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ベートーヴェン 『レオノーレ序曲 第3番』
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/854.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 28 日 20:57:39: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ベートーヴェン オペラ 『フィデリオ』 投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 23 日 13:55:06)

ベートーヴェン 『レオノーレ序曲 第3番』



フルトヴェングラー指揮『レオノーレ序曲 第3番』


Beethoven: Leonore Overture no. 3 (Furtwangler 1944)





ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


1944年6月2、3日、ウィーン、ムジークフェラインザール
「マグネトフォン・コンサート」のための放送用セッション


1944年
●6月2-3日 2-3 June 1944 VPO Musikverein (RRG=ORF&DRA)
Beethoven:Leonore, Ove.No.3(recorded on 2 June) ベートーヴェン/レオノーレ3番 (o-100)


LP/PR: SWF7101(71/03) WFSJ JP1191-2('75?) DiscocropRR469('75?) Columbia(JP)OZ7512BS('76) DG(Kr)435977-1('89)
CD: SWF901('90) DG435324('91)


>>>>They are Magnetofonkonzert.


▼レオノーレはLP発売時は5月2日となっていた。
VPOとのはじめてのマグネトフォン(テープ)録音で聴衆のいない放送録音。
SWF盤は45/01/28録音としているが今までのものと同じ演奏。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu05.htm


▲△▽▼


Leonore No. 3, Op. 72/a: Ouverture for Fidelio 1948 Stockholm


Stockholm Philharmonic Orchestra
Wilhelm Furtwängle
13 Nov. 1948


1948年
Beethoven:LeonoreNo.3
●11月13日 ベートーヴェン/レオノーレ3番 交響曲第7&8 ストックホルムpo ストックホルム・コンサートホール スウェーデン放送収録


LP/PR(No8&Ove.): UnicornWFS5('72)Fonogram(JP)SETC7501-7('75=miss data)
CD: EMI CDH7630342('89) ToshibaTOCE3720/22(00/08)


▼40年スウェーデン国立o と表記のフィリップス(日本フォノグラム)盤は、48年盤と同じ演奏ながら EMI系よりもなぜか音質良好。
没後20年当時のステ芸特集では、48年盤とは別録音で演奏の方もフィリップス盤の方が優秀と書かれていた。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu12.htm


▲△▽▼


Beethoven: Leonore Overture No. 3, Furtwängler & Concertgebouw (1950)


Wilhelm Furtwängler (1886-1954), Conductor
Concertgebouw Orchestra Amsterdam (Royal Concertgebouw Orchestra)
REC : 1950年 7月13日


1950年
Rec. 13 July 1950, at Concertgebouw Grote Zaal, in Amsterdam
13 July 1950 Concertgebow Orc. Amsterdam(VARA)
Beethoven:Leonore No.3


●7月13日 ベートーヴェン/交響曲第1&レオノーレ序曲3番 ブラームス/交響曲第1 アムステルダム・コンセルトヘボウO アムステルダム・コンセルトヘボウ VARA収録


LP/PR(Ove): WFSJ JP1199-200('75?)AT09-10('89?)CetraFE48('82?)K17C9532('86)
CD: WFSA2001('85?)DR920032('92)King(JP)KICC2292('93?)TAHRA FURT1012-3('95)


▼1947年から開催されているオランダ音楽祭に巨匠が招かれた際の録音。
戦後唯一のコンセルトヘボウとの演奏会録音。
曲によって録音状態は多少異なるが、テープ収録の後ディスクに復刻されており全体的に聞きづらい音質。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu14.htm


▲△▽▼


Beethoven: Leonore #3: Furtwangler conducting.1950


Orchestra of the Vienna State Opera
Chorus of the Vienna State Opera
Wilhelm Furtwängler
1950


1950年
5 Aug 1950 VPO Salzburg Fes.( Rot Weiss Rot = RIAS&ORF & SwedishRadio)
Beethoven:Fidelio


●8月5日 ベートーヴェン/フィデリオ全曲 VPO ザルツブルク音楽祭 Rot-Weiβ-Rot収録 RIAS所蔵


LP/PR: BJR112('70)MRF50('73?)MOR5001('70?)DiscocropIGI328('75?)Columbia(JP)OP7530-2(80/01)CetraFE44('81)
CD: EMI CHS7649012('93)ToshibaTOCE8296-7('93)HUNT/ArkadiaWFE354('91)OpuskuraOPK7004(04/10)


▼東芝CD解説では、オリジナルテープは占領軍が運営していたRot-Weiβ-Rotが収録したが音楽祭側との契約により消去済みとしている。この正規盤は電信ケーブルを通じてザルツブルクから直接RIAS放送に送られたライヴを収録したテープと、同様に収録したORFザルツブルクのテープの2つからマスターを作ったとされる。


