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徳川時代の日本の経済力はアメリカより大きかったし、清国は当時の超大国イギリスより大きかった。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/893.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 07 日 16:38:59: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 日本を滅ぼした日本人エリートの事なかれ主義、先延ばし主義 投稿者 中川隆 日時 2019 年 4 月 03 日 10:37:27)


徳川時代の日本の経済力はアメリカより大きかったし、清国は当時の超大国イギリスより大きかった。


2020年02月07日
アジアの時代の終わり 日本、中国、韓国、東南アジア、インド


アジア諸国は競って高層ビルを建てたが、こういうものもいずれ古くなる。

引用:https://pixabay.com/static/uploads/photo/2014/07/19/16/13/shanghai-397147_960_720.jpg


20世紀はアジアの時代と呼ばれたが、最近の情勢をみると、その時代は終わりつつあるようです。

数年前「世界の超大国になる」と息巻いていた中国は、これから衰退すると予測されている。


アジアの時代の始まり

20世紀終わりから21世紀始めにかけて、アジアの時代やアジアの世紀と盛んに言われました。

欧米の成長率は1桁に対してアジア諸国は(日本を除いて)10%以上だったからです。

このままアジアが世界の中心になるかと思われたが、栄光の時代は終わったようです。

まず「アジアの時代」がどうやって始まったのかを考えると、日本の明治から昭和の発展が最初でした。

徳川幕府は1867年に大政奉還し明治政府が引き継いだが、この時の日本は言われるほど貧乏ではなかった。

工業生産高などを基準にすると、徳川時代の経済力はアメリカより大きかったし、清国は当時の超大国イギリスより大きかった。


イギリスが清国を超えたのはアヘン戦争で、アメリカが日本を超えたのは明治中ごろ、日本が清国を超えたのは日華事変の年でした。

つまり明治維新の時点ではイギリス>清国>日本>アメリカという力関係でした。

だが軍事力という点で既にアメリカは世界の大国で、イギリスを打ち破って独立するほどでした。


明治初期にはまだ鉱山で金銀銅などが採掘されたので、それらを元手に米英独仏から鉄道や発電所を輸入しました。

現在は世界銀行やIMFのような制度で途上国にお金を貸していますが、当時は現金を出さないと相手にされません。

日本の陶磁器や浮世絵や飾り細工は欧米で人気があり、そうしたものも輸出されて、発電所や造船所に化けました。

日本が主導したアジアの経済成長

日本の経済成長というと、輸出で発展したと考える人が多いですが、実際には欧米から技術を買って、国内で投資することで発展しました。

日本が輸出立国だった期間は、今振り返ると昭和40年代から60年代までの、せいぜい20年間だけです。

国内に近代的な鉄道や発電所、造船所、鉄工所などを作った日本は、金融業や商業でも大きく発展しました。


軍事力はアジアでは突出したものになり、あっという間に世界の軍事大国5強の仲間入りをしました。

日本の影響力は国土の外に向けられ、朝鮮、清国、ロシアを次々に倒して、周辺地域を併合していった。

この時日本が統治した国や地域が、20世紀後半に「アジアの奇跡」や「アジアの時代」の主役になったのは偶然ではなかった。


後進国が中進国や先進国になるには、「人口、技術、資本(お金)、有能な政府」などが必要とされています。

このうち最も困難なのが「有能な政府」を持つことで、大半の国が永遠に後進国なのは政府が無能だからです。

例えばアフリカには豊富な資源と人口があるが、まともな国は一つも存在しません。


中東は資源高の時、欧米や中国より稼ぎましたが、数年で浪費してしまい現在は残っていません。

台湾、韓国、中国はいずれも日本が戦前に統治して、ミニ日本帝国を作った地域でした。

戦後国家を作るときに、これらの国は日本が残した仕組みの上に国家を作ったので、アフリカや中東国家より政府が有能なのです。


日本軍の活動範囲とアジアの奇跡の範囲が同じなのは偶然ではない

引用:http://livedoor.blogimg.jp/umeboshi2004/imgs/f/f/ff2f4972.jpg

アジアの奇跡の正体

例えば現在の韓国は「朝鮮総督府」を元にしており、韓国大統領が朝鮮総督の地位を勤めています。

中国国家主席は満州国皇帝で、台湾総統は台湾総督府の総督という訳です。

これらの国々が微妙に軍事独裁の色合いを帯びているのも、やはり日本帝国の遺産なのかも知れません。


後進国が発展するには他に資本と技術が必要ですが、どちらも日本企業が進出したり投資する事で解決しました。

韓国の有名企業は全て、80年代に日本企業の提携先や支援した企業ばかりで、現代自動車やサムスンも日本の下請け企業でした。

日本企業は東南アジアへも積極的に進出し、日本政府は気前良くお金を貸したので、それらの地域も栄えました。


国の発展にはもう一つ「人口」が必要ですが、アジア諸国は穀倉地帯でもあったので、空前の人口バブルを起こしました。

人類77億人のうち、46億人がアジア人だそうで、もうこれ以上増えなくて良い感じです。

最近は日本をはじめ中国、韓国、台湾、タイなどでも出生率1.5を割り込んでいて、人口減少が始まろうとしています。


人口が増えると経済には人口ボーナスがあり、減少すると勿論マイナスのボーナスが発生します。

毎年人口が5%増えれば、どう考えたってGDPが5%以上かさ上げされますが、マイナスだとこの分がそっくり減ります。

中国人は短期間に3億人から14億人まで増えたので、ボーナス効果が凄かったのが、中国高度成長の秘密でした。

アジアの時代の終わり

人口ボーナスは中国の成長率を、毎年7%以上かさ上げしていたと考えられます。

でも中国を始めアジア諸国は2030年台には一斉に人口が減り始めるのが分かっていて、マイナス人口ボーナスを受け取る事になる。

日本の衰退によって日本から流入していた資本と技術も、もう貰えなくなり、奇跡の原動力はなくなります。


日本帝国式の優れた国家体制も、21世紀にいつまでも通用するとは思えず、本家の日本帝国のように滅びるかも知れません。

特に人口ボーナスが大きかった中国は反動も大きいので、これから非常に厳しい時代を迎えるでしょう。

もちろん本家の日本は既に人口が減り始めているので、人口増加に頼った経済成長は望めません。


要するにアジアの時代とは、人口増加と日本という牽引役がもたらした現象だったと言えます。

マスコミや解説者は「これからはインドの時代だ!」と言っていますが、どうも来ないような気がします。

あらゆる経済予測は全てウソだが、人口予測だけはウソをつかないと言った経済学者が居て、人口予測によると今後アジアは衰退に向かいます。
http://www.thutmosev.com/archives/57155688.html
 

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