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中国は何時崩壊するのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/112.html
投稿者 中川隆 日時 2018 年 12 月 23 日 16:27:32: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 馬渕睦夫 deep state の世界を語る _ 朝鮮戦争も東西冷戦もアラブの春も対テロ戦争もすべてヤラセだった 投稿者 中川隆 日時 2018 年 12 月 20 日 08:12:18)


中国は何時崩壊するのか?


【討論】中国経済は本当に崩壊するのか?[桜H30-12-22] - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=wySjAIDCTg4


2018/12/22 に公開
◆中国経済は本当に崩壊するのか?

パネリスト:
 川島博之(東京大学大学院農学生命科学研究科准教授)
 澁谷司(拓殖大学海外事情研究所教授)
 田村秀男(産経新聞特別記者・編集委員兼論説委員)
 福島香織(ジャーナリスト)
 松田学(東京大学大学院客員教授・元衆議院議員)
 宮崎正弘(作家・評論家)
 渡邉哲也(経済評論家)
司会:水島総


 

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コメント
1. 中川隆[-13526] koaQ7Jey 2018年12月23日 16:36:44 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22207] 報告

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3. 中川隆[-13523] koaQ7Jey 2018年12月23日 17:03:49 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22207] 報告

皇帝たちの中国 宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】 - YouTube 動画
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2018/06/05 に公開
宮脇淳子先生による本格的「中国史」シリーズ始まりました!

4. 中川隆[-13505] koaQ7Jey 2018年12月24日 08:52:15 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22207] 報告

中国というディストピア。日本のすぐ隣で生まれ育っている超監視社会 2018.12.24
https://blackasia.net/?p=10665

中国は世界中から国家主導でハイテクの知的財産権を窃盗して自国のハイテク産業を成長させている国だ。政府主導で「知財窃盗・技術移転・ハイテク強国」の流れを生み出している。

中国共産党は一党独裁であり、中央集権的であり、なおかつ超権威主義国家である。そのため、盗んだハイテク技術は中国共産党に都合の良い使われ方もする。たとえば、「市民監視」がそれに当たる。

中国は徹底した「市民監視国家」になっている。それを代表するのが「監視カメラ」の存在と「個人信用スコア」制度である。

監視カメラは街のいたるところに設置されており、国家が24時間365日に渡って監視の目を光らせている。交通ルールを守らせるとか、交通事故を検証するとか、犯罪の記録というような目的もあるのだが、別の目的もある。

それは、中国共産党に都合の悪い抗議デモや反政府運動が起きそうになっているのを早い段階で見つけて潰すとか、反政府運動をしている人間や、中国にとって危険な少数民族を監視する目的がある。

監視カメラでの「市民監視」は、中国共産党に楯突かないようにさせるための道具なのである。ウイグルでも街中に監視カメラが張り巡らされてウイグル人を監視し続けている。(鈴木傾城)

政府による「不良市民摘発システム」

「個人信用スコア」制度とは何か。これは建前上では市民の遵法精神を培うためのものであると言われているのだが、実際のところは政府による「不良市民摘発システム」である。

交通ルールなどで市民が取った行動を逐一監視し、それを数値化して評価できる形にし、社会の規則に従順であればあるほど高い行政サービスが受けられるようにするシステムである。

間違えてブラックリストに乗るとどうなるのか。その人間は「素行不良の人間である」と告知される。

そのため、移動や起業や就職で「この人は個人信用スコアが低い危険人物である」として排除され、乗り物にも乗れなくなれば、銀行から金を借りることもできなくなれば、就職することすらもできなくなる。

「素行不良な人間が排除されるのだから自業自得ではないか」「政府が不良な人間を最初から教えてくれるのだから便利ではないか」という声もある。しかし、そう単純な話ではないのが中国である。

どういうことか。

この「個人信用スコア」は、たとえばインターネットで中国共産党を批判したり、都合の悪いことを書き込んだりしても、「デマ扱い」されて、ブラックリストに載ってしまう危険性があるのだ。

「習近平政治を許さない」とか「チベットやウイグルを解放しろ」というようなことを書くと、たちまちにしてブラックリスト入りだ。

あからさまな詐欺や犯罪も政府監視で捕捉できるのかもしれないが、そうではなくて政府に反抗的な人間もまた捕捉されてブラックリスト入りになる。

つまり、政府は「市民に法を守らせる」という建前で、政府に反抗的な市民を摘発しようとしている。それが「個人信用スコア」制度の正体なのである。

中国共産党の都合の良いように発展している

中国は「ハイテク産業が異様なまでに成長している」と言われるようになっているのだが、それは中国共産党が国を挙げてそれを推し進めているからである。

ただし、その動機になっているのは、「中国人民をハイテクで豊かな生活ができるようになって欲しい」というものではない。「中国人民をハイテクによって監視できるようにしたい」というものである。

だから「中国はハイテクが進んですごい」と驚嘆する無邪気な外国人を見て、中国の人権派は「そうではない」と訴えている。


「ハイテク産業が進んでいるのは、監視するためなのだ。ハイテクが進めば進むほど市民監視は強固なものになる」

中国では今や現金を使っている人は少数派になってしまった。すべてはスマートフォンで決済を行っている。どこの国よりも早く、凄まじいまでのスピードでキャッシュレスが突き進んだ。(マネーボイス:中国政府に見られてるぞ。日本人が知らない「QRコード決済」の闇=鈴木傾城 )

このキャッシュレスもまた市民監視に都合が良いから中国共産党政府が積極的に推し進めたものでもある。キャッシュレスはスマートフォンのQRコードによって成し遂げられる。

この部分を押さえているのがアリババやテンセントである。この2つはすでに中国共産党が党員を潜り込ませており、サーバーに蓄積されるデータは中国共産党政府がいつでものぞけるようになっている。

つまり、政府は自分たちの政権に楯突く人間が見つかったら、このサーバーに蓄積された決済情報をのぞくことによって、その人間の居場所や消費活動や経済動向を立ちどころにつかむことができるようになる。

いつ、どこで金を使い、誰と会い、何をしたのかが金の流れで読める。そして、いつでも決済ができないようにすることもできるし、弱みを握ることもできる。中国のハイテクはそうやって政府の都合の良いように発展している。

地獄のようなインド売春地帯を描写した小説『コルカタ売春地帯』はこちらから

狂気のような「ディストピア」が生まれ育つ

凄まじいビッグデータがサーバーに流れ込み、それをAI(人工知能)が解析し、政府に都合の悪い人間を瞬時に発見し、ブラックリストに載せて通常の市民生活ができないようにする。

そうしたハイテクによる超絶的な市民監視が中国では刻々と進んでいる。このハイテク重視はさらに進んでいくので、市民監視の網はより細かく徹底的になっていくのは確実だ。

個人のプライバシーは政府に徹底的に押さえられて、もはや政府に反旗を翻すことは不可能になる。それが「中国」で起こっていることだ。

この監視社会はまさに「ディストピア」である。ディストピアとは理想郷(ユートピア)の反対にある世界のことであり、悪夢の世界を指す。反ユートピア=ディストピア。絶対的な存在が個人を徹底的に監視し、支配する世界。

今まで「ディストピア」はSFの世界だけの話なのかと人々は考えていた。しかし、そうではなかった。現実の世界だった。それが中国だったのである。

独裁政権が自分たちの政権を維持し、統治するためにハイテクを使うようになると、それは常に市民監視の部分が異様に発展していくことになる。

監視があまりにも効率的になると、人々はもはや逆らうことができないと絶望して、まるで羊のように巨大権力者に従うことになる。

作家ジョージ・オーウェルは小説『1984年』でその巨大権力者のことを「ビッグブラザー」と呼んだ。

ビッグブラザーの監視があまりにも強大になってしまうと、人々はやがて考える自由さえも奪われて、ビッグブラザーの言いなりになっていく。ビッグブラザーが黒いものが赤いと言えば、それは赤だと市民は信じ切る。

そんな狂気のような「ディストピア」が日本のすぐ隣で生まれ育っていることに、日本人はもっと危機意識を持つべきだと思わないだろうか。私は何があっても中国共産党が支配する「ディストピア」には足を踏み入れたくない。(written by 鈴木傾城)

監視があまりにも効率的になると、人々はもはや逆らうことができないと絶望して、まるで羊のように巨大権力者に従うことになる。そんな狂気のような「ディストピア」が日本のすぐ隣で生まれ育っていることに、日本人はもっと危機意識を持つべきだと思わないだろうか。
https://blackasia.net/?p=10665

5. 中川隆[-13501] koaQ7Jey 2018年12月24日 10:24:05 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22207] 報告

貿易戦争で墜落する中国、習近平を追い詰める改革派と解決困難な4大社会問題とは=勝又壽良 2018年12月23日
https://www.mag2.com/p/money/612755


中国が「改革開放」から40年周年を迎えました。その間の平均成長率は9.8%。世界に例のない高度経済成長を実現しましたが、その裏には多くの闇を抱えています。(『勝又壽良の経済時評』勝又壽良)

終わらぬ米中冷戦、米国が突き付けた合意書を中国はのめるか?

中国「改革開放」から40年

12月18日は、ケ小平(とうしょうへい)によって始められた「改革開放」から40年たった記念日にあたります。

中国経済が破竹の成長を始めたのは、1978年12月18日です。ケ小平は、中国経済の市場化を目指しましたが、党内には「市場経済」という言葉に強い拒否感があり、これをなだめるべく市場経済に「社会主義」という形容詞を付けるほどでした。


社会主義=計画化によって市場経済をコントロールする意味です。

中国経済成長の副作用「4大陰り現象」は解決困難

過去40年間の平均成長率は、9.8%にも達しました。世界に例のない高度経済成長を実現しましたが、その裏には多くの問題点を抱えています。

<その1. 環境破壊の凄まじさ>

大気汚染を筆頭にして、土壌汚染や水質汚染など「環境崩壊」という言葉がふさわしいほどです。農村部には、「ガン村」と言われるように特定地域で集中的に癌患者が発生しています。この「ガン村」が約3000箇所あると指摘されています。

<その2.一人っ子政策による極端な「少子高齢化」の進行>

一人っ子政策が、過渡的に生産年齢人口(15〜64歳)比率を増やし、これが高度経済成長に多大の寄与をしました。しかし、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に生む子どもの数)は、世界最低ラインに落込んでいます。2015年に1.05人(人口の横ばい維持には2.08人が必要)まで下がっています。日本を下回る状態で、将来の人口動態に危険信号が出ています。現在は、この種の統計発表を中止するほど追い込まれています。

<その3. 不動産バブルがもたらす家計の過剰債務>

習近平政権になって、意図的に不動産バブルによって住宅ブームを引き起こして、景気のリード役に仕立てあげました。国民は、住宅の高値に怯えて先を争い高額の住宅ローンを組み購入しました。現在、これが家計を圧迫しており、個人消費鈍化の大きな要因になっています。

<その4. 不動産バブルがもたらす中国経済全体の過剰債務>

中国の抱える債務残高は、対GDP比で260%以上に達しています。これ以上は債務を増やせない。そういう限界状況において、「信用収縮」が起っています。金融機関が新規融資を渋る状況では、企業の資金繰りがつきません。国有企業は、国有銀行から融資を受けられます。民営企業には日本のような「メインバンク」がありません。非金融機関のシャドーバンキング(影の銀行)からの融資に頼っています。この脆弱性が、金融リスクを生み「地雷原」となります。


改革開放40年間の光が、平均9.8%の成長率としましょう。その影は、誰でも前記の4点を挙げると思います。

今後、潜在成長率低下の中で、これらの難題をどのように解決するのか。舵取りは極めて難しいのです。


「合意書」の焦点は4点

難題は、これだけではありません。現在、米中貿易戦争が「休戦」とはいえ、米国政府から来年2月末までに米中首脳会談で合意した5項目(うち、1項目は実行中)の「合意書」を要求されています。

合意できなければ、米国の関税第3弾2,000億ドルの関税率が25%に引き上げられます。米国は、すでに官報で告示しました。

米中で合意書を求められている項目は、次の通りです。詳細な説明は、当メルマガのバックナンバー11号(12月6日配信)を参照してください。
1.米企業への技術移転の強要
2.知的財産権の保護
3.非関税障壁
4.サイバー攻撃

口約束ではなく「文書化」して確実に実行させる

ムニューシン米財務長官は12月18日、関税を巡る米中間の休戦が終了する2月末までに「合意内容の文書化」に取り組んでいると『ブルームバーグ』のインタビューに答えています。


この文書化が重大な意味を持ちます。米中が目指す正式合意には、中国が取り組む構造改革のスケジュールや検証方法について、ムニューシン氏は「十分に具体的」な内容が盛り込まれる見込みだと語りました。

前記の4項目について、米国は単なる口約束で済ますことなく、構造改革のスケジュールや検証方法を盛り込まなければ、合意書を取り交わさない。もし、中国がそれを渋れば、米国は3月1日に予定通りの関税率25%へ引き上げると通告しているのです。

中国は、関税第3弾の追加関税が引き上げられれば、経済に重大な影響が出ることを懸念して「休戦」を選び、5項目についての合議に同意した背景があります。

最後は、米国の意向に沿った合意書にサインして、米国の「軍門」に屈すると見るほかありません。


中国にはまだ、米国と真っ向から戦う経済力がない

この米中合意書が公表された暁に、中国国内でどのような反応が出るでしょうか。

米国の知的財産権を守って、強制的な技術移転を迫らない。サイバー攻撃もやりません、などという合意内容になれば事実上、「中国製造2025」は宙に浮くでしょう。

その上、ファーウェイはイラン輸出規制違反によって、米国からソフトと半導体の輸出禁止措置を受ければ、ファーウェイの通信機製造がストップすると指摘されています。「中国製造2025」の中核は、ファーウェイが担っているのです。

