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横溝正史 犬神家の一族(東宝 1976年)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/221.html
投稿者 中川隆 日時 2019 年 2 月 07 日 10:14:36: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 横溝正史 ミイラの花嫁(TBS 1983年) 投稿者 中川隆 日時 2019 年 2 月 06 日 18:55:45)

横溝正史 犬神家の一族(東宝 1976年)

監督 市川崑
脚本 長田紀生 日高真也 市川崑
原作 横溝正史
音楽 大野雄二
配給 東宝
公開 1976年10月16日


動画
https://www.youtube.com/watch?v=isaKZAt3DcQ
https://www.youtube.com/watch?v=hEIltgy5pWo


キャスト

金田一耕助:石坂浩二

野々宮珠世:島田陽子(松竹)

犬神佐清/青沼静馬:あおい輝彦

犬神松子:高峰三枝子

犬神梅子:草笛光子
犬神竹子:三条美紀
那須ホテルの女中・はる:坂口良子
犬神佐武:地井武男
犬神佐智:川口恒
犬神小夜子:川口晶
犬神幸吉:小林昭二
藤崎鑑識課員:三谷昇
猿蔵:寺田稔
井上刑事:辻萬長
主治医:守田比呂也
若林豊一郎:西尾啓
警察医:細井利雄
青沼菊乃:大関優子
お園:原泉
野々宮晴世:仁科鳩美
大山神官:大滝秀治
橘警察署長:加藤武
犬神寅之助:金田龍之介
那須ホテルの主人:横溝正史(特別出演)
柏屋の亭主・久平:三木のり平
宮川香琴:岸田今日子
古館恭三:小沢栄太郎
犬神佐兵衛:三國連太郎


ロケ地

那須の街並みは長野県上田市で撮影された。
湖の風景は長野県の青木湖、木崎湖で撮影された。
金田一耕助が投宿する「那須ホテル」は長野県佐久市にある「井出野屋旅館」で撮影された。
信州那須神社は、長野県大町市にある国宝・仁科神明宮で撮影された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8A%AC%E7%A5%9E%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%97%8F_(1976%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)  

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コメント
1. 中川隆[-12364] koaQ7Jey 2019年2月07日 10:21:37 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告


横溝正史 犬神家の一族(東宝 2006年)

監督 市川崑
脚本 市川崑 日高真也 長田紀生
音楽 谷川賢作 大野雄二(テーマ曲)
配給 東宝
公開 2006年12月16日

動画
https://www.youtube.com/watch?v=qmLlsC9IVVw

キャスト

金田一耕助 - 石坂浩二

野々宮珠世 - 松嶋菜々子

犬神松子 - 富司純子

犬神竹子 - 松坂慶子

犬神梅子 - 萬田久子

犬神佐清 / 青沼静馬 - 尾上菊之助
犬神佐武 - 葛山信吾
犬神佐智 - 池内万作
犬神小夜子 - 奥菜恵
犬神寅之助 - 岸部一徳
犬神幸吉 - 螢雪次朗
若林久男 - 嶋田豪
猿蔵 - 永澤俊矢
青沼菊乃 - 松本美奈子
藤崎(鑑識課員) - 石倉三郎
仙波(刑事) - 尾藤イサオ
那須ホテル主人 - 三谷幸喜
はる(那須ホテル女中) - 深田恭子
岬の子供 - 石田直也
岬の警官 - 木本秀一
犬神家の主治医 - 野村信次
犬神家の女中 - 蓮佛美沙子
赤ん坊 - 星春希
警官A - 清末裕之
警官B - 松田正悟
参謀 - 保木本竜也
柏屋の九平 - 林家木久蔵
柏屋の女房 - 中村玉緒
松子の母・お園 - 三條美紀
琴の師匠 - 草笛光子
大山(神官) - 大滝秀治
等々力(署長) - 加藤武
古館恭三 - 中村敦夫
犬神佐兵衛 - 仲代達矢