ザルツブルク音楽祭はRot-Weiβ-Rotが独占的に収録権を所有していたとみられ、その存在がなくなった今、一部を除きプライヴェートなエアチェックテープや中継回線を通じて録音したコピーテープしか存在せず、録音が貧弱なものが多いのは悔やまれる。このフィデリオについてはトレマン本ではRIASのテープは1幕に欠落があるとし、スウェーデン放送にもコピーテープがあるとしている。


EMI盤の音質は53年スタジオ盤に大きく劣るが、演奏はものすごい熱気。EMIの正規盤が出るまでは8/22録音とされていた。この22日にも同じメンバーで演奏会があったが、現在では放送日とされている。


BJR盤は70年代半ば、良好音質の初出私家盤といわれたが、BWS盤やCetra盤との差は感じられない。EMI盤がノイズリダクション多用で生気のない音になっているのは事実だが、オリジナリティの違いではないと思われる。オーパス蔵盤は初出BJRを板おこししたCD。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu14.htm


▲△▽▼


Leonore No. 3, Op. 72a: Ouverture 1952


Wilhelm Furtwängler
1952年3月3日、トリノ・イタリア放送交響楽団


【世界初出となる「レオノーレ」序曲第3番について】
このディスクに収録された1952年3月3日、トリノ・イタリア放送交響楽団とのベートーヴェンの「レオノーレ」序曲第3番は“世界初出” 音源です。


この演奏はデータ上では過去に国内ではキングレコード、海外ではCetra、Urania、Andromeda、Myto などからすでに出ていることになっていますが、中身の演奏はすべて1950年7月13日、アムステルダム・コンセルトヘボウとのものであり、単に誤記がそのまま定着していただけでした。


ところが、このたびイタリアより入手した音源は表記と中身が一致する初めてのものであり、まさにファン待望の発売です。当時のイタリアではまだアセテート盤による収録だったようですが、音質は予想以上にしっかりしていて鮮明であり、著しく劇的なフルトヴェングラーの解釈を心ゆくまで堪能出来ます。
https://www.hmv.co.jp/en/artist_Beethoven-1770-1827_000000000034571/item_Symphony-No-7-Furtwangler-Bpo-1943-Leonore-Overture-No-3-Turin-Rai-So-1952_3779845



1952年
3 March 1952 RAI Torino Orc. Turin
Beethoven:LeonoreNo.3


●3月3日 ハイドン/V字 ベートーヴェン/レオノーレ3番 ラヴェル/スペイン狂詩曲 R・シュトラウス/死と変容 RAIトリノ放送響 トリノ(Auditorium A via Montebello) RAI収録


CD/PR(Leo): UraniaURN22.227('03)
CD: KICC2349(94/01=M&A)


>>>CetraFE48 and KICC2349, Leonore are 1950 ACO performance.(according to Mr.Shimazu)


▼KICC2292(93/07=Cetra原盤)のレオノーレは宇野本によれば50/07/13のACO盤と同じ。HS氏によると初出盤 CetraFE48も ACO盤とのこと。Cetraの日本盤K17C9542もURHS氏は78回転周期ノイズの存在から ACO盤という。但し HUNTは ACO盤と表記されたM&A原盤のKICC2349(94/01)が実はトリノ録音としているがshin-pは未聴。ただ、このキング盤の原盤であるWFSA-2001('89)が本物のACO盤だと確認されていることから、これもトリノ盤ではない可能性大きく、このトリノでのレオノーレは未発売の公算が大きかった。


04/11会議室でのとますにくそん氏の調査で「ノイズの質、足音、演奏、オケの質」の違いから伊UraniaURN22.227('03)は、この日の演奏である公算が大きくなった。


05/05/25会議室のナオG氏の見解は「アムステルダムとされるDR盤とは同一の演奏に思えました.正規盤のTAHRAは所有していないので確実なことは言えないのですが・・・.ちなみにURANIAとDRでは,後者の方がヒスノイズはあるものの加工の少ない自然な音質で,終了後の拍手も収められています.」


DISという私家製初出盤は、Not for sale時代のDiscocorpのこと。日本ではコロムビアから出たワルター協会(BWS)盤として有名。このV字の初出盤は71年にBWS708として米で発売され、翌72年DIS708として出た。ジャケットはBWSのまま。80年代後半以降はM&AとしてキングからCDが発売されている。


トリノでの一連のコンサートは、RAIトリノ響が戦前本拠地としていたAuditorium RAIが戦災によりこの年(1952年)末に復興されるまでは、さまざまな劇場を移動して行われたとされ、収録条件がローマに比べて不利で音質に影響を及ぼしている。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu16.htm


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Beethoven - Leonore III - Vienna / Furtwängler 1953 live


Orchester der Wiener Staatsoper
Wilhelm Furtwängler
Live recording, Vienna, 12.X.1953