ファーウェイが、米国の制裁によって製造機能を大幅に制約される事態になれば、「中国製造2025」は中核を失ったのも同然となるでしょう。中国の産業構造高度化計画は、とても2025年に達成できるどころか、「中国製造2035」になって2035年へずれ込むであろうという指摘もあります。


「中国製造2025」の推進役は、習近平氏と言われています。習氏が米中貿易戦争に対して当初、強硬論を述べ「徹底抗戦論」を主張した裏には、米国が「中国製造2025」の棚上げを狙っていると見たからです。

そこで、自らのメンツに泥を塗られたと感じた習氏は、米国へ同等の報復策に出たものと見られます。中国の経済官僚はここを問題視し、中国経済を必要以上に減速させたと批判しています。中国はまだ、米国と真っ正面から戦う経済力がない。こう冷静に判断しているのです。

中国の経済官僚は、米国へ留学した人々が多く、米国経済の実力を認識しています。副首相の劉鶴氏や中国人民銀行総裁の易鋼氏も米国留学組です。易氏の場合、米大学で終身教授の待遇を受けていたにも関わらず、その職を投げ打って帰国したと言われます。習近平氏を取り巻く一握りの民族主義者グループとは、その視野が異なります。

最強硬派の習近平氏には打撃

ここで、1つのエピソードをお伝えします。『ウォール・ストリート・ジャーナル』(8月16日付)からの引用です。


権威ある清華大学の何百人もの卒業生は、ある教授(注:胡鞍鋼教授)の解任を求める嘆願書を出した。この教授が、中国の米国に対する優位性を誇らしげに主張し、当局者や市民を「ミスリード」したというのが理由だ。この批判は、中国政府が対米関係で対応を誤ったとの見方を示唆している。

精華大学の胡鞍鋼教授と言えば、北京大学の林毅夫教授と並んで有名な「御用学者」です。根拠もなく、中国経済は米国経済を抜くと言い続けてきました。例えば、胡鞍鋼教授の場合、『かくて中国はアメリカを追い抜く』(PHP研究所 2003年)を出版しています。中身は薄っぺらなものでした。

習近平氏も精華大学出身です。習氏の側近になっている胡鞍鋼教授の解任を求める嘆願書は、間接的に習氏への不信任と受け取られます。そこで、胡氏は習氏の庇護を受けて解職の憂き目に遭わなかったものと見られます。


しかし、中国の経済改革派が、習近平氏による言論封殺の中で、堂々とここまで見解を述べていることは、習氏への批判が相当な規模になっていることを窺わせています。

中国経済がすでに、貿易戦争の影響を受け、冒頭に挙げた4つの問題点とオーバーラップして、中国の経済基盤を揺さぶっていた証拠と言えます。現実に危機感が迫っていなければ、リスクを冒してまで反対の声を上げるはずもありません。こういう状況下で、米中貿易戦争の「合意書」が公表されると、経済改革派が実権を握る局面になるように思われます。

「合意書」の内容が不明の時点で、このような議論は早計かもしれません。しかし、中国政府は4項目を受託するとなれば、「経済政策の正常化」が進むことは間違いないでしょう。

具体的には、米国の技術窃取をしませんとか、強制的な技術移転を迫りません、という誓約書を出す以上、中国の経済成長率は低下するほかありません。技術が手に入らなければ、設備投資をする必要もないからです。ファーウェイも、米国のソフトと半導体が輸入できなければ、生産規模の縮小は必至でしょう。中国のハイテク化はスピードダウンを余儀なくされます。

「中所得国の罠」脱出?

習近平氏は、自らの権力基盤を固める意味と「中所得国の罠」脱出目標を掲げて6.5%以上の経済成長率目標を立ててきました。「中所得国の罠」とは、1人当たり名目GDPが5,000ドル〜1万ドルに達した後、経済構造の高度化が進まず、長期にわたり1人当たり名目GDPが伸び悩むことを指しています。

中国の1人当たり名目GDPは、8,643ドル(2017年)です。これを1万ドル以上に引き上げて、先進国の仲間入りを狙っています。それには、「中国製造2025」によって産業構造をハイテク化する必要がある、という判断です。

しかし、他国の技術窃取や違法な手段でそれを実現しようというのは許されません。中国の倫理感では、それが許されると見ているところに大きなギャップを感じます。米国は、今回の「合意書」によって、そのギャップを塞ぐと意気込んでいるのです。

「中所得国の罠」問題について、北京大学がまとめた報告書「中国経済成長報告2017年」があります。今年1月初めに北京で発表されました。それによると、2017〜21年の5年間、中国経済の平均成長率は約6.5%になる。そして、2023年前後に、一人あたり平均GDPは1万2,500ドルの国際的ラインを超え、「中所得国の罠」を超越する、というものでした。ここでのポイントは、6.5%成長が前提になっています。


中国政府が6.5%成長にこだわるのは、「中所得国の罠」脱出がかかっているからです。問題は、2019年以降にどうなるかです。中国政府の顧問やシンクタンクは、2019年の経済成長率目標について、6.5%前後としている18年目標から引き下げ、6.0〜6.5%にするよう、指導部に提言している模様です。米国との貿易摩擦などを背景に、中国経済のリスクが高まるとみている結果です。


来年経済は波乱の幕開け

来年の中国経済を見る上で重要な前提は2つあります。

第1は、貿易戦争が回避される場合です。中国が、米国に対して「満額回答」すれば、正常化します。それは、皮肉にも習近平氏の敗北を意味し、中国の政治的な不安定化をもたらします。まさか、騒乱が起るとは思えませんが、習氏の政治責任が問われます。

これを契機に、経済改革派が経済政策の主導権を握り市場化を進める姿勢を示せば、米中関係の修復は部分的には可能でしょう。ただ、中国の謀略体質が暴露されたので、中国がグローバル化経済の枠組みに入ることはあり得ないでしょう。一度、信義の面でも警戒された国が、短期的に信頼を取り戻すことは不可能です。

6. 中川隆[-13495] koaQ7Jey 2018年12月24日 14:15:55 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22207] 報告

【馬渕睦夫】あと数年で中国が - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=IUtqpGE2mBA

2018/09/01 に公開

7. 中川隆[-13478] koaQ7Jey 2018年12月25日 08:33:27 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22207] 報告
2018年12月21日
米国が、世界覇権をかけて新興国・中国のいかなる挑戦も断固排撃するという姿勢を見せている。この裏には、中国が仕掛けた次の法律がある。

「2017年6月28日に中国で施行された新法の内容に、日米の安全保障関係者は言葉を失った。

新法の名は『国家情報法』。

効率的な国家情報体制の整備を目的に掲げ

『いかなる組織及び個人も、国の情報活動に協力する義務を有する』(第7条)

と明記する」(『日本経済新聞』12月20日付)。

「例えば、中国に有益な米国の技術情報を入手できる在米中国人エンジニアが、中国の情報機関にスパイ行為を働くよう指示されれば拒めない。中国企業も同様だ。

中国は既に、中国国民の成人などを、国家の有事の際に動員できるようする『国防動員法』を施行していたが、今回の『国家情報法』はその『インテリジェンス版』だ」(前記の日経紙)

中国がここまで、企業と個人を巻き込んで諜報活動を展開している以上、ファーウェイなどの中国企業が中国政府の命令でスパイ活動することは不可避と判断されている。

米国政府は、この中国政府の動きを受けて、「19年度国防権限法」で次の項目を挿入した。「ファーウェイ製品などを使っている企業とは今後、米政府は一切の取引をしない」などと徹底した対策を盛り込んだ。

以上から分ることは、ファーウェイが中国の「国家情報法」によって、諜報活動の一端を担わされていること。米国はこれを防ぐために「19年度国防権限法」を盾にして、ファーウェイを枯れ死させる戦略に立っていることだ。こういう視点で見ると、カナダ政府が、ファーウェイ副会長を無罪放免で釈放する可能性は低いと見られる。
http://hisayoshi-katsumata-worldview.com/

8. 中川隆[-11550] koaQ7Jey 2019年3月09日 22:42:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[443] 報告

河添恵子#12-1 ゲスト:馬渕睦夫
★ディープステートと中華人民共和国の末路 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=kZBUkGEmbHs

<2018年の米中対立を振り返る>

・トランプ大統領の軍事政策「ナショナル・ディフェンス・ストラテジー」(2018年1月発表)
・習近平 中国国家主席による改革開放40周年祝賀会での演説
(2018年12月18日 約80分の演説)
 →中国共産党の行き詰まり、終わりの始まりが見えた。何を言っているんだ今更という印象
・ペンス米副大統領によるハドソン研究所での演説
(2018年10月4日 約50分の演説)
 →主には中国共産党の一党支配を終わらせる、という意図

(メモ)
メモ 
※習近平 改革開放40周年祝賀会での演説 概要
 http://j.people.com.cn/n3/2018/1218/c...
※ペンス副大統領演説全文:
 https://www.newshonyaku.com/usa/20181009

・中国共産党を終わらせたい米国
・ファーウェイ始め中国の軍拡のために存在していた企業の力を潰し始めた米国
・特にサイバー空間、宇宙空間への中国の拡張を米国は懸念する
・米国(ディープステート金融資本)を凌駕する中国資本
・米国ディープステートの覇権に楯突き始めた中国に我慢がならない米国

<そもそも中国をつくったのは誰か?>

・中国共産党をつくったのは米国ディープステートであることを理解すること
・中国「改革開放」政策(1978年)
 ケ小平による市場経済体制の大改革。以降 海外資本を積極的に導入した
 →これは米国キッシンジャーが主導したこと。その後のソ連の崩壊とも連動
・中国とソ連を操っていたのはディープステート(DS)
・ロシアからは資源を強奪したが、中国からは安い労働力を得たDS勢力
・世界の工場としての中国を育てたのはDS(あえて先進国の技術を盗ませた)
・(本来対立するはずの)ディープステートとトランプ政権は、一緒になって中国共産党を潰すと決めた
・対中政策で一致するトランプとDS
・ディープステートと中国共産党の蜜月
・アメリカのDSと中国共産党はこの1世紀(100年)、深いつながりがあった
 →客家系の中国人と米国スカル&ボーンズメンバーなど
 →アヘンの利権を持つ
 →クリントン夫妻と客家系財閥の関係
 →江沢民時代(上海閥)とクリントン時代の利権
 →清華大学の経済管理学院の顧問委員会(米中の金融を動かす)
  ゴールドマンサックス、Facebook、ブラックストーン、リーマン・ブラザーズのトップなどが名を連ねる
 →トランプ氏の派閥とは異なるもの
※「スカル&ボーンズ」は米イェール大学にある由緒正しき秘密結社(1832年創設)ですが、中国客家人との1世紀以上に渡る蜜月ぶりは、本番組の第7回で詳しく解説しています。ぜひ復習を!
・毛沢東は1919年頃、米イェール大学でスカル&ボーンズの一員だった可能性
・スカル&ボーンズのメンバーは、相当強く深く、中国の利権を共有していた
・毛沢東とキッシンジャーの知られざる蜜月エピソード
・共産主義国と資本主義国といった視点で見ていると米中関係の本質は見えてこない
・東西冷戦時代のソ連とDSの関係
・ソ連のスパイがアメリカの技術を盗んだ、と考えているが、アメリカ(のDS)がソ連に技術を渡したと見るほうが正解
・中国も同じで、中国が技術を盗んだのではなく、米DSが盗ませたと言える
・ソ連と中国はDSによる同じやり方


<2021年 中国共産党が崩壊する可能性>

・1949年(中国誕生)+72年(ソ連崩壊)=2021年
・ジャック・アタリなどは2025年崩壊を唱える
・迫る中国共産党崩壊
・歴史学者も認めない中国誕生の真相
・中国とアメリカが長年ズブズブだった関係がバレることを、世界の学者などは恐れている
・潰すDS、抗う中国
・世界をどのように支配するか、というディープステートの筋書き
 →それに抗う者は潰されてきた
・DSを中心とした西欧世界は、反中国共産党として結託、完璧に舵を切ったと言える
・AIIBは何処へいった?
・3〜4年経つが未だに世界から信用が得られないAIIB
・一帯一路にも同調しかねるDS
・WIN-WINは2度の勝利を意味する by 中国
・利益になる中国、利益にならない中国
・新しい中国を創設しようとするDSの企み
・中国共産党がいなくなった中国の巨大マーケットで、さらに儲けようと企む世界の資本家の人々
・中国人の体質は変わらない、私益しかない
・中国人に 国益や国家観は無い
・中国は国ではなく市場
・中国人の発想を知り 対応しなければならない
・中国人を尊敬はしなくとも尊重を。何事にも尊重が必要

9. 中川隆[-10882] koaQ7Jey 2019年4月06日 18:30:52 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1147] 報告

バブル崩壊後の日本がマシに見える中国のこれから
政治体制はそのまま、悲惨なディストピア時代へ
2019.2.19(火) 川島 博之
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55494


 崩壊すると言われながら長い間崩壊しなかった中国経済がついに崩壊し始めた。一時は、「中国崩壊説の崩壊」などと揶揄されていたが、やはり不自然なことはどこかで限界に突き当たる。


 バブル崩壊後の中国について考えてみたい。それには日本のバブル崩壊がよい教材になる。

 中国の経済発展と日本の発展はよく似ている。(

1)官僚主導、
2)低賃金労働を武器にした輸出主導、
3)技術を盗んだと欧米から非難されたこと(中国は日本からも非難された)、
4)末期に不動産バブルや過剰融資、それに伴う金融不安が問題になったこと、
5)いずれ米国を抜いて世界最大の経済大国になると言われた

ことまで、そっくりである。


 そう考えれば、中国が今後どのような道を歩むかを考える上で、日本のバブル崩壊後の歴史が大いに参考になる。

ワンレンボディコンが踊り狂った日本のバブル

 中国経済成長は日本より25年から30年程度遅れている。中国の2019年は日本の1989年から94年に相当する。歴史に完全なコピーなどはないから、5年程度の誤差は仕方がない。

