http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html
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(回答先: WE350B _ ウエスタン・エレクトリックの真空管の中でも特に濃厚な音がするビーム管の最高傑作 投稿者 中川隆 日時 2019 年 8 月 02 日 20:36:59)
Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
Western electric 124 amplifier - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Western+electric+124+amplifier+&sp=mAEB
WE124 モノーラルパワーアンプ 1940年 アメリカ合衆国
出力 12W/12W
出力管 WE350B/6L6系×2
整流菅 274B/5U4×1
ドライバー菅 6J7/348A×1
サイズ W487×H180×D180mm
重量 11.4kg (実測)
WE124 はエーテルが空間を漂っているようなリキッドな霊的感覚がある。非常に甘美な音色で、華やかで輝かしく暖かく軟らかい。文明の爛熟を思わせる退廃的な薫りは、だが豪華極まりない。糜爛したように熟成された完熟の果実の味わい。
今回の再生では Western Electric124 の音色の色香に先に幻惑されますが、
(ちなみにあのアンプは電話交換用が多かったようですが、あの媚薬的な音の個性は交換手の女性の年齢詐称に役立ったかも。)
まずもって業務用として実に高い能力を有しているな、と感じた次第です。
何せタンノイ モニターシルバーが他のアンプで、こういう鳴りかたをしたのを聴いたことがなかったですから。
WE124はかなり以前になりますが、私がタンノイに似合ったパワーアンプをいろいろと見ていた頃、店主が「こんなのもあるよ」と、前期型のレクタンギュラーヨークでマーラーの三番のイントロを聴かせてくれたのが初体験でした。
レクタンのモニターゴールドが、何時にも増して煌びやかに響いた衝撃は新鮮でした。
これが Western Electric の音か、と。
ちょっと目が覚めるのが遅い傾向はありますが、好調になると先述のような音です。
手許にある回路図では OPT 二次側からは負帰還をかけていませんのでトランスそのものが相当に立派なのでしょう。
やはり「トランスが只者ではない」のでしょう。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1423704997/
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2010年01月13日
3種類の WE の代表的なアンプ(91/124/86)を極力オリジナルパーツと元回路に拘って製作しました。
(実は途中で50シングルも作りましたが・・・)
同じプリ・アッテネーター・スピーカーでジャズとボーカル・ロックなどを聞いた結論として、どれが良いなどと恐ろしい事は言えそうもありませんが、
感想として・・・・
一番印象的なのは124です。ちょっと化粧の濃い目のお姉さんで・・・パッと目にものすごく惹かれます!
でも長く聞いていると、若干飽きてきます。(でも又聞きたくなります)
次に86アンプは趣がまったく異なり、自然で清楚な山の手のお嬢様の感じです(笑)
八島誠コレクションにも、「変に強調する所が無く何時間聞いていても疲れない自然の音」とありますが正にそのとおりです。
ただ、ちょっと刺激好きな私としては物足りない・・・・(すごく綺麗で輝きも余韻もあります)
そこで91Typeを元の310A2本のオリジナル回路に戻し、NFBのかけ方もオリジナルにしたものを
聞き比べました。
どうしてシングルでこれだけしっかりした低音が出るのか(出すぎという人もあるようです)わかりませんが、強力な低域と澄んだ広域が絶妙です。
ただ、124のような色気はありません。
勿論、回路のくせもあるのでしょうが、124はオール5極管・86はオール3極管・91は5極管と3極管
となっていますので、相関関係があるかとも思われます。
50シングルに触れませんでしたが、低域の硬さとスピーカーからの音離れの良さは、こちらが勝ちですがWEの音とは異なります。
そんな訳で、回路の面白さや「おしつけがましさ」を取ると124が魅力的です。
https://smcb.jp/communities/2154/topics/588869
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情熱のオーディオ WE 124A (Lengevin108A) 2004.09.03
http://mikami.a.la9.jp/audio/we124/we124.htm
Western Electric からライセンスを受けLengevin 社が製造した108型アンプ-回路は、WE124 に忠実である。
Langevin 108Aは、同社がWestern Electricから、ライセンスを受けて生産し、レコーディング・スタジオや放送局等の業務用システムに使用されていたもので回路は有名な WE124 に忠実である。108型は拙宅に輿入れして初めて知ることとなったが、この108型は A,B,C,D と4機種あり、それぞれ Western Electric 124 のAから D に対応している。
WE124 の回路は、今日に至る近代的プシュプルアンプの原点を見る思いの回路構成になっている。すなわちトランスによらず、ドライバー段の真空管による位相反転であるが、その手法はPG位相反転?という、ムラードやPKに慣れた私たちから見ると超古典型の回路である。帰還の掛けかたも独特である。恐らくは耳で煮詰めた回路では思われる。古典アンプは、どうしてこんなことをするのか良く分からない回路が随所に登場して興味深い。2段増幅のゲインの不足は、インターステージ・トランスを最初において5倍程度の利得を稼いでいるようだ。124D(108D)型の場合は、このインターステージの場所に618A型のイントラと1612による増幅段があり、3段の構成になる。この108Aは、6SJ7-6L6が使用してあり、1946年製である。
甦るビンテージの音
まずもって、1940年代の製品が現存し、そして動作するということに敬礼しなければならない。歴史を生き抜いてきたビンテージには真摯な姿勢で向かわなければならない。電源を入れずに数日間回路と実装を十分に調べる、不明部分は実物から回路を起こしなおす。かかる作業の間は人間様のほうはアルコールは禁物である。アルコールは清掃が必要なときに使用する。
電気的性能は、近代的な真空管アンプに比べて落ちているのは致し方ない。残留雑音、歪、周波数特性は、経年変化により劣化している。動作点もずれているだろう。しかし60年を経過して、実用に十分以上の電気特性を維持しているのは、驚嘆に値する。基本設計の秀越さが伺い知れる。自作モノの"高性能アンプ"などは、60年も生き長らえることはないだろう。
さて肝心の音であるが、負帰還ペントードの音のよいところを存分に引き出したもので、音が十二分に煮詰められており、すばらしくバランスがとれている。あらゆるソースと使用環境で、破綻をきたさないプロの音作りだ。常日頃無帰還トライオードで、レーシング・マシンのようなピーク性能重視の不安定?で、大袈裟で危なっかしい装置を聴きなれている者にとっては、実に安心して聴ける音である。
私には、このようなアンプの音は永遠に作れないだろうと思った。人格の陶冶が必要である。ある意味で大成した音である。出力トランスも Western 117C でないのが良いのかもしれない。あえて聴かそうと力まないのが好感が持てる。
http://mikami.a.la9.jp/audio/we124/we124.htm
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情熱のオーディオ WE 124A のレストア(Lengevin108A) 12/29/2006
http://mikami.a.la9.jp/audio/we124_r1/we124_r1.htm
WE124 のライセンス生産品のLV-108 をレストアする
Langevin 108A ( WE124 と同回路)のレストア
Langevin 108Aは、Western Electric社のライセンスを受けて生産品でWE124と同回路構成をとっています.
1946年製造のもので,さすがに年代を経ており部品の劣化などもあり測定した特性は好ましくありません.しかしその音にはなかなかに惹きつけるものがあり,いつかなんとかしようと思いながらも2年以上も経過してしまいました.しかしこの間WE-124の回路図も入手でき,このLV-108の回路も調べて次第に明らかになってきたので,レストアをはじめました.妙なハム音が聞こえるので,まずそれから退治することにしました.下は作業中の様子.オシロの波形は,アウトプット・トランスのセンターに現れたリプルです.
レストアの難しさ
写真は,6L6のスクリーン・グリッドです.1と2は,それぞれ2台のアンプの比較です.このほかにそれぞれのアンプの随所に怪しいところがあります.完全に臓物をとり払ってしまって別の部品で組み上げてしまうのは容易なのですが,製造当初の意図した音のバランスになるかは不明です.よって劣化部品を追い込んで特定し,なるべく少ない部品の交換で,基本性能を確保しようということにしました.怪しいところを片っ端から交換してしまえば楽なのですが,そうするとバランスが狂う可能性があります.困ったものです.故障なら楽なのですが,劣化というものは実にさじ加減が難しいですね.下のオシロは,テクトロの314型というこれもビンテージのストレージ・オシロですが,根性なしなのでデジカメでパチリしました.
