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ベドルジハ・スメタナ 『モルダウ』
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/884.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 02 日 22:39:13: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ブルックナーの作品は日本の男のためにある _ 日本でのブルックナー人気は宇野功芳のカリスマ評論が唯一の原因 投稿者 中川隆 日時 2019 年 10 月 20 日 13:31:53)


ベドルジハ・スメタナ 『モルダウ』



Smetana: Vltava (The Moldau) Furtwängler & VPO (1951)




Wilhelm Furtwängler (1886-1954), Conductor
Vienna Philharmonic Orchestra


Rec. 24-25 January 1951, at Großer Musikvereinssaal, in Vienna


1951年
●1月24日 スメタナ/モルダウ VPO ムジークフェライン EMIスタジオ録音 Matrix:2VH7257-3/58-3/62-3


SP/PR: DB9787-9('50?)
CD: ToshibaTOCE8440(94/08)


▼スタジオ盤でしか聴けないケルビーニ、スメタナとニコライは貴重。
驚愕、マンフレッドを含めオリジナルテープが現存すると思われる音質。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu15.htm


▲△▽▼


Smetana: Vltava (The Moldau), Toscanini & NBCso (1950)




Arturo Toscanini (1867-1957), Conductor
NBC Symphony Orchestra


Rec. 19 March 1950, in NBC Studio


____________


Toscanini/NBC Broadcast Concert Dec 13th, 1941, restored (Barber, Smetana, Dvořák)




Toscanini / NBC play the following:


0:57 Samuel Barber: "Adagio for Strings"
8:41 Smetana: "Vltava" ("The Moldau") from "Má vlast"
Dvořák: Symphony No. 9 in E minor "New World Symphony"
20:07 Adagio, Allegro molto
27:58 Largo
37:54 Scherzo: Molto vivace – Poco sostenuto,
44:53 Allegro con fuoco


55:26 The US National Anthem


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Bruno Walter Vltava, JB 1:112/2 "Die Moldau": Ma vlast (My Fatherland) : No. 2. Vltava (Moldau)




New York Philharmonic Orchestra
Dvorak, A.: Symphony No. 8 / Slavonic Dance No. 1, Op. 46 / Smetana, B.: Moldau / Overture To The Bartered Bride (Walter) (1938, 1941, 1947)


Conductor: Bruno Walter
Orchestra: New York Philharmonic Orchestra


ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィル
Cantus Classics。1941年2月録音。SP復刻2枚組。


______


Bruno Walter Ma vlast (My Fatherland) : No. 2. Vltava (Moldau)


Los Angeles Standard Symphony Orchestra
Bruno Walter Conducts Music by Three Slavic Masters (1942, 1949)
 

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コメント
1. 中川隆[-14080] koaQ7Jey 2020年2月02日 22:41:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-761] 報告



ラファエル・クーベリック指揮 スメタナ 連作交響詩「わが祖国」

Rafael Kubelík & Česká filharmonie - Opening Concert of 1990 Prague Spring Festival




The opening concert of 1990 Prague Spring International Music Festival on 12th May 1990 at Smetana Hall in Prague.

Bedřich Smetana (1824-1884):
Fanfares from the Opera "Libuše"

National Anthem of Czechoslovakia (combination of Kde domov můj (Czech) and Nad Tatrou sa blýska (Slovak))

Bedřich Smetana:
Má vlast (My Country)
1. Vyšehrad
2. Vltava (Die Moldau)
3. Šárka
4. Z českých luhů a hájů
5. Tábor
6. Blaník

Česká filharmonie (Czech Philharmonic)
Rafael Kubelík


 この曲はなんと言ってもクーベリックでなくては!
 「モルダウ」のメロディなどちょっと速いのでは、という気がするかもしれない。しかし、これは甘ったるくメロディを聴かせる曲ではないのだ。そのことは「プラハの春」のLDを見ればわかる。

チェコ・フィル
スプラフォン。1990年5月12日、スメタナ・ホールにおける、チェコ民主化の翌年の「プラハの春」音楽祭オープニングコンサートのライヴ。

クーベリックも楽団員も全員「市民フォーラム」のバッジを付けている。
冒頭、スメタナ作のオペラ「リブシェ」よりファンファーレが奏され、ハヴェル大統領夫妻がバルコニー席に登場する。続いてチェコスロヴァキア国歌。ここまでで会場の熱気は最高潮に達する。それを冷ますかのように、しばらく間をおいてから、ハープでヴィシェフラドのテーマが奏される..。2曲目のモルダウへの移行はアタッカに近い。最後の2曲は、まさに民族独立運動叙事詩というにふさわしい。
http://classic.music.coocan.jp/orch/smetana/mavlast.htm#moldau