 現在の中国が日本の90年代前半と同じような段階にあると考えると、“爆買いから、こと消費”などと言われていることも合点がゆく。プラザ合意(85年)で円が強くなると、多くの日本人はヨーロッパに出かけて、ルイ・ヴィトンやグッチ、セリーヌなどブランド製品を買いあさった。しかし、90年代の中頃に入ると買い物には飽きて、秘境(たとえば電波少年と猿岩石、96年から)やヨーロッパの田舎を訪ねることがブームになった。

 日本のバブルを語る上で忘れてはならないのはディスコの「ジュリアナ東京」であろう。若者、特に女性がワンレンボディコンと呼ばれるバブルを象徴するファッションで「お立ち台」と呼ばれる舞台に登り、朝まで踊り狂った。

10. 中川隆[-10880] koaQ7Jey 2019年4月06日 22:00:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1149] 報告
【我那覇真子「おおきなわ」#63】川島博之氏に聞く超監視社会の行く末
〜中国共産党支配は終焉するか?[桜H31-4-5] - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=fkC-3pChis0
11. 中川隆[-10441] koaQ7Jey 2019年5月01日 18:09:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1648] 報告

2019年05月01日
中国の5G覇権は杞憂 覇権政策はすべて失敗


5G覇権には実態が伴っていない


画像引用:https://abematimes.com/posts/4493394

中国の「覇権」病

中国は5G通信で覇権を握ると言い、世界のマスコミも当たり前のように報道するが、それはあり得ない。

中国は過去数年間で通信網に巨額投資を行い、IT全体で100兆円程度は投資したようです。

数年前のニュースで中国はまだ先進国に後れを取っているとし、巨額投資でIT覇権を握るという目標を立てた。




中国政府がなになに覇権を握ると言っては巨額投資するパターンは、多くの分野で行われてきました。

例えば防衛分野で2008年頃に中国は、アメリカを超える軍事力で覇権を握ると言って、今も軍事費拡大を続けている。

その結果中国の軍事費は2019年に20兆円になり、米軍の80兆円につ世界2位になった。


だがそれで中国が安全保障で覇権を握ったかというと、むしろ周囲に敵を増やして孤立しています。

日米と対立しインドとも対立、同盟国のパキスタンやロシア、北朝鮮も中国を警戒するようになった。

欧州やアジア諸国も中国の軍事的拡大に警戒するようになり、「軍事力でアメリカを倒す」目標は達成できそうにない。


自動車でも中国は世界覇権を握ると言って日米欧の技術を盗み、EV化でEV覇権を握ると言っていました。

中国のEVが売れているのは中国国内だけで、売れている理由はガソリン車でナンバーを取得できないからです。

中国でガソリンナンバーを取得するには数十倍から100倍の競争率だが、EVなら無競争でナンバーを貰えます。


外国ではそうではないので、中国製自動車が自動車覇権を握ることはないでしょう。

巨額投資で増える巨額債務

半導体生産でも数年前中国は数10兆円といった巨額投資計画を発表し、「世界の半導体覇権を握る」とぶち上げていました。

宣言通り巨額投資したと思うが、中国国内ですら半導体の自給率は20%程度とされています。

また2008年の北京五輪前後に中国は、GDPでアメリカを超えて経済覇権を握ると盛んに言っていました。


オバマと習近平が初会談したとき、習は「太平洋を中米で分割して日本は中国の支配下にする」と提案していました。

これでオバマは中国が思っていたより危険な国であると知り、以降米中関係は険悪化の方向に進みました。

中国は「なになにで覇権を握る」と宣言しては100兆円もの巨額投資をしたが、ひとつも成功しなかったのが分かります。


ある時は高速鉄道や鉄道で巨額投資をし「世界の鉄道覇権を握る」と言っていましたが、中国の鉄道路線の99%は赤字です。

半導体にしろ軍備にしろ鉄道にしろ、巨額投資の失敗で残っているのは巨額債務で、数千兆円もの隠れ債務が蓄積されています。

数十兆円や100兆円もの巨額投資を毎年のように行い一つも成功しなかったという事実から、将来膨大な借金が中国の重荷になります。


中国が5Gで「通信覇権」を握れるかと言えば、その可能性は無いと思います。
http://www.thutmosev.com/archives/79728737.html

12. 中川隆[-10237] koaQ7Jey 2019年5月22日 14:42:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2102] 報告

立花聡の「世界ビジネス見聞録」2019年4月23日
http://wedge.ismedia.jp/


敗色濃厚の中国不動産業、海外巨大事業もピンチ



中国の大手不動産会社がマレーシアで建設を進めている「フォレストシティ」の完成模型(写真:筆者提供)

「生き残れ!」と絶叫する中国の大手不動産企業

「活下去」――。

 中国の不動産大手万科(Vanke)の2018年秋季社内経営会議で打ち出されたスローガン。中国語で「生き残る」という意味だ。「活下去」の文字が大きく映し出された会場の写真がネット上で流れていた。

「同社の南方地区の9月経営月例会でもすでに、『活下去』のテーマが言及された。同社董事会主席の郁亮氏が不動産業の折り返し地点に差し掛かっているとの認識を示し、危機感を隠そうとしなかった。大手でさえこの状態だから、資本力が弱く、土地をあまり持たない中小不動産企業となれば、まさに戦々恐々だ」(2018年10月1日付「新華網」)

 中国にとって不動産ほど重要な産業はない。経済低迷に陥るたびに、政府は必ずインフラ投資を動員し、不動産市場にカンフル剤を打って危機を乗り切る、という手法を取ってきた。不動産は万能のけん引役で必ず作動する。一方、実需から乖離する不動産市場の相場は青天井で上がり続けてきた。世の中に崩壊しないバブルなど存在しない。

 供給過剰の状態が続くと、ゴーストタウンがいたるところに生まれる。それでも、なぜか不動産会社は潰れない。不動産デベロッパーの役割を担っている地方政府が傘下に融資担当の投資会社を抱えている限り、資金調達は成り立つのである。この仕組みはいつまで機能するのか、あるいはいよいよ危うくなってきたのか。異変は起きつつある。

「中国の不動産市場は、開発業者が金に糸目を付けずに土地を買いあさっていた昨年(編集部注:2017年)から状況が一変し、地方政府が行う土地使用権入札で不成立が増加している。(中略)入札の不成立は7月以降、大都市で目立って増えた。政府の引き締め策の長期化やマクロ経済の悪化で開発業者が流動性の減少や利ざやの縮小に見舞われているためだ」(2018年9月2日付「ロイター」)。

 タイミング悪く、米中貿易戦争に突入したため、もはやその影響は貿易にとどまらず、各方面に拡散し始めた。製造業の中国撤退、サプライチェーンの再編に伴い失業者が増加。失業すると、ローンの返済が滞る。そもそも中国経済を支えていたものは何かというと、「労働力」と「不動産」(=土地や資源の取引)なのだ。この2つに亀裂が入れば、まさに生死にかかわる大問題となる。

「鳴り物入り」の海外巨大事業にも赤信号

 中国経済を支えてきた同国の不動産業者は、海外事業でも頓挫している。

 中国人の大量移住によって東南アジア屈指の「中国人街」を作り上げる。その中核プロジェクトとして、マレーシア南部のジョホールバルに中国の大手デベロッパー・碧桂園(Country Garden)が開発を手掛けている「フォレストシティ」(中国語名:森林城市)は、大きなトラブルに見舞われている。


建設中のフォレストシティ(写真:筆者提供)

 はじめに肝心の本土中国人向けの販売が中止となった。2017年3月11日付けのマレーシア華字経済紙「南洋商報」がトップで報じた。中止の原因はどうやら、中国の外貨準備の急減にあったようだ。同紙は、海外不動産投資による資産流出を食い止めるための中国政府による外貨管理規制の一環ではないかと分析した。

 2017年1月末の中国外貨準備高は2兆9980億ドルとなり、約6年ぶりに3兆ドルを割り込んだ。同年2月7日付けのロイター報道(電子版)は、エコノミストらの分析を引用し、「今回の外貨準備減少を受けて当局が規制強化を強める可能性がある」と伝えていた。

 中国人街の造成はいうまでもなく、東南アジアにおける中国の影響力拡大に寄与するもので、中国の国益に合致する。だが、それ以上に外貨準備の減少が深刻であり、海外への資産流出抑制をより緊急度の高い政策とせざるを得ない事情があったと推測する。

 さらに2017年3月27日付けの「ニューヨークタイムズ」(中文版)もフォレストシティについて、「中国が海外への資金流出規制を強化したため、多くの投資家が残金支払い不能に陥り、状況が悪化している」と報じた。

 デベロッパーの碧桂園が資金リスクに直面するだけでなく、マレーシア国内の政治問題にもなった。「外国人に国土を売り飛ばす」ことで批判を受けてきたナジブ政権(当時)には大きな圧力がかかった。マハティール元首相(当時)は中国企業による都市開発が大規模になり「広大な土地が外国に占拠されてしまった。実質的には外国の領土だ」と猛烈に批判した。


建設中のフォレストシティ(写真:筆者提供)

 そもそもフォレストシティとはどんなプロジェクトなのか。マレー半島の最南端、シンガポールに隣接しているジョホールバルでは、イスカンダル経済特区という大規模な都市開発が進められていた。その中でも最大のプロジェクトがこのフォレストシティだった。碧桂園は今後20年間で1700億リンギット(約4兆3900億円)を投じ、14平方キロメートルの土地(ほとんど人工島)に都市を作り上げる計画であった。

 政治色の強い不動産開発案件が、政治的理由によって妨害されることは驚くに値しない。そもそも経済も産業も、政治的な目線で俯瞰しなければならない。


崩れゆくマレーシアの中国人街

 昨年6月、私はジョホールバルへ出かけた。目的は、フォレストシティの視察である。私が実際に見て感じた問題を以下に3つ記したい。

 ひとつは、ヒトの問題。計画によると、フォレストシティ内の人口は2050年までに70万人に達すると想定されている。この規模の人口はどこから沸いて来るのか。シンガポールへの通勤を前提に考えるなら、いまの出入国・通関はすでに限界に達している。ボーダー(国境検査場)を増やしたくらいでは到底追いつかない。

 それでは、移民という方向はどうだろう。多くの中国人は私財を海外に出そうとしているが実際に海外に住むとなると、ノーという人は多い。シンガポールを眺める人工島上で余生を過ごしたい中国人は、いったいどれだけいるのだろうか。また、仮に数十万の中国人が移民してくることになれば、マレーシア国内で大きな政治問題となるはずだ。

 次に、環境問題。人工島造成をはじめとする工事によって、マングローブが大量に伐採された。これだけの大変動に生態系は堪えられるのか、環境学の専門家ではないので掘り下げたコメントはできないが、素人目に見ても憂慮せずにいられない。

 最後に、金の問題。中国系のデベロッパーでないと、これだけの巨大投資はできない。とはいえ、無尽蔵に資金が沸いて来るわけでもない。現時点で出来上がっている人工島(写真 赤線枠)は計画のわずか一部に過ぎない。キャッシュフローは大丈夫か。他人事ながら心配せずにいられない。


フォレストシティの全体図(赤枠内が現在すでに出来上がっている部分)(写真:筆者提供)

 私が視察した2か月後の2018年8月27日、マハティール首相はついに、「フォレストシティの外国人向けの販売を中止させる」と表明した。「外国人購入者にはビザを与えない。マレーシア人のための街建設ではないからだ」と単純明快にその理由を説明した(2018年8月27日付「チャンネルニュースアジア」)。

 フォレストシティはジョホールバル地域の不動産相場を大きく上回っており、マレーシア国民の収入水準を考えると、手の届かない物件だ。マハティール氏の決断は正しい。一部の政治家や利権団体のためのプロジェクトは国益に合致しない。


フォレストシティの物件内部(写真:筆者提供)

 フォレストシティの前途はどうか。開発にまだ着手していない大半は、埋め立ても含め大幅な計画見直しを迫られるだろう。中国企業は往々にして政治と絡めてビジネスを進めたがるが、政治は諸刃の剣でもある。

基幹産業になり得ぬ不動産、中国の苦闘

「活下去」。万科の絶叫はある意味、中国の不動産業の苦境を代弁しているように思える。今年に入っても一向に状況の改善が見られない。

「中国のマンションを中心とした住宅販売が変調をきたしている。万科企業など住宅大手4社の2019年1月の販売額は前年同月に比べ3割超も減少した。上海や深圳をはじめ主要都市の価格高騰が収まり、投資資金の流入にブレーキがかかっている。需要の頭打ちが長引けば、財政を土地売却に依存する地方政府の資金難や建設・不動産などの雇用悪化を通じて景気への悪影響は避けられない」(2019年2月15日付「日本経済新聞電子版」)。

 基幹産業とは、一国の経済発展の基礎をなす重要産業を指す。ドイツは機械・自動車、イギリスは金融、フランスは文化、スイスは精密機械・観光、日本は電機・自動車、台湾は半導体、シンガポールは金融・フィンテック……。中国の基幹産業は不動産だった。バブルになりやすい不動産の脆弱性に気付いた中国は「脱不動産」を図り、IT産業に力を入れ、サプライチェーンの上流を抑えようと乗り出したわけだが、これも今、米国との貿易戦争の最中にある。

 生き残りを賭けた中国の不動産業の苦闘は今も続いている。
http://wedge.ismedia.jp/

13. 中川隆[-10102] koaQ7Jey 2019年5月27日 12:04:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2248] 報告

2019年05月27日
ビットコイン高騰は人民元からお金が逃げ出している


人民元が安くなる(上に行く)とビットコインが上昇する


画像引用:https://www.fx-exchange.com/currencyimages/usd-cny-90-day-exchange-rates-history-graph.png