意外な音の激変と最低限の改造
普通は電解コンデンサが一番怪しいので,容量抜けとリークを調べてみましたが,おおむね我慢範囲内でした.測定データから見て怪しそうなものだけを2箇所変えて,ハムはおさまりました.さてこれからが問題です.全く問題ないはずのサンガモの円筒形のオイルコンが測定中にとろとろとオイルを流しはじめたのです.流すのは電流だけにして欲しかったのですが,これを交換しました.電気特性的にはまったくの正常部品です.交換したのは写真中央にタイラップでとりあえず固定している角型の同容量のオイルコンです.耐圧だけは1,500Vあります.音が激変して良くなりましたね.唖然としました.多分元々の音に近づきました.そんな変わり方です.レストアというのは,注意深くすすめなければいけませんね.動作点は結構ずれまくっていますが,これを設計当初に状態に持っていけば,かなり復元できるかもしれません.残留雑音などは,臓物ぜんぶ取り換えなければムリですから,劣化して抵抗値が狂ってきたものを修正して動作点に近づけていくくらいでしょうか.それにしてもこの位相反転回路は,理論的にはさることながら,全体の回路構成でバランスをとってみると聴感上はかなりいいものかも知れません.
http://mikami.a.la9.jp/audio/we124_r1/we124_r1.htm
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Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽) Western Electric 124というアンプ
http://kaorin27.blog67.fc2.com/
https://blog-imgs-116.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT4900.jpg
今年の夏前にメンテしたC形
入力は618AやBもお持ちなのですが、よりブロードに使えるピアレスのINPUTに決めて搭載しました
これが駆動するスピーカーがトンデモナイ化け物ですので正解だったかと思います
先日、術後の経過を見に立ち寄った際に
ビートルズの 「サージェントペパーズ ロンリーハーツ クラブナイト」のオリジナルLPを聞かせていただきました
椅子からお尻が浮き上がるほどぶっ飛びました!!
確かにWEとやらは、とてつもないのかも知れません
https://blog-imgs-116.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT4896.jpg
刻印の274B元箱入りですかね
最初についていたプリントの274Bが破棄値の30%ほどに減っていたので「こちらを付けてもいいですか?」と問うたところ
食い気味に「どうぞ・・」で挿入
この球を躊躇なく使える人でないと、このアンプを使えないのかも知れません
と申しますのも
出力管の350Bと合わせて、予備球の半分近くが動作不良で使えないという殺生な現実があったのです
次は秋頃にメンテしたA型
https://blog-imgs-116.fc2.com/k/a/o/kaorin27/PICT4939.jpg
お二人とも沢山の予備球をお持ちだったので全ての球の試験をしてみました
返す刀で、350Bを所有する知人の物も大概は計ってみた
かなりの数に達したので生存率は上がってきたが、各々の購入金額の総額を生存者数で割ったらバカバカしくて使えないような金額になるだろう
そういえば随分前より先人達から「350Bは寿命が短くてたまったもんじゃない」という話を度々聞いていた
今回の調査でその一端を垣間見たのかも知れないが、その逸話を聞いていた時分から僕の中では釈然としない想いはずっとあったのだ
Westernだからということもないが、どんなメーカーだって半年や一年でダメになる球やアンプを作っていたら社会問題になるはずだ。ありえないね・・・と
でも通と呼ばれるお人は、おかしな理屈を引っ張り出してきて自分をだましちゃうんです
当時は業務用だから球が切れる前に、交換時期が来たら強制的に取り替えていたから問題なかったんだ
なんて、いかにもそれらしい嘘っぱちで自分の方から都合よく騙されている
いやいや、バカをいっちゃあいけない
FM放送だって、映画館だっていつ切れるか知れない球を使って木戸銭とって営業なんてできやしねえんだ
高座で 寝ていてぇ許されたのは日暮里のお師匠さんだけでぇ
アメ公がそんなに気が長えわけはねえだろう
今回、アンプの方を見せてもらって、一体何があったのか凡その見当はついたような気がします
原因は2つに大別されるでしょう
一つは与太郎のアンプで使うと、立派な球もすぐに切れるということ
もう一つは球自体にも与太郎がいるということだ
実際にメンテの済んだアンプの球は半年以上経っても 切れるどころか電流の1mmだって減るそぶりはない
それと沢山の球を見せてもらって、なんとなく外見を見て「これはダメだろうな」という鼻が効くようになってきた
その目で、今のネット・オークションなんかを見るとやばい奴が相当数紛れて居る
多くは出して居る方もわからないんだろうが・・・お気をつけあそばせ
これは想像というより、統計学上の判断(選挙の時の出口調査→すぐ当確ほどの高精度である)なのだけれど
この世に実在する相当数のWE124はひどい状態でひどい音を出していることが容易に想像できるのが怖い
そうすると、あちこちでこんな会話も聞こえてくる
流石にウエスターンだねえ、他では出せない味のある音がするものだ
え? 帯域も狭いし低音なんか全くでないし、音が団子状になっているって?
おまいさんねえ、滅多な事を言うもんじゃないよ
こちらは、天下のウエスターン様だよ
なんだね。この奥深さがまだおまいには理解できないんだろうね・・若いね
私くらいの年になったらわかるからさ それまでに買えるように精々稼ぎなさいよ
てやんでぃ 何言ってんだい くれるったって要るもんかい そんな変な音のアンプ!
全くもって「酢豆腐」そのものですよ
もう一度言いますけれど
WE124は 腰を抜かすほどトンデモなく素晴らしい音のするアンプです
http://kaorin27.blog67.fc2.com/
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全力を傾けた・彼らはWestern electricという「国策企業」を立ち上げ、世界の半分のトーキー上映館にほぼ独占的に音声設備を納入していたのだった(もう半分はドイツのジーメンスが担当した)子供の頃、映画館の試聴室を見学させてもらい、そのときはそれとは気が付いていなかったが、Western electricの
WE社の研究部門、AT&Tとベル研究所のノーベル賞受賞者含む2,500人の博士が米国の全精力を傾け、莫大な巨額を費やして開発した音響システム「自由主義思想」をトーキー映画を通じて浸透させ、「大衆の心を掴む」為のプロパガンダに用いられた、いわば「洗脳装置」である。
その製品には、20世紀後半で云う、アポロ宇宙船やスペースシャトルのような国力が投入されてたのだ。「オーディオ粋道入門」著者 石原俊 より抜粋。
〜単独アンプのメインストリームはそういったアマチュアの世界ではなく、厳しいプロのフィールドにあった。その最たるものが映画用アンプである。1920年代から一般化したトーキー映画こそが彼らのいう「自由主義思想」のプロパガンダになると確信したアメリカは、その鍵を握る音声装置の開発と整備に
較べると周波数レンジなどは狭いし、半世紀近くも前に会社が消滅したので補修パーツの供給がなく、多くの部分が変更されているのだが、その音には極限状態で使われる機器のみが持つ極めて強い説得力が感じられる。それもそのはず、Western electricはプロパガンダの為の国策企業であるから、
アンプを目撃した経験がある。アマチュアの分野だとアンプは小電力を扱うコントロールアンプと大電力を扱うパワーアンプの二つに分かれるが Western electricの最も大規模な映画館用のアンプは小電力と中電力と大電力をそれぞれ扱う三段構えの構成になっており まるで軍事施設のような威容を誇っていた
これが真のプロフェッショナル機器の凄みというやつだ。日比谷や銀座の映画館で休憩時間中によくレコードを掛けていたが、その音のよさは今でも耳に焼き付いている。いま、Western electricのアンプの音を聞くと、既に半世紀も前に作られたものにも関わらず、これはすごいと思う。
Western electric の真価は「音響的悦楽」の素晴らしさにある。だって感動したくて音楽を聴くわけでしょう?音楽を感動的に聴かせる能力では随一と云える。「音響は1920年代に既に完成しており、WE社の後塵を拝し続ける歴史だった」これは技術の継承の問題よりも、投入されたコストの問題が大きい。
WEのアンプは音楽の感情表現を伝える力が一番高い、あと鳴った瞬間から普通の球アンプとは別物の鳴り方をする。物凄い鮮烈さに驚く。原音忠実からは遠い。高域がキラキラ輝いている。周波数レンジは全くナロウな感じはしない。情報量は不満がある。ステレオ感は少し弱い。レア球を使ってペア取りしたい
WE41、42、124などを聴きました。これはマジで凄い!WEの音は「心をワシ掴みに」される音ですね。一言でいえば "凄美艶音" なんですが、真空管アンプで女性ボーカルを聴いて究極の陶酔状態に浸りたいエンジョイ勢のオーディオファイルには垂涎の装置でしょうね。この音は時代を軽く飛び超えますよ。
Western electric124 Marantz 8Bから繋ぎ換えた瞬間、一気に華やかになる!豪華絢爛なWesternの狂宴。音に溌剌としたハリがあり、堂々たるスケール感の雄大さ。温度感が高く広がりがあり、包みこまれる柔らかい音だが、鮮烈な音楽の波動が放射され、圧倒される!腹に響く底力ある低音。暖気は1〜2時間