Smetana: "Ma Vlast" / Kubelík Czech Philharmonic Orchestra (1990 Movie Live Outdoors)


Rafael Kubelík
Czech Philharmonic Orchestra
1990:6.9 Live

_____

Smetana: Má Vlast / Kubelík Czech Philharmonic Orchestra (1991 Movie Japan Live)


Rafael Kubelík
Czech Philharmonic Orchestra
1991.11.2 Tokyo.Japan Live

Altus(写真左)。1991年11月2日、サントリーホールでのライヴ録音。NHKによる録音である。
HMVのサイトでは、前年の「プラハの春」の演奏よりも良い、との評判である。
私の感想は、両者優劣つけがたいが、場の熱気というものは「プラハの春」ライヴに譲るのではないか、と思う。当盤は、NHK録音を用いているならば、もっと音が良くてもよいのではという気もする。演奏が素晴らしいのは言うまでもない。

2008年、ついにNHK CLASSICALからDVDが発売された(写真右)。NHKのカメラワークが自然なため、どアップ連続の「プラハの春」盤よりも客観的に演奏が聴ける。
終演後何度も舞台にアンコールで呼び出されるクーベリックを最後まで映し続けているのは、この演奏がクーベリック最後の演奏会だったからということもある。
http://classic.music.coocan.jp/orch/smetana/mavlast.htm#moldau


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スメタナ 連作交響詩「わが祖国」
http://classic.music.coocan.jp/orch/smetana/mavlast.htm#moldau

 この曲集は、長年ドイツ人に支配されてきたチェク人の思いがこめられた曲である。
次の6曲からなっている。

1.「ヴィシェフラド(高い城)」
2.「ヴルタヴァ(モルダウ)」
3.「シャールカ」
4.「ボヘミアの森と草原から」
5.「ターボル」
6.「ブラニーク」

 第1曲と第2曲、第5曲と第6曲はそれぞれ1セットと考えられている。
しかし、第3曲と第4曲の組だけは、あまりセットらしくない。よって、コンサートで全曲演奏するときは、3曲目と4曲目で休憩することが多い。クーベリックの「プラハの春」コンサートもそうだった。

 特に、第5曲と第6曲は、フス派のコラールがテーマとなっており、チェク人のドイツ人に対する独立闘争の歴史の重みを感じさせる素晴らしい曲である。
(フスは、ルターに先立つこと100年前のベーメンの宗教改革者。コンスタンツ公会議で火刑となったが、フス派の一揆は、神聖ローマ帝国に対するチェク人の独立運動のはじまりでもあった。)

 1989年末のチェコ民主化の運動において、ノイマン指揮チェコ・フィルは社会主義政府に対してはストライキをする一方、市民フォーラムの応援のためにこの2曲を何度も演奏したらしい。
(しかし、運動の締めくくりには「第9」を演奏したのであった。その第9はCD化されている。)

 第2曲「モルダウ」のメロディは特に有名であるが、むしろ主題的には第1曲「ヴィシェフラド」冒頭のハープで奏されるテーマが重要である。このテーマは第6曲の最後で、全曲の締めくくりに、金管が奏するフス派のコラールと対位法的に弦パートによって演奏されるのだ。

 なお、モルダウとは、プラハ市内を流れるヴルタヴァ川のドイツ語名である。民族主義的なこの曲の名としてはチェコ語の「ヴルタヴァ」のほうを何としても用いるべきであろう。(ちなみにヴルタヴァはその下流(北方)のドイツにおいてエルベ川に合流するのであるが...)
http://classic.music.coocan.jp/orch/smetana/mavlast.htm#moldau


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わが祖国 (スメタナ)

『我が祖国』(チェコ語: Má Vlast)は、ベドルジフ・スメタナの代表的な作品で、1874年から1879年にかけて作曲された6つの交響詩からなる連作交響詩。

第2曲『ヴルタヴァ(モルダウ,バルタバ)』が特に著名である。

各楽曲の初演は1875年から1880年にかけて、別々に行われており、全6作通しての初演は1882年11月5日、プラハ国民劇場横のジョフィーン島(チェコ語版)にある会場において、アドルフ・チェフの指揮の下で行われた。

