電源について考えてみる 2008年 12月 22日 商用電源は汚れていると言います。極性も気にする必要があると… しかしながら、昨日から悩みを告白した SV-722(マッキントッシュ C22 のイミテーション・アンプ) SV-722(マランツ7C のイミテーション・アンプ) https://www.kit-ya.jp/products/list?category_id=10&bland_id=14
のノイズについても実は商用電源の汚れが問題ではないかと考えています。
対策として200V電源を引きステップダウントランスで100Vにすることです。 バランス電源なのでコンセントの極性も気にしなくてよいとか…。 そこで今夜は「電源」について考えてみようかなと。 真空管アンプにしてから電源に非常に敏感な気がする。 メインの方は電源を専用にとっているが、プリ側はデジタル機器と同一コンセントであり「悪い」と知りながら使用している。すると電源のループだろうか、リスニングルームのリビングと接する台所の電源を落とすと軽くノイズが飛び込む。 同じ環境下でトランジスタアンプは問題なかった…。 さらにサンバレーさんのアンプは電源に敏感か気がする。 恐らく回路も相当シンプルで音の鮮度を優先していて、電源などにもろ影響を受ける気がする。 ここに根拠はないので本当なら電源を切り分けるためにまずはタップを購入しデジタル機器と同居するプリの電源を分けるテストをしようとしたが、近所のホームセンターには三極のタップはなかった…テストはおあずけだ。 しかしながら、200Vをステップダウンして100Vにすることが良いことは何度も耳にしており実際にこの目でも見た(変な表現だが)。 SV-722にのるノイズもSV-722自身がもっていると言うより拾っている可能性が高い。 無論、ピンケーブルも購入品と自作での比較もしてみたがピンケーブルの差によるノイズの載りはなさそうだ。 「うーん、やはり…」 手をつけるべくは、電源かな…。 アースも確実にとる必要があるし…。 あまり深入りしたくない内容だが粗悪ガソリンで良いエンジンが回る訳はないし、良いガソリンでエンジンは見違える程伸びるし、改質軽油でないとエミッションをパスするディーゼルは成り立たないし…。 それほどベースのエネルギーは大切なのだ…。 Commented by 103 岡山 at 2009-01-17 02:30 電源のデジ・アナ分離、その後進められましたか? デジタル系は2Pプラグでアースループが出来ないようにされた方が聴感上好結果が得られるようです。 またSV-722の球のグリッド線をシールド線がしっかりした(例えばRCAケーブルを切ったもの)とかに換装されるとグンっとノイズが減る可能性がありますよ。(私はSV-91Bのグリッド線を交換してノイズが皆無になりました)
Commented by rhr_nally at 2009-01-17 07:38 「SV-722の球のグリッド線」がどれになるのか、回路がさっぱり分からない私です。回路図をよーく見ながら挑戦しますね。
Commented by 103 岡山 at 2009-01-17 07:48 12AU7のピン配置は2番、7番になります。 http://www.mizunaga.jp/tubepin.html
まず1本線を作って気になるチャンネル(LorR)側で一箇所取り替えてみる度に試聴されれば対策が早いと思います。 http://homepage.mac.com/elanmiki/SV722/Sites-Pages/Image18.html
透明被覆の配線材かもしれません。 http://rhrsp.exblog.jp/9262286/
シンプルが故の難しさ… 2009年 07月 12日
久しぶりにRHRの音を聴いてみると… 「重い音だなぁ…歯切れが悪いなぁ…梅雨だしなぁ… おや?なんだこのノイズ…」 曲の音量が下がってくるとリズミカルな「ポッ、ポッ、ポッ…」とノイズが出ているのです。そのノイズは、プリアンプの音量に関係なく一定な音量で出ています。 「…またトラブルかぁ…」 なんとなく 「プリアンプSV-722」が影響しているのではないか? と予測してプリの電源を切りますと、コンデンサーに残された電荷を吐き出しながら、リズミカルなノイズは消えて行きます。 「やっぱり…」 夜聴くときはこんなことはないのですが(今夜も夜はノイズがのりません)。 いままでこんなことはなく折角の日曜の昼間なのですが…。 シンプルな構造故、外乱に敏感な気がします 前に中途半端なネットワークだったRHRの頃、半導体アンプONKYO P-308をつないだ時、発振して困りました。この時、SV-722(C22)はボンネットを軽く叩くと「ボンボン」とボンネットを叩く音がSPから聴こえるのです。
まるで、レコードプレーヤーのターンテーブルのハウリングの様でした。 この問題を解決するのに、地中アースを取り全ての機器を接続したところ、P-308は激しい発振を起こさず普通に聴ける状態になりました。 しかし、アースは曲者かもしれません。 今回の正体は突き詰めていませんが、722に乗ったノイズはアースを通じて入ったのではないかと推測しています(原因追及前にそのノイズは消えました)。 我が家の商用電源は測定すると100Vをやや下回り97V程度です。 会社のオシロを利用して波形を見てみればいいのですが、おそらく相当なノイズが乗っていると思います。 当然、AUDIOについては極性とデジタル系とアナログ系の音源を分けています。 しかし、どんなにコンセントを分けてもリスニングルームであるリビングの配電盤を見るとブレーカーはひとくくりでした。 これでは、どこからとっても同じ電源だと思います。 200V化を考えているのですが、いい機会なので投入しようかなぁと考えています。 200Vは極性を考えなくてもよいので煩わしさから開放されますし。 我が家は、200V化には有利な環境にあり安い工賃で200V化は可能です、後はどんなステップダウントランスを選択するかなのですが…。 しかし我が家のSV-722を含む真空管機器は構造が単純なせいか「外乱」に非常に弱い気がします、シンプルが故に外乱をそのまま音に反映する、商用電源の汚れやノイズの影響をもろに受けるのではないかと。 トランジスタ機器ではこんなことで悩むことはありませんでした。音の鮮度優先でこの辺のフェイルセイフ(こう言っていいのかなぁ?)が甘いのが良くも悪くもなのでしょうね… ここらへんは、同じ真空管アンプでもEARはしっかりしていました。 すると真空管アンプや真空管機器を良い音で聴くには電源造りが大切なのではないかと…。 当たり前な結論かもしれませんが、ここを改造するには結構お金がかかりますし…うーむ…。 シンプルが故のハンドリングの難しさ。