Western electric124 凄艶なる美の狂宴。最初に聴いたMarantz7とMarantz8Bは訪問時間を伝えておいたので暖気十分、124に繋ぎ変えて貰った途端、なにもかもが一変した。「黄金の組み合わせ」に割って入った124は暖気に時間が掛かるアンプにも関わらず、名機 Marantz8Bを一瞬で葬りさった。甚だしい大差で
Western electric124 Westernはやはり300Bを搭載した製品が王者でありWE86やWE91と比較すると124は中堅といった所。WE350Bを使った超有名アンプ。実物は小さく1940年代の古い製品である。20年前は100万円だったが現在は高騰。78年という歳月により経年劣化でぼんやりした音を出す個体が多いので注意。
Western electric124 目が醒めるような強力なハリ出しの強さ。凄みのある鮮烈さに圧倒される。明るくとても華やかさがあり、暖かく柔らかさがある。濃い音質でホーン型向きの力強いアメリカンサウンド。母性を思わせる非常に情感豊かで優しい音色。有帰還だが12Wという出力値より余裕が感じられる。
Western electric 124の音はまるで超常現象が起きているのを目の前で目の当たりにしているような新鮮な驚きがありましたね。こんな年代物のアンプを、古ぼけた外観のものを、信じられないような価格で買い求める人たちは傍からは理解不能だろうと思います。実際に聴かずに購入する人は皆無でしょうね。
Western electric 124 この年代のアンプは周波数特性、歪み率、ステレオ・イメージで現代水準と比較すると厳しいと言われる。周波数特性、聴感上のレンジ感は問題なし。スピーカーが現代モデルだからか?歪み率は高い、だがこの歪みは間違いなく音楽性なのだ。ステレオ・イメージも性能差を感じる。
大音量についてはWestern124で94dBのスピーカーを駆動し100dB平均をクリアし、ギリギリで満足できるといったところ。ここからホンの少しでも欲張ると音に歪みが現れる。理論上能率が3dB上がると音量は倍に上がる。S9800SEも96dBくらいあればなあと思う。DD66000も鳴らせるそうなのでそっちも気になる。
Western 124で現代的な音を目指したいと思い、パワーアンプ以外は全てモダン(近代的)な製品と組み合わせしました。JBL S9800SEは94dB 8Ωと能率が高い。マニア20人中で上位3人くらいの超が付く大音量派ですが、12Wタップ100dB平均でギリギリ行けるが、そこから少しVU上げると歪(ひず)みっぽくなる(´Д⊂
Westernのアンプ、昇圧してアメリカ本国の数値にすると音が良くなるらしい。出力値の微増も期待できるかも知れません。もっとも世界各国に納品されていたそうなんですが。124アンプは製造時万くらいあるかもしれないとの事です。美点は圧倒的に素晴らしいので鳴らしきりたい。
Western electric124 モノーラルパワーアンプ 1940年 アメリカ合衆国
凄艶なる美の狂宴
豪華絢爛なWesternの狂宴。音に溌剌としたハリがあり、
堂々たるスケール感の雄大さ。温度感が高く広がりがあり、
包みこまれる柔らかい音だが、鮮烈な音楽の波動が放射され、
圧倒される!腹に響く底力ある低音。暖気には1〜2時間はかかる。
最初に聴いた Marantz7 と Marantz8B は、訪問時間を伝えておいたので
暖気十分、124 に繋ぎ変えて貰った途端、なにもかもが一変した。
Marantz8Bから繋ぎ換えた瞬間、一気に華やかになる!
「黄金の組み合わせ」に割って入った124は暖気に時間が掛かるアンプにも
関わらず、名機Marantz8Bを一瞬で葬りさった。甚だしい大差で。
明るくとても華やかさがあり、濃い音質でホーン型向きの
力強いアメリカンサウンド。美音で薫り高く、艶やかなサウンド。
母性を思わせる非常に情感豊かで優しい音色。
エーテルが空間を漂っているようなリキッドな霊的感覚がある。
非常に甘美な音色で、華やかで輝かしく暖かく軟らかい。
文明の爛熟を思わせる退廃的な薫りは、だが豪華極まりない。
糜爛したように熟成された完熟の果実の味わい。
有帰還アンプだが12Wという出力値より余裕が感じられる。
Western electric 124のような年代物のアンプは周波数特性、
ノイズフロアー、歪み率、ステレオ・イメージで現代水準と
比較すると厳しいと言われる。実際に聴いたところ、
ノイズフロアー、聴感上のレンジ感は問題なし。鳴らすスピーカーが
JBL S9800SEという現代モデルだからか?歪み率はかなり高い、
歪みはスピーカーが大きくなるほど粗が目立つようになる。この歪みも音楽性だ。
情報量はやや少なく不満を感じてしまう。ステレオ・イメージも現代との
性能差を感じる。元々124はモノラルアンプである。
ステレオ感が少し弱いので、理想を言えばレア球を使って厳密にペア取りしたい。
音の整合が全く違ってくる。プログラムソースを選ぶ傾向が非常に強く、
時にローエンドの機器にも大敗するケースは多い。
ハイファイアンプとはとても言えない音質クオリティである。
WEは良い音で鳴らす使いこなしもまた難しい。
WE124は音楽の感情表現を伝える力が一番高い、それと鳴った瞬間から
普通の球アンプとは別物の鳴り方をする。一言でいって原音忠実からは遠い。
高域が美しく輝いている。音場の見通しの悪い非常に濃厚な音ではあるが、
「物凄い鮮烈さ」と「高域方向の驚くべき明瞭さ」があるので、
透明感の低さというウィークを殆ど意識しないで気持ちよく聴くことが
出来る。600Ω受けの業務用機器なのでプリアンプはそれに対応した
製品を組み合わせたい。ALTEC 1567Aミキサープリなら間違いないだろう。
球のプリ以外合わないと思うが、Cello Encore1MΩ(1000Ω)プリは数値的には
マッチする。インピーダンスの整合が取れないと音が重苦しくなる可能性がある。
Marantz Model7は出力インピーダンスこそ低いが大変素晴らしい音を出した。
やはりヴィンテージの球のプリと相性が良い。スピーカーも選ぶアンプである。
スピーカーはWE555、AXIOM80、これは意外だがJBL DD66000などと相性が良い。
ステップアップトランス(昇圧トランス)を使って110Vで運用すると
音色がすごくよくなる。大音量についてはWestern124で94dBのスピーカーを
駆動し100dB平均をクリアし、ギリギリで満足できるといったところ。ここから
ほんの少しでも欲張ると音に歪みが現れる。(※コンデンサーのリークの疑い有り)
理論上能率が3dB上がると音量は倍に上がる。S9800SEも96dBくらい
あればと思う。DD66000だともっと満足できるだろう。4Ωスピーカーまで対応。
Westernはやはり300Bを搭載した製品が王者でありWE86やWE91と
比較するとWE124は中堅といった所。WE350Bを使った超有名アンプ。
実物は小さく1940年代の古い製品である。20年前は100万円だったが
現在は240万に高騰。78年〜という歳月により経年劣化でノイズや
ぼんやりした音を出す個体が多いので注意。
他には最高峰モデルのWE41A、42A、なども聴いた。音はやはりWEの
音ですね。WEの音は「心をワシ掴みに」される音ですね。一言でいえば
"凄美艶音" なんですが、真空管アンプで女性ボーカルを聴いて
究極の陶酔状態に浸りたいオーディオファイルには垂涎の装置でしょうね。
WEの音は時代を軽く飛び超えている。
出力 12W/12W
出力管 WE350B/6L6系×2 整流菅 274B/5U4×1 ドライバー菅 6J7/348A×1
サイズ W487×H180×D180mm 11.4kg (実測)
※電源トランスの高圧タップの接続を変えることにより12W/20Wに切り替え可能。
全ての真空管の消耗が早くなるのでお勧めは出来ない。ヒューズは30mm1.6Aである。
(スローブロータイプ)
WE274Bは音質貢献度が大きい上に50年以上の寿命がある。出力管は
WE350Bが最高峰だが値段が高い上にビーム菅なので寿命が短く、基本的に時間の経過で
強制的に取り換えられていた中古球なので、高価なのに3〜5年で寿命が切れる事もしばしば。
National union350Bは二番目に音がよく構造が良く似ている。その次がセンコドンである。
WE350BもNU350Bも球数が少ない。四番目に音が良いのは350に形状が似ている
RCA 6L6Gである。6L6系はどれでも使える。6L6Gがベスト、6L6は中身が見えない
黒色のメタル管、6L6Cなどもある。6L6系は現代管でも盛んに製造されているので
球がなくて124がゴミになる事はないが、やはり最低でもヴィンテージ球で運用したい
パワーアンプである。RCA 6L6は350Bのコクが薄くなりサラッとした音になる。
インプットトランスは回路次第だがキャノンがトランスを通る。
業務用ではない民生用プリでトランスを通すと音が崩れる恐れがある。
インプットトランス:618Cを搭載したものが値段が高く、店によっては50万値段が
違う事もある。フォノ入力だけではなくCDの音が俄然良くなる奥行きがでて
奥深い音になる。XLR端子が600Ω、RCA端子が25Kである。285Lだと150万〜250万まで。
インプットトランスがないものもある。トランス類は電源トランス、出力トランス
チョークトランス、インプットトランスの四つ。チョークトランスは筐体内部に
隠れているものもある。
WE124は放送局、録音スタジオ、リピーターアンプ用に開発された。
WE143はシアター用に開発された。遥かに力があり、ゆったりした懐の深い音が出る。