スメタナは1856年から1861年まで、故国ボヘミアを離れてスウェーデンのヨーテボリでピアニストおよび指揮者として活動していたが、この時期にリストの影響を受けて『リチャード三世』作品11(1857年 - 1858年)、『ヴァレンシュタインの陣営』作品14(1858年 - 1859年)、『ハーコン・ヤール』作品16(1861年 - 1862年)の3曲の交響詩を作曲している。これらはスメタナの作品の中ではあまり知られていないが、それぞれシェイクスピアの戯曲、三十年戦争を扱ったシラーの戯曲、中世のノルウェー王ハーコン・シグルザルソンを題材としたもので、いずれも特に国民主義的な作品ではない。

チェコ国民音楽として記念碑的な作品を交響詩の連作の形で創作しようとスメタナが考えたのは、オペラ『リブシェ』を作曲していた1869年から1872年の間のことであると言われる。当初は「ジープ」(Říp )、「ヴィシェフラド」、「ヴルタヴァ」、「リパニー」(Lipaný )、「ビーラー・ホラ」(Bílá hora )の 5つの地名を各曲の題名として構想していたが、最終的には『ヴィシェフラド』、『ヴルタヴァ』、『シャールカ』、『ボヘミアの森と草原から』、『ターボル』、『ブラニーク』の 6曲が作曲された。

作曲は『リブシェ』の完成後すぐに着手され、第1曲『ヴィシェフラド』が1874年に完成した。これと前後してスメタナは聴覚を失っているが、作曲活動は続けられ、最後の第6曲『ブラニーク』は1879年に完成した。

当時の聴衆にとって「交響詩」がなじみの薄いジャンルであったことに配慮して、スメタナは自ら解説を書いて楽曲の意図が理解されるよう努めた。さらに楽譜にも、標題のページだけでなく楽曲の各箇所に注釈が記されている。

楽器編成

ピッコロ、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、トライアングル(第5曲を除く)、大太鼓(第2曲のみ)、シンバル、ハープ(第1曲:2、第2曲:1)、弦楽合奏(チェロが2部に分かれており、全体で6部になっている)



曲の構成

第1曲:ヴィシェフラド 原題:Vyšehrad

1872年から1874年の間に構想され、1874年9月末から11月18日にかけて作曲された。6曲のうちで唯一、スメタナが失聴する前にかなりの部分が出来上がっていた。初演は1875年3月14日。変ホ長調。この曲はプラハにあるヴィシェフラド城を題材としている。ヴィシェフラドは「高い城」を意味し、そのように題名が訳されることもある。この城は、ボヘミア王国の国王が居城としていたこともある城であったが、戦乱によって破壊され廃墟となった。

1874年夏の間にスメタナの聴力は徐々に衰えるようになり、それから間もなく完全に失聴してしまう。スメタナは、仮劇場の支配人であるアントニーン・チーセック(チェコ語版)へ宛てた辞表の中で、段階的だが急速な失聴について述べている。全ての音から隔絶された状況が続く(完全失聴)なか治療が行われたが、結局成功することはなかった[1]。

曲は、吟遊詩人(Lumír)のハープで始まり、この詩人が古の王国の栄枯盛衰を歌う、というのが内容である。冒頭のハープの音色のあと、城の工廠の響きに転換する。この部分で現れる主題は『わが祖国』全曲を通じて繰り返し用いられる。4つの音で構成される主題(B♭-E♭-D-B♭)がヴィシェフラド城を示しており、第2曲『ヴルタヴァ』の終わりと第6曲『ブラニーク』の終わりにも提示される。この主題の最初の部分には、スメタナの名前の頭文字B.S.(=B♭−E♭[注釈 2])が音として刻まれている。

冒頭のアルペッジョでは、2台のハープが必要とされる。属七の和音のあと、管楽器が主題を引き継ぎ、弦楽器がそれに続いて、やがてオーケストラの全楽器によるクライマックスに達する。次のパートでは、スメタナは速いテンポを用いて城の歴史を呼び覚まし、これは行進曲に発展する。表面上は明るいクライマックスは、城の衰退を描写する下降パッセージで中断され、音楽は静かになる。そして、冒頭の主題が再び提示され、現在では廃墟となってしまった城の美しさを再び奏でる。音楽は静かに終わり、城の下を流れるヴルタヴァ川の描写に続く。