真空管アンプを使用している人たちは、皆さん同じような経験がおありなのでしょうか? (今回の問題が再発した場合、プリのアースを外してみようと考えています) Commented by きゃーる at 2009-07-12 23:03 実は私もこの間604のユニットにTU-879を繋いだ時、左側から、ポッ、ポッ、ポッと音がしました。 ケーブルを左右入れ替えたらノイズも入れ替わったのでアンプのノイズだと思います。 アート・ペッパーのミーツ・ザ・リズム・セクション(XRCD版)も曲内の音が出てないところでサーノイズがでます。
これは今まで私が持っている最も能率の高いSP(ダイアトーンDS-37B 能率90db)では気づかなかったことでした。 TU-873やSV-722はまだつないでませんがイヤな予感が・・・ 高能率SPってシビアなんですね。 私の場合は片CHなのでキットの工作精度っぽいですが、rhr_nallyさんは電源周りですか・・・ 「電源の最終回答」なんてうたっているメーカーがありますが、 どうなんでしょうね。怪しすぎますが(汗) Commented by rhr_nally at 2009-07-12 23:29 もし電源をいじりステップダウントランスを購入するならオヤイデのトランスがいいみたいです。
Commented by 欄太郎 at 2009-07-13 05:12 >どんなにコンセントを分けてもリスニングルームであるリビングの配電盤を見るとブレーカーはひとくくりでした(
私は、2階から1階に移動して、家電周りのノイズをほとんど拾わなく成りました、 rhr_nallyさんのノイズが空中ノイズだとすると電源を分けても効果がありませんよね、私の場合大きいブレーカは1個、小さいブレーカーで8カ所に分かれていて、下の部屋は小分けに分けたブレーカーのせいか、家電から一番遠い、下の部屋のせいか分かりませんが、ノイズは気にならなく成りました。 スピーカーの湿気の影響ですが、ウッドコーンが動きが鈍く、高域の抜けが非常に悪いです、2時間ほど聴いてとそれでも良く成ります、コーンが振動しながら乾燥するのでしょうか(笑)、今使っているスピーカーは3台はマグネシューム系の合金、1台はパークの17pパルプコーン(表面に樹脂製のコーティング有り)全て元気に鳴ります、特にマーク、オーディオのフルレンジは高域の抜けは最高です。 Commented by altum at 2009-07-13 09:25 >高能率SPってシビアなんですね。
高能率のスピーカーで聴いて、異常が認められなければどんなスピーカーに繫いでもOK!・・・最終的な試験機としても使えますよ 特に直熱管シングルのハム音!(笑) 家でも、A7で近くでは若干ハム音は感じますがM8DMT以下他のスピーカーでは傍に居てもウン・・・とも、聴こえて来ません(笑) Commented by きゃーる at 2009-07-13 11:49 直熱管はもっとやばいのですね(汗) とりあえず異音がなくなるように処置してみます。
Commented by koba at 2009-07-13 13:53 家のスピーカーも38とホーンで能率が107あるので直熱管が使いづらくなってしまいまして300Bとか使わなくなってしまい遊んでます。EL34でやっと我慢できるかも?
前段のお遊びによる音の変化がよーく出てくることよ 他人の家で僅かな変化しかしなくても家ではびんびんに変化するんですわ。 Commented by 元新潟のU at 2009-07-13 21:58 100Vじゃだめですか?nallyさん。 入力・出力共に100Vの絶縁トランスを使用して、2次側の中点タップをアースすれば同じだと思うのですが・・・ 余り見かけないトランスなので2次側50Vのトランスを2台使用する手もあります。 あと、電源プラグを逆に挿すと音が変わりますが如何でしょうか。
Commented by rhr_nally at 2009-07-13 23:03 「直熱感シングルのハム音」…。「グさっ!」と来ました(笑) 今の我が家の一番悩ましいのがこの内容なんです。 2007のハム音がなんだかなぁです。 どこをどうすればいいのか分からないし、何を点検すれば良いのか…ハムバランサーをいじっても…。
Commented by rhr_nally at 2009-07-13 23:06 EAR859は本当にハムノイズのないアンプだったんですよ。 直熱管じゃぁないからですかね…うーむ面白い。
Commented by koba at 2009-07-13 23:08 能率が高いと小出力のアンプでOKなんですが同時に交流点火が×になってしまうんですよ。ハムがしっかり聞こえてしまうんです。泣
Commented by rhr_nally at 2009-07-13 23:14 いや、100Vがだめな訳じゃぁないんですよ。 実は私もきゃーるさんにお知らせした、オヤイデのトランスを知ったのが実はサンバレーさんの試聴室でした。
それ以前は、例の「究極の回答」で有名な(実際はたいしたことないですよ(笑))ショップで盛んに叫んでいる電源を注視していました。 サンバレーさんの評価云々でなく、200Vとこのトランスに注視している方が結構います。 私は、たまたま環境が整っていて(今の家の電源事情はそんなこと意識していませんでした、本当にたまたまです)200Vを2万円以下で工事できそうなんです。 極性を考えなくてよい。200V化で他の電源から切り離される、SV-18Dを調整しても不安定な電源みたいな我が家…なんかを考えると200V化をどこかで必ずしようと考えていたのでまぁいい機会かなぁと。 Commented by altum at 2009-07-14 09:21 >2007のハム音がなんだかなぁです。