WE124の2018年時点の相場は150万〜240万、高くても税込みで250万程度。
WEのアンプの中では人気1。WE124は足が早い、(商品化されたらたちまち売れる)
WEのアンプは全てリースのみで販売はされず、高額で顧客に貸し出されていた。
リース中の故障はWE社の責任になるので、故障は非常に少なく、極めて信頼性が高い。
※古い製品なのでMC275等と同様に出力管の調整機構はありません、
調整できない分球の特性を厳密に揃えないとブーンというハムノイズや
ザッザッというノイズが乗ったりします。また当然ですが、整流菅、ドライバー菅の
調整機構は一切ありません。真空管の交換は電源切って球が冷えた後、
"抜いて・差すだけ"で差し替えできます。(マニアは熱いまま抜き差ししますが)
とても古い製品なので球の足とソケットは専用クリーニングキットでよく清掃しましょう。
古い製品ですが本体やトランスを動作中に触っても漏電による感電の危険性はありません。
Western124は一万台は製造されたと思われる。モノラルで使用するアンプ
だったのでステレオでは5,000ペア以上という事である。
Western124は数年前まで日本市場に相当数の在庫があったのですが、
ヴァイオリンのStradivarius、TANNOY Monitor Silver、Red、Goldなどと同様で
値段が下がったことがない。中国、香港、韓国のバイヤーが
やってきて買い占めて行ったので流通在庫が払底している。
香港と韓国の人は自分で聴くための物なのですが、
中国は政治が悪いので海外に優秀な人材が流出する事が多い。
自国の政府が信用できないので、拝金思想や投資欲が強く、
中国の人は投機目的でWesternを買い求める。韓国も日本と同様で
アメリカへの憧れが強く、1945年の敗戦は韓国の立場からみると
独立解放記念日という事になる。したがって米国のWesternに憧れる。
朝鮮戦争で北朝鮮に攻め込まれて滅亡寸前まで行ったところを
救ってくれたのもアメリカ軍を主軸とした連合国軍だったのである。
※WE91 WE86 WE124 WE41 WE42 WE43辺りをお勧めしたい。
これらと他のウエスタンのアンプの違いは大きいので注意。
ウエスタンは物凄く魅力的な音なので、WEを多数コレクションする熱狂的WEマニアが多い。
ここで注意すべきなのは、Westernマニアは最低でも還暦の60歳以上の人ばかりである。
海外に流出させるには忍びないので日本の愛好者も負けじと手にしてほしい。
ただし、ハイエンド一筋でやってた人がWesternを聴いて転向するかというと、やや難しいと思う。
にわかでは乗りこなすのは難しいアンプなので心と資金に余裕がある人に挑戦して頂きたいと切に願います。
とあるWestern系のショップで聞いた話
「20万の買い物に来店したお客さんが、たまたま鳴らしていたWesternのアンプの音を聴いて「いま鳴っているシステム全部下さい」と言って長期ローンを組んで購入しましたからね」
「20万の商品を買いに来た人がですよ?」
「それだけの音がするんですよ!Westernは」
ここで肝要なのは、Westernのシステムは年代物で使いこなしが難しい。
Western系のショップじゃないと良い音で鳴らせないノウハウがある。
スピーカーやプリアンプとの相性はきわめて大きい。
本当に使いこなせた Western は著しく苦手のソースなどはなかったと思う。Western はいままで聴いた中で最高です。
(Western124を聴いて)「いま鳴っているシステム全部下さい」と言ったお客さん。これは絶対的に正しい選択だったと言える。パワーアンプだけ買ってもダメなんですよね。お店の持っているノウハウも一緒に買うわけですね。僕は音を聴いてこの話はホラではないと思った。
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332 : 薬漬け 2015/09/20(日) 23:24:16
WE124が、距離が近づいたようです。
物々交換その他でかなり犠牲を伴いましたが(涙)
宝くじでなくて当たりくじがホシイ…
サテ、レッドかシルバーに合わすとしたら、どのプリが「相性」がいいのやら…。
333 : RW-2 sage 2015/09/21(月) 15:34:04
>WE124
3極管の300Bで良いのにわざわざ多極管ppアンプをチョイスとは求道者ですね〜。
274B 出た直後のオイルコンは使えますが、チョーク以降のケミコン群がオリジ
ナルの場合はすでにアウトでしょう。
業務機は定期的に交換するのが前提ですからツメで引っ掛けるベークソケットにてハンダでチョンチョンと交換してたんです。
プロング式ならもっと簡単なんですが、今はその形態のケミコンを作ってません。
350B も当時は大量にあって、そこから選別されたものを使ってましたから自己バイ
アスの共通カソードでも良かったんですね。
350B もバンバン交換してたはずです。
今は貴重ですし、特性が揃ってなくても安心して使えるようにカソードは球ごとに
別けたほうが宜しいかと。500Ω/10Wが4個とケミコン47μF4個で事足ります。
124D ですと 116B ラインプリがハメられてます。
さらにアッテネーター付属が 124Fですが必要はないでしょ。
イコライザー備えた#7もBros1もあるわけですからね〜。
334 : 薬漬け 2015/09/21(月) 16:24:15
>>333
いや、やはり124が持つあの色香に負けた、ということですよ。
とはいえ、私が選ぶ機械は数年、数十年越しに頭に張り付いた機器ばかりという感じもありますが…
(陰の声:そろそろ中高年性認知症かの?! …ウルヘー(汗))
124も、あの音色に魅せられてから、どれだけ経ったやら…。
我ながら執念深さに呆れます。(苦笑)
まだ拙宅に入っていないのでしげしげとは見ていませんが、多分シンプルな 124A だと思います。
インプットトランスは 618C。
350B は確かに少なくて往生しました。
(ある店主は「アンプより球の方が少ないから厄介だ」と。)
とりあえず生きている間は大丈夫かなという程度に、何とか。
個体がシルバーの最初期型のため、おそらく部品は教授がおっしゃられる古いタイプが付いているかと思われますが、私は中は未確認です。
ただ調べてくれたエンジニアは「これなら優秀ですよ」とのことだったので、それなりに生きているのでしょう。
ただある方からちょっと違った意見を伺いました。曰く、
「350Bは特性を合わせたらダメ。両方ともバラバラにしておかないとハムが出る。
普通のアンプなら合わせないとハムがでるが、ウェスタンは逆。
これはトランスがそういう構造だからで、ほどほどに特性の異なったものを幾つか組み合わせてみて一番ハムの少ないものを選ぶのが正解」だとか。
これを近所のお店の、整備をしてくれたエンジニアに話すと「それはどうなのかなあ…」とド懐疑的。
WE の都市伝説は掃いて捨てるほどあるでしょうから、どれが本当でどれが伝説か、見分けるのは容易ではなさそうです。
335 : 前期 2015/09/21(月) 16:46:32
>>334
>350Bは特性を合わせたらダメ・・・・・
オットロチク奇怪な話ですが、もし事実だとすればそのアンプに問題があって
歪の打消しみたいなことが起きたのでしょうかね?
336 : SAT-IN sage 2015/09/21(月) 17:56:56
球の組み合わせでバランスを取るのを前提にした造りならペア球はかえって駄目でしょうね。
カソードバイパスを共通にしてあるのはそう言うことかも知れません。
ただし現場で選定してマッチングさせるなら何本か球を持っていく必要がある訳ですから、そのへんは謎です。
こういうのは Westrex でメンテナンスをやっておられた方にでもお伺いしたいところです。
337 : SAT-IN sage 2015/09/21(月) 18:15:27
PP は完璧に近いペアでない限りDCバランスを合わせても ACバランスが合わない場合が有りますから、シングルとはまた違った難しさ有りますね。
解説書によればあまり神経質になっても仕方ない説もあります。
安物 PP のDCバランスをキッチリ合わせた上で片側の球を暴走させた経験を鑑みれば、WE の場合、球の信頼性に負うところが大きいのでしょう。
339 : 前期 2015/09/21(月) 19:04:42
>>337
そうですね、DC バランスをとるのは OPT の直流磁化を避けたいからでしょう。
AC バランスとなると歪率計と睨めっこということになりますが、そのバヤイ
どの周波数でどの出力でなんて考えだすとノイローゼになりそうです。
あまり神経質になるな、というのは案外正解かもしれません。
342 : RW-2 sage 2015/09/22(火) 11:23:19
WE124の位相反転はオートバランス型なんですね。
トランスでの送り〜受けやら、用途によって色々な回路を付加して使う業務用なのでこの反転を選んだんでしょか。
オートバランス型はユニット1をの出力をユニット2で受けて反転しますから、大
帰還が掛かってインピーダンスに差が出ます。特性もマチマチになるはずです。
WEの NFB はトランスではなく出力球から戻すのが常套なんですが、出力球の上球
からはカソードに戻し、下球からはスクリーンに戻してますね。
この辺のクリチカルな状況が、球を挿してみなきゃ判らないってな塩梅になったんでしょか。
オートバランス型だから差動型より音が悪いとは思いませんが、好みからすれば
まだ PK分割の方がスッキリします。
多場面で使う業務用なればの回路なんでしょね。
341 : ジークフリート 2015/09/22(火) 07:50:30
〉332
先輩、オートグラフの入手が最優先かと思いきや・・・今度は劇場用アンプですか?