横溝正史の金田一耕助シリーズである推理小説『犬神家の一族』を、30年前の映画版と同じ監督・主演コンビで再映画化したものである。

市川崑監督の遺作となった。


プロデューサーの一瀬隆重からリメイクを持ちかけられた市川崑は、旧作が湖畔を舞台にしていたため、本作では川辺を舞台にしようと考え、構想を練っていた。その結果、大幅な脚本の書き換えが必要となり、市川がそれを一瀬に伝えたところ、一瀬は旧作と同じ脚本の使用を想定していたため、結局また湖畔を舞台とすることになった。ただ、犬神佐兵衛の一生を描くにあたって、本作では佐清と珠世のラブストーリー色を濃くし、ラストシーンも旧作とは大幅に変更された。

金田一により一同の前で真犯人が明らかにされた後、真犯人の取る行動は旧作、本作とも同様である。しかし、その行動に対する金田一の対応は、旧作と本作とでは大幅に異なっている。一見すると金田一の行動に違いは見受けられないが、金田一の視線の演技が異なるため、旧作と本作とでは意味が全く異なる[2]。

冒頭の金田一の登場シーンは、旧作とは全く別の場所で歩くシーンだけを撮影し、それを当時の風景と同一になるよう、背景をコンピュータグラフィックスで処理し合成したものである。


キャストでは、石坂浩二(金田一耕助)、大滝秀治(大山神官)の2人が旧作と同一役柄にて出演している。

また、加藤武も旧作とほぼ同一の役柄ながら、役名が旧作では「橘署長」、本作では「等々力署長」と、苗字が異なっている。

金田一耕助は年齢不詳という設定であるが、石坂は「今回の金田一は55、56歳のイメージで、そこまできた彼の人生を考えた上で演じたつもり。(前作と違い)この年齢になると佐清君と珠世さんの恋愛にしても目線の向け方が違ってくると思う」(パンフレット掲載のインタビューより)と語っている。

旧作で竹子を演じた三條美紀(当時の芸名:三条美紀)は、本作では松子の母・お園を、梅子を演じた草笛光子は、琴の師匠をそれぞれ演じた。なお、草笛は加藤、大滝とともに石坂主演のシリーズ全作品に出演を果たしている。同じく旧シリーズで皆勤だった三木のり平と小林昭二はすでに世を去っていた。

市川は当初、琴の師匠役には旧作でも同役を演じ、市川作品に多数出演している岸田今日子をキャスティングしていたが、岸田の病気療養のために断念し、草笛を配した。なお、岸田は、本作の封切の翌日である2006年12月17日に死去した。
仙波刑事は旧作にはない役である。

松嶋菜々子(野々宮珠世)のキャスティングは、本作製作の条件として一瀬が市川に対して強硬に主張した。逆に市川は、金田一役には石坂以外は起用しないと条件を出した。

岬の警官役は旧作では俳優がキャスティングされたが、本作では台本も空白のまま最後まで決まらず、結局その人相風体からか、特機スタッフの木本秀一が演じている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8A%AC%E7%A5%9E%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%97%8F_(2006%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)

2. 中川隆[-12363] koaQ7Jey 2019年2月07日 10:26:52 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

日本映画に革命を起こした『犬神家の一族』はここがスゴかった
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49684


かどかわ・はるき/'42年、富山生まれ。実業家、映画プロデューサー。「角川映画」の生みの親。近著に、映画制作の経験を語った『いつかギラギラする日』

あさだ・えいいち/'49年、北海道生まれ。特撮監督。『犬神家の一族』、『日本沈没』などで助監督、『ゴジラ FINAL WARS』で特殊技術責任者を務める

なかがわ・ゆうすけ/'60年、東京生まれ。評論家。『松田聖子と中森明菜』『歌舞伎 家と血と藝』『角川映画 1976-1986 日本を変えた10年』をはじめ、著書多数