これは211と同じ電圧(10V)&電流(3.25A)と思いますので・・・ フィラメントの整流回路にチョーク・コイル&トランスは入っていますか? コンデンサーの容量は?・・・市販の小さなフィラメント用のチョークを売っています 0.5H/3.5A・・・それにコンデンサーの容量と耐電流10000μF&4A位は必要かと思います・・・私はここに当時販売していたタンゴの専用チョークと業務用コンピュータの電源に使われている大きな姿のブロック形のコンデンサーを使っています 今の2007(845)のケースには入らなくなるかも・・・です ここまで、書いてかわら版を見ましたチョーク!は無いですね 抵抗0.2Ω/10Wがここにチョークを入れるとかなり改善が期待できますよ フィラメントの電源にスイッチング電源の12V5A位を使って10Vに調整すれば一番良いとは思いますが・・・電源ユニットケースの後ろ辺りにを背負わなくては・・・ 接続箇所は抵抗0.2Ωを出た所のコンデンサーの所・・・ この電解コンデンサーは要らないと思いますよ・・・ユニットは完成品!ですからこれが一番の安上がり!の方法かもチョーク・トランスも結構高いですから(笑) 私も、カレコレ組上げて30年近くになってきてますので、それこそ電解コンデンサーが不安なので、今度はスイッチング電源を使おうかなと思っています・・・省スペースにもなる http://rhrsp.exblog.jp/10601189/ 2009年 04月 04日 722と言うアンプはなかなか面白いアンプです。
失敗の連続でなかなか灯を入れることが出来なかった苦い思い出のアンプなのですが、出てくる音はご機嫌なものです。 SV-722(C22)の嫌いなところは、以前所有していたEARと比較してハムノイズが大きいことです。 これは、最初に722を聴いていれば別に気にしなかったと思いますが、EARを先に聴くとその差が耳につきます。能率の高いSPだと更に耳につくらしいです。 しかしそのハムノイズに目をつぶっても音の鮮度は、EARと比較して目を見張るものがあり私は722を入手しました。722はマッチングバランス(妥協点)で音の鮮度を優先して、このハムノイズをやや犠牲にしたのでしょう。 私の722は、標準の真空管12AX7 SOVTECからμの低い(増幅能率が低い意味らしいです)5751に差替えました。 SV-2(2007)の6SN7GTBのバリエーションでRCA 5672を手にした時「高信頼性管」と言うものの頼もしい作りに惚れ、高信頼性管系統の5751を選びました。 レコードイコライザー部は、東芝の5751でフラットアンプ部は、自衛隊の流出品だと言うGEらしい5751に入れ替えています。 5751にしてμが低くなり(100→70)「大人しい音になる」との話もありましたが、フラットアンプ部にはGEらしい快活な音を出し、フォノイコライザー部はRIAA特性の「精確」な再現を考えて、生真面目な国産らしい東芝の端正な音としてみました。 余談ですが、東芝の5751をフラットアンプ部に入れると真面目過ぎて私の好みではありませんでした。 こんなふうに真空管チューンした722は高域まで伸びた音だと思うのですが、「キーン」とした鋭い伸びでなく私には「マッシブ(塊)」的音に感じます。 但し、「マッシブ」と言っても低分解能な塊ではありません。 その反面マランツタイプは、「キーン」としたタイトな高域のようで非常に興味深く感じています。 ただ、722は音の鮮度を優先するあまり非常に構造がシンプルなのでしょう。 冬場の静電気が帯電した体で触ると「パチッ!」と音を立て、同じ部屋の電気機器のスイッチON/OFFに非常に敏感に反応します。 これだけ電源に敏感に反応すると言うことは、家庭の電源を200V化してステップダウントランスで改善した電気を流すとその鮮度は更に上がるのではないかと期待もしています。 このように、SV-722と言うアンプはチューニングしがいがあり、そのチューニング結果を素直に出すアンプだと感じています。 SV-722を賞讃する反面、 「プリアンプは極力カラー(色)をつけず、ドライブ(CDPやレコード)の信号を正確に再現するのが良いのではないか…」 とも感じています。すなわち、半導体プリ+真空管メインと言う組合せもありではないかと考え込んでいます。 Commented by へうたむ at 2009-04-05 04:12 ハムノイズについては、サンバレーさんのマニュアルに、シャーシ・アース・ポイントなどの説明はあるでしょうから、そのとおりにはされていますよねえ‥‥ 管球プリは、アースの引き回し、シャーシのアース・ポイントでずいぶんハムが違ってくるように思います。
Commented by Rocky at 2009-04-05 06:39 私もSV-722(C22)を持っています。Jensen化もしましたが、何とか取り付けました。(手違いで左にある0.22uFも買ってしまい、一緒に交換しています。こちらはあまり効果はないと思いますが、、)
ハムノイズは私もあります。電源コンセントを逆に差し替えたらハムノイズが少しは減ったので、まあいいかと思っています。真空管アンプのボリュームを絞るとノイズは減りますが、音が曇ってしまうので全開で聴いています。 Commented by 103 岡山 at 2009-04-05 11:07 半導体プリ+真空管メインはC-200X改+SV-91Bをちょくちょくやっています。
C-200X改+SV-91Bは 過不足ない というかSX-710との組み合わせに比較すると音のエッジがしっかりしてSV-91Bからズーンと腰の入った低音が聴けます。 これが半導体プリのおかげと言えるのか、C-200X改の個性(良さ)なのかはWE310Aラインアンプとの組み合わせで改めて比較してみます。 Commented by rhr_nally at 2009-04-05 11:08 電源コンセント、すなわち電源極性ですよね。 一時、気合いを入れて合わせていたのですが、色々試聴で機器を出したり入れたりしているとついつい面倒になり…。 アドバイスありがとうございます、検電ドライバーを手に頑張ってみます。