1953年
12 Oct. 1953 VPO an der Wien (RotweiserRadio=ORF&RIAS)
Beethoven:Fidelio


●10月12日 ベートーヴェン/フィデリオ全曲 VPO アン・ディア・ウィーン ロトヴァイザーラジオ収録 ORF&RIAS所蔵


LP/PR: ReplicaRPC2439-41('80?=Italy)King(JP)K20C417-9(86/03)
CD: CetraCDC12('86)CetraCDC12('86)


13-17 Oct. 1953 VPO Musikverein (EMIstudio)
Beethoven:Fidelio
●10月13-17日 ベートーヴェン/フィデリオ全曲 VPO ムジークフェライン EMIスタジオ録音
LP/PR: ALP1130-2(54/05)
CD: EMI7644962('92)ToshibaTOCE9343('95)


▼12日の演奏はロトヴァイザーのアーカイヴから返還されたテープを使って79年にORFが没後25年記念として放送し、初めて存在が明らかになった録音。


現在発売されているものはすべてそのエアチェックと思われる。
この演奏会の次の日から同じメンバーでスタジオ録音された。
序曲集などはこの全曲盤からとられている。
なお戦災で焼失した国立歌劇場の再建は55年11月5日で当時は代わりにアンディアウィーンが使われていた。
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/shin-p/furu18.htm



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歌劇《レオノーレ》(フィデリオ)の改訂上演(いわゆる第2版)のために、その序曲としてレオノーレ序曲第2番を改作する形で作曲されたものである。


初演はオペラの上演と同時に1806年3月29日、アン・デア・ウィーン劇場にて、イグナーツ・フォン・ザイフリート(Ignaz Xaver Ritter von Seyfried)の指揮によって行われた。


《フィデリオ》にはこの楽曲の前に1曲、後に2曲の序曲が書かれており(フィデリオ序曲を参照)、単独で演奏される機会はこの「レオノーレ序曲第3番」が最も多い。


グスタフ・マーラーが始めたと言われる習慣として、《フィデリオ》上演の際、第2幕第2場の前にこの序曲が挿入されることがある。


楽器編成


フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニ、弦五部、舞台裏にトランペット1


構成
ハ長調、序奏を持つソナタ形式。演奏時間は13分前後。


アダージョ、3/4拍子の序奏はG音の強奏で始まり、様々な調をさまよう。途中、木管に変イ長調の旋律が現れるが、これはオペラ第2幕冒頭のフロレスタンのアリア「人生の春の日に」("In des Lebens Frühlingstagen")の一節である。


主部はアレグロ、2/2拍子で、弦がシンコペーションを用いた第一主題を奏して始まる。ホルンに導かれる第二主題はホ長調に始まり、これも調的には安定しない。展開部は劇的な展開を見せ、途中で現れるトランペットのファンファーレが印象的である。 再現部は、演奏の難しさで有名なフルートのソロで第一主題が再現されて始まる。提示部通りの再現が続いたあと、第二主題の動機を用いながら静まっていくが、弦楽のパッセージがプレストのコーダを導き、熱狂的に結ばれる。


https://ja.wikipedia.org/wiki/レオノーレ序曲第3番




 

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コメント
1. 中川隆[-14209] koaQ7Jey 2020年1月28日 23:53:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-900] 報告
『レオノーレ』序曲第3番の扱いについて


マーラーは1904年に『フィデリオ』を指揮した際、第2幕第2場への間奏曲として『レオノーレ』序曲第3番を演奏し、賛否両論を巻き起こした。

反対派の意見としては「表現力が壮大すぎて、終幕の力を弱めてしまう」といったものが多かった。

一方で、演出面からすれば、第2幕の第1場と第2場では場面が明らかに違うので、場面転換のためにも必要という意見も多かった。

もっとも、マーラー存命時から死後しばらくは、この方法は定着しなかった。
この習慣が定着しだしたのは1930年代になってからである。
マーラーのやり方に賛同したフルトヴェングラーは次のように述べている。

たった1箇所『レオノーレ』序曲第3番が演奏されるのに相応しい場所がある。
それはまた、マーラーによって打ち出されたウィーンの伝統に従うことにもなるのだが、それは第2幕の長い「牢獄の場」が終わったところである。

この箇所に『レオノーレ』序曲を置くならば、それは『神々の黄昏』でジークフリートの死に続く「葬送行進曲」が占めるのと同じような意義を獲得するであろう。

序曲は過去への追憶となり讃美となるのである。
("Ton und Wort, Aufsätze und Vorträge, 1918 bis 1954"より、日本語訳は『音と言葉』ISBN 978-4102024010で読むことができる)


今日でもマーラーのやり方で上演する指揮者もいる。ただし、この場面でこの序曲を使用すると、救出の場面を繰り返してしまうことになり、話の流れが乱れてしまうという意見も多い。

最近では、上演で『レオノーレ』序曲第3番を演奏しない指揮者も多い。

模範的な上演のウィーン国立歌劇場では現在でも普通は『レオノーレ』序曲第3番を入れている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%83%AA%E3%82%AA

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