「週刊現代」2016年9月17日号より

湖から飛び出した足、不気味なマスク…



モダンな映像、衝撃的なマスク、斬新な宣伝——何もかもが新しかった。時代を変えた作品は、いかにして生まれ、どんな哲学を持っていたのか。

角川映画の生みの親・角川春樹氏、『犬神家の一族』で助監督をつとめた浅田英一氏、そして角川映画に詳しい評論家・中川右介氏の3人が、あの名作を振り返る。

みんなマネしたあのシーン

中川右介 角川映画がスタートして今年で40周年。記念すべき最初の作品が、'76年秋公開の『犬神家の一族』です。当時、私は高校1年生。ミステリーが好きだったので公開が楽しみで、先行ロードショーをやっていた日比谷映画に足を運びました。

角川春樹 第一作ということで、公開には万全を期して臨みました。当時の日比谷映画の新記録となる前売り券5000枚を売り出し、それでも心配で、映画館の周辺でちんどん屋にビラを配らせたんです。映画界でちんどん屋を使ったのは初めてだったと思います。

浅田英一 当時、日本映画界は下り坂。そんな空気の中、角川書店が参入したことは、現場にとってはとても新鮮でした。

宣伝ポスターも斬新でした。作品の代名詞である湖から二本の足が突き出ているシーンが大きく使われていましたね。


角川 あれからしばらくプールで逆さまになって足を突き出すのが、若者や子供たちの間でブームになりました(笑)。

中川 あの頃プールに行くと、「犬神家禁止」という貼り紙を見かけました。いまの若い人たちには意味がわからないと思うけれど、当時はそれだけで意味が通じたものです。

浅田 あのシーンはどこで撮影したんだっけな。

角川 長野県の青木湖ですよ。マネキンの脚に重しをつけて、浮いてこないようにしました。

中川 あのシーンには、角川さんご自身も刑事役で出演していましたね。

角川 忘れてください。恥ずかしい思いをしたので、あれだけはいまも絶対に見ないようにしてるんです(笑)。

中川 もうひとつ『犬神家』の代名詞と言えば、青沼静馬と犬神佐清の二役を演じたあおい輝彦さんが被っていた「スケキヨマスク」です。画面にマスク男が登場するシーンは、不気味さが際立っていました。

浅田 懐かしいですね。あのマスクには市川崑監督のこだわりがあった。東宝の特殊美術課造型の人が、あおいさんの顔から型を取って作ったんです。市川さんは、最初作ったものでひとまずOKしてくれたんですが、その後「やっぱりもっと柔らかくしてくれ」と要望が出てきた。3度ほど作り直し、とても柔らかいものになりました。

なぜ横溝正史だったか

角川 あのマスクは映画のプロモーションにも使いました。ホテルで行った完成披露パーティで、マスクをかぶった私が棺桶から現れるという演出だったのですが、みんな仰天していました(笑)。

中川 そもそもなぜ、出版社社長の角川さんが映画を製作することになったのか、改めてお聞きします。

角川 '68年、早川書房が映画『卒業』のシナリオのノベライゼーションを出したところ、映画が人気を博して、翻訳は10万部のベストセラー、主題歌も大ヒット。それを見て、出版社が映画を作るのも「あり」だと考えていたのです。

浅田 最初からヒットを予想していたんですか。

角川 相当研究はしていました。'74年、松本清張の『砂の器』が映画化されてヒットし、社会派ミステリーが人気を集めていた。同時に、国鉄の「ディスカバー・ジャパン」キャンペーンによって、古き日本を見直そうという空気がありました。そこで狙いをつけたのが横溝正史さんでした。

中川 '75年に横溝さんの『本陣殺人事件』を高林陽一監督が映画化し、配給収入1億円を突破。その前には『八つ墓村』も少年マガジンで劇画化され、横溝ブームが静かに起きていました。

角川 ええ。さらにその頃、山崎豊子さんの『華麗なる一族』が大ヒットし、「日本人に受けるのはやはり一族ものだ」ということで、『犬神家の一族』に決めました。

一方で、私は西部劇を観てきたので、この作品もマカロニウェスタン風でやりたいと思っていた。

中川 フラッと街にやってきた主人公が、そこで起きた事件を解決し、街を去っていく物語ですね。

角川 そうです。だから、主人公の金田一耕助は放浪者のイメージを出すために、お釜帽とトランクと袴という原作通りのスタイルをそのまま採用した。役者も、飄々としたイメージがピッタリということで、私が石坂浩二さんにお願いしました。