Commented by 103 岡山 at 2009-04-05 13:26 x
半導体プリ+真空管メイン、真空管プリ+真空管メインと比較してどうか? 難しい! です。 WE310Aラインアンプは残留ノイズが少々高目だったのでP-300に比較して91Bはゲインが低目なのでノイズが耳に付き難くなりました。 球(WE310A)同士の接続なので相性は文句なし。音が弾みます。 C-200X改に比べて前後方向が少し向上と言えるかもしれませんが、大きな変化なし。 単純に 球プリ、 半導体プリ と論じられないです。 それぞれの機器の個性で デバイスの差を語れない というのが感想です。 ご期待に添えなくて申し訳ないです。 http://rhrsp.exblog.jp/9980527/ AIR TIGHT ATC-1 〜真空管プリアンプ 世評の罪〜 2010年 08月 19日 サンバレーさんの真空管プリアンプ"SV-722"を手放した後でも真空管プリアンプの音質には強く心惹かれるものがありました。 真空管と言えばノスタルジックな「暖かさ」などが世評ですが、最近の真空管プリアンプは半導体にはない鮮烈さを実感できます。 私の真空管アンプ・キャリアは、プリメインのEAR859に始まりプリアンプではEAR834Lと2台のEARを経験してきました。 EARシリーズは、真空管アンプとは思えない無音時の静粛感、音質は英国アンプらしく華麗で柔和、但し鮮烈さと言う面ではやや弱いです。 そしてサンバレーSVー722は、真空管フォノイコSVー6、真空管パワーアンプSVー2(2007)と言った極めて組立が簡単な(基板1枚をハンダ付けすれば出来上がり)キットを2台組立てただけに過ぎない私のスキルには、あまりに難易度の高いアンプでした。 音が出せるまで何度もハンダや配線をやり直し最終的にギタギタになってしまい「大丈夫か?」と思いましたが、出て来る音の鮮烈さのとりこになってしまいました。 しかし悲しいかな、無音時のノイズは盛大でEARとは比較になりません。 「EARの無音時の静粛性」と「SVー722の鮮烈な音」を組合わせたような真空管プリアンプを探していました。 そこで目にしたのが「AIR TIGHT」ブランドの「ATC-1」と言うプリアンプでした。 AIR TIGHT ATC-1は、EAR834L+SV-722となるのでしょうか? さて肝心の出て来る音なのですが… 世評では、AIR TIGHT社の社員の方はLUXMANから独立し設立したこと「真空管の良さを残したアンプ」「いや、そんな古いノスタルジィに捕われない音」と色々な世評があります。 私も後者の「ノスタルジィに捕われない音」とSVー722の持つ無音時の不快なノイズが消えていることを期待しました。 ところが様相は少々違ったようです… 電源ONし出て来るノイズは「質」は違いますが「量」はSV-722同等…これには正直がっかりしました。 「熟練工の組立てる完成品」と「素人が失敗しながらなんとか組立てたキット」に大きな差がない…。 また「真空管プリアンプのノイズはこんなものなのか?」と考えてしまいました。 実は12AX7と互換球で低ノイズの5751、しかも東芝の5751に換装したのですが変化は見られませんでした… ノイズの「質」の違い、 SVー722のノイズは高域の目立つ「シャー」と言う高めのノイズ、 ATC-1のノイズは中低域の目立つ「ズー」と聴こえるノイズ。 そして、このノイズの傾向が不思議なことに音質にも出ています。 ATC-1の音は、中低域を中心とした太い線で描写した押し出しの強い音。 私が期待したのは、やや線の細いシャープな音でしたので、これは全く目論み違いでした。 この「太い線で描く音」が「暖かい音」と支持する人がいるのでしょう。 ヤマハC-2X同等のシャープさで、半導体では得られない真空管の「ガラス」をイメージするような透明度をもったハイスピードな音を期待していました…。 ATC-1は私の期待した 「EAR834Lのノイズレス+SVー722のハイスピード」 とはなりませんでした。 SVー722のシャープでキレの良い音が懐かしいですねぇ…。 私のSV-722は、マッキントッシュC22タイプだったのですが次はマランツ7タイプにトライしてキレの良い音に浸りたいですね。 手放して分かるSVー722の良さ(笑) SV-192Sにはなんの未練もないのですがSVー722には悔しさが残ります。 自分のスキルが未熟な時に出会ってしまった音楽性の高いアンプ… もし今2台目を作るとするなら、カウンターポイントやYAMAHA、そしてMFと言った優秀な半導体アンプを手にしていますので焦ることなくじっくり構えて組立できるでしょう…。 今ならアンプマイスターのくまさんがSV-722に新しい「対策・改良」の施し方をブログで記事にされていますので、進化したSV-722に出会えるかもしれません。 Commented by きゃーる at 2010-08-19 01:25 AIR TIGHTといえば、かなり高級な球アンプブランドですよね^^ いい質感ですね。電源部も遮蔽されてますね^^ しかし好みの音質ではなかったですかorz
SV-722手放したんでしたっけ・・・ クマさんチューニングすごそうですよね^^ SV-722はアンチキット屋さんでも一目置くプリのようです。 操作性は・・・ですが音は申し分ないです^^ 私のSV-722(マランツ)もいつかSBD化するかなあ・・・ プリといえば、マッキンC22オリジナルの結構程度のいいもの(らしい)が30万台で売られてましたが、買いなんでしょうか?^^; Commented by へうたむ at 2010-08-19 05:24 アンプのノイズはシステム全体として計算づくで処理すべきものだと思います。かなりの高利得を持たせたプリ(マッキンやマランツなど、過去の名機に倣った回路構成では、どうしてもこうなります)に、ヴォリューム全開のパワーをつなげば、どんな高級品でもホワイトノイズは出ます。
EARは、システム全体でゲインを調整したり、何らかの回路デザインを施していたのでは? Commented by 元新潟のU at 2010-08-19 05:42 無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。 音楽性で言うなら別ですが… SV-722 クマさんスペシャルには興味がありますね〜。
Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:25 EARは、システムトータルと言うより、単品のノイズの少なさは極まっていると思います。
私が使用していた時は、当然メインは全開ですよ(メイン全開でないと気がすまないたちです(笑))。パラヴィチーニ氏は、動的な特性もさることながら、静的な良さ「デザイン」「ガジェット」「ノイズ」を上手にコントロールされていたのではないかと考えてます。 Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:31 >無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。
はい、しかしながら世の中には半導体並の無音時の静粛性の高いアンプも存在するんですよ。でも今回の経験で、真空管プリのノイズについて整理出来てきた気がします。 確かaltunmさんはプリの前にトランスを入れて電源の持つノイズを減らすことをされていたのでそれも奥の手と考えていまして、無音時のノイズ対策は色々ありそうですね。 我が家の主力プリは全て半導体なので、無音時のノイズは悩みませんが、SV-722には「音楽の鮮度」と言う面で心惹かれますね(個人的には「アドバンスさん凄い」と感じています(笑)) くまさんスペシャル"SV-722"は、大変参考になるのでもっと色々知りたいところです。 Commented by へうたむ at 2010-08-19 22:16 2ch板ですが、A&Mはノイズの件で送っても何もしてくれない、云々の書き込みを見ました。
ATC-1は、高利得の12AX7を5本使っているということなので、ラインアンプも全部12AX7なのですね。これではやはりノイズ多くなりそう‥‥ ラインアンプは、低利得・低インピーダンスの12AU7や6DJ8を使うのが、近来のプリでは主流ではないか、と…。 お値段的に比べるべくもない感じはしても、TU-875と比べられたでしょうか? たぶん TU-875のほうがローノイズですよ。 ノイズが増えても12AX7を多用して彫りの深い音色を出そう、というのが、むしろマランツやマッキンなど古典プリに学ぶ日本のマニア、技術者の多数かもしれません。もちろん、これはこれでポリシーです。 が、近代的な低雑音を狙うと、また別の回路構成が必要でしょうし、その辺の独創性は、あのパラヴィッチーニのオヤジなんかの独擅場なんでしょうね。 Commented by なめ仙人 at 2010-08-20 16:20 プリアンプは難しいですねぇ〜! 微小信号を取り扱うプリアンプは、ノイズ問題、SN比は大きなウェイトを占めますから。。。 如何に音色感が素晴らしくても、ノイズで微小レベルの信号が消失してしまうのでは意味が有りません。
そのような意味で、タマのプリ選びは非常に難しいでしょうね。カウンターポイントのハイブリッドプリでさえ、石の圧倒的な高SN感(例えばマクレビNo.38SL等)を経験した後だとノイジーに感じましたからね。 しかし、AIR TIGHT ATC-1、見た目は魅かれます。ロゴプレートといい、全体のつくりといい、ラックに置いておきたい雰囲気がありますね。ホント、ノイズの問題さえクリアになれば・・・・ですねぇ〜σ(^_^; Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:20 利得とμの関係を知らないのですが、12AX7に対してμが70%程度しかない5751でもこの傾向は変わりませんでした。 12AU7や6DJ8のことは、へうたむさんに説明されると頷いてしまいますね(説得力があります)。
TU-875はご指摘の通りです。 電源も別体ですからね、ただTU-875のポテンシャルはもう少し欲しいところです(欲かいてます) パラヴィヴィチー二氏の回路理論は理解出来ていませんが、独創性は目を見張りますよね。 マランツ7やマッキントッシュC22の回路のオマージュ(嫌いな表現です(笑))的なものではなく「現代真空管回路」的なところで攻めて欲しいものです…勝手な言い分ですけど、そこをAIR TIGHT に私は求めたのだと思います。 Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:33 レビンソンとマッキンなら私はレビンソンの方が雰囲気が好きかなぁ…。 はい「球のプリ」は難しそうですが、なかなか鮮烈ですよ。
AIR TIGHTは「次世代の真空管アンプ」を期待したのですが、パラヴィチー二氏 ほど前衛的ではなかったようです、 AIR TIGHTの人が読まれたら激昂されるかもしれませんが、過去の範疇だった気がします。過去の範疇で良いなら、私はAIR TIGHTは選ばないかな…。 ガジェット的には最高ですけどね(笑) Commented by merlion at 2010-08-25 07:36 実はATC-1のノイズは先日AvantgardeのDuo Mezzoとの組み合わせで聞いたときに妙に気になったことを思い出しました。私もチューブを使っていますが、「古いノスタルジィに捕われない音」を志向してAudio Research (VT200MK2+LS26)の組み合わせです。ノイズで悩まされたことはなく、ローインピのPL300でもうまくドライブしてくれています。
Commented by rhr_nally at 2010-08-27 08:57 ATC-1は同じ感想を頂け「やはり」と感じています。 また同時に今までの経験ではEARを除いたところの「真空管プリのノイズってこんなものかな」って解釈してます。 http://rhrsp.exblog.jp/13108804/
SUNVALLEY試聴記 〜前編 プリ試聴…2年ぶりです〜 2011年 07月 08日
