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(回答先: 日本の闇。日本社会に浸透していたチュチェ思想 投稿者 中川隆 日時 2019 年 9 月 27 日 23:20:59)
「よど号事件」犯人たちの洗脳と日本人拉致
【我那覇真子「おおきなわ」#57】
日本(沖縄)に潜むチュチェ思想の正体〜篠原常一郎氏に聞く[桜H31-2-22] - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=9Ldoz5EvGt0
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宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作 (新潮文庫) – 2000/7/28
高沢 皓司 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E5%AE%BF%E5%91%BD%E2%80%95%E3%80%8C%E3%82%88%E3%81%A9%E5%8F%B7%E3%80%8D%E4%BA%A1%E5%91%BD%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E7%A7%98%E5%AF%86%E5%B7%A5%E4%BD%9C-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%AB%98%E6%B2%A2-%E7%9A%93%E5%8F%B8/dp/4101355312
内容紹介
1970年3月末、赤軍派メンバー9人が日航機をハイジャックし、北朝鮮へ亡命した「よど号」事件。謎に包まれた犯人たちのその後の人生とは。
犯行の計画、北朝鮮の思想教育、日本人拉致の実態、そして日本潜入工作――。
恐るべき国際謀略の尖兵と化し、世界を舞台に暗躍した彼らの秘密工作の全貌を丹念な取材で初めて明らかにした衝撃のルポルタージュ。講談社ノンフィクション賞受賞。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高沢/皓司
1947(昭和22)年大阪生れ。全共闘運動を経験したのち記者、編集者を経てフリージャーナリストとなる。専門は戦後日本の社会運動と学生運動。’90年以降北朝鮮訪問を重ね、亡命者たちへの取材を続ける。’99年『宿命』で講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
弥生 5つ星のうち5.0
今こそ、是非、復刻を。北朝鮮の真実がここに。 2019年3月5日
すでに絶版になっており、Amazonでも入手できない。図書館で借りて読んだ。「よど号」犯人達が北朝鮮で洗脳され、日本人拉致事件に深く関わっていく。その過程を実に丁寧に追求した、このノンフィクションは、まさにジャーナリズムの真骨頂と思う。丹念な取材と裏取り。真実に迫るために、微細な食い違いを糧に、事実を重ね合わせていく。
米国トランプ政権や韓国文政権の対北融和姿勢が顕著な今、改めて、北朝鮮という国家の本質を見極めるうえで、本書は多くの日本人が読むべき必読書だろう。
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TAO 5つ星のうち5.0
一流のノンフィクション 2018年8月4日
知られざる、秀逸で一流のノンフィクション作品です。
自業自得かも知れないけど、哀愁漂う、よど号グループのハイジャックからその後を描いた作品。
今から考えると幼稚な理想、戦略をもって、北朝鮮に行った若者たち。
北朝鮮で軍事訓練を受け、日本で革命を起こすことが目的だった。金日成をオルグするといった、メンバーもいたとか。
しかしその顛末と言えば……。
領導芸術と呼ばれる、高高度な洗脳を受け、贅沢三昧な生活と引き換えに、日本人拉致など「悪」に落とされていく。当
洗脳されているから、自分達でそう決めて、それが世界の為だと思っているから。何より拒否権がないから。
そして所々に、急激に現れる闇。
ネタバレしたくないから言わないけど、ゾッと背筋が冷たくなる、唐突な描写が出てくるかも。
と、ミステリー小説のような、読みごたえもあります。
しかし何も知らない若者とは言え、なぜに得体の知れない国に、何の下調べもせずに行ってしまったのだろう。
ハイジャックというリスクを犯し、沢山の人々に迷惑や苦痛を与えてまで。
恐らく彼らには理想があり、「正しい事」の為に突き動かされられたのかも知れないけれど。
誰しもが、自分はそうはならないとは言えない、教訓が隠されている気がします。
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minmin3333 5つ星のうち5.0
拉致はよど号乗っ取りの奴らがおこした 2019年3月17日
何が結婚作戦?だ。青山繁晴先生の話しに度々出てくる有本恵子さんも騙されて、北朝鮮に行ったのが、はっきりわからました。
北朝鮮に自分たちで、飛び込み北朝鮮はよど号犯人たちを「金の卵」と呼び、日本を内側から、ひっくり返して北朝鮮にしてしまおうと考えていた。
愚かな若者たちを利用することしか考えていません。犯人たちは、どこまでも「お目出たい」のです。