ビットコインと人民元の負の関係

2018年に急落したビットコインが最近また高騰していて、背景として中国の通貨人民元との連動が指摘されている。

ビットコインは17年1月に909ドルだったが12月15日には19650ドルとなり、10万円から200万円に値上がりした。

だが18年年明けから暴落し、18年12月15日に3195ドルの底値を付けました。




その後はまた上昇し始め、5月15日に8200ドルの高値を付けました。

ビットコインが最初に上昇し始めた2016年末に人民元は対米ドルで急落し、1ドル6.9元と防衛ラインの7.0に迫っていた。

この頃のニュースでは中国の富裕層が資産を外資に移す動きを強め、ビットコインを購入していた。


中国には資産を勝手に国外に持ち出すことはできず、ビットコイン取引は禁止されているが、現在も非常用通貨として使われている。

ビットコインが暴落していた時期は人民元が強く、18年3月には1ドル6.3元になっていました。

18年6月に再び人民元が下落し6.9を突破するとビットコインが上昇し始め、人民元との強い関係を伺わせた。


下落しているのは韓国ウォンも同じで、韓国政府は1ドル1200ウォンを防衛ラインにしている。

ビットコインが高騰していた17年と19年にウォンは1200まで下落し、ビットコインが値下がりした時期にはウォンが上がっていた。

つまり人民元や韓国ウォンや、その他新興国の通貨が下落するとビットコイン上昇が起きていました。

ビットコインは通貨不安と相関性がある

面白い話があって南米のベネズエラでは経済破綻からインフレ率が年200万%に達していてビットコインがブームになっている。

この頃ビットコインは下落していたのだが、翌日通貨が10分の1になる人たちには、手数料を1割引かれて値下がりしても、ビットコインの方が得でした。

ベネズエラ、コロンビア、ブラジル、アルゼンチンではビットコインATMが急増し、人々は下落する自国通貨をビットコインに交換しています。


このように人民元に限らずどこかの通貨が下落すると、その国の人は資産を守るためにビットコインを購入していると考えられる。

仮想通貨は「買う人」が「売る人」より多ければ値上がりし、逆なら値下がりする単純なシステムになっています。

すると人民元や南米や韓国の通貨が下落している間は、ビットコインが値上がりし、騒動が収まればビットコインは下落すると予想できます。


中でも影響が大きいのは「新興国」の中で飛びぬけて巨大な中国の人民元で、1ドル7.0元を上回るかが注目されています。

米中貿易摩擦で米国は中国に25%関税を掛けたので、中国は元安でダメージを減らそうとしました。

だが7.0以上は許容しないと言っていて、これ以上の元安は望んでいません。

人民元の崩壊はありえるか

という事はもし人民元が1ドル7.0を上回る(安くなる)事が起きたら、人民元防衛に失敗した事になります。

日本円でも人民元でも、高く維持するにはドルで自国通貨を買い、安くするには自国通貨でドルを買っています。

中国は貿易で蓄えたドルで人民元を買うことで1ドル7.0以下を保っているが、人民元崩壊はもう外貨準備がなくなったのを意味します。


中国の外貨準備は以前から疑わしいという指摘がされていて、米国債以外は確認されていない。

中国の米国債保有高は1兆1205億ドル(約120兆円)だが、これを切り崩すともう中国の外貨準備はゼロになる。

ドルとの流動性によって人民元の価値が保たれているので、もし中国が米国債を売り払って人民元を買うと、かえって人民元下落を引き起こす。


「重要な外貨準備である米国債を売るほど中国は厳しい」と世界は認識し、一斉に人民元や中国資産を売り払うでしょう。

こうなったら中国政府がいくら買い支えても人民元下落は止まらなくなり、ソ連崩壊と同じになります。

中国にとってベターなのは日本がやったように、「穏やかな衰退」を受け入れる事だが、それもありそうもない。
http://www.thutmosev.com/archives/79945023.html

14. 中川隆[-9983] koaQ7Jey 2019年5月29日 20:05:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2369] 報告

2019年5月29日
近い将来、リーマンショック級の危機が「絶対」起こる
From 藤井聡(京都大学大学院教授)
https://38news.jp/economy/13731

政府が、消費増税を取りやめる唯一の条件、
としてあげている「リーマンショック級の危機」。

これが起これば消費増税はとりやめます、
と安倍総理も菅官房長官も
繰り返し口にしておられます。

多くの人は、まぁ、そんなことは起こらないだろう――
と漠然と思っておられると思いますが、実を言うと、
(それが10月1日までなのかどうかは分かりませんが)
近い将来、リーマンショック級の危機は、「絶対に」起こります。


そもそも「リーマンショック」とはいわゆる「バブル崩壊」。

そして、その「バブル」の実態は「民間負債」です。

皆がカネを借りまくって投機しまくって、
地価や株価が急騰していく現象です。

で、そんな「民間負債」が超絶に拡大していった時、
何かのきっかけで「借金の焦げ付き」が
(つまり、「貸した金が返ってこなくなる」と言う現象が)
急速に連鎖し、皆が一気に“破産”していく現象が
「バブル崩壊」です。

こういった「バブル崩壊」は、
(MMTの主唱者の一人であるレイの師匠である)
経済学者のハイマン・ミンスキーがそのプロセスを理論化しており、
しばしば「ミンスキーモーメント」とも呼ばれています。

バブル崩壊=ミンスキーモーメントの
過去の代表例として挙げられるのが、

・1990年 日本のバブル崩壊
・1997年 タイや韓国等のアジア通貨危機
・2007〜9年 アメリカのリーマンショック(サブプライム住宅ローン危機)

です。

「この時、一体、何が起こったのか」
を見てみたのが、こちらのグラフ。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1826739577426977&set=a.236228089811475&type=3&theater

これらのグラフは、
「民間債務」の対GDP比の推移を示しています。

まず、日本は、80年代のバブル景気の時、
民間債務が年率でGDPの9.2%ずつ拡大していき、
(つまり、年間40兆円〜50兆円程度ずつ!)
GDPの210%にまで膨らみきった1990年、
(金融引き締めや、土地取引の総量規制をきっかけとして)
その「バブル」が崩壊しました。

タイや韓国も、
民間債務がGDP比で
年率8〜10%ずつ拡大していき、
GDPの140〜160%程度にまで膨らんだ時に
(ヘッジファンドの通貨の空売り攻勢がきっかけで)
そのバブルが崩壊しました。

アメリカも、民間債務が、
GDPに対して年率4.3%ずつ拡大していき、
170%に達した時に、バブルが崩壊しました。

こう見てみますと、
バブル崩壊には次のような共通のパターンがある
ことが見えてきます。

すなわち、民間の借金が、
GDPに対して年率で5〜10%ずつ拡大していき、
GDPの150〜200%程度に至った時に、
何かのきっかけで、バブル崩壊が起こるわけです。

(※ なお、新興国は、概して、債務の拡大率が大きく、
破裂水準は低いようですね。)

こう考えると、
「民間債務の膨らみ」
は、地震の岩盤の破壊エネルギーの様なもので、
ある程度溜まると岩盤が破壊して地震が起こるように、
その内「バブル崩壊」してしまうのです。

・・・では、今の世界を見回したところ、
一番ヤバそうなのが、中国!


こちらのグラフに、今、バブル崩壊が、
ヤバそうな国を並べてみました。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1826741800760088&set=a.236228089811475&type=3&theater

ご覧の様に中国は、かつての日本と同様、
対GDP比で年率10.2%もの割合で、
民間債務が拡大していき、
もはやGDPの207%にまで達しています。

もうこうなれば、何かのきっかけがあれば、
スグにでも、この中国バブルは崩壊することになるでしょう。

実際、こんな報道もなされるようになってきています。
https://www.excite.co.jp/news/article/TokyoSports_1410636/

そんな中国の中でも特にヤバイのは、香港。

債務が年率12.1%という未曾有のスピードで拡大し、
何とGDP比で300%を超えてしまっているのです!

こんな債務拡大が、いつまでも続く筈がありません。

実際、UBS証券は香港の不動産バブルが「世界最悪」だ、
という分析結果を公表しています。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-01/PFWA786K50XX01

中国・香港のバブル崩壊は、
もはや秒読み段階にあると見ていいでしょう。

これから始まる米中経済戦争が、
その引き金を引くことになるかもしれません。

あるいは、「日本の消費増税」に伴う日本の大不況が、
中国のバブルをはじけさせるきっかけになるかもしれません。

何と言っても、日本経済はまだまだ巨大な存在であり、
それが不況になってしまうのは、
世界に大迷惑をかけるのです。

なお、民間債務対GDP比が200%を超えたカナダや、
新興国の危険水域である140〜150%に
近づきつつあるベトナムも要注意です。

人類は、リーマンショックで
過剰なグローバル化や過剰投機が
どれだけヤバいモノなのかを学んだ筈なのですが―――
何度も何度も、過ちを繰り返すようです。

いずれにしても、
この恐ろしい世界の現実を知れば、
「消費増税はもう、待ったなしだ!」
なんてノー天気な事を言えるような状況じゃないことくらい、
誰でも分かりそうなものですが・・・
本当に現代ニホンジンは、
どうしようも無く阿呆なのではないかと、
思えてしまいますよね。

現代日本人がそんな愚か者でないことを、
心から祈念したいと思います。
https://38news.jp/economy/13731

15. 中川隆[-9838] koaQ7Jey 2019年6月06日 03:59:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2598] 報告


2019年06月05日
中国の苦難 改革開放から40年間で成長条件を喪失 


1978年の中国は特別扱いされて世界に出て行った


画像引用:http://pic1.dwnews.net/20150129/a34d336260f4adfde88cfe6d574185fb_w.jpg


恵まれた30年間

中国は米国との経済冷戦が激化し、経済的ダメージを受けつつあります。

1990年頃の日本に似てきており、今まで中国の成長を後押ししてきた要素が重荷になってきている。

中国の成長が始まった1970年代後半は日本経済が全盛期に突入しており、中国はいくらでも経済支援を受けられた。

日本の政治家は積極的に中国に謝罪外交に出かけ、それだけでは足りず無限の円借款や経済支援を申し出ていた。

これには米ソ冷戦が影響していて、アメリカはソ連を弱体化させるために、中国を離反させようとして接近した。

米中接近に日本は焦りまくり、謝罪外交と援助外交を展開して中国に接近せざるを得なくなった。


当時中国は文化大革命が終わったばかりで人口上昇期を迎えており、それまでの締め付けの反動から改革開放が熱狂的に支持された。

世界で最も多くの若者を抱え、資金と技術は日本が無償で無制限に提供し、アメリカはいくらでも中国製品を買ってくれた。

まさに世界は中国にとってのパラダイスのような状況であり、世界から望まれて爆発的な経済成長を遂げた。


転機になったのは1989年の天安門事件で、初めて西洋諸国は中国の凶暴性を目にし、経済制裁を課した。

この時中国を利したのが明仁天皇で、自ら望んで中国を訪問し、日本の侵略を持ち出して謝罪し、欧米の制裁を解除させた。

制裁を解除された中国は先進国からの投資によって世界の工場になり、全世界に輸出攻勢をかけて毎年2桁の経済成長を続けた。

日本化する中国 高齢化とバブル崩壊

2008年に中国は北京五輪を開催し、同時にGDPで日本を抜いたが、この時すでに自律的経済成長が終わっていた。

2007年のサブプライムショックからリーマンショックに発展し、中国は50兆円の経済対策でいち早く回復した。

だがこの年以降中国は毎年50兆円から公共投資を増やさねばならなくなり、今では年300兆円以上の公共投資でやっと80兆円程度経済成長をしている。


毎年300兆円を使ってたった80兆円しかGDPは増えていないという事は、膨大な公的債務が蓄積されている。

1980年頃の中国に借金はなく、あったとしても2桁成長すれば翌年には返済できる程度でした。

今の中国はGDPの3倍の公的債務を抱えながら、巨額な公的支出を減らすことができずにいる。


中国の出生率は低下しつづけ、最近は1.5を切り1.2程度になっているのではないかと推測されている。

中国の人口減少はもう時間の問題になっていて、来年から2025年までには人口減少が始まる予定です。

日本や欧米の人口減少は十分に経済成長した後だったが、中国はまだ一人当たりGDPが6000ドルで、先進国の7分の1から10分の1に過ぎない。


アジアや中南米やアフリカには一人当たりGDPが2000ドル以下の国が多く、生産地としての魅力はなくなっている。

1970年代には西側の「敵」はソ連だったから中国は優遇されたが、今は中国が主要な「敵」になってしまっている。

中国のGDPの8割は現在も国営や国有企業が独占しており、完全な民間企業は今も存在していない。


今まで先進国は中国を例外扱いしてきたが、これからは資本主義のルールを守れと言い出すでしょう。

チベットやウイグルなど人権問題でも中国は例外扱いだったが、そんな事が許される筈がなく、今後は欧米並みの人権を要求されるようになる。

中国が驚異的な経済成長をできた要因が、すべて消えつつある。
http://www.thutmosev.com/archives/80023321.html#more

16. 中川隆[-9358] koaQ7Jey 2019年6月22日 18:31:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3128] 報告

2019年06月22日
中国の経済成長率は実質2%台になる 製造業縮小と消費減速
http://www.thutmosev.com/archives/80189356.html

屋台の親父から大富豪になるようなチャイナドリームは無くなった


画像引用:『大連の黒石礁で屋台街B級グルメ食べ歩き』大連(中国)の旅行記・ブログ by あんいえさん【フォートラベル】https://4travel.jp/travelogue/10327613