サンバレーさんで試聴するのも久しぶりですね…2年ぶりかなぁ…。 サンバレーさんの試聴室に出入りしなくなった理由は簡単で「聴きたい機種がなかった」からです。 しかし反面、SV-722(TYPE:C22)を手放した後にあの鋭く伸びる高域と透明感のある音色が忘れられず「チャンスがあったらまた手に入れたいなぁ…」と思っていました。 「真空管プリが欲しい…」と言う思いは強くあるイメージを持ちながら途中、AIR TIGHT ATC-1を手に入れたりしましたが私のイメージと少し違っていました。 あと個人的にEAR 834Lも一時所有していたのでEARも気になるのですが834Lの上のクラスになるとなかなか手が出ません。 そんな時、耳にしたのが「サンバレーさんのSV-310がV型になって復活した」との情報。あのプリアンプは、個性的なプリなのでこれには非常に興味があります、そしてネット上で試聴コメントをなかなか見かけない「SV-192A/D」も興味があります。 そんなこんなで試聴室に出向いたのです… SV-722(TYPE:M7) 以前私は、C22タイプと呼ばれるものを所有していました。 このプリは、非常に澄んだ音色を聴かせるアンプでした。 この「澄んだ音色」を聴かせる プリアンプは非常に貴重だと思うのです。 音色は真空管のもつイメージの「暖かさ」と言うより「切れ味の鋭いソリッド感」が非常に心地良く私の好きなMALTAのサックスなんか抜群の切れ味。 手放した後に分かる良さですね(笑) 今回は、C22ではなくより高域が冴え渡ると評判のM7タイプを試聴させて頂きました。予想通りの伸びの良さですね…真空管のガラス管の澄んだイメージそのものだと思います。このソリッドな感じがツボに入ると心地良い…私的にはこのプリの出すサックスやトランペットの音色はいいですねぇ…。 タイプとしては「音場型」 広く澄んだステージが広がる感じがなんともいいですね。 このプリの難儀なところは「キット作製」でしょう。 もちろん、完成品もあるので完成品を選ぶ選択肢もあります。 SV-310V どうです、この個性的なデザイン…ガジェット感にこだわる私の心をグラグラさせます(笑) 他でも出会わない「異様な形状なプリアンプ」ですよね…。 今回私が一番注目しているアンプです。ただ 「音質についてはトランスの支配力が強いのではないか」 と先入観を持ってしまいます。レコードプレイで言うところのMCカートリッジの「フォノイコの音色」と「昇圧トランスを通した音色」的なイメージでしょうか…。 先入観はさておき、実際の音を聴いてみましょう… これが良い意味で期待を裏切ってくれます。 SV-722対比極端なトランス色がついている訳ではなく、サンバレーさんのプリらしく「透明感のある澄んだ音色」を基礎に「やや温度感のある」トランスの音色を足した感じです。 カートリッジの昇圧トランスの様な音色でなく、このトランスは上品に上手くまとめられていると思います。 ひょっとすると以前のトランスの方が「濃い」音色だったかもしれませんが、V型の橋本電気製トランスは「適度な濃さ」に感じます。 タイプとしては「音像型」ですが、SV-722をやや「音像型」にした程度で「音場」は広いと思います。 これは、見た目も音色もなかなか楽しいプリですね…いや、予想外(笑) SV-192A/D このプリの多機能さは、ここでは説明のしようがありません(笑) さて出てくる音なのですが… 思わず腕組をしてうなってしまいました(笑) どうして「うなってしまった」のか…このプリは、SV-722との差が見つけにくい…SV-722系の音色です。 透き通り伸びる高域と広がる音場…ただ、よーく聴きこんでみると個人的にどこかSV-722の方が音が「シンプル」に聴こえます… まぁ、これだけ機能てんこ盛りになりますと回路も複雑ですからね…。 ここは、機能差で選べばいいかと思います。 と久しぶりに3機種ものプリを試聴させて頂きました。 非常に興味深い試聴でしたが一貫して言えるのは、どのプリも「澄んだ音色」がすることでしょうか。 http://rhrsp.exblog.jp/15084601/ 22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/02(土) 22:30:32.57 ID:xINzPju6 マッキントッシュMC275に回路がそっくりのアンプあるけど・・・ 本物のMC275 :歪率0.5%以下/75W時(保証値) 275のそっくりさん:歪率10.0%/55W時(社内試作時の結果) いや分ってる。そう・・・、特性なんて関係ない。値段だって全然違うんだ。 そんなこと疑問に思うことが間違いなんだ・・・! 23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 12:38:33.51 ID:q3KTU1uR
こういうのってマッキントッシュに許可取ってんの? 24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 15:22:25.01 ID:HHyZwMUQ >>23 取ってない。 この他にもそっくりさん商品多数有り。技術情報等も他所から無断引用多数。 コンプライアンス、モラル無視のデタラメ業者。
25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 15:38:34.57 ID:q3KTU1uR マジで?w
26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 16:56:30.56 ID:MZAF2vma
バイファイラー巻きはマッキンに許可取らなくてもよかったと思うよ。 たしか特許の有効期限はとっくに過ぎてる。 模倣するのはいい。取り入れる事は悪いことではない。 本物のスポーツカーを買えない人が、模型を買って愛でるということはある。 おもちゃ相手に熱くなっても仕方ないさ。それはそれで趣味の世界。 27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 19:00:52.62 ID:BH7cVKl/
技術が全く無くて中華に丸投げなのに、本家に勝るかのような誇大表現なセールス手法。 中身は当然本家と同じ訳もない粗悪品。 外観と型番をそっくりにし、本家を連想させ期待をさせる詐欺的誇大表現で、 また煽るような売り方を数々行ってきた悪質な業者。 28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/04(月) 05:03:36.65 ID:pHCC/xcK