本命アンプに出逢えることを祈ります!
343 : 薬漬け 2015/09/22(火) 11:48:30
>>341
いや、優先順位は変わらないのですが、オートグラフ譲渡の話が全て(複数もあったのに!)ポシャったところに、こちらがぽつんとこちらが出てきたというのが実態です。
私はどうもオリジナル・オートグラフには縁が薄いようで、最初に聴かせてもらったときには何度も書いている通り自分のスピーカーでなかった。
数年前、入院で頭が暴走しているときに、ふとサイトを閲覧していた時に出会ったのが今のバッタグラフ。(普通サイトでそういったものを見ることはないのですが、これも何かの縁でしょうか)。こちらは明らかに前回とは異なり、私のテイストでした。
そんな中、オリジナル箱の差異、個体差の問題が次第に明らかになるにつれ「最初の時の個体は自分には合わなかったんだな」と思うようになってから、ではと探索が続いているのですが…。
なかなかうまくいきません。
124 は 124 で、相当以前に聴いて衝撃をうけたこと前述のとおりですが、実はこのアンプ、まだ拙宅で鳴らしたことがないんです。
だからドラスティックな選択として、家でどうしても上手く鳴らない時には、オートグラフの原資になることもありうるでしょう。
ただ、いままでの予想から、そうなる可能性はちと低そうな…。
とはいっても拙宅のパターンから、「本命「の一つ」」の位置づけは変わりませんが。
344 : 前期 2015/09/22(火) 12:29:25
>>342
>オートバランス型
は作ったことないからなんとも言えませんが不思議な回路ではあり松ね。
>まだPK分割の方がスッキリ
これはわかります。差動型のほうが合理的に見え松がこの辺は時代でつかね?
345 : RW-2 sage 2015/09/22(火) 13:34:00
>124は124で、相当以前に聴いて衝撃をうけた
タンノイを鳴らすのならロンドンウエスタンの 2040A+2045C が良さそうです。
と言ってみても写真だけで実物を見たことはありませんけどね〜。
日本に何組あるんでしょか (略)
>不思議な回路
以前2台でっち上げましたよ〜。回路図的には綺麗なんです。ダブルプッシュの体です。
6L6G で作りたかったのですが1シャーシーですと電源が大掛かりになるので 6V6G で決着。
その後 6AQ5 で作りました。NF はオーバーオールで軽くサクッと。
どちらも友人宅でノーメンテで元気に鳴っておりまっせ。
6AQ5 は意外にタフで MT管なので音もハイスピード。
346 : SAT-IN sage 2015/09/22(火) 13:43:45
ざっと眺めたところ入力トランスを使っていながら不思議な回路ですね。
トランスで位相反転してそのまま持ってこないのは昇圧比の関係なのか、オートバランス自体が理解力の足りない小生には神の左手ならぬ神の回路に見えます。(見えないか…)
347 : 前期 2015/09/22(火) 14:55:46
↑
ご同類がいて安心しますた。
作ってみれば「なあんだ」の世界なのかもしれませんがムラード型に慣れちゃうとあの回路が自然に見えてき松。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1423704997/
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262: 薬漬け :2013/09/29(日) 20:54:42 HOST:west10-p171.eaccess.hi-ho.ne.jp
WE124、142、143 あたりは流石に WE86 や WE91 よりはましとはいえ、やはり設計は古めかしいようですね。
それだけ複雑な構成をとっているということなのでしょうか。回路オンチにはサッパリですが。(笑)
それとやはり西部は西部で、素材の質はここに至るも尋常でないレベルなのは従前同様でしょう。
(3機種とも第2次大戦をまたいでいたと思いますから、国策会社だった西部は材料には最高のものが
使いえたでしょうから。)
だとすれば、凡百のアンプ群はその段階で勝負になりませんね。特にトランス…。
263: RW-2 :2013/09/30(月) 03:36:01 HOST:24.223.1.110.ap.yournet.ne.jp
現代のハイテク技術によって生まれた音が心を打たないのは、機械の魂がないからでしょね。
昔の機械屋が造った機械には開発者の魂が宿っております。心意気の差でしょう。
264: 前期 :2013/09/30(月) 08:28:42 HOST:h116-0-192-050.catv02.itscom.jp
>>263
>開発者の魂が宿って・・・・・
背後霊だす。これがないとなぜかイヤラシイ音になります。オデオはやはりオカルト鴨。
266: D-150 :2013/09/30(月) 12:51:11 HOST:s233.ALPHA-w15.vectant.ne.jp
拙者だけだと思うが現代高級オデオを聴いていると音に飽きるのだ。
だから欲しいと思わない。
毎日長時間聴くので“音に飽きる”が一番怖いのです。
趣味は飽きたら終わりだす。
303: 薬漬け :2013/10/06(日) 11:24:46 HOST:zaq77189080.zaq.ne.jp
濃厚さでノックアウトされた経験は忘れがたいものがあります。
昔、近くのお店で機嫌よくレクタンギュラーヨーク(オリジナル。モニターゴールド)を聴いていたら、
店長「こういう音もあるよ」と、チャチャッとつなぎ変えて、マーラー3番の冒頭をリフレイン。
なななな、何だこの音は!濃密、緻密、スケール感の大きさ。今まで聴いていたレクタンがものの見事に化けました。
「店長、何しましたの?!」
店長ニヤリ「コレ。」パワーがウェスタン124に入れ替わっていたのでした。
(それまでは某社の現行石アンプ。)
それ以来、あの濃密さの部分も欲しいなと(全部があれになるとちょっと…という点もありますが)、いろいろ悩みますが、あのアンプが買えるオアシなどある筈もなし。
307: RW-2 :2013/10/06(日) 21:00:21 HOST:24.223.1.110.ap.yournet.ne.jp
>ウェスタン124に入れ替わっていた
トーキー用ですので入力トランスを飛ばしてインプットしますが、負荷抵抗に何KΩ入れるかで音が変わりますよ。
WE124 は高域補正を3段に渡って掛けてますのであまり爽快な音はしませんね。
業務用なので絶対に発振させられないからです。回路はダブルプッシュ(反転オートバランス)でトランジェントがやや落ちます。
その後 WE が作って同じ 350Bppアンプを WESTREX 名義で出したモノに A-10があります。
こちらも映画用ですから初段を飛ばして使います。
補正無しでトランスはピアレス製、電源はチョークインプットで素晴らしい音がします。
チョーク後の抵抗器にてまったく不経済なアンプですがホント良い音ですね。
308: 薬漬け :2013/10/06(日) 22:14:02 HOST:zaq77189080.zaq.ne.jp >>307
うーん、たぶん私の感覚がおかしいのでしょう。
その音は「とてつもなくジューシーで、金粉をたっぷり含んだシロップが滴り落ちるような音」でした。
低域はややゆったりしていましたが、中高音は爽快そのもの。その前まで鳴っていた高級石アンプが完全に色褪せました。
その時の 124 がどのような電気的構成になっていたのかは判りませんが、そういう音が耳の底に張り付いています。
ただし記憶は概ね美化されますから、今やどうか?というのは私にとっても永遠の謎となりそうです。
逆に、143 は自宅で聴いたから言えることですが、こちらは地味ですね。
まさにソースの“僕”。プロ機の真骨頂というべき手堅い音で鳴っていました。
(そして124を聴いているがゆえに、結局拙宅には入らなかった…となりましょうか。)
ウエスタンの「どの音」を採るかは難しいところですね。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1280755643/
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WE86 や WE124 など、独自な色彩の世界で感動的ですが、長く聞いていると微妙ではありますが、やや濃い味と言うか?悪く言うと押しつけがましい表現になりがちの気がします。
しかし、シネマの音響としては必須科目であり、これこそWEなのだと思います。
そこで、この表現力は保ちつつ、少しだけクールなイメージを出す為の次の一手としては、ベテランのWE愛好家の方々がよく推奨されている 46アンプ以前のようなオール直熱三極管構成なのでしょう。
WEのオリジナルアンプは出力トランスの高域特性は延びていません。
特に私の使っていた124は放送局仕様ですから電波に乗る帯域は確実に保証しますがその帯域を保証するための設計になっています。
もちろんWEのオリジナルアンプの音は他の追随を許さない唯一無二の存在だということは承知しています。ただどうしても10K以上延びていないアンプですと限界があります。10Kから上がストンと落ちるわけでは有りませんが・・・・・・・
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Western Electric WE124 研究(1)2015-03-10
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/5f6043aa5977265b289837fa39ee2386
縁あってWestern Electric社のWE124BとWE124Fを手に入れました。エンブレムがBとFなのですが内容は両方ともWE124Bでいわゆる電話リピーター。
WE124はWE124AからWE124Jまで(欠番あり)細かく仕様が分かれています。
1940年に専用管として開発されたWE350Bを搭載して登場し、WEとして1949年までまで大量に製作された後にも構造変更されて製作され続けた。
1950年以降は電源トランスとチョークコイルがトライアッド製となりKSナンバーとなっているしチョークコイルがシャーシ上に出ているのですぐに区別できる。
またそれらは124Bが特に多いとのこと。
主力機としての役目は1947年に発表された142に代わったようで電話リピーターの124Bも1950年代終わりにKS-16608_L1に引き続がれる。
今回入手したWE124Bは1950年代の新しいタイプで、シャーシの耳(ラックマウントするところ)も立体的になったりで形状も異なります。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/5f6043aa5977265b289837fa39ee2386
Western Electric WE124 研究(2)2015-03-11
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/cc1f880e8fd91f378aea301e0a280c86
基本回路はいずれの機種も同一です。
前段で位相反転してそのままプッシュプル増幅。