中国の全盛期は10年前に終わっていた

中国が世界の工場だった時代は過去10年で終わろうとする気配があったが、人々はなかなか認めなかった。

中国政府は国内工業を守ろうとし、投資家は製造業に投資し、労働者は今後も仕事があり続けると思っていた。

実際には2009年頃から既に中国沿岸部より人件費が安い東南アジアや南アジアに、欧米や日本の工場移転が始まっていました。



それでも中国から出ていくより多くの外国資本が新たに中国に進出したので、表面上何も起きていませんでした。

事態が急展開したのは2019年に米トランプ政府が対中貿易制裁を打ち出しからで、中国からアメリカへの輸入全てに25%関税がかけられる事になった。

こうなると米国企業は中国から脱出するしかなく、中国の子分のようだった台湾企業すら東南アジアへの移転を進めている。


中国が本格的に経済成長し始めたのは1989年の天安門事件以降だったので、中国の全盛期は実質20年間ほどだった。

トランプ大統領は致命的な一撃を加える事になったが、10年前から深刻な事態が進行していて、それが表面化しただけでもある。

北京五輪が開催された2008年に中国は、50兆円もの景気対策をし、以降毎年規模を拡大して公共投資によって経済成長してきた。


中国の投資効率は20%以下なので、年80兆円の成長をするには計算上400兆円以上の投資(民間投資を含む)が必要になる。

これは毎年中国の公的債務が300兆円以上膨らんでいるのを意味し、GDPの3倍以上に達していると見られる。

無理に無理を重ねて成長率を維持してきたところにトランプの一撃が加えられ、中国が助かる見込みはもうなくなった。

中国のルール無視が通用した時代

米中交渉の結果中国が国内制度を変える可能性はなく、中国側は絶対に譲歩する事ができない。

現在アメリカ企業は中国で不当な扱いを受けても訴える事ができず、仮に訴えても裁判所は100%中国側の味方をする。

逆に中国企業は欧米や日本で不当な扱いを受けたら「資本主義のルールに基づいて」訴えただけで公正な扱いを受けることが出来た。


国連や温暖化会議ですらそうで、中国側は一切ルールを守らないのに、日米欧だけが中国企業を守ってきた。

この不公正ルールこそ中国の成長の原動力で、中国人が優秀だったのでも働き者だったのでもなかった。

中国は共産主義で共産党が国家より上に立つ制度なので、共産主義を否定する事はできない。


資本主義や民主主義のルールを導入したら共産党と共産主義が毀損されるので、アメリカのようなルールにはできないのです。

すると中国は今後日米欧に対して「公正なルール」を要求できなくなり、中国企業は先進国で商売ができなくなります。

今まで中国は自分は一切ルール無視だったのに「アメリカはルールを守れ!」と怒鳴れば最恵国待遇を受けれた。


中国人の不幸はこんな時代が終わろうとしている事で、自分が不公正な事をしてきたのに気付いていないのです。

チャイナドリームの終わり

中国内陸部の浙江省、河南省、四川省などの工業地帯では今、工場がバタバタと倒産し閉鎖されています。

象徴的なのは日本で良く見かけるママチャリが、中国から徐々に東南アジアに生産移転し始めている。

オートバイではすでにほとんどの日本メーカーが、東南アジア製を日本に輸入して販売するようになっています。


スマホとか半導体も中国から東南アジアに移転したり、消費国に近い国での生産が増えています。

欧州で売るには東欧工場で、アメリカに売るにはメキシコなどで、日本で売るには東南アジアでというように生産移転が進められている。

中国では天安門以降、働いて起業して大企業のオーナーになるようなチャイナドリームが存在しました。


今は屋台で10元の定食を売っていても、いつかは大成功してビリオネアになるというのが貧しい人々の労働意欲を支えてきた。

外資撤退と工場閉鎖にともなう消費減速で、人々はお金を使わなくなり屋台からレストランチェーンのオーナーになるのは不可能になった。

アリババのようなネット販売は年間2桁成長をしているが、不思議な事に中国の消費市場は5%ほどしか伸びていない。


中国の物価上昇率は年2%以上なので、実質的な消費は年2%台しか増加していない。

これは要するに実店舗からネット上に消費が移動しているだけで、アリババが増えた分だけ店舗の売り上げが減っている。

中国の経済成長率は6.5%だがここから物価上昇率を引くと4%、地方政府などの水増し分を1%以上とすると年間実質2%台になる可能性が高い。
http://www.thutmosev.com/archives/80189356.html

17. 中川隆[-9226] koaQ7Jey 2019年7月02日 11:44:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3353] 報告

2019年07月02日
日米中の工場が脱・中国 東南アジアに移転加速


白い共産党のホンハイも中国以外に生産を分散する


画像引用:https://www.cnn.co.jp/storage/2017/07/27/c2647aae7cc8131546818889ac3c70df/china-factory-workers.jpg

アップルなど米企業が中国から脱出

数年前に中国崩壊論がネット上で流行し、書店やアマゾンでは中国崩壊本がたくさん売れていました。

それから何年経っても中国が崩壊しないので、こんどは「中国は崩壊しない論」が流行りました。

あっちからこっちへマスコミや有名評論家は宗旨替えし、最近また彼らは中国崩壊論で金儲けをしている。



生産国としての中国が世界の工場でなくなったのは誰の目にも明らかで、脱中国が進んでいる。

トランプ大統領のファーウェイ制裁がとどめの一撃になったが、数年前から工場移転は進められていました。

2年くらい前には、中国の人件費やコストは東南アジアより高くなったので、ミャンマーやベトナムに移転する企業が増えていました。


台湾のホンハイは長年中国共産党と癒着して甘い汁を吸ってきた「白い共産党」で工場の大半は中国に存在した。

その米つきバッタのホンハイすら中国を見限って、インドなど他の国でiPhone生産を検討している。

トランプ制裁によって中国から米国への輸出品には25%の関税がかけられ、さらに強化される可能性がある。


鴻海はブラジル、メキシコ、日本、ベトナム、インドネシア、チェコ、米国、オーストラリアなどに工場がある。

アップルは下請け企業に対し、中国生産の3割を中国以外に分散するよう指示したとされている。

HP、DELL、マイクロソフト、インテルは対中制裁撤回を政府に働きかけているが、撤回されないければ自らが中国生産から撤退するしかなくなる。

市場調査では米国企業の約60%が、中国からの生産移転を検討していると回答しています。

日本企業も脱中国

日本企業も続々と中国以外への工場移転を発表したり、検討を始めています。

住友電気工業、小糸製作所、富士フイルム、マキタ、ミツバ、アルプスなどが中国生産の見直しを表明している。

実は日本企業の「脱中国」は2007年から始まっていて、2012年の反日暴動でも脱中国が増加した。


ただ今までは撤退する企業と進出する企業があり、差し引きするとあまり目立ちませんでした。

脱中国は外国企業ばかりではなく、当の中国企業も中国以外に工場を移転する動きを強めている。

米国輸出の依存度が高い企業は高関税で競争力を失うので、ベトナムやカンボジアなど東南アジアに移転しようとしている。


東南アジア工場で生産すれば「中国製品」ではなくなって制裁を逃れられるし、何なら本社を移転させてもいい。

アメリカの1ドルショップで売られるような中国製品の多くは、もう中国では採算が得られなくなっている。

人件費高騰などで中国工場で利益が出にくくなっていた所に対中制裁なので、渡りに船とばかりに脱出している。


世界の工場はわずか10年で崩壊しようとしている。
http://www.thutmosev.com/archives/80275325.html

18. 中川隆[-8720] koaQ7Jey 2019年8月22日 04:18:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4026] 報告
【Front Japan 桜】G20とミンスキーモーメント[桜H30-10-15] - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=1r7ygijgH5o


2016年1月25日
中国バブルの「ミンスキーモーメント」
竹中正治龍谷大学経済学部教授
https://jp.reuters.com/article/column-masaharutakenaka-idJPKCN0V30UD

[東京 25日] - 前回のコラム「新興国通貨の対ドル下落はまだ序の口」で、中国をはじめ主要な新興国が2000年代以降、債務を急増させたことを取り上げた。とりわけ天然資源輸出国やドル建て債務比率の大きな国の通貨が対ドルで大幅下落し、その基調がまだ続く見通しを述べた。

今回は各論として中国に焦点を絞ろう。09年以降の中国の経済成長はバブル的な信用(債務)膨張に支えられたものであり、今後厳しい債務調整の長期化が予想される。これをデータと一緒に説明したい。

<日米のバブルも経験した「ミンスキーモーメント」>

まず、一般的な原理を確認しておきたい。経済成長は一般に債務の増加を伴う。企業部門は設備投資、家計は住宅投資など固定資本形成を行い、その多くは債務(クレジット)で賄われるからだ(金融レバレッジ)。債務との見合いで有効な資産が増え、所得の増加や資産からの収益で債務が返済可能である限り問題はない。

しかし、経済成長に伴う社会の楽観的な雰囲気は時に行き過ぎ、過剰な固定資本形成と資産価格の高騰が起こる。これが資産バブルだ。たとえバブルであっても、旺盛な固定資本形成が行われている限り、それ自体が需要を生み出すので、国内総生産(GDP)で計測された経済成長率は高まる。

もっとも、明らかに過剰な固定資本形成は、最終的には生産設備の稼働率の大幅な低下、あるいは投資のインカム(配当や賃料などの)リターンの低下を招き、資産価格が下落に転じる局面が到来する。時価評価した資産価値が低下する一方、債務はキャッシュで返済しない限り減少しないので、企業や家計の時価ベース自己資本(純資産)の減少が始まる。つまり評価損失の発生である。

その損失増加を食い止めるために資産の売却が始まれば、同様の状態にある他の債務者も売り急ぐので、売りが売りを呼んで資産価格の急落となり、債務超過となった企業や家計は債務の返済が不能となる。その結果、銀行をはじめ信用供与者の不良債権が急増し、信用収縮、債務者の破綻、失業者の増加というバブル崩壊過程に特有の現象が続くことになる。

金融レバレッジの生み出すクレジットサイクルと金融の不安定性を強調した経済学者ハイマン・ミンスキーにちなんで、バブルの形成から崩壊(調整)に転じる局面は「ミンスキーモーメント」と呼ばれている。

住宅ローン形態での家計債務の膨張を中心とした2000年代の米国のバブルでは、07年前後がミンスキーモーメントだった。企業部門の不動産関連投資と債務膨張を主とした日本のバブルでは、1990年代初頭がミンスキーモーメントだったと言えるだろう。

<どう見ても長期的に持続不可能な中国バブル>

では、中国はどうか。同国の各セクター別の信用(クレジット)残高推移を名目GDP比率(以下、債務比率)で見てみよう。なお、データは国際決済銀行(BIS)から引用した。


https://jp.reuters.com/article/column-masaharutakenaka-idJPKCN0V30UD

グラフ上の赤色線で示した民間非金融部門の債務比率は、データのとれる1985年から2008年まで右肩上がりで上昇した。ただし、09年を境に債務比率はそれまでと違った急角度で上昇し、08年12月の117%から15年6月には201%まで急膨張している。一方、政府の公表する実質GDP成長率は07年の14.1%をピークに10%割れとなり、15年には6.9%まで低下した。

具体的に伸び率で言うと、2000年から08年の民間非金融部門の債務残高の伸び率は平均年率15.6%だったが、09年以降は21.7%に加速している。09年以降の名目GDP成長率は平均11.9%であり、債務残高の伸びが名目GDP成長率を約10%ポイントも上回っていることになる。これはどのような基準に照らしても長期的に持続不可能だろう。

誤解を避けるために補足すると、各国の債務比率の水準自体には「これ以上高くなるとバブル」という意味はない。債務比率が高くても見合いとなる資産サイドが健全であれば問題はないからだ。実際、先進国の民間非金融部門の債務比率は途上国のそれに比べて相対的に高い。これは長年の経済成長の結果、債務の見合いにある資産サイドの蓄積が進んでいる結果だ。

しかし、中国の民間非金融部門の債務比率は、09年以降に急角度で上昇したと同時に、201%という15年の水準自体も、主要な先進国、途上国の中で突出した高水準である。

中国の09年以降の債務比率の急上昇は、リーマンショック後の世界不況による景気後退を回避するための大規模な内需拡大景気対策の結果である。この時の景気対策は中央政府の財政支出拡大もあったが、信用拡大(ファイナンス資金)に依存した地方政府などの公共事業(固定資本形成)に拍車をかける形で行われた。

しかし、債券発行などが規制されていた地方政府は簿外ビークルとして「融資平台」を使い、銀行融資と債券発行の双方で資金を調達し、建設投資を推し進めた。融資平台は事実上、地方政府の運営だが形式上は民間非金融部門にカテゴリーされていると思われる。

また、黄色線が示す銀行セクターからの信用(供与)比率と赤色線の非民間金融部門の債務比率が、2000年代以降、特に09年以降、後者が前者を上回る形でギャップが広がっていることにも注意しよう。両者のギャップを埋めるのが、理財商品と呼ばれる各種の債券発行の形態をとった「中国版シャドーバンキング」であり、ギャップの規模は15年6月末時点のGDP比率で50%と巨額なものとなっている。

<バブル崩壊現象は歴然でも、債務比率縮小が始まらない理由>

以上の中国の状態を過去の日本、並びに米国の過去のバブルとその崩壊と比べてみよう。企業部門の債務膨張を主とした1980年代後半から90年代初頭の日本のバブルでは、民間非金融部門の債務比率は86年12月の175%から急勾配で上昇し、94年12月に221%でピークに達した後、減少に転じ、04年3月に176%となった。その後は170%前後の水準で安定化する。つまり、債務比率のピークから安定化までの期間を過剰債務の調整期間とすると、10年弱かかったことになる。

これはまさに日本のバブル形成とその崩壊を跡付ける変化だ。ただし、不動産バブルのピークは不動産価格に見る限り91年であるが、信用の膨張が94年12月まで続いている。これは銀行が過剰債務企業に追い貸しをした結果だろう。