中川 キャストは本当に豪華ですよね。ポスターを見ても、主演の石坂と高峰三枝子の二人だけがクローズアップされているわけではない。三國連太郎、岸田今日子、三木のり平など、知った顔ばかりが並んでいます。アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』が、やはりオールスターキャストで映画化された直後でしたが、意識されていたんでしょうね。

角川 はい。当時、ハリウッド映画で流行っていたオールスターキャストのイメージがどうしても欲しかったんです。

浅田 現場では、みなさん個性があって印象的でしたが、とくに神官役の大滝秀治さんは凄みがありました。カメラテストの間、ずっと蔵のなかに入って、真剣な顔でひとりぶつぶつとセリフをつぶやいていたんです。周囲は、「あの人は不器用で、何度も練習しないと気が済まないんです」と言っていました。

中川 本当に何代にもわたってそこに住んでいる神主さんに見えましたね。

角川 三木のり平さんと三國連太郎さんに関しては、「この人を出せば必ず映画がヒットする」というジンクスがあったんです。だから、わずかなシーンでも出演してもらいたかった(笑)。

中川 監督を市川さんに決めたのも、角川さんだとうかがいました。

角川 ええ。石坂さんと市川さんは、当初から決めていました。市川さんは、久里子亭(クリスティのもじり)というペンネームで脚本を書くくらいミステリーがお好きでしたから。「色彩の魔術師」と呼ばれて評価も高かった。

浅田 私はこのとき初めて市川組につきました。事前に「よく怒る監督だ」と聞いていたから怖かったのですが、実際、市川さんは相当に厳しかった(笑)。

『犬神家』の時代設定は昭和20年代前半。当時の雰囲気を残していた信州の上田でのロケでしたが、コンクリートの電柱がカメラに映っていると、市川監督が「なんとかせい!」と言うので、木の板を電柱に巻き付けて隠したりね。

角川 へぇ、市川さんも意外と怒るんだなあ。

浅田 市川さんはいつも欠けた歯に煙草を挟んでいて、機嫌のいいときは煙草が下を向いているんです。でも機嫌が悪くなるとそれが水平になり、怒っているときは上を向く。「上」のときに話しかけても、絶対に答えてくれません。「そんなことはどうでもいい。後にしろ!」と怒鳴られました。

それから、市川さんはリテイクをするとき、「もう一回だな」と言うだけで理由を言わない。尋ねると「お前、そもそも映画というのは……」と映画論の講義が始まる。万年映画青年のような、真っすぐな方でした。

ユーモアがなきゃいけない

中川 そのこだわりに、当時の映画少年たちは映画の何たるかを教わったと思います。とにかく映像が新鮮だった。ただ並んで歩いているだけのシーンを真上から俯瞰で撮ってみるなど、映像に緩急がありました。

僕自身、『犬神家』から、映画のおもしろさはストーリーやセリフだけでないこと、映像そのものにおもしろさがあるんだと教わった気がします。

浅田 なかでも市川さんが執着していたのが「光と影」です。クランクイン初日は、犬神家の大広間に親族が揃うシーンの撮影だったのですが、前日、セットの最終下見をしたところ、市川監督が「金の襖の反射が弱くて、金色に見えない。これじゃあダメだ。やり直し」と言い出し、美術が1日かけてセットを作り直しました。

角川 カット割りの細かさも彼の特徴。後年、薬師丸ひろ子の『セーラー服と機関銃』などで、1シーンを1カットで撮ることがブームになりますが、市川さんは細かくカット割りをして、重ねて撮っていくタイプでした。

中川 目がギョロッと動くアップのシーンを挿入したりするので、瞬きをする役者が嫌いだったそうですね。

浅田 ええ、それで何度もリテイクになった役者さんもいます(笑)。


中川 脚本に関しては、随所でユーモアが光っていました。警察署長役の加藤武さんが、何回も「よし、わかった!」と早合点して手を叩くシーンは、何度見ても思わずくすりとしてしまいます。