位相反転は古典的な回路で「オートバランス」回路。
V1とV2は出力インピーダンス、周波数特性は一致しない。上が無帰還の増幅回路に対し、下は単段NFB増幅回路となっているため。
NFBは終段のプレート各々から初段に帰っている。NFB抵抗も初段カソードへは500KΩ、スクリーングリッドへは100KΩ。
原理は全くわからない。「研究」にならない。こまったなぁ。。
電源回路は整流後にC4(4μFオイルコン)からチョークコイル。総電流は99mA。
その後はC2(60μF)とC3(50μF)が直列につながっていてR15.2(6500Ω)とR15.1(13000Ω)+ R10.2(3500Ω)で130Vと254Vに分圧されている。
B電圧は2段階で出力12Wと20Wを選択できる。6L6を搭載した場合は低圧になる。
この直列コンデンサーの接点から前段プレート抵抗へ250V、直列抵抗器の接点から前段スクリーングリッドに52V電圧供給される。スクリーン電流は0.25mAだが3500Ωのブリーダー抵抗で16mAもの電流を流して安定させている。
終段のカソード抵抗250Ωは共通で19Vの電圧降下で80mA。スクリーングリッド電圧は254V、電流は1.4mA共通。
出力トランスの結線で1〜1200Ωインピーダンス(6段階)に対応する。
コメント
Unknown (watanabe)2015-03-12 17:18:49
カソード側とスクリーン側で抵抗値を変えてP.P上下の帰還量を一定にしてると推測しています。(カソード側の方がSGよりNFB信号に敏感に反応すると思います。)
不思議なのは、下段のNFB信号は0.02μでアースに落ちてます。下段の方が高音が強くなるような??
そして、出力トランス一時側に位相補正しています。ここでは、高音が減衰するように思われます。が・・・
いろいろ意味があるのでしょうね!!
Unknown (koban)2015-03-13 00:17:28
91AもSGにNFBがかかっていたので抵抗値の差はおっしゃる通りなのかな、、と思います。コンデンサーのアースや位相補正も意味がわかりません。また教えてください。
Unknown (watanabe )2015-03-16 13:01:40
私も意味は、不明です。
でも、WE技術者の知恵!知らなくてもいいかも?です(笑)
通常のオーデイオアンプでは、考えられないだけで・・
Hifiなんて関係ないのでしょうね!!
Iさんの
124って高音がでないような感想をもってます。
kさんの個体は、どんなんでしょうか??
Unknown (koban)2015-03-17 14:17:34
この日曜日(3/8)にHさんはじめ4名の方々が WE124B と WE91Aレプリカを聞きに来てくれました。
私も久々のWE91Aレプリカを聞いたのですが両者は思ったより差が出なかった(音の性格が似ていた)ように思います。
WE755Aの個性が強すぎるのかもしれません)
しかし一番評価が高かったのはしばらく聞いてなかったDecca Decolaでした。たしかに良く鳴ってました。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/cc1f880e8fd91f378aea301e0a280c86
Western Electric WE124 研究(3) 2015-03-12
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/1d82c7b0cc8fa289e2a949c72ef1a219
WE124Bは電話リピーターですので入力:出力が600Ω:600Ω。
しかしマニュアルによるとWE124Bでも必要に応じて仕様変更ができる。
リピーティングコイル170Bは600:600 周波数帯域30〜10000Hz そのあとに285L 600:75000Ω 周波数帯域30〜10000Hz そのあとに250KΩのポテンションメーターが入ります。
各接続に共通しているのはゲインコントロールが2db毎に38dbできること。
ゲインが66.6db、60.6db、45.4db、39.6db。そして最大入力電圧が図の上3つが2.4V、38.5V(この場合は170Bは使わない)、10Vとなっている。
リーピーティングコイルの本来の役目が分からないが170Bと抵抗器の接続で入力信号をコントロールしている様子。したがってオーディオ信号の場合はやはりこれらは必要無いのではないかと思います。
しかしWEのトランス類に信号を通すだけで魅力的な音に変身するという方も多いので試してみる価値はあるかもしれない。
基本仕様と思われるWE124Aは入力は2次側を100KΩでターミネートしたWE618Cがあって1次側の抵抗で入力インピーダンスを2段階に設定している。
随分とすっきりしています。
今まで見たWE124は入力トランスを省いたものも多かった。
トランスがなくてもオーディオ用途ではゲインは足りています。
今回入手したWE124Bは285L2次側にあるポテンションメーターに直接入力がありました。またトランス1次側にもキャノンコネクターが接続されており600Ω入力にも対応した仕様にしていたようです。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/1d82c7b0cc8fa289e2a949c72ef1a219
Western Electric WE124 研究(4)2015-03-14
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/288f6176ea87e88439541351b7feabf1
1950年以降に製造されたWE124BとWE124Fです。
トライアッド製のチョークと電源トランスがシャーシの上に並びます。
オリジナルのレーシングは残っていますがご覧のようにWE特有の(?)神々しさ、オーラはすでに感じられない。
入力は250KΩのポテンションメーターの両端がRCAコネクターへこれは正規の入力ではありません。285L input tranceの600Ωが端子盤11と12からキャノンコネクターオスへ の2箇所となっています。
業務機の入出力は後加工が必要な事が多いのですがやはり安定して使用する場合にはしっかりしたコネクターがほしい。しかし本体の改造は最小限にしたいし形状にも気を使いたい。
通常のRCA端子はシャーシから飛び出すのでどうも好きになれません。前置ユニット部に穴あけをすることが多いのです。
というわけで本体の改造(!)かかります。
ここにRCAのコネクターを設置します。メクラ板をドライバーなどを使って叩き出します。
ネジ穴2個開けて
ノイトリックのコネクターが付きました。実はこの先キャノンコネクターと共にもう一工夫いります。
L型のRCAピンプラグとキャノンコネクターです。なぜなら、、
ラックケースにアンプを収めるとサイドからのプラグ類は通常の形態では使えません。Marantz#9でもパネルカバーを付けたままでRCAプラグを使えるので便利だと思います(持ってませんが)。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/288f6176ea87e88439541351b7feabf1
Western Electric WE124 研究(5) 2015-03-21
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/1aa28254d27eac3d10ea23f27a956ed1
どうも片CHからハムがでるな〜と思って入力をいろいろとチェックしていましたが分かりません。
ふと思い立って350Bをチェックしてみるとなんと1本死んでました。Ipが全く流れない。WE171Cが壊れなくてよかった。。こんなんでも音出るんですね。
手持ちすべて(といっても6本)測定して改めてペア取り。もちろんハムも消えました。
お亡くなりの350Bもなんとか復活できないか。
WE350Bのピン配置図です。ヒーターは点灯するが電流が全く流れないことからカソードとプレートのピンを加熱してハンダを流してみた。。
やっぱりダメです。これ以降は袴を外さないと判らない。
WE350Bについて認識していることは、、
1940年にWE124用に開発、供給されはじめたWE350Bは6L6族のビーム電極管ですが高耐圧でヒーター電力も大きい。
WEのアンプでも6L6を使用したWE118Aはヒーター電力の関係でWE350Bは使えないことになっています。WE124以降のアンプでは電源トランスの接続で両者が使え、シャーシの印記でもそう書かれています。
WE350Bは高音質なtubeとしてシングル、プッシュプル両方で人気が高くレプリカ球も多く出ています。6L6GCなどの使い回しが多いようです。
ヒーター線はセラミックスリーブに入っておりトップのオムスビマイカの中心で極控えめに光ります。傍熱管でこの構造からヒートアップする時間は大変長く(数分間)真空管アンプの世界を満喫できる(?)真空管です。
使い古してくるとゲッターが小さくなるのと同時にこのセラミックスリーブが成長して伸びてくる(らしい)。
他のWE管と同様に高値ですがここで問題になるのは本物かどうかということです。
WE274A と 5Z3, WE274B と 5U4 もそうですがガラスの印記が無いので袴のプリントを「Western Electric」に変えて、または袴を履き替えて市場に出ているのが多い、、という話をよく耳にします。
複雑な構造のビーム電極管ですのでなかなかデッドコピーは難しい(できない)と思いますが、NU(ナショナルユニオン)の NU350B はほとんど構造が一緒。
WE350B そのものが NU から供給されていたのではないかとか、もともと同じなのではないかとか、、。という記述を目にしました。
お詳しい方、ぜひ教えて下さい。
ゲッターの形状が違うという記述も見つけましたが自分の持ち物では未確認。
手もちの3本を比較してみます。
真ん中はガラスが割れています。製造時期は異なります。一見して気付くのはロゴが異なるのと丈が違うこと。真ん中が数ミリ長い。
ヘッド部分のオムスビマイカは違いは判りません。そのオムスビを固定するマイカですが、、
形状が異なります。真ん中は樽型、横2つは長方形。他の350Bを見てみたらすべて樽型でした。WE274Bは(刻印で多分本物)は長方形型。
ゲッターは真ん中がリングで横2つが長方形です。
この3本では2グループに分かれたわけですが長く製造されたものなのでWE製なのか非WE製なのかはやっぱりわかりません。
WE製という確信がないものばかりなので比較していてもすこし虚しいですね。
webで探してみます。
これは米国でまとまった数発見されたWE350Bの写真で信憑性の高そうなものです。
USN-CW-350Bとなってます。codeは249で1952年の49週目の製造。ゲッターは長方形で「Dゲッター」マイカは長方形。
ところでUSNはアメリカ海軍としても「CW」は何なんでしょうか?鮮やかな黄色です。後のミニチュアMT管でもwestern electricの黄色の文字は鮮やかで美しかった。
この文字を見ると何故か心浮き立つような、、病気でしょうか??