一方、米国の2000年代のバブルの主役は、住宅ローンを積み上げた家計部門である。もともと米国家計の債務比率は穏やかな上昇基調だったが、01年12月の74%から07年12月のピーク時98%まで急勾配で上昇した。その後低下に転じ、13年6月に81%となった以降は80%前後で安定している。

米国ではバブルの対象となった住宅価格のピークは06年半ばであり、債務比率のピークは07年12月、そのタイムラグは約1年半である。一方、日本の不動産価格のピークは91年、債務比率のピークは94年12月であり、約3年半のタイムラグがある。この日米タイムラグの長さの違いは何が原因なのか。

1つの理由として、日本では信用の膨張が銀行部門の信用供与に依存して起こり、銀行が過剰債務企業に追い貸しをした結果、タイムラグが長くなったと推測できる。一方、米国では過剰な信用膨張は伝統的な銀行ローンではなく証券化金融市場で起こった。バブル崩壊局面で投資家が証券化金融市場から一斉に資金を引き上げた結果、激発性の金融危機となったことがタイムラグを短くしたのだろう。

中国のケースに戻ると、株価の急落のみならず、鉄鋼、自動車、造船産業などに代表される未曽有の過剰生産能力(稼働率の激減)、賃借人の入らない集合住宅群や工場団地など実体経済面でのバブル崩壊現象は歴然としている。その一方で、09年以降急増した民間非金融部門の債務比率は15年6月時点まで上がり続けている。つまり、日本や米国で見られた過剰債務の調整過程に中国はいまだ入っていないことをデータが示唆している。 

必要な債務調整規模はどれほどだろうか。仮に債務比率が09年以前の右肩上がりのトレンド線に戻る必要があると考えただけでも、GDPの50%という未曽有の規模の債務処理となる。

バブル崩壊現象は歴然としているのに、なぜ債務比率の縮小は始まっていないのか。これは日本と同様に銀行を中心とする信用構造に加え、指令経済的な色彩が依然として濃い中国の金融市場の性格によって債務処理が先延ばしされているからだろう。

もっと具体的に言えば、中央からの「過剰生産設備整理」のかけ声にもかかわらず、実情は中央政府、地方政府、銀行、債務者大企業が強固な「利害共同体」となり、過剰投資・過剰債務を抱える大企業や融資平台の損失計上や破綻処理を先送りしているのだ。

<軟着陸は困難、過剰債務調整は過酷かつ長期化へ>

今後不可避と思われる中国の過剰債務の調整過程で何が起こるのか。それは日本や米国で起こったことと基本的には同じだろう。おそらく習近平政権は10年、20年という長期の時間をかければ軟着陸は可能だと考えているのだろうが、私は懐疑的である。

過剰債務の調整とは、結局のところ経済的な損失負担の問題であり、貸した金が回収できないという事実を前に、債務者、債権者(含む金融機関)、政府(納税者)がどのように損失を負担するかの問題だ。その過程で債務企業や金融機関の大規模な整理、破綻、失業者の増加などは不可避だろう。

中国国内からの資本逃避が一層強まる恐れもある。年間2000億ドルを超える経常収支黒字にもかかわらず、中国の外貨準備は14年のピーク時の約4兆ドルから15年末には3.3兆ドルに約7000億ドル減少している。これは資本流出により、人民元相場を現在の水準近辺で維持できなくなっていることを示唆している。

資本逃避が一層強まれば、1ドル=7元を超えた元安・ドル高もあり得よう。その場合には、中国の民間非金融部門の1.2兆ドルと推計されるドル建て債務(BIS四半期レビュー、2015年12月)から巨額の為替損(10%の元相場下落で約14兆円相当の損失)も生じる。中国の過剰債務の調整が今後本格化すれば、未曽有の過酷かつ長期的プロセスになると考えておくべきだろう。

https://jp.reuters.com/article/column-masaharutakenaka-idJPKCN0V30UD

19. 中川隆[-8707] koaQ7Jey 2019年8月22日 15:37:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4039] 報告
ミンスキーモーメントとバブル崩壊

『MMT』で、リーマンショックを回避せよ! [桜R1-8-21] - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=QBKQtXMOoN8

キャスター:藤井聡・saya

20. 中川隆[-8680] koaQ7Jey 2019年8月25日 13:28:07 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4069] 報告

2019年08月25日
中国脱出ゲーム 沈む船から逃げる人々

中国の繁栄はディズニーランドのようなもので、閉園時間が近づいた


画像引用:http://p1.img.cctvpic.com/photoAlbum/photo/2017/04/24/PHOT9MBmQ1lUldp2szMIPhNH170424_920x700.jpg

「中国崩壊」を予感し逃げ出す外資

ほんの半年前まで「中国経済は崩壊する」と書くと嘘つき呼ばわりされたが、今では誰も疑問に思っていない。

熱心な中国経済信仰者だったビジネスマンや企業経営者ですら、我先にと中国から逃げ出している。

上海や北京では空室率を上げないため、郊外の会社を強制的に移転させたり、数字の操作をしている。



北京など主要都市オフィスビルの空室率が上昇し、過剰供給なのに新規建設を続けている。

ビル建設を止めるとGDPが下がってしまうからで、需要の有るなしと無関係に新しいビルが建てられてGDPに計上されている。

最近中国に進出する外国企業が減少し、逆に中国から脱出する外国企業が増加している。


日本企業の撤退が始まったのは2010年頃からで、2008年の北京五輪をピークに店を畳んだり撤退する個人業者が多かった。

2000年代にはすでに北京や上海の人件費が90年代の10倍にもなっていて、賃料などの経費も同様に上昇した。

年収10万円以下だった都市部の賃金は今や100万円以上に跳ね上がり、工場労働者の賃金も上昇した。


ベトナムの一人当たりGDPは2000ドルだが中国は6000ドル、都市部ではその2倍に達している。

その中国のGDPが実は、先ほど書いた空室マンションを建てまくって一棟いくらでGDPに算入するような事が行われている。

中国では土地が国有なので所有者はおらず、国が住民を立ち退かせて販売すると、かかった費用の100倍で売れた。

沈む船から逃げる中国人

このGDPマジックが通用したのは2008年の北京五輪頃までで、リーマンショックでマイナス成長になった。

だが中国は計画経済の目標を達成するため50兆円の公共投資をし、水増ししたGDPを発表したとみられている。

公共投資つまり土木工事や不動産買い支えでGDPを増やすと、公共事業費を減らしたらGDPも減ってしまいます。


2008年は50兆円だった公共投資は100兆円、200兆円、300兆円と増えていき、現在は年間300兆円以上の公共投資で成長率6%を維持している。

公共投資でGDPを増やすと増えたGDPの何倍もの公的債務が残ってしまい、現在はGDP比300%以上の公的債務がある。

一時期国連やマスコミが「日本は世界最悪の公的債務」と連呼していたが、最近言わなくなったのは中国の方が何倍も多いと分かったからです。


中国は公的債務によって経済成長不可能になり、やがて成長が止まり国家破産するのを、誰もが理解し始めました。

するとずる賢いトランプ大統領は、ここぞとばかり中国叩きを始め、中国の破産を早めようとしている。

多くの外国企業は中国の事業で利益が出なくなり撤退しているが、中国企業までも国外脱出を始めている。


中国企業はアメリカの制裁や中国のコスト上昇、中国市場の縮小から、東南アジアに生産拠点を移している。

ベトナムやミャンマーに引っ越してしまい「中国企業」でなくなれば制裁されても米国に輸出できる。

香港の反中国デモもこうした中国脱出のひとつで、10年前の中国全盛期には「中国人になろう」という香港人が大勢居ました。


だが落ち目の中国が今後没落するのが決定的になり、沈む船から逃げろとばかり中国から「独立」を望んでいる。

香港人にとって中国は金を持っていたから魅力的だったが、金がない中国よりは貧乏になったイギリスの方がましでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/80780298.html

21. 中川隆[-11315] koaQ7Jey 2019年9月20日 06:02:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1481] 報告

さよなら香港
2019年9月11日   田中 宇

1997年に英国の植民地から中国に返還された香港では、英国が中国(中共)への嫌がらせとして、返還直前(95年)にそれまで全くやっていなかった民主的な政治体制(民選議会)を新設し、中共が返還後の民主体制の換骨奪胎を試みると、米英が「中国は香港の民主や人権を弾圧している」と非難することが繰り返されてきた。香港は、米英の中国敵視策の道具として使われてきた。2014年に中共が香港の選挙制度を改悪したときは「雨傘運動」の大規模デモが起きた。今年、香港で逮捕された容疑者を中国に送致できるようにする「1国2制度」の換骨奪胎としての刑事手続きの改悪が試みられたのを受け、再び大規模なデモが起きている。

英国は、自分が香港を支配していた時には民主体制など全くやっていなかった。冷戦後(隠れ多極主義・隠れ親中国である)米国からの要請で、香港を中国に返還せねばならなくなったので、中共を苦しめるために、維持が困難な(英国自身でさえ宗主国だった時には断固拒否していた)民主体制を「(負の)置き土産」「最後っ屁」として残した。

英国は、インド植民地の独立に際してはインドとパキスタンが永久に対立する構図を最後っ屁として残し、印パを永遠に苦しめている。日独は戦後、永遠の対米従属(米国覇権の黒幕である英国への従属)を強いられている。人類のほとんどは、これらの英国による極悪な策略・善悪歪曲・歴史捏造の存在にすら気づかず、英国は良いイメージを維持している。そもそも英国は、悪名高き阿片戦争で香港を中国から奪って植民地した(当時はまだ英国が人類の善悪観を不正に操作できる洗脳技術を持つ前だった)が、それは香港問題を考える欧米日の人々の頭の中にない。

米英覇権を運営する上層部(米英諜報界)が、冷戦構造・中国敵視を好む英国・軍産複合体と、親中国・覇権放棄的な隠れ多極主義との長い暗闘の構造であるというのが私の見立てだが、米英の対中国政策もこの暗闘の構図の中にある。50年代に中国を朝鮮戦争に巻き込んで米国の敵に仕立てたり、89年に天安門事件を引き起こして冷戦後の「人権外交」の構図の中で中国を制裁対象の「極悪」に仕立てたのは、軍産英側の策略だ。英国から中国に香港を返還させたのは多極側の策略だが、返還前に香港を付け焼き刃の民主体制に転換して中共に「1国2制度」を約束させたのは軍産英側の策だ。 (人権外交の終わり)

英国で世界支配を担当しているのは、スパイ操作に長けた諜報界(MI6)だ。英国は香港返還時、返還後の香港で中共を困らせる民主化要求の反政府運動を扇動・先導するスパイ網を設置したはずだ。雨傘運動や、今年の大規模デモなど、返還後の香港での民主化運動の指導層の中に英国系のスパイがいて先導している可能性はある。だが英国はそうした介入を隠然とやっているので「証拠」がない。 (米国が英国を無力化する必要性)

隠然系の英国と対照的に、香港(など世界中の民主化運動)に対して露骨で目立つ介入をやっているのが米国の諜報界だ。米国は、世界中の反米諸国の民主化運動をテコ入れするため、冷戦末期の80年代から「民主主義基金」(NED)を国務省傘下に作り、NEDがテコ入れする各国の民主化運動組織に、ジョージ・ソロスら資本家が作ったNGOが活動資金を出してきた。NEDは2014年にウクライナで親ロシア政権を倒す民主化要求の反政府運動をテコ入れして政権転覆に成功して以来、世界各国で反政府運動を支援して政権転覆につなげる「カラー革命」を展開している。 (The Anglo-American Origins Of Color Revolutions) (ウクライナ民主主義の戦いのウソ)

2014年の雨傘運動で指導者となり、今年の大規模デモでも指導者をしている若手活動家の黄之鋒(ヨシュア・ウォン)や羅冠聡(ネイサン・ロー)らは、NEDやその仲間のNGO(フリーダムハウスなど)から支援を受けたり、表彰されたりしている。今年のデモに際し、在香港の米国の領事が、黄之鋒ら運動側の指導層と何度も会っている。米議会では、中共が香港の運動を弾圧したら中国を経済制裁する法案が提出され、中国敵視の軍産系議員たちが超党派でこの法案を支持している。香港の運動はすっかり米国の中国敵視策にされている。黄之鋒ら自身にその気がなくても「中共を政権転覆するための米国(軍産)の策略に協力している傀儡」と見なされてしまう。「香港の反政府運動は、中共の政権転覆を狙った米国のカラー革命の策動だ」という見方が「陰謀論」でなく「正しい」ことになってしまう。 (HK "What The Hell Is Happening In Hong Kong?")

米英諜報界に、イラク戦争を強行したブッシュ政権中枢のネオコンなど、軍産英のふりをして敵視戦略を過激に稚拙にやって意図的に失敗させて、米英覇権を浪費して多極化に結びつける隠れ多極主義の策略があることを、私はよく指摘してきたが、カラー革命はこの構図の中に入っている。香港の民主化要求運動が、米国に支援扇動されたものであるという色彩がなければ、中共は危機感をあまり持たず、香港の運動にある程度譲歩して宥和する余地があった。だが香港の運動が、中国の政権転覆を目的とした米国によるカラー革命の一つなのだということになると、中共は警戒感を強める。中国大陸の世論は「香港の運動は米国のスパイがやっている売国運動だ」と思う傾向を強め、中共が香港の運動を弾圧することを歓迎する。米国が香港の運動を支援してカラー革命に仕立ててしまうことは、香港側にとって自滅的であり、とても迷惑なことである。 (Hong Kong a priority for U.S. Senate Democrats, leader says)

▼トランプが香港運動の自滅を扇動している?