英国本家QUADUの本物 :歪率0.3%/12W(保証値) 産婆霊のQUADUのソックリさん :歪率 10%/15W ラジオ技術QUADUレプリカ(非買):歪率0.3%/20W(実測値) 言論の自由は結構ですからね。でもね、特性と音は関係ありませんよ。 批判するなら聞いてからにしてくださいよ。 http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1334442103/ RE787さん 私は、サンバレーのSV-722(C22)を所有していました。
まず、価格を優先してキットタイプを購入すると制作難易度が結構高いです。特に、6本の真空管と基板から出ている素子の足をハンダ付けするのは、かなり難しいです。 オリジナルマッキンC22もチャンスがあり試聴しましたが、SV-722(C22)とは全く別物です。 オリジナルの様な「熱い」「ネットリとした」音色を求めると外れます。 SV-722はマランツ7タイプとマッキンC22タイプの双方ともにどちらかと言うと澄んだ」「透明度」の高い音色です。 サンバレーブランドですが、中身はアドバンスと言うメーカーの製品です。 ADVANCE AUDIO http://www.advance-audio.com/ アドバンスカラーの強いプリアンプと理解して下さい。
トーンコントロールは、内部にディプスイッチが付いていて、ON/OFFの2段階で調整できますが、連続可変でないため期待する程のトーン調整が出来るか不明です。 またいちいちボンネットを開けなくてはならず、実用的かと言われれば疑問です。 もし、興味をお持ちなら同じアドバンスさんの08-TEQをお勧めします。 こちらは制作難易度も低い(ブロック枚の基板ハンダ付けする程度)価格もSV-722に近似しておりお求めのトーンコントロールも充実しています。 2012/06/19 22:18 [14701193] サンバレーは色々なメーカーの寄せ集めですね。 やはりオリジナルのC22を買うしかないなのでしょうかね? フェイクは近い音にすら届かないのでしょうね? 独自で負けないようなプリアンプはないものでしょうか? とても参考になりました。ありがとうございました。 2012/06/23 22:33 [14717251] http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=14678057/
エレキットさんのキットアンプは有名でその音質も高い評価を受けている。 アドバンスさんのキットアンプも有名でその音質の評価も高い。 ソフトンさんのDAC MODEL2もその音質の高さとコストパフォーマンスの良さから有名。
そんないずれの商品もサンバレーさんは取り扱っている。 サンバレーさん自身は製造出来る訳でなく、商社機能が中心。ただ、単なる商社でなく一般的な知名度はなくて優秀なアンプメーカーなんかをプロディユースしてサンバレーさんの販路で販売しているのだと思う。 このプロディユースの際、音作りの意向を明確に伝えるのだろう。そこでは、セールスエンジニア的にある程度の技術力がないと話もできない。そして有名ではないが優秀な技術と製造ラインをもつメーカーとタッグを組むもんだからコストパフォーマンスの優れたaudio機器が生産出来るのだろう。 そしてこれは邪推だが、「キット」と言う手法を使うことで商社にとって一番リスクの高い「品質保証」を自己責任にしてクレーム費用を回避するのだと思う。小さな会社(豊田自動織機グループだから決して小さくはないけど)がクレームのリスクを背負うのは非常に厳しい。「作ることの喜び」と「クレーム費用の回避」を上手くミックスした商売だと思う。 http://rhrsp.exblog.jp/9236569/ おかえりなさい… 〜Sunvalley SV-722修理完了&Modefai〜 2010年5月15日
春の武者修行を前に私の真空管キットプリ、サンバレーさんのSV-722が沈黙したことは、レポートさせて頂きました…。 いや、本当に機器の故障とは悲しいものです。 「どないすんねん…こいつ」と呆然とSV-722を眺めていて、ふと…「そうだ!Altumさんに相談しよう」と思いついたのを通り越してAltumさん宅に持ち込んでしまった次第(笑) Altumさんは、私のド厚かましいお願いに嫌な顔一つもせずSV-722を修理してくれました。 今日、我が家に戻ってきたSV-722に灯を入れてみました。 「おかえり、SV-722…」 でもAltumさんは、ただ修理しただけではなかったのです…。 SV-722について、少しおさらいしておきますと。
この製品は、サンバレーさんのキットアンプですが基本設計・製造は「アドバンス」さんの様です。 マッキントッシュのC22を範としたものと、マランツ7タイプを範としたものの2種類があります。 双方共に共通なのは「澄んだ音」がすることでしょうか。 半導体のプリとは、趣を変えた「鋭い」音がします。 これは、真空管にノスタルジーを求める人には向きません…ね(笑)。 個人的な感想では、 マッキンタイプは、どちらかと言うことコントラストに主眼をおいたタイプ、 マランツ型は「その鋭さ」を伸ばしたタイプでしょうか。 私は、マッキンタイプを選んでいます。 このアンプはハンドリングとノイズに難があります。