くすんで擦れたような文字はニセモノ??
Western Electricと書いてある袴の350Bは信用できなくても(!)NU350Bの袴のtubeはNU(ナショナルユニオン)製なのは確実です。
またwebからの情報で「オムスビマイカを固定しているマイカの形状」「(ガラスの)ステムの上部が平らに成形しているのがWE製」というのがありました。
この写真からは、、オムスビマイカの固定マイカは長方形。 ステムは、、よくわかりませんが平らに成形しているように見えます。WE製はもっと平らなのでしょうか?
WE124に実装されている350Bです。
1962年、1968年、1969年製です。この60年代4本の電極構造はほぼ同一です。ロゴは年代毎に少々異なりますが記述内容は一緒です。
割れたり、不動作品も総出演です。1950年、1952年,1978年が加わります。
構造上の違いは
ゲッターが1978年製がリング、他はDゲッター。
マイカの形状は1950年、1952年が長方形、他は樽型
ステム上部の構造は1952年製が細く成形、他は幅広に成形
WE350Bはいつまで製造されていたのでしょう?
見つけることはできませんでしたが
WE300B は1981年で生産終了。特別注文で1988年、そして再製造で1995年〜(97年?)でした。
1980年の「無線と実験」の広告を見るとWE350Bは8000円で売ってますので少なくとも新品で入荷していた。また同時期のWE300Bの価格は34000円でやはりずば抜けて高い。
総じてWE球は高価ですが300Bと350Bの価格差は4倍以上なのが注目されます。
文献の写真で説明では1940年のオリジナルWE350Bというもの
長方形マイカ、幅の狭いステム上部、Dゲッター、ロゴはかなり異なります。
時代とともに構造が変化したのか、WE以外のものが混じっているのかもう少し検証が必要ですがここまででわかったような気がすることは、
1オムスビマイカを押さえるマイカは50年代に長方形から樽型に変わった。
2ゲッターはもともとDゲッターだったが最後期にはリングゲッターになった。
3後期のステム上部は幅広に成形されている。前期のそれは幅の狭いものであった。ガラス製のステムが折れたりするトラブルを避けるために後期は頑丈に制作されたのではないか。
4western electric製とNU製の違いは無いかも知れない。NU製は古い製品。
NUですが
National Union (National Union Radio Corp.) は、Magnatron (Connewey Electric Laboratories), Marathon (Northern Manufacturing Co.), Sonatron (Sonatron Tube Co.), Televocal (Televocal Corp.) の異なる4社が連合して1929年に設立。
いつまで存在していたかは不明ですが1950年代と思われます。
350Bの製造を行っていたとしても長いWE350Bの製造の歴史の初期となります。
この時期に製造されたWE製との更なる比較が必要。
YAHOO!オークションでNU350Bを入手しました。
箱に1945年1月に承認と書いてあります。western electricからUNがという意味でしょうか。
ステム上部は細く長方形のマイカ。手持ちのWE350Bとプリントしてあるのにそっくりなものを見つけました。
codeは277。1952年の77週目(!)に製造。77週は存在しないので(13,26,39,52のみ)これはリプリント。わざとか?シャレがわかってる人?
1951年39週のWE350B。長方形マイカの他は同じ形状。
1952年の350B。これも同様。
1950年代初頭のWE350Bのステム上部はやはり平らに成形されています。
1940年代のWE350Bの写真が欲しいところです。1940年製のWE350Bの写真のステムは細かった。。
1956年のBELL SYSTEMのELECTRON TUBES WESTERN ELECTRIC MARKING AND DATINGです。
1956年の最初の四半期に製造年、週の袴などへの記述方が決められている。
コメント
Unknown (watanabe)2015-03-22 23:10:10
お疲れでした。
ブログだけでは、寂しいですね。
”使い古してくるとゲッターが小さくなるのと同時にこのセラミックスリーブが成長して伸びてくる”
MT整流管 412 もう10年位使用してます。
まさに、上記のとおりゲターは大丈夫ですが、白い棒状な物がカソードより顔を出していて長くなっています。
参考になりました。が・・そろそろかな(笑)
でも、丈夫な真空管だと感じています。
Unknown (Unknown)2018-09-15 00:33:55
ウエスタンの600Ωのパワーアンプ124などにお勧めの球プリご存じありませんか?