今年6月から続いてきた香港の反政府(反中国)デモは、運動開始のきっかけとなった「逃亡犯条例」を香港政府が9月4日に正式撤回した後、デモの参加者が減って下火になりつつある。反政府デモの指導者たちは、送致法の撤回以外にも警察改革などいくつかの要求を掲げており、このまま反政府運動が下火になるのをいやがり、米欧諸国の政府に頼んで中国を「人権侵害」「民主主義無視」などと非難してもらい、それをテコに香港の運動を再燃しようとしている。これがまた、香港の運動が「米英の傀儡」とみなされる傾向に拍車をかけてしまっている。 (HK Hong Kong Protesters Flood Streets to Call for U.S. Support) (Hong Kong Protesters Urge Trump To "Liberate" City In March On US Consulate)

日々のデモ行進では「中国をやっつけて香港を『解放』してほしい」とトランプ米大統領に頼むスローガンやプラカードを掲げ、米国旗を振り、米国歌を歌いながら香港の米国領事館前を通ったりしている。米国でトランプ支持者がかぶっている「米国を再び偉大にしよう(MAGA)!」と書いた赤い野球帽とそっくりな、「香港を再び偉大にしよう」と書いた赤帽をデモ参加者たちがかぶっている。少し前には、旧宗主国である英国の国旗も振られていた。 (Protesters wear ‘Make Hong Kong Great Again’ hats to ask Donald Trump for help) (Hong Kong Riot Police Fire Tear Gas After Thousands Beg Trump For Help)

香港人たちのこの行為は、中国に対して厳しい態度をとるトランプや英国に助けてもらいたい、ということだろうが、政治運動として自滅的だ。香港の反政府運動の成功には、香港だけでなく隣接する中国大陸の人々の広範な支持を得ることが必要だ。中国大陸の人々は、トランプに困らされている。トランプが中国の対米輸出品に懲罰的な高関税をかけて米中貿易戦争を引き起こし、中国は経済難だ。大陸はトランプと戦っているのに、香港はトランプに頼んで中国に圧力をかけてもらおうとしている。香港人は、阿片戦争以来中国を苦しめ、香港を植民地支配してきた英国にまで「中国を非難してくれ」と頼んでいる。大陸から見ると、香港は売国奴そのものだ。大陸の世論は、香港人を支持するどころか逆に怒っている。 (What Is the US Role in the Hong Kong Protests?) (Hong Kong risks catastrophe in China-US proxy battle, Global Times chief warns)

中共としては、大陸の人々が香港の反政府運動を支持し始めると脅威だが、今のように香港人が売国奴な言動をしてくれている限り怖くない。香港人の売国奴な行動は、中共が「懲罰」として、香港に付与してきた経済特権を剥奪する口実を与えてしまう。すでに中共は8月「広東省の深センに(これまで香港が持っていた)経済面の特権を与えることにした(香港はもう見捨てる)」と発表している。これを聞いて焦ったのは香港人だけだ。大陸人たちは「ざまあみろ」と思っている。 (Beijing unveils detailed reform plan to make Shenzhen model city for China and the world) (Beijing's Secret Plan B: Converting Shenzhen Into The New Hong Kong)

180年前阿片戦争から1994年の返還まで英国の植民地だった香港は、社会主義の中国大陸と、資本主義の外界をつなぐ「仲買人」「中国貿易の玄関」であり、返還後も中国政府は、返還前の英国との協定に基づき、政治経済の両面で、香港に特別な地位を与えてきた。国際社会で中国の優勢と英国の劣勢が加速するなか、香港人が中共に報復されるような売国奴な言動をとり、中共が香港の特別な地位を奪っていくと、深セン、上海など中国大陸のライバル諸都市に経済権益が流出し、香港は経済的に没落してしまう。香港人は全く馬鹿なことをしている。

香港人がトランプに助けを求めたのも間抜けだ。トランプは「中国政府は香港に関してうまくやっている」とツイートしており、香港の反政府運動を支持していない。米国で今年の香港の反政府運動を支持しているのは、トランプを敵視する民主党と、共和党内でトランプと対立するミット・ロムニーらである。香港人がトランプに頼んでも無視されるだけだ。 (Romney: ‘Critical for us to stand with the people of Hong Kong’)

もともとトランプは覇権放棄・隠れ多極主義の一環として「隠れ親中国」だ。トランプは、貿易戦争を仕掛けて中国を経済面の対米依存から強制的に脱却させ、今後いずれ米国側(米欧日)が金融バブルの大崩壊を引き起こして米国覇権が崩れても、中国とその関連の非米諸国(ロシアやBRICS、一帯一路の諸国など)の側が連鎖崩壊せず、米国崩壊後の世界経済を中国が率いていける多極型の「新世界秩序」を作ろうとしている。香港の運動は、こうした多極化の流れを逆流させようとする動きの一つだ。その意味で、英国や軍産が香港の運動をテコ入れするのは自然だ。中共が香港の運動を弾圧しやすい状況をトランプが作るのも自然だ。

大統領就任から3年近くがすぎ、トランプは軍産の母体である米諜報界をかなり牛耳っている。トランプが米諜報界を動かして、香港の運動を支援するふりをして潰すことは十分に可能だ。もしかするとトランプは、香港のデモ参加者たちが米英の国旗を振り回したり「香港版MAGA帽」をかぶるように仕向けることで、中国が香港の運動を弾圧しやすい状況を作ってやっているのかもしれない。特にデモ隊にMAGA帽をかぶせるあたり、諧謔味にあふれるトランプらしいやり方で面白い。(軍産うっかり傀儡のくそまじめで小役人な今の日本人には面白さが理解できないだろうが)

可能性は減っているものの、今後、香港の運動が暴徒化して手がつけられなくなり、中国軍が香港に越境(侵攻)して運動を弾圧し「第2天安門事件」が誘発されるかもしれない。運動家は、それを誘発することで、米欧が中国を非難制裁し、中国包囲網が強化されることを望んでいるのかもしれない。しかし、もし「第2天安門事件」が誘発されても、世界から中国に対する非難は、89年の天安門事件時に比べ、はるかに弱いものになる。最近の2ー3年で中国は大きく国際台頭しており、日本など多くの国々が中国と対立したくないと思っている。

今回の香港の運動は「中共の勝ち・香港と軍産英の負け」で終わるだろう。この決着は、台湾やウイグルやチベットなど、中国の周縁部で米英軍産に支援されつつ中共に楯突いてきた諸地域の運動にマイナスの影響を与える。中共に楯突いても米欧からの支援を得られない新事態が表出しつつある。すでに、台湾(中華民国)を支持する国々は減り続けているし、「同じトルコ系民族」としてウイグル人の分離独立運動を支援してきたトルコは近年、米欧から距離を置き中露に接近するのと同時に、ウイグル運動を支援しなくなっている。

トランプの台頭によって米英諜報界の「軍産つぶし」が進み、カラー革命やテロ戦争の構図自体が消失していく傾向にある。軍産の親玉である英国は、トランプの盟友であるボリス・ジョンソンによって破壊されつつある。「さよなら香港、さよならカラー革命」。軍産のプロパガンダを軽信している人々には理解できないだろうが、それは人類にとって、歓迎すべき「良いこと」である。戦争や、政権転覆による国家破壊が行われなくなっていく。
http://tanakanews.com/190911hongkong.php


さよなら香港、その後
2019年9月17日   田中 宇

この記事は「さよなら香港」の関連です。

案内してくれる人がいて、9月14ー15日に香港に行った。前回の記事「さよなら香港」は、旅行の前の下調べ的なものとして書いた。私が香港で見た主なものは、9月14日の午後2ー3時ごろに発生した九龍湾の淘大商場(Amoy Plaza)での「愛国派」の集会とその後の「民主派(反政府派)」との乱闘・警察隊による介入・取り締まり、9月14日の夕方に香港島・中環の愛丁堡広場で開かれた中学生ら若者たちの民主派側の集会、9月15日の正午から英国領事館前で民主派が開いた集会、9月15日の午後2場ごろから香港島・銅鑼湾の繁華街で民主派が開いた集会とデモ、などだ。

これらを見て私が考えた分析は、(1)愛国派と民主派がなぜ対立するか。その構造。(2)民主派と英米との関係。英米とくに米国の黒幕性。その分析の延長として、中共や香港財界は黒幕でないのか。(3)今回のような運動と、香港自体が今後、どうなっていくのか。経済面の分析。(4)今後についての政治面の分析。民主体制や民主化は、中国(香港、台湾)にとって何なのか。などだ。

今年6月から続いている今回の香港の「送致法(逃亡犯条例)反対」の市民運動(反政府派の運動)は当初、香港市民に広範な支持を得ていたようだ。香港の市民運動は、1997年の香港返還前に中国が英国に約束した返還後の香港の民主的な自治体制(1国2制度)を、中国政府(中共)その傘下の香港政府が十分に守っていないという批判に基づいて行われている。2014年の雨傘運動は、中共が返還時に英国に約束した香港の選挙制度の民主化を進めず換骨奪胎したことに反対して行われた。今年の送致法反対運動は、英国式の香港の法体系と中共の法体系が違うもの(だから1国2制度)なのに、その違いを無視して、大陸から逃げて香港に入り込んで捕まった容疑者を、香港の法律で裁くのでなく、大陸に移送・送致して中共の法律で裁けるようにする新体制が1国2制度の理念に反しているので撤回せよという主張だ。中共が、返還時に約束した香港の政治体制の改革を履行せず、なし崩しに中共の都合の良いように変形・換骨奪胎されていくことへの市民の不満があった。

当初、香港市民の多くが民主派を支持していた。だが、中共が譲歩せず運動が膠着すると、民主派の中の過激派が、地下鉄の駅や行政機関の建物などへの破壊行動を拡大し、駅に停車中の地下鉄のドアが閉まらないようにしたり、大通りをふさぐなど、鉄道や道路、空港の機能を意図的に麻痺させる作戦を展開するようになった。これは、香港政府や中共に政策転換を促す効果がないどころか、香港市民の生活や経済活動を妨害することにしかならず、多くの市民が市民運動に対して失望する状態を生んだ。2004年の「雨傘運動」の後半にも、反政府派は同様の破壊や妨害を展開し、市民に失望を与え、運動として失敗した。民主派(もしくはその黒幕)は、同じ失敗を繰り返している。「馬鹿」というより意図的で、裏がある感じがする。

9月4日に、今回の反対運動の根幹に位置していた「送致法」を香港政府が棚上げ・撤回した。民主派としては「運動の成功・勝利」であるはずだった。しかし民主派は「香港政府と中共の決定は遅すぎる」などと言いつつ勝利も成功も宣言せず、それまで掲げていた5項目の要求(五大要求)の残りの4つがすべて解決されるまでは反政府運動を続けると言っている。5項目は(1)送致法の撤回、(2)民主派に対する香港警察の残虐な弾圧について調査する独立委員会の設置、(3)逮捕されている活動家たちの釈放、(4)政府側が民主派を「暴徒」と決めつけたことの撤回、(5)香港議会と行政長官の選出方法に関する完全な普通選挙制の導入。の5つだ。(1)は9月4日に成就し、(2)から(4)までも実行可能だと中共権力者の習近平が9月3日の演説で示唆している。問題は(5)だ。これは、14年の雨傘運動を引き起こした問題でもあり、未解決だ。 (Xi Jinping's Recent Speech Indicates How Beijing Plans To Handle Hong Kong Protests)

香港の議会は直接選挙制が導入されている(半数は職能団体ごとの代表)。行政長官についても、返還時の中英交渉の結果、返還後に直接選挙制を導入することになっていたが、各種の業界団体などの代表ら1200人からなる選挙委員会が2ー3人の候補者を選出し、その中から一般市民の有権者が投票で行政長官を選出する制度のままで、直接選挙制になっていない。選挙委員会は実質的に中共の代弁者で構成され、中共が選んだ2ー3人の候補の中からしか行政長官を選べない仕組みだ。反中共な民主派人士は立候補できない(宗教委員会が許可した者しか立候補できないリベラル妨害のイランの「イスラム共和制」と似ている)。香港返還後、この制度を変える変えないでもめ続けており、雨傘運動もその流れの中で起きた。中共は、しばらくこの限定民主制を続けたいと考えている。つまり(5)が解決される見通しはない。(5)だけが残ると、今年の運動は、失敗した14年の雨傘運動の延長になる。あれをまたやるのか?、という話になる。

9月4日の香港政府の送致法の棚上げにより、今年の運動は当初の成果をあげた。中共が拒否する選挙制度の改革は困難だと香港市民の多くが感じている。ならば今回はこのへんで満足しておけばいいのでないか。そう人々が思い始め、私が香港を訪れた9月14ー15日には、前の週より集会やデモの参加者が減り続ける状態が起きていた。だが、民主派の中の熱心な人々は「このへんで」とは考えず、参加者が少なくなった分、過激化する傾向を持ち始めていた。

9月14日に数百人の中学生らが中環に集まった集会は穏やかで、過激な感じがほとんどなかった。「学校当局の反対を押し切ってここに来ました」という生徒の発言や、運動を支持する教師の発言が続いた。(中華民国=台湾の旗を掲げた人が入ってきて私は一旦ぎょっとした。集会場の隣は人民解放軍の香港の本部だ。だが、こうしたことは珍しくないようだ。返還前、中華民国は香港に拠点を持っていた)。中環の学生集会と対照的に、15日午後の銅鑼湾の繁華街での集会とデモは、一部の民主派の若者が道路封鎖や破壊活動を展開し、警察隊と衝突した。私は帰りの飛行機の時間との関係で15時までしか現場にいられず、暴徒化はその後に起きた。銅鑼湾の集会は数千人規模(報道では5千人)で、最盛期の7ー8月の集会が20万人近く(反政府派の発表では百万人以上)集まったのと比べ、参加者が大幅に減っている。