70歳を過ぎ、北朝鮮に残っている奴らを、思考停止してるんでしょうね。
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藤元真二 5つ星のうち5.0
幻想の裏に潜むグロテスク 2016年3月8日
拉致問題疑惑に対する非難が起こる前は、「よど号」事件とその首謀者たちの活動は、一般にはあくまで70年に発生したハイジャック事件の回顧を踏まえて語られるもので、今では考えられないことだが、一般のメディアにおいても彼らが、単なる国際手配の「犯罪者」としてではなく、時代が生んだ酔狂な「亡命者」として、ある種のノスタルジーを含んで語られることがあった。今日においても、テルアビブ乱射事件の岡本公三同様、手配犯の身でありながら所在ははっきりしているので、メディアの取材に応じることもある。事件発生時にはまだ生誕さえしていなかった私がこの事件の存在を知ることになったのも、そもそもはそのような報道に接してからである。
しかしながら本書では、実はハイジャック事件そのものは、確かに人質となった乗客や日韓政府関係者、日本航空に一定の金銭的、精神的被害を与える結果になったとはいえ、北朝鮮に渡った彼らのその後の活動とそれによってもたらされた深刻な事態と比較すると、語弊を恐れずに言えば微罪であったと言わざるを得ない、その周到な工作活動がきわめて詳細に検証されている。そしてそれは紛れもなく北朝鮮という国家による謀略的工作活動である。
極秘帰国の末に逮捕され、のちに刑期を終えて出所した柴田泰弘が、記者会見や取材において、ついに病死するまで朝鮮労働党の公式見解の域を超えない弁明に終始していたことも、本書を読めば至極当然、納得の行く結果である。
そして今更ながら、「時代が生んだ酔狂な亡命者」というイメージも、彼らの工作活動の結果としてもたらされた「幻想」であったという事実に、背筋が凍る思いがする。「幻想」の裏側に潜むグロテスクなまでの現実が牙を剥き出して読み手に喰らいつく。主眼はあくまで日本から北朝鮮に渡った赤軍派メンバーに置かれているので、北朝鮮全体の歴史や国情を調べるには情報が断片的すぎるが、その断片もまた、北朝鮮の国情をストレートに反映したものであることも事実だ。
拉致問題の解決の兆しも見えぬまま、尚も北朝鮮に残るよど号メンバーは4人。時代が生んだ酔狂な亡命者も、もはや高齢となり今日の日本においては彼らの工作活動が浸透する余地もないように見え、北朝鮮としても利用価値がないのではと思われるが、46年前に始まった「よど号事件」は今なお終結していない。街頭には今日も、彼らの手配書が貼られたままだ。
ところで本書は一読しただけでも豊富な資料と取材に裏打ちされたものであることは容易く理解できるが、著者による推測を除いても、幾つかの場面でソースが不明瞭な描写がある。これらは著者による情報源の秘匿の結果と思われるが、その情報源の多くが田宮高麿と八尾恵ではないかという指摘はされている。しかしこの辺りの事情は本書を読んだだけでは立証できる話ではないので置いておく。
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gaki15 5つ星のうち5.0
革命家を飲み込む「国家権力」の不気味さ 2011年11月6日
著者は周知のように「よど号メンバー」より正確には「新左翼系」の思想にも詳しい人物。
著者は「政治の季節」を登場人物らとともに過ごした世代であり、非常に誠実に
物語る。
新左翼とよばれたあの動乱の時期を第三者ではなく、実際の闘争にも深く関与している。
別にことさら珍しい経歴ではないが、著者の目は一度「政治の時期」を経ただけに、
客観的な事実を見据えて揺るがない。
「新左翼」と一括りにはできないほど、ブント系・革共同系・社青同系・毛沢東系等々と
党派は四分五裂しているが、そのなかでも旧ブント系の政治思想や組織に詳しい人が著者である。
本書を出版したことにより、新左翼系からは痛罵を浴びせられ、事実上日本国内の
ブント系活動家との関係は絶たれた。このことはもとより覚悟の上で本書を著した。
よど号グループとの関係が深いため、これほど深くよど号グループの朝鮮民主主義人民共和国
(以下 北朝鮮と略記)での「事実」を追うことができ得たのであろう。
よど号グループが「武装蜂起の前段階」として「革命戦士」たる技術を磨くべく
ハイジャックを行い北朝鮮に入国した。
しかしその後のよど号グループの消息についてはあまりにも知らされていない。
著者は故田宮氏と連絡を続け、その会話や日本でのメンバーの略歴を調べ、あまりにも謎に満ちた
入国後のメンバーの消息を自力で推論し組み立てる。
勿論そこには事実の積み重ねがあり、勝手な思い込みではない。
著者の論が正しいかどうかは、100%の確信を持って断言できることはできないが、少なくとも
「嘘やペテン」が混じっていることはあるまい。
本書では、メンバーの一人の消息がいかにしても把握できないことから、その「事実」を
追い続けたノンフィクション。前述したように、著者と同じように北朝鮮にいるメンバーと
直接対話しない限りは、事実関係に一定の疑いは残る。しかし、これ以上の調査は不可能であろう。
私自身は、新左翼と呼ばれる「革命家・活動家」にはシンパシーを持つ。しかしその活動があまりにも
短期間で終息し、現在ではほとんど影響力を持たなくなっているのも事実。その原因の一つが