角川 僕もいろいろとアイデアを出しました。たとえば、最後に金田一が弁護士とおカネのやりとりをする場面。米国の探偵映画には必ず探偵におカネを渡して、領収書を受け取るシーンがあって、これを日本映画でやりたかったんです。

ほかにも、宿屋の女中役の坂口良子さんが金田一に食事を用意し、「全部私が作ったの。何が美味しかった?」と訊くと、金田一が何も考えずに「生卵」って答えるシーン。このシーンも私のアイデアで、原作にはありません。おどろおどろしい作品には気が抜けるシーンが必要なんです。

中川 この作品は、先ほどのポスターも含め、宣伝も印象的でした。封切り日に向け、集中的にテレビCMが流されましたが、その効果は絶大だったんではないでしょうか。

角川 映画宣伝でテレビスポットを打つのも初めての試みで、効果は大きかったと思います。ただ、「テレビCMに膨大なカネを使った」という通説は間違い。実際に使ったのはCMの製作費50万円と放映料500万円の計550万円だけです。それが、映画のヒットを受けて「膨大なテレビ宣伝費」という神話になっちゃったんですね。

中川 映画がヒットしたことで、横溝さんの文庫本も売れたと思いますが、文庫本を読んだ人と映画を観た人の数ではどちらが多かったのでしょうか。

角川 映画のほうでしょう。その時点で横溝さんの作品は計40点発行し、文庫含めて累計発行部数は1000万部超でしたが、映画は『犬神家の一族』だけで約350万人動員しましたからね。配給収入も17億5000万円までいきました。

もうひとつ私がこだわったのは主題曲です。主題曲を作った大野雄二は、テレビでは売れっ子でしたが、映画音楽を作ったことがなかった。その大野に500万円払って主題曲を書いてもらいました。当時、日本映画の音楽予算は50万円が相場。破格の金額でした。

浅田 たしかに印象的な曲でした。あの物悲しい旋律はいまでも耳に残っています。

角川 ただ、失敗だったのは、インストゥルメンタルだったこと。歌詞があればもっと売れていたと思う。その反省が、第二作の『人間の証明』で、ジョー山中が歌った主題歌の大ヒットにつながりました。

中川 いずれにせよ、『犬神家』が、日本でメディアミックスに成功した初めての作品だったことは間違いありません。


https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49684?page=3

『犬神家の一族』/'76年公開の横溝正史原作、市川崑監督作品。'70~'80年代にブームになった「角川映画」の第一作。多くのスター俳優、女優を起用し、第一回報知映画賞作品賞を受賞するなど評価は高く、興行的にも成功した。'06年には市川監督、石坂浩二主演でリメイクが行われた

3. 中川隆[-12362] koaQ7Jey 2019年2月07日 11:00:24 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

犬神家の一族 テレビドラマ 1977年版

監督:工藤栄一
原作:横溝正史
音楽:真鍋理一郎


動画
https://www.youtube.com/watch?v=kpIf24SkfUQ&list=PLuiP467mrkVKWErYRHB6b7YC_09a2RtR6

『横溝正史シリーズI・犬神家の一族』は、TBS系列で1977年4月2日から4月30日まで毎週土曜日22時 - 22時55分に放送された。

テレビドラマ版において金田一耕助を最も多く演じている古谷一行が初めて金田一役を演じたのが本作であり、初放映時の最高視聴率は40パーセントを超えた。 CMに移る前に「よき、こと、きく…」と佐兵衛仏前の紋章の画面になる。また各回の終わりに金田一耕助がコケるシーンになる。


