かっているのですが自分は暗闇の中でぼんやりオレンジ色に光る真空管のヒーターのあかりが好きで真空管アンプを愛用しています。
若いころはそれこそ6CA7や6550A(KT−88)プッシュプルで100W近い出力のアンプを造ってブンブンスピーカーを唸らせてましたがここ10年くらいは3Wくらいしかでない直熱三極管のシングルアンプで十分満足しています。(10=VT25というこれまた古い古い真空管で1921年に開発されたUV−202を祖とする真空管です。ヒーター「フィラメント」がオレンジ色ではなくタングステンなので電球の様に光ります。)
こんな古い真空管でも現代の部品でアンプを組めば十二分に楽しめるのはなんとも愉快です。
この回答へのお礼
本当に有り難うございました、色々な意味で真空管に対する知識が膨らんだ気がします。
その歴史は模倣とそれに伴う規格の乱立なんですかね、規格統一できる組織が出来なかった、戦争で敵国製品に対する敵対や企業間の争いもあったのでしょうか、ざっくりとそんな素人の第三者目線の感想です。ヤフー知恵袋にも同じ質問をしたのですが、なかなか辛口なお教えも頂きました、現実はそんなモノかなと気づきました。
まあ電気的なモノ技術的なモノについては深掘りできませんのでこの辺で退散いたします。残念ながら基礎知識がなく、またそれを習得しようという情熱が湧きません。自分で設計と製作には足を踏み入れられないと思っています。どうも半田ごてとテスターに苦手意識があります。電気的な計算も一寸苦しいですね。ツィーターにコンデンサを1つ噛ませる程度でネットワークにも手を出していません。
重ね重ねお礼申し上げます。他のEL34、6ca7とkt66はもう少し色々と試してみたいと思います、kt77についてはEL34と互換がありそうなものについてのみ試してみるかも知れません。6L6の製品はその後に記号が結構くっついてきて素人には危険がいっぱいです。間違ってもkt88は近づかないでおきましょう、そしてそれに飽きたら300bかな〜、でもまだ作りかけのスピーカーが4つ位あるしな〜(笑)
お礼日時:2017/10/14 13:23
自信あり
No.2
回答者: kuroshiba999 回答日時:2017/10/13 19:56
No.1です
手持ちにある20年以上前の規格表ではEL34とKT−77特性はほとんど同じで最大定格は少しKT−77のほうが大きくなっています。
今出回っていいるKT−77はJJというチェコスロバキア製がほとんどのようです。元のKT−77は英国(ブライマー、G。E.C「ゴールドライオン、ゴールドモナーク、ムラード」で製造元はすべてG.E.C.社で造られていた真空管にそれぞれのネーカー名をプリントして売ってました。
はっきりと言ってしまうとこれら純粋な英国製真空管が手にはいるなら試してみる価値はありますが、今生産されているJJ製の真空管は現代の最新の設備と材料で造られているので当時英国で造られていたKT−77と同じかまったくわかりません。規格をみるとG.E.C.社から過去に発表された資料の丸コピーだし、外観も電極構造も全く違います。(ほどんど6L6系と同じに見えます。元のKT−77はEL34と見分けつかないほど同じです)
ですので、英国製KT−77と分かる本物の真空管であれば試してみる価値はあるのですが、なにしろ値段が恐ろしいほど高価で、シングルステレオ分2本で諭吉さん数枚は覚悟しないと購入できません(まがい物は当時からありました。EL34とKT−77は少しピン接続が違うのですが細工してEL34をKT−77としてうっているのも結構あったようです。値段がKT−77のほうが高く売られていました)。
いま造られている真空管はベースがEL34、KT−88(元は米国6550)、6L6系 この3種から造られています。過去名声を得た真空管の名前を付けて高価に売られていますが、構造はこの3種のどれかになっているのがほとんどです。偶然、当時物のホンモノが安く手にはいったなら試してみる価値は大きいとは思いますが、出所不明なモノ(偽物で高価)を高い金額を出してまでも試すのは考え物です。
自慢するわけではありませんが、自分は40年以上前から真空管と親しんでオーディオを楽しんでいます。中が見える真空管はパッと見れば日本製か海外製かどこのメーカーが造ったかスグ分かります。それほど真空管は個性的なんです。これまでの経験を踏まえて何種類もの出力管を自分が使ってきて一番バランスがとれている真空管はEL34(6CA7)と書きました。シングルアンプで普通の家庭で極端な大きな音量でなければ十分な出力が得られますし、プシュプルなら50Wくらい軽く出ますのでオーディオアンプとして必要十分ではないでしょうか。手持ちの松下製6CA7とロシア製(エレクトロロハーモニクス) {松下6CA7は1970年代最初のころでロシア製のEL34は2000年代後期でロシア製は少し細くて外観を見る限りドイツテレフンケン製のEL34と同じでした。中の電極に差はありませんでした。} を聞き比べましたが差は感じられませんでした。
今でもエレキギターのアンプ用に大量に造られていますし、大量生産されているので品質も安定しています。真空管アンプを使い続けるなら基準となる真空管であると思って回答しました。
不明な点があれば補足のコメントお知らせ下さい。資料はたくさんありますのでできるだけ質問者様の意に沿う回答をしてみます
この回答へのお礼
重ね重ねご回答有り難うございます。真空管アンプが初めての超初心者です。色々な情報有り難うございます。人生の大半を真空管と共に過ごされているのですね、すごい。