本書に対する新左翼諸派の「評価」に現れていると思える。単純に言えば、「都合の悪い事実」に
目を閉ざす、そのありかたではないのか。
かつては「毛沢東主義」が新左翼の行動に多大な影響を与えたが、「プロレタリア文化大革命」は
結局はいかなるものであったかを、細部にわたり検討し「評価」を下した党派はほとんどない。
「過去に学ぶ」ことなく、「革命」を行うことなど不可能であり、事実に基づいた批判を社会主義国に
対しても行わなければ、「書斎派社会主義者」と揶揄されてもしかたないであろう。「革命理論」が
「信仰」に堕すれば…連赤問題を想起して頂きたい…荒唐無稽な現状分析しか残らず、40年以上も
「内乱か革命か」の不毛な論議になる。
本書は冷静に「よど号グループ」の入国後の歴史を辿り、その中であるメンバーの消息不明に疑いを
持ち、数年の歳月をかけて本書を著した。
著者が達した結論は、あまりにも酷いメンバー(故○太郎氏)の最期であった。
私自身もそのことに驚愕した。
他の方のレビューにあるように、本書が「朝鮮民主主義人民共和国」への憎悪をかき立てる危険も
あり、資本主義国の優位性や社会主義国内での人権侵害の事実をことさらに強調する結果となりうる。
しかし、「過去の清算」を経ずして、社会主義(共産主義)運動が展望を持って「革命を語る」ことは
できない。
単なる「北朝鮮批判」としてではなく、本書を読み解くことが肝要であろう。
また「国家権力」に絡め取られ、自分の主体を失ってしまった(とは言い過ぎか?)「革命家」を
見事に描ききっている。
特に新左翼を批判的に乗り越えようとしている方に、強くお薦めします。
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榎戸 誠 5つ星のうち5.0
よど号乗っ取り犯と日本人拉致事件の危険な関係 2011年11月28日
敬愛する読書家のT先輩から薦められて『宿命――「よど号」亡命者たちの秘密工作』(高沢皓司著、新潮文庫。出版元品切れだが、amazonで入手可能)を読み始めたのは、あのよど号乗っ取り犯たちはその後、北朝鮮でどんな暮らしをしているのだろうという軽い好奇心からであった。ところが、途中まで読み進んだ時、状況が一変する。なぜならば、私が強い憤りを抱いている北朝鮮による日本人拉致事件と彼らの関係が炙り出されてきたからだ。関係があるというようなあやふやなレベルではなく、特にヨーロッパにおける一連の日本人拉致は、何とよど号メンバーの妻たちの仕業だったのである。
このドキュメントは、粘り強いジャーナリストの手に成る優れた作品であるにとどまらず、胸を掻き毟られるような内部告発の書でもある。巻末の解説によれば――1960年安保闘争と、その高揚の中から生まれた新左翼運動。その最盛期に青春時代を過ごした著者は、「共産主義者同盟(ブント)赤軍派」の活動家であった。赤軍派の中でも過激なことで知られた「関西ブント」の武闘派たちこそが、1970年3月31日、羽田から日航機をハイジャックして北朝鮮に飛んだ「よど号赤軍」なのである。この時、「彼らは闇への亡命者となった」のである。そのリーダーの田宮高麿は高沢の親しい友人であった。だからこそ、高沢はよど号が飛び立った直後から9人のメンバーの消息を追い求めた。しかし、日本と国交のない北朝鮮の闇は深かった。1972年、「連合赤軍」による一連の無惨な事件が発覚し、新左翼運動が急速に退潮してからも、高沢は北朝鮮にいるメンバーたちとコンタクトを取ろうとし続けた。これらの努力の末、高沢が平壌で田宮らとの再会を果たしたのは、実によど号事件から20年目のことである。共に酒を酌み交わし、旧交を温め、その後も東京と平壌を行き来する。だが、訪朝を重ねるごとに、高沢の心中に生じた疑問はどうしようもなく膨らんでいく。『宿命』は、この疑問を解き明かす過程を記録として残すために書かれたのである。
よど号メンバーが世間から厳重に隔離された「日本人革命村」で受けた思想改造。彼らに大きな影響を与えた金日成への謁見。メンバーの一人、小西隆裕の恋人の訪朝により、メンバー間に生じた嫉妬と動揺。その結果、提起された「結婚作戦」という名の日本人女性獲得計画。それに続くメンバーの妻たちによるヨーロッパでの一連の色仕掛けの日本人男性拉致と、割りのよい仕事があるという甘言を弄しての日本人女性の拉致。さらに、次の世代の革命要員となり、人質ともなる子供たちの出産。北朝鮮に留まっていると思われていたよど号メンバーと妻たちの日本を含む海外における活発な工作活動。仲間たちから裏切り者と烙印を押され、消されてしまったメンバーの岡本武、吉田金太郎とその妻たち。子供たちの「人道」を表面に押し立てた帰国工作。真実を覆い隠していた闇のベールが、次々と剥がされていく。
「彼らは手足に過ぎなかった。自ら考え判断していくことは禁じられた行為だった。任務はすべて『首領様』の御意志だった。命じられたことを一分の疑いもなく忠実に果たすことだけが、大恩ある金日成への忠誠心の表現だった。疑問を持たず考えることをしない人間だけが、北朝鮮では生きられる」。よど号メンバーと妻たちの工作活動の全ては金日成と金正日親子の指示によるものであり、これこそが彼らの悲劇の根源なのである。
- 演説だけで日本を変えた天才 山本太郎の思想とは 中川隆 2019/9/28 20:10:17
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