キャスト

金田一耕助 - 古谷一行

野々宮珠世 - 四季乃花恵

犬神佐清 / 青沼静馬 - 田村亮

犬神佐武 - 成瀬正

犬神佐智 - 松橋登

犬神松子 - 京マチ子

犬神竹子 - 月丘夢路

犬神梅子 - 小山明子

犬神佐兵衛 - 岡田英次

猿蔵 - 新海丈夫
犬神小夜子 - 丘夏子
犬神寅之助 - 西山辰夫
犬神幸吉 - 堀内一市
青沼菊乃 - 吉本真由美
古館恭三(弁護士) - 西村晃
橘(署長) - ハナ肇
大山(神主) - 溝田繁
志摩久平 - 石原須磨男
遠山欽
下宿のおばさん - 野村昭子
キヨちゃん - 井上聡子
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8A%AC%E7%A5%9E%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%97%8F


▲△▽▼


犬神家の一族 (1978年 TVシリーズ版) 2018年6月5日
http://psychodelicious.net/2018/06/05/inugamike_tv/


1970年代の後半から1980年頃にかけて横溝正史の一大ブーム期があった。

私もけっこうはまったクチで原作本もかなり読んだが、劇場で見た映画はブームも終盤の「悪霊島」「蔵の中」 (それと1996年の「八つ墓村」)だけである。(その他の殆どの映画はTV放映で見た)

映像としての金田一耕助は映画よりもむしろ毎日放送の「横溝正史シリーズ」で馴染みがあり、毎週欠かさず見ていたせいもあって、私にとってはどうしても「金田一耕助=古谷一行」のイメージが浮かんでしまう。
(但し、その後の2時間枠のものは殆ど見ていない)

未だ多くのファンの心を掴んでいるこのシリーズの記念すべき最初の作品がこの「犬神家の一族」だった。 莫大な遺産の相続に揺れる財閥一族を襲った連続殺人事件・・・・という豪華な舞台設定に豪華配役陣で、5回に渡って放映された。

犬神三姉妹、松子、竹子、梅子はいずれも着物の似合う美人女優たち。

中でも京マチ子(松子役)の能面の様な美しさには息を呑む。
(父の遺影の前で写真を燃やす京マチ子の凄まじい美しさ!)

マツコ奥様、お美しい・・・・( *´艸`)

普段は仲が悪いのに、父の若い愛人親子に対しては一致団結して焼き鏝リ〜ンチ!の強烈三姉妹に比べて犬神家の男共は影が薄いのだが、長女松子・溺愛の佐清(スケキヨ)だけはその異様なゴムマスクのおかげで台詞もないのに目立ちまくり。
ぽっこり開いた目の部分がやけに恐い。

(このスケキヨ・マスクが幼少期のトラウマになっている人が日本全国に少なからずいるはずだ)


マザコン気味のスケキヨさん

斧(ヨキ)・琴(コト)・菊(キク)、松・竹・梅の三姉妹、白いゴムマスク、湖から突き出た二本足・・・等々、 視聴者の心を掴む要素は山盛り。このどろどろした犬神ワールドの中で古谷・金田一は今で言う「癒し系」の魅力で 見る者をホッとさせる。

生首や湖から引き上げられた死体に漂うマネキン感は仕方ないとしても、納得できないのはヒロイン「野々宮珠世」役である。

小説の描写だと「絶世の美女」、ドラマ中でも「あんな綺麗な人は東京にもいない」という台詞が出てくるが、激しいブーイングに晒されること必須である!!!珠世役(宝塚の人が演じていた)に華があればもっと盛上がっただろうにと残念でならない。

球世をめぐって男たちが争奪戦を繰り広げるというのになぁ〜(ノД`)・゜・。

また神経に変調をきたす小夜子の描写や、犯人が罪滅ぼしに小夜子と佐智(スケトモ)の子供のことに言及する原作の台詞は省略しないで欲しかった。

このシリーズで強く印象に残っているのがエンディング曲「まぼろしの人」である。


茶木みやこ「まぼろしの人」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=jolVIFxVmVk


茶木みやこがけだるい声で歌う この不思議な曲、シリーズ中ずっとエンディングに流れていたので一番の歌詞だけはすっかり覚えてしまい、今でも歌えるくらいである♪(自慢)

また劇中に流れる音楽も不気味ながらも格調高く、ドラマを盛り上げるのに欠かせなかった。
http://psychodelicious.net/2018/06/05/inugamike_tv/