第2曲:ヴルタヴァ (モルダウ) 原題:Vltava

1874年11月20日から12月8日の間に作曲され、初演は1875年4月4日にアドルフ・チェフの指揮で行われた。ホ短調。

『モルダウ』(ドイツ語: Die Moldau、英語: The Moldau)の名でも知られる。『バルタバ』とも表記する。

この楽曲でスメタナは、ボヘミアの大きな川の一つの音を呼び起こすためにトーン・ペインティングを用いた[2]。スメタナは、以下のように述べている。

この曲は、ヴルタヴァ川の流れを描写している。ヴルタヴァ川は、Teplá Vltava と Studená Vltava と呼ばれる2つの源流から流れだし、それらが合流し一つの流れとなる。そして森林や牧草地を経て、農夫たちの結婚式の傍を流れる。夜となり、月光の下、水の妖精たちが舞う。岩に潰され廃墟となった気高き城と宮殿の傍を流れ、ヴルタヴァ川は聖ヤン(ヨハネ)の急流 (cs) で渦を巻く。そこを抜けると、川幅が広がりながらヴィシェフラドの傍を流れてプラハへと流れる。そして長い流れを経て、最後はラベ川(ドイツ語名:エルベ川)へと消えていく。

この曲は 6曲中にとどまらず、スメタナの全楽曲の中でも最も有名なもので、単独で演奏されたり録音されることも多い。

最初の主題は歌曲や合唱曲に編曲されて歌われたり、ジャズやロックへとアレンジして演奏されることもある。

最初の主題には、15世紀から16世紀にかけてイタリアで活動したテノール歌手ジュゼッペ・チェンチ作の『ラ・マントヴァーナ』に由来するメロディが改変されて用いられている[3]。

同曲はモルドバ(モルダヴィア)などにも伝わり、民謡の一節に流用され、イスラエルの国歌『ハティクヴァ』のメロディの基礎ともなっている。スメタナの祖国ボヘミアにおいても、民謡"Kočka leze dírou"に用いられている。

スメタナはこの『ラ・マントヴァーナ』に由来する祖国の民謡のメロディを、第1主題として採り入れたものと思われる。

楽曲の最終部分には、第1曲『ヴィシェフラド』の主題も組み込まれている。
その他、ヨーゼフ・ランナーの『旅の行進曲』(作品130)のメロディが一部引用されている[4]。


第3曲:シャールカ 原題:Šárka

1875年2月20日に完成した。初演はアドルフ・チェフの指揮で行われたが、日付については2説あり、1876年12月10日[5]もしくは1877年3月17日[6]とされる。
シャールカとは、プラハの北東にある谷の名であり、その由来は男たちと女たちが死闘を繰り広げたというチェコの伝説『乙女戦争』に登場する勇女の名である。

ある日彼女は、自分の体を木に縛りつけ、苦しんでいるように芝居をする。そこにツチラトとその配下たちが通りかかる。ツチラトによって縄をほどかれたシャールカは、助けてもらったお礼にと酒をふるまう[7]。すっかり彼らの気が緩んだ頃、シャールカは角笛を吹いて味方の女戦士たちを呼ぶ。ツチラトは捕虜となり、彼の配下は皆殺しにされる[7]。

これが物語の大筋であるが、スメタナが作曲した音楽にはこの物語の様子をファゴットで男たちのいびきを表現したり、金管楽器がシャールカの吹く角笛の音を表すなどの工夫がされており、大変迫力のある劇的なものになっている。



第4曲:ボヘミアの森と草原から 原題:Z českých luhů a hájů

1875年10月18日に完成し、初演はそれから約8週間後の同年12月10日に行われた。この曲は、チェコ(ボヘミア)の田舎の美しさを描写しており、鬱蒼とした深い森を思わせる暗い響きで始められる。何かの物語を描写しているわけではないが、曲が進むと夏の日の喜び、収穫を喜ぶ農民の踊り、祈りの情景、喜びの歌が繰り広げられる。そして後半は、チェコの国民的舞踊でもあるポルカが盛大に続けられる。


第5曲:ターボル 原題:Tábor

1878年12月13日に完成し、初演は1880年1月4日に行われた。この曲と次の『ブラニーク』は、15世紀のフス戦争におけるフス派信徒たちの英雄的な戦いを讃えたものである。ターボルとは南ボヘミア州の古い町で、フス派の重要な拠点であった。ボヘミアにおける宗教改革の先駆者ヤン・フス(1369年 - 1415年)は、イングランドのジョン・ウィクリフに影響を受け、堕落した教会を烈しく非難して破門され、コンスタンツ公会議の決定で焚刑に処せられた。しかしその死後、その教理を信奉する者たちが団結し、フス戦争を起こす。この戦いは18年にも及ぶものであったが、結果としてフス運動は失敗に終わる。しかし、これをきっかけにチェコ人は民族として連帯を一層深めることなった。フス派の讃美歌の中で最も知られている『汝ら神の戦士(チェコ語版)』が全篇を通じて現れ、これは『ブラニーク』でも引き続き用いられる。