そもそも、プリのような繊細な信号を扱うアンプを「キット」として組立てていいのかなぁ…と言う疑問はありました、アクロバティックな配線に焦げそうなリード類。 悪戦苦闘の末、完成し恐る恐る灯を入れてみて、ぐったりとした体に飛び込む鮮度の高い澄んだ音… 「やった!」とほくそえまずにはいられないのです(笑) しかし…その「音の鮮度」とトレード・オフしてしまった無音時のスピーカーから聴こえる「シャー音」の大きさ、 確実に電源を落とさずにピンケーブルの交換なんぞしようものなら「ボンボン」と共振と言いますか振動音と言いますかSPから出てきて「ぎょっ!」とします、半導体アンプとは大違いです(いや、半導体アンプも電源落とさないといけないんでしょうが、横着効かないですねぇ…)。 もちろん「ガジェット」感を求めてはいけません(笑) このアンプの一番寂しいのがこの部分です…ね。 プリアンプは、ユーザーにとって操作頻度が一番高く、システムを支配する一番偉い人(笑)。 そんなアイテムには「ガジェット」感は欠かせないと思うのですが…確かに「キット」ですよ…でも二桁万円払う訳ですから… いえね、マッキンやマークレビンソンに追いつけだの、EARやアルケミストを追い越せなんて絶対言いませんけどメーカーさん… でもまぁこんなものかも知れませんね(笑) 最近同社から出たプリは、私には業務用機器にしか見えませんから数倍プリらしいか…(やばいやばい(笑)) 機能・音質最優先で得たハイスピードで鮮度の高い澄んだ音。 CounterPoint Solid-M8の熟れたオレンジの柑橘系的甘さを含んだ音と対照的な音が聴けるものです。 (これも組合せ次第だと思います、我が家では真空管メインとM8の相性がいいみたいです) SV-722は、まるで辛口の口に含むと痛いウイルキンソンのジンジャエールみたいな味です。 これがクロックチューンしたTL51X改とサンバレーさんの細身に傾くDAC SV-192Sと合わせると真空管のノスタルジーなんて微塵も感じさせない鋭い突き抜けたモニター調の音が聴ける…なかなかいない個性の持ち主なのです。 でも…「もう少し、無音時のノイズが少ないならなぁ…」
これは、SV-722ユーザーの皆さんの悩み(私だけでしょうか?(笑))のようです。 特に高能率な、TANNOYのユニットとは相性が悪いようです(笑) そんな手放し難いSV-722がAltum工房にて修理完了し戻ってきました。 測定結果メモ…さすがです… 久しぶりにワクワクして音だしです。
まず一聴して驚いたのが、いつも聴く音量での無音時のノイズの減少です。 「シャー音」が確実に減ってます。 もちろん、ボリュームMaxの状態ではノイズ「シャー」「ブーン」はしますよ、でもいつもの音量ではステップダウントランスの唸りの方が耳につきます(これも最近なんですよ…嫌だなぁ…)。 いやぁ驚きました。Altumさんからは「少し減りましたかね」とのコメントでしたが私には十分過ぎます。 こうなってくるとですよ… 少しでもノイズを減らそうとして装着していた12AX7の互換球5751を元のSOVTEC12AX7-LPSに戻してみようかな?と言う気にさせます。 露球は、個人的にチャイナ球なんかとは違い「鋭さ」や「硬さ」が出せる球だと思うのです。 私が、このSV-722に求めている「澄んだ鋭さ」にまさにジャストミートするのではないかと…。 さて12AX7-LPSに交換してみます。 ここで大活躍するのが、以前ご紹介したテクソルさんで販売しているエレハモ印の「チューブグローブ」です。 SV-722ユーザーになら分かってもらえるのですが、6本の12AX7を交換するのに5分とかからないのですよ!(このグローブを手に入れる前は、ひどい時、1時間は必要としたかもしれません、特にSOVTECは他の12AX7より太いのです)。 これは、もう奇跡としか言いようがないのです(笑) 出てくる音は… あれぇ…以外ですねぇ…このキットのマッキンらしさが出てしまいました(笑) 中域が厚く、線が太くなるんです…いや当然十分分解していますよ音を…でも5751の時の方が細身な音がしていたと思います。 でもこれが開発者が意図した音でしょうから「元に戻っただけ」なのですが…悪くはないですが、また5751に戻そうかなぁ…(笑) Altumさんに頂いた東芝製12AX7です。日本の真空管の出来映えはさすがですねぇ…
コメント
Commented by rhr_nally at 2010-05-18 08:42 この記事の後、SV-722の数名のユーザー様よりノイズ低減の打診を受けました。 このプリが抱える共通の悩みですが、店主さまに相談しても極めて丁寧に断られるでしょうから(笑) みんな悶々としているんでしょうね…。 本当なら、我がSV-722を実験台に提供して徹底的にAltumさんにメスを入れて頂いてもいいのですが…なにせAltumさんの300Bアンプなんて、アルテックの高能率SPを通して、ましてや三極管でシングルとノイズ的に不利にも係わらず、静寂そのものでしたから…。 SV-722も手術次第では生まれ変わるんだと思いますけど…。 でも元の音を維持できるか…ここが何事も難しい「塩梅」ですよね…。 Commented by rhr_nally at 2010-05-18 08:46 初めてメール致します。自分はSV-3を作ったのですが、全く同様にホワイトノイズが至近距離のスピーカーから耳について困っていました。
SV-3をサンバレーに送って店主様にチェックして貰っても、ノイズはおかしくないとの反応。TESLAにしても変らず。 しかし、e-bayで購入したSIEMENSのNOSのE88CC/6922(RCAブランド)に差し替えた途端、急にノイズがほとんど聴こえない状態になりました。 しかも透明感、定位、響きも素晴らしい。球による違いの大きさを実感した次第です。特に小音で聴く夜に違いを感じますね。同じ悩みの方々がいて納得しました。今後ともよろしくお願い致します。 Commented by rhr_nally at 2010-05-24 09:05 このノイズの件ですが私も低ノイズの真空管(5751)に交換してやや薄れました。
そうなんですよね、低音量でクラッシックなんかPPの時に「サーっ」では興ざめします。 サンバレーさんも「現代の真空管アンプ」と言うことで、昔は避けて通れなかったノイズ問題を「PPでもノイズは皆無」みたいなものを売り文句にしてくれれば、「最近の真空管アンプは凄い!」になってインパクトはあるのですが 「問題ないノイズレベルです」 と言われると困りますよね(笑) そしてそれは「キットだから仕方ないか…自分の自作の腕も低いしね」と言った暗い気分にさせます。トランジスタ世代の私にしてみれば、音質に影響させず、ここはなんとか解消して欲しいところです。「昔の常識」を覆して欲しいものです。 http://rhrsp.exblog.jp/12644806/
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