▲△▽▼


2012-01-28
「犬神家の一族」(1977TV版) を観る。


 「犬神家の一族」は、1950年の発表以来、たくさん映像化されています。なかでも、角川映画第1回映画作品(1976)として発表された、石坂"金田一"が特に有名ですが、これに連動して、映画の大ヒットの興奮冷めやらぬ約半年後にTBSの「横溝正史シリーズ」第1作としてTVドラマ化されたのが、古谷一行の金田一耕助版の「犬神家の一族」

 

 これ当時観てはいたんですけど、どうしても映画の印象が強くて、あまり好きになれませんでした。出ている俳優さんも、古谷金田一、松子夫人の京マチ子はいいとして、その他の俳優さんのキャラが立っていず印象が薄い。それと、音楽が、映画版の、あの印象的な大野雄二のインパクトがなく、淡々と進んでしまい、TV化のチープさを感じてしまったのでした。

 で、今回、見直してみても、印象はそれほど代わりませんでした。映画が、2時間26分、このTV版は、全5話だから、約4時間半。2倍近い時間をかけていながら細部が描けていないのはどうしたものか。「傷だらけの天使」や「必殺シリーズ」を手掛けた工藤栄一監督とは思えない凡庸な作り…。

 映画版では、松子夫人は、琴を趣味としているので、佐智(すけとも)の殺人の際、琴の糸が重要アイテムになる点も納得できますが、この版では能を趣味としているので、琴糸をどこから入手したのかよくわからない。それに、映画版では、琴の指導を岸田今日子扮する盲のお師匠さんに受けている時に中座して殺人をしている事を、琴の音で「なにかあった」と思わせるシーンがありますがそれももちろんない。猿蔵も喋りすぎ。

 極めつけは、金田一が謎解きをする最後のシーンで一言も第一の殺人(金田一を犬神家の事件に巻き込んだ古舘法律事務所の助手若林さんの殺人)について一切触れない点。映画の倍の時間を使っていながら、ど素人の私があれ?と思ってしまうほど、何故こんなに抜けがあるのか疑問…。

 さらに、最後のシーン、佐清の帰りを待つと言っていた野々宮珠世さんは、駅にいて東京に行くという。おいおい、待ってんじゃねーのかよと。

 「犬神家の一族」は、76年映画版だけみればよいですね。ちなみにこれまで映像化されているのは、映画が3つTVが5つ

 映画

 1954年※渡辺邦夫監督(「明治天皇と日露戦争」の監督!)、タイトル:「犬神家の謎 悪魔は踊る」、金田一耕助:片岡千恵蔵

 1976年※市川崑監督、金田一:石坂浩二

 2006年※市川監督リメイク金田一は勿論石坂浩二

 TV

 1970年日本テレビ(タイトル「火曜日の女・蒼いけものたち」※現代に置き換え、金田一は出てこない)未見なので観てみたい。。

 1977年TBS(タイトル「横溝正史シリーズ・犬神家の一族」、古谷一行が初めて金田一を演じたシリーズ第1作)

 1990年フジテレビ(タイトル:「横溝正史傑作サスペンス・犬神家の一族 」金田一は中井貴一。造形がこれまでと大きく違いメガネをかけ知的な感じ?だけど助手がいる。)

 1994年フジテレビ(タイトル:「金田一耕助シリーズ5・犬神家の一族」金田一は、片岡鶴太郎。頑張ってるけど鶴太郎の金田一ってあんまし好きじゃないんですよねぇ)

 2004年フジテレビ(タイトル:「プレミアムステージ・犬神家の一族」金田一耕助はSMAPの稲垣吾郎ちゃん。実は、そんなに嫌いじゃない。ゴロちゃんは暗いので思索する雰囲気は今の若手の中でも一番絵になるような…。)

 おそらくこれからも「犬神家の一族」は映像化されるに違いない。

 原作を改変するのは仕方ないし、76年の映画版の完成度が高いから多少それに引っ張られるのは仕方ないけれど、お話として破綻していない映像化を臨みます。
http://d.hatena.ne.jp/hee/touch/20120128


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