第6曲:ブラニーク 原題:Blaník

1879年3月9日に完成し、第5曲『ターボル』と共に1880年1月4日に初演された。スメタナは両曲を一緒に演奏することを望んだ。

ブラニークは中央ボヘミア州にある山で、ここにはフス派の戦士たちが眠っており、また讃美歌に歌われる聖ヴァーツラフの率いる戦士が眠るという伝説もある。伝説によれば、この戦士たちは国家が危機に直面した時、それを助けるために復活する(しばしば、全方位からの4つの敵国軍の攻撃に対してとも述べられる)。

音楽的には、『ターボル』から切れ間なく演奏される。全曲から持ち越された主題は、まるで戦いの直後の中にいるかのように演奏される。

そのため、この第5曲と第6曲は、第1曲と第2曲のようにペアとして扱われる。

ヴルタヴァ川の旅の最後(第2曲『ヴルタヴァ』の最終部)で現れる『ヴィシェフラド』の主題は、『ブラニーク』の最後部にも再現する。『ターボル』にも使われたフス教徒の讃美歌『汝ら神の戦士』が高らかに響き、希望に満ちた未来を暗示しながら、連作の最後を飾るのに相応しく勇壮なクライマックスをもって曲を閉じる。この讃美歌におけるオリジナルの詞は、「最後には彼とお前が常に勝利と共にある」であり、チェコ国家の最終的勝利を映し出している。

編曲
スメタナ自身による、ピアノ4手連弾版の編曲が『わが祖国』全6曲に存在する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/わが祖国_(スメタナ)
2. 中川隆[-14021] koaQ7Jey 2020年2月06日 11:36:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-690] 報告

東欧 - クラシック音楽 一口感想メモ
ベドルジハ・スメタナ(Bedřich Smetana, 1824-1884)
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E6%9D%B1%E6%AC%A7


連作交響詩『わが祖国』(Má Vlast)(6曲)(1874-79年)

•第1曲:ヴィシェフラド◦3.8点


ワーグナーをすぐに連想するような、古代的なおとぎ話のような雰囲気を持っている。ヴィシェフラド城という城を題材にしているのはよく伝わってくる。心地よいファンタジー感で楽しい。かなり良いのだが、ワーグナーほど情熱的で地が湧く感じでないところに彼との差を感じる。

•第2曲:モルダウ◦4.5点


主要なメロディーをはじめとして、どの場面も旋律、雰囲気、音による描写の的確さなどいずれも非常に優れている。甘く劇的で描写的なロマン派の美点を見事に代表する曲の一つと言えるだろう。大地を流れる大河の自然の壮大さ、川の水のエネルギーなどをこれ以上なく表現できている。

•第3曲:シャールカ◦3.3点


やや和声や旋律に凡庸さを感じる場面が多くあるが、次々と移り変わる場面に身を任せることができるため、いちおう問題の解決になっている。ボヘミア的な民族的な旋律が楽しい。劇的ではあるが、激しさはそれほどでなく、おとなしい激しさとも呼ぶべき程度である。

•第4曲:ボヘミアの森と草原から◦3.3点


前半の森林浴やハイキングをしているかのようや自然の気持ちよさを満喫できる音楽。実際にハイキングに出かけたくなる。後半はポルカで楽しい踊りの音楽。ドヴォルザークのような躍動感があるが、同時に軽さもある。

•第5曲:ターボル◦3.0点


鋭角的な音楽。戦いを表現しているようだ。他と同様に正統派な交響詩らしい交響詩だが、インスピレーションは他と比べて強くない気がする。さらっと聴けて印象にあまり残らなかった。

•第6曲:ブラニーク◦2.8点


密度がオペラの音楽並みに感じでしまい、あまり楽しくない。正統派の交響詩として悪い曲ではないのだが、なんだか感動できる要素がかなり少ない。ここが良い、という部分がない。あと、5曲目と同じ旋律が多用されているのもマイナス。フス教徒の賛美歌とのことだが。


室内楽曲

•弦楽四重奏曲第1番ホ短調『わが生涯より』(1876年)

•弦楽四重奏曲第2番ニ短調(1882-83年)

https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E6%9D%B1%E6%AC%A7

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