プリアンプ (koban)2018-09-15 22:07:07
入力インピーダンスが600Ωということは多分インプットトランスで受けているメインアンプかと思います。ウエスタンサウンドのキモは「有り余るエネルギーを段間部でアッテネートしながらスピーカーまで送り届けること」というのが定説らしいので十分にゲインがあって低インピーダンスで送り出すような前置アンプが必要という事になります。
トランスもしくはカソードフォロワーのような低インピーダンス送り出しという観点で選択されたらどうかと思います。
雑誌ではよくALTEC1567Aを勧めていますが上記の理由にマッチはしているかと思います。ただフォノイコライザーはあまりに貧弱なので別に用意せざるを得ません。偉そうに言わせてもらえればきちんとメンテしてあるものであれば業務用ミキサーなのでS/Nが悪いはずはありませんし一般的な「WEらしい音」は十分味わえると思っています。
WE350Bについて (sungoray)2018-12-19 22:15:25
はじめまして。sungorayと申します。1973年頃WE350Bに出会って以来WE350Bのアンプしか作っていない物です。この記事から3年以上のため既に当時の疑問は解決されているかも知れませんが、私の知る範囲の事を書いてみます。
ヒーターのウォームアップタイムは60秒となっていますが音が安定するには1時間、3時間等いろいろ言われています。工業規格では真空管のウォームアップは11秒とさだめられていた様ですので60秒は驚異的な長さです。
セラミックスリーブの件、私は初めから上下何れかにずれている物は10本に1本ぐらいあり買う時のチェックポイントのひとつでした。本物かどうかという件はこのコメント欄の文字数制限が分からないので一応「その2」で書きます。
WE350Bについて (sungoray)2018-12-20 00:27:14
「その2」本物かどうかという件。
貴殿が言われる様に、真空管本体の偽物は無いと思います。
実際に有った偽物としては、形のそっくりなNU製やSENCO製のベースかきかえた物か、1960年以降の物のベースを音質が最も良いとされ高価な「USN-CW-350B」に書き換えた物ぐらいです。
NUの物に関しては、WEのライセンスで製造された物なので偽物と言えるかは微妙ですが、ベースのプリントの書き換えているので偽物と言えます。
ただし、東洋ウェストレックスの倉庫がら未開封のWE350Bを開封した事がありますが、NU製に1946年頃のWEのゴシック文字のプリントがしてありました。
純正のWE350Bの形状としては、
1)1940年頃は、ベースは刻印、中段表記は「USA」ゲッターはすずらん型(カップ)で
2)1943年頃は、ベースは刻印、中段表記は「MADE IN USA」ゲッターはD型、
3)1947年から1949年は、ベースは黄プリント、上段表記は稲妻ロゴ、下段表記は「350-B」から「350B」、ゲッターはD型(一時期リング)、デートコードは3桁、
5)1950年から1952年は、下段表記の「350B」が太文字、USN-CWも存在し、プレートのカーボンスートが最も多い時期。
6)1953年からは、下段表記の「350B」が細文字に、カーボンスートが年々少なくなる。
7)1956年からは、デートコードが4桁に(1946年からの3桁表示とダブる為)。
8)1959年第4四半期からは、サイドマイカが樽型に変更(タングソルと提携の為?この頃のタングソル5881も3点支持の樽型)
9)1970年代、いつからか知らないがリングゲッターに変更。なお、バンタムステムの厚みに関しては、初代から1950年にかけて徐々に厚くなってきた感じだが、「下は薄いが上部が厚くさらに真上から平らに抑えてある」事に意味があり、NUとの大きな違いとなっている。
また、NU製WEブランド物に関しては、純正物の刻印からプリントへ移行していた1946年頃物をみたことが無いので、NU製が純正だったのかもしれない。
何れにしても、NU製造物は壊れやすいと言われており、新品でも、ステムの下から出ているプレートへの結線の上部側の溶接が外れている物もあるので、製造技術が低いのは確かです。
いちばん入手したいのは「USN-CW」、
次は同年代1950年から1952年(太文字350B、カーボンスートが多い)、
次はデートコード3桁(1955年まで)と思います。
「その3」では「CW」の意味等軍用の命名ルールについて書きます。
WE350Bについて (sungoray)2018-12-20 02:20:24
「その3」
「CW」の意味ですが、
「C」は必ず付くもので、おそらく「Company」を意味していると思われます。
「W」は「Western Electric」の記号です。
例えばRCAは「CRC」National Unionは「CNU」Sylvania は「CHS」となります。
Sylvania が「CSY」とならないのは他社とダブった為です。
ちなみに、WE300Bは「USN-CW-300B」WE350Bは「USN-CW-350B」しか見たことがありません。アーミーでは使われなかったんでしょうか。理由は不明です。
WE274Bは「CW」が抜けた「JAN-274B」しか見たことがありません。
これは、274Bが他社では製造していなかったためメーカー表示が省かれたと思われます。
余談ですが、WE396Aの軍用は「JAN-CW-396A」とはならず必要最小限の「JW396A」となっています。
あ、それと、現在はWE124アンプはどうなっているのでしょうか。
次は、WE86アンプのブログに「WE300Bの刻印とプリントの音の違い」に関してコメントする予定です。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/1aa28254d27eac3d10ea23f27a956ed1
Western Electric WE124 研究(6)2015-04-19
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/162e1fe019d0ac6de28c42a664ada924
UN350B が入手できたので早速 WE124B+WE755A で WE350B と聴き比べてみる。。
UN350B は新品のようです。
対する WE350B は1968年と1969年製。
なぜか新しく感じてしまうが半世紀近く前のもの。
ところでUNはもっと古いと思われます。
下段がUN350B
さて違いですが、、。私のpoorな耳では違いはわかりませんでした。UN350B の方がキリッとした音ですがこれは単にランニングインが不足しているだけのような気がするし。。
WE124Bの整備は完了しました。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/162e1fe019d0ac6de28c42a664ada924
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WE124レプリカの不調に関して 2009-10-02 10:59:22
WE124の完全コピー版にトライしていますが、なぜかかなりひどいノイズに悩んでいます。
ハムでは無く、高調波ノイズ?のようなビ〜・・・といった音です。
誤配線かとも思い、3回作り直しましたが全て同じ症状です。
真空管も含めて同じパーツで、入力トランスで分割する方法ならまったく問題なく動作します。
しかし、完全コピーを目指していたので、ちょっと悔しくて・・・
同じような症状で原因が解明された方がありましたらご指導いただければ幸いです。
ANo.1 e_Chikama 2009-10-02 18:10:40
> 真空管も含めて同じパーツで、入力トランスで分割する方法ならまったく問題なく動作します
画像を見る限り、バランス入力になっている様ですが、入力周りのアースの引き回しを確認したらどうでしょうか。
アースされていますか(入力グリッド回路)?
補足 2009-10-04 14:23:56
ありがとうございます。
どうやら倍電圧整流しているヒーターからノイズが出ているようです。
ANo.2 iBook-2001 2009-10-03 22:13:42
WE製品は当時、トーキーシステムの機器でしたので、現在のオーディオ常識と一致しない部分があります。
特に入出力における整合性です。
特に当時の増幅率が低くて高価だったタマを2段で済ませるため、特殊なインターステージトランス(5倍ほど)を利用していたらしいので、回路図のコピーではなく、実際の配線による容量性なども考慮して行かなくては難しいかもしれません。
さらに、当時の回路では発電所やラジオ局以外、電波を出している物が無いと言う状況において動いていたかと思います。
居間のように高周波の電磁波が室内に乱れていない状況ですね。
室内にパソコンやケータイ、CDやDVDプレーヤ、地デジ、蛍光灯や電子レンジやエアコンや冷蔵庫に炊飯器、湯沸かしポットまで 最近はコンピューター制御がほとんどですからね。
ま、デジタル環境による影響だけでしたら、シールドで対象かのうでしょうけれど、それ以外となった場合は、やはりケースや配線方法、配線の素材等による LやCの回路図に無い部分による影響も考えた方が良いかと思います。
昔からマランツやマッキン、クオード等のコピ−回路は有名ですが、オリジナル同様のシャーシーと配線までコダワルマニアが多いのはそういう意味も大きいのかとおもいますよ。
https://qa.itmedia.co.jp/qa5335539.html
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Western Electric Amprifire について
このページはアメリカWestern Electricのアンプ情報を掲載しています。私が現在使用しているアンプの数々です。
WE20B, WE46C, WE49, EW62, WE118, WE124, WestrxRA1474, RA1479等
WE46Cの詳しい写真があります。
http://www.yasunaga.co.jp/WE/WE46C.html
Inside ofWE46C Power Amp 205D PPpage
This WE46C is so nice sound in Push Pull amprifire.
WE49 (264C X 2 ) Line Amp
49の電源
WE62 (262A X 1) Line Amp
WE118 para pushpull amp
WE124 amp
WE118 amp para push pull ( 6J7x2,6L6x4,274Ax1)
WE124 amp ( WE348Ax2,WE350Bx2,WE274B )
WE124 amp ( WE348Ax2,WE350Bx2,WE274B )
Altec 1569 para pushpull amp. (6CA7x4,5U4Gx2,6CG7x2)
Westrex RA1474 X 2, RA1479 power supply. このプリアンプはAシェルのレコード用に使用しています。マーリック*のLC付き。*現エルタス社の社長が昔作ったトランス。
Westrex RA1474D X 2, RA1479 power supply. これはOrtofonトランス付きのGシェルに使用。前段のトランスはパスして使用。
このリアイコライザーはLCRでまぼろしのマーリック製です。音がいい カートリッジの最高はときかれたら迷わずOrtofon トランス付きのGシェルと答えます。当然古いやつ!
最高の電源、ただしWE300A,WE274A刻印,WE348AメッシュWE351,WE313CAなどすべてWEの球を使用しないと最高の音は望めません。特にWE300Aの音がきめて! だれかWE300Aを譲ってください。
24V Tungar power supply バルブ電源 WE288A Tungar Bulb. Trans is made by Hiroshima Trans. This was made by Mr.Izummi live in Hiroshima. WE20B電源、年代違いで2台あります。140Vから300VのB電源が取りだせます。
Western のアンプの最高は?
Westernのアンプの最高はWE59,60,61,62だと言われています。
WE59 に使用されている出力管はWE252Aです。
この球は1930年より1978年まで製造、57A, 59A, 59B, 67A アンプに、10A, 11A, 15A, 16A, RTE; D-96566 Navy RTE、309A Police Radio等に使用されました。
つい最近TUBE WORLDで数千ドルで売っていましたが、買いそびれてしまいました。残念!
ただし1949年当時は
252A は 20.00ドル、
300B で 6.95ドル、
350B が 15.20ドル
でした。
http://www.yasunaga.co.jp/WE/WEamp.html
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