私はこれまでデジタルアンプを使っていましたが、スピーカー作りにも少し飽きてきて出来上がっている真空管アンプを試した次第です。最初に付属していた管で音楽を聴いたときに驚きがありました。音のみずみずしさというか艶というか厚みというか一寸した驚きの経験でした。ダメ元で中華の安物、調べてみるとel34という管はポピュラーで人気がある、そんな巡り合わせです。機械モノや工業デザイン美、機能美には憧れがあります。見た目にも好きになりました。
年代物には金銭的余裕からして特段に興味を持っていませんが、ある程度評価がある実質的に良い管に巡り会えたらと思って試している最中でした。高音は綺麗だが低音があまり出ないおとなしめのスピーカーに繋いでも、スピーカーのこれまでの個性を変える別物のように鳴らしてくれる真空管アンプに驚いています。
真空管に衝撃を受けて雑誌を読みネットを検索して浅知恵を蓄積している最中です。テレフンケン、シーメンス、GE、RCA、GEC、ムラード、などなどの骨董品のような金額のするものには手は出ませんが、コピーや復刻版の割安なモノから元の評価されていた音の傾向程度でも経験できればとは思っています。
今回購入を考えたのはGenalex Gold Lion KT77 / EL34と書かれた管をeBayで見つけたことがきっかけです。同じモノがKT77 Genalex Gold Lion Power Tube Pr - EL34 6CA7というタイトルで出ても居ました。管の見た目もイロっぽかったし(笑)
松下の6ca7はヤフーのオークションで目にしたことがありますから買ってみましょうかね・・・
しかし、KT66とKt77は何がどの程度違うんでしょうかね〜。キリンの一番搾りとラガーぐらい違うんでしょうか?でも何杯か飲めば味もわからなくなるし酔いは同じでしょうに・・・文化系が理科系の人に敵わない世界です。電気の知識はまったくありませんので何も解らない使用者目線でしかありませんから。
お礼日時:2017/10/13 21:02
No.1
回答者: kuroshiba999 回答日時:2017/10/13 15:35
すこし整理してみましょう
EL34=6CA7でまったく同じものです。
EL34は欧州表記で6CA7は米国(日本)表記です。
EL34−Bは中国製しかないようですが規格に違いはないようで管が少し太くなっています。
EL34とKT−77は規格上は同じで,KT−77は英国ブライマー社が生産していた球につけられていた名前ですね。
6L6系は種類が大変多く、最大定格が違ってきます。
6L6(メタル)プレート損失19W
5881 〃 23W
6L6GC 〃 30W
ただし市中に多く出回っているロシア製の5881/6L6WGCと表記されたものは6L6GCと同じと考えてよさそうです。
KT−66はほぼ5881と似た規格ですが特性は少し違います。
オートバイアスのアンプということなのでどれを使っても問題ないです。
蛇足ですが........
今までいろんな真空管でアンプを作ってきましたがEL34はいちばんバランスがとれた音だったですね。6L6系は少し高音が勝ったスッキリした感じです。KT−66や77は使ったことがないのであしからず。
それよりも真空管のメーカーによる違いのほうが大きい気がしますね。同じ名前の6L6系でも欧州(ロシアを含む)製は割と静かに鳴る感じで米国(日本も含む)製はパワフルな鳴りです。米国製真空管は入手しにくく、あっても高価なのでなかなか試すことができませんが個人的には米国製(日本製)の真空管のパワフルな感じが好きです。
この回答へのお礼
早々にご丁寧にお教え頂いて有り難うございます。
地域の差や長い歴史を一瞬にして理解するのは余程の情熱と労力と頭の良さが必要ですね、初心者の凡人で文化系としては方向感を理解して決定的な失敗を犯さないようにして、安全圏を歩こうと思っています・・・
EL34-B (中華)=EL34 (欧州大陸)=6CA7 (米国)=KT-77 (英国)ということなんですね。
これは性能は同じで地域による呼び名の違いと思えば良いわけですね。中華の-Bはサイズ的なものでしたか。
5881 ≒ 6L6系 ≒ KT-66 この類いについては、そのものズバリで無い限り初心者には危険なので近寄らない方が良いですね・・・上位互換という一方通行のみの互換もあったり、バイアス調整が必要な互換もあったりで複雑怪奇です。
オートバイアスで機器や管に負担が掛からない程度で安全圏で若干の出費で済む程度に、こぢんまりと楽しみたいと思っています。
KT-66は1種類だけほんの少し試してみましたが、音量が少し小さくなるようです。音の感じでは繊細というか大人しくなるというかそんな印象です。KT-66からEL34を見ると高音と低音が強くなって、ややもするとドンシャリ風にも聞こえるように感じました。
帯域が増えているのか強調されているのか、それともこれが標準なのかは不明ですが、どこかに自分の基準を持たないといけませんね。つなぐスピーカーの傾向にも併せてマッチングさせるモノなんでしょうね。
お礼日時:2017/10/13 17:41
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9993691.html?from=recommend&ad=m1_1&p=1&q=o
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