多くの市民から見て、この辺で終わりにした方が良いのに、熱心な民主派たちはあきらめがつかず暴徒化している。この現象は、多くの市民が民主派を敵視する状況を生み出していた。民主派は、自分たちを敵視する人々を「中共の回し者」と呼んでいた。たしかに民主派敵視(愛国派)の人々は中共の国旗を振り、集会で中共の国家を斉唱することが多い(民主派が自作の「願栄光帰香港」を歌うのに対抗している)。民主派には理想主義っぽい若者が多く、民主派敵視派には保守派っぽい下町風おっさんオバハンが多い。しかし、革新vs保守(保守が親共産党。欧米流リベラル主義vs中国流似非共産主義)というよりも、民主派敵視の根底にあるものは、民主派が交通機関や役所などに対して破壊・妨害活動を展開することに対する怒りだ。

中共は、扇動やプロパガンダ戦略を好む秘密結社型の共産党なので、民主派敵視の人々を扇動する策があることは容易に想像がつく。14日の午後に淘大商場で行われた民主派敵視の集会では、手回しよく小さな中共の国旗が多数用意され、参加者に配布されていた。しかし、15日に民主派が開いた英国領事館前の集会では、手回しよく英国の国旗が配布されていた。その後の銅鑼湾の民主派の集会でも、参加者が掲げるための印刷されたプラカードが配布されていた。手回しのよい扇動策は両者とも同じだ。

少し前にネット上で流布された動画として、地下鉄の車内で愛国派が民主派を殴っている場面のものがある。これは実は、駅に停車中の地下鉄のドアが閉まらないようにする運行妨害を展開した民主派のメンバーに対し、乗客の一部が怒ってやめさせようとして喧嘩になった事件の動画の中で、愛国派とレッテル貼りされた乗客が民主派を殴っている場面だけを切り取って「中共支持の極悪な愛国派が、無抵抗の民主派を殴っている」という説明をつけてネットで配布したものだ。うっかり軍産傀儡の日本人なんか、こういうのを嬉々として軽信する(万歳・糞)。プロパガンダ戦略では、民主派の方が上手だ。

14日午後の淘大商場の愛国派の集会は、民主派が少し前に同じ場所で開いた集会への報復だ。3日前、このショッピングモールで民主派の集会があり、そこに通りがかった愛国派の教員が民主派に批判的な態度をとった(民主派が「願栄光帰香港」を歌っているときに対抗して一人で中国国歌を歌った)ため殴られた。この光景は動画でネットで拡散された。14日の民主派敵視の集会は、殴った民主派を非難し、殴られた教員、李先生を支持する集会だった。そこに民主派がやってきて批判的な態度をとり、喧嘩が発生し、警官隊が呼ばれた。民主派は、自分たちを弾圧する香港警察を強く嫌い、民主派の集会では警察非難のコールが何度も繰り返される。民主派を嫌う愛国派は、これに対抗して自分たちの集会で「警察ガンバレ」「警察支持」のコールを繰り返す。淘大商場の愛国派の集会では、中国国歌が歌われ「香港ガンバレ」のほかに「中国ガンバレ」もコールされた。無数の五星紅旗が振られる中での警察隊のショッピングモールへの入場は、1949年に中国の村に入場する人民解放軍さながらだった。

「アイラブ警察」の水色のTシャツを着た市民の集団が町を歩き、民主派の主張がたくさん貼られた「レノン壁」を、街頭の美化活動と称して掃除(貼った紙をどんどんはがす)し始めると、近くにいる民主派が「言論の自由に対する妨害活動」とみなして「掃除」を止めようとして殴り合いの喧嘩になる。愛国派は「体を張って街頭美化をやった」と言い、民主派は「体を張って言論の自由を守った」と言う。14日には、市街地の各所にある「レノン壁」の前での喧嘩が2件起きた。「レノン壁」は、ビートルズのジョンレノン(=イマジン)にあやかってつけた名前だ。民主派の大多数は暴力反対の穏健派だが、多数派である穏健派の存在は、この対立構造の中ですっ飛ばされている。民主派を嫌う人のすべてが中共支持なわけでもないだろうが、そういう存在もすっ飛ばされている。 (Hong Kong protests: skirmishes and fist fights across the city as rival camps clash but day passes without scenes of major violence)

主流的な運動が下火になるほど、民主派内の過激派による破壊行為や、両派の両極端どうしの喧嘩・乱闘が目立つようになる。破壊行為が繰り返されるほど、全体的に民主派全体の印象が悪くなって民主派への支持が減り、その反動で中共に対する容認が増える。民主派は、敵である中共の力を強めてしまっている。

ここまで「(1)愛国派と民主派がなぜ対立するか。その構造」について書いた。「愛国派」は、正確には「民主派敵視派」だ。日本の「右派」が「左翼敵視派」であるのと似ている。次は「(2)民主派と英米との関係。英米とくに米国の黒幕性。その分析の延長として、中共や香港財界は黒幕でないのか」について書く。

今年の香港の民主派の運動の特徴の一つは、英国や米国に助けを求めていることだ。私の滞在中の9月15日の昼には、香港島の英国領事館の前に数百人(千人近く?)の民主派の人々が集まり、英国旗や植民地時代の英領香港の旗を振りながら「(中共が英国に約束した)1国2制度は死んだ(だから英国は中共を制裁すべきだ)」「英国は香港に戻ってきてくれ(再支配してくれ)」「(香港人が持つ)在外英国旅券(BNO)で英国に住めるようにしてくれ」「女王万歳」などとコールし続けた。領事館から係員が出てくることはなかった。愛国派からの敵対行動はなかった。

(ひとりの中年女性が通りがかりに否定的な発言をしたらしく、民主派から怒鳴られていたが、女性はそのまま立ち去った。彼女の声は大きくなく、聞き取れなかった。敵対行動とか野次でなく「つぶやき」だ。20人ほどいたマスコミが、少し離れた場所で彼女を囲んでマイクを突きつけコメントをもらっていた。笑)

中共や、中国ナショナリズムの歴史観は、英国を「中国に阿片戦争を仕掛けて香港を奪い取り、他の列強と謀って中国を分割しようとした極悪な帝国」と位置づけている。そんな極悪な英国に「香港に戻ってきて再び植民地にしてくれ」と言わんばかりの懇願を集団で行う香港の民主派は、愛国側から見ると、まさに「売国奴」である。中国大陸の人々に香港の民主化を支持してもらおうと思ったら、こんなことをすべきでない。馬鹿そのものだ。

15日のその後の銅鑼湾での民主派の集会には、大きな米国の星条旗を10枚ぐらい掲げた一群の人々がやってきた。私がいた場所から離れていたので、彼らの詳細はわからない。この日、民主派の行動があったのは英国領事館の前だけであり、米国領事館前では何も行われていない。星条旗の人々は、米国領事館前から流れてきたのではない。この集会で米国旗を掲げる目的でやってきた感じだ。英国旗も振られていたが、一つだけだった。そっちは英国領事館前から移動してきたのかもしれない(銅鑼湾まで約1キロ)。民主派は、前の週末には米国領事館前にも行っていたが、その後、行かなくなった。なぜなのか。前週は米国領事館に行ったので今週は英国領事館に行くか、という話か??。

米国の領事は、民主派の指導者たちに何度か会っている。前の記事に書いたが、黄之鋒ら民主派の指導者たちは、米国務省傘下の機関(NED)から支持・支援されてきた。米国は、香港の反中共的な民主化要求運動を「カラー革命」の一つとして支持している。米国が香港の民主派を支持するほど、大陸の人々は香港の民主派を「売国的な米国の傀儡」と見なすようになり、中共に有利な状況が強くなる。米国の香港民主派支持は、中国を敵視するふりをして強化する「隠れ多極主義策」の一つとして行われている。

私が邪推したのは、米国領事館が民主派に対し「米国旗は振ってほしいが、領事館前に集まるのはここでなく英国に行ってほしい」と依頼・誘導したのでないか、ということだ。トランプの米国は隠れ多極主義的な中国敵視を続けているが、英国は近年、台頭する中国にすり寄っている。トランプら隠れ多極主義者たちは、米国覇権の黒幕だった英国が、多極化とともに中国にすり寄って中国の覇権戦略に影響を与えたり隠然と妨害したりするのを邪魔したい。だから、香港の米領事館は、民主派を米国でなく英国の領事館前に行かせ、英国に「中国にすり寄らないで敵視してくれ」とコールさせ、香港民主派がまるで英国(英米)の傀儡であるかのような印象をばらまきたいのでないか、という考察だ。 (米国が英国を無力化する必要性)

私が香港を訪れた1週間前には「トランプに頼んで中国を成敗してもらおう」という感じの民主派の動きもあったが、それは続かず、私の訪問時には、ほとんどそれが感じられなかった(トランプの顔を印刷したシャツを着ている民主派がいた程度)。米政界で香港の民主派を支持しているのは、民主党やマクロ・ルビオといったトランプ敵視派で、彼らから香港民主派に「トランプを持ち上げるな」と苦情が入ったのかもしれない。香港民主派は、いろいろ(笑)である。馬鹿にされて当然だ。

この話の延長として、中共や香港財界は香港の民主派や愛国派の黒幕でないのか、も考える。中共は、愛国派の拡大を喜んでいるだろう。しかし、愛国派の拡大は、民主派の戦略の失敗によって起きている。中共が、民主派を失策に誘導したとか??。香港民主派が、米国の諜報界(軍産、米民主党主流派)と親しくしていることから考えて、民主派が中共の傀儡でもあるという「二重スパイ」的な可能性は低い。むしろ、米諜報界の中にいる隠れ多極主義勢力が、香港民主派を動かして中国の得になる事態を作り出した可能性の方が高い。

香港では返還後、中国大陸からの人々の流入があり、住宅の家賃が10年間で3倍になった。香港市民の重大な経済問題として、家賃や住宅価格の急騰がある。この問題をどれだけ解決できたかで、これまでの行政長官に対する人気度に差が出ている。民主派が香港市民のために貢献する組織なら、住宅問題の解決を5大要求に入れるべきだった。香港では、貧富格差の拡大や、教育の問題も議論されている。これらも5大要求に入れるべきだ。しかし民主派は、これらを基本主張の中に入れていない。なぜか。もし香港財界が民主派に影響力を持っているなら「住宅問題や貧富格差に言及するな」と誘導しているはずだ。香港財界の最大の勢力は、土地を独占している不動産屋である。民主派が、不動産屋を非難する住宅問題、財界を非難する貧富格差問題を大きな要求に入れていないことからは、民主派の黒幕として財界がいるのでないかという疑惑が生まれる。

このあと(3)今回のような運動と、香港自体が今後、どうなっていくのか。経済面の分析。(4)今後についての政治面の分析。民主体制や民主化は、中国(香港、台湾)にとって何なのか。を書こうと思っていたのだが、すでに長くなってしまったので簡単に書く。(3)は、金融で食ってきた都市である香港が、リーマン危機後の米国中心の国際金融システムのひどいバブル膨張から今後きたるべき崩壊への過程の中で、世界(米国側)の資金を中国に流す機能がしだいに不必要・バブル崩壊していくのと同期して、ライバルの製造業主導都市である隣の中共側の深センに負けていくことが不可避なことを書こうとした。私の「さよなら香港」の考え方の基本はそこにある。

製造業(実体経済)よりも金融業(バブル)の方が利幅が大きかった従来、NYロンドンに次いで世界第3位の金融都市である香港は、深センなど「製造業側」を馬鹿にしていた。だが米国の金融バブル崩壊が間近な中、今回の(間抜けな)反対運動を機に、中共は、香港の機能が不必要であるとみなす好機ととらえ、香港を没落させて代わりに深センを重視する姿勢を取り始めている。世界の金融が、従来のドル単独覇権体制から、SDR的な多極型に転換していくことが予測される中、人民元が基軸通貨の一つになると、中国の製造業は、資金調達を上海での人民元建ての起債など中国国内でできるようになり、香港は要らなくなる。「今はバブルじゃないし崩壊なんてしない。ドル基軸は永遠だ。QE万歳」と軽信している何とか経済新聞の愛読者には理解不能だろうが、香港の民主化(中国敵視)運動はタイミングとして全く自滅的である。

(4)は、天安門事件や台湾の民主化、香港返還以来の、中国地域の民主化の問題が、すべて米英による覇権延命策としての「民主化していない米英の敵性諸国を、民主化扇動によって政権転覆する戦略」の一環として起きている点を書こうとした。「民主化」は、米英が中国を攻撃・弱体化するための戦略である。人類全体として、民主主義の政治体制が人々の生活を良くするものであると軽々に断言して良いものであるかどうか自体がまず疑問だが、それを軽々に断言してしまうとして、その上で、今の中国が、米英の敵視戦略の一環である民主化要求扇動策に乗って、政治体制を民主化することが良いことかどうかという話になると「イラクやシリアやリビアみたいになりたくなければ、米英に求められた民主化などしない方が良い」ということになる。中国や香港が民主化するなら、米国の巨大なバブルが崩壊し、米英覇権体制が完全に崩れた後で始めるのが良い。米英覇権がつぶれた後なら、民主派が米英諜報界の傀儡になって国を亡ぼすこともなくなり、今よりずっと安心して民主化を進められる。いま「民主化」を求める人は、基本的に米英覇権の「うっかり傀儡」である(日本人の大多数など)。

その上で、さらに考察せねばならないのは「中国人」が気質的に民主主義の政治体制に向いてないのでないかという疑念だ。選挙を経ない独裁より、民意を背景にして選出された権力者の方が、強い政治力を持てる。政治力=金儲けの力である。そのように考えない「節度ある」民族、日本人や欧米人は、民主主義をやっても大丈夫だが、カネに対して「無節操」な民族性を持つ中国人は、民主主義をやるとすぐ個人独裁制に化けたりして国を自滅させるのでないか、という懸念がある。この懸念が払拭されない限り、今の一党独裁の方がましかもしれない。中国人は、自分たちの特質について、よく考えた方が良い。日本としては、中国を勝手に自滅させりゃええやん、という考えもあるが、逆に、中国人が民主主義を体得して米欧に批判されない存在になった時、日本は相対的に二流三流に戻ることにもなる。

この間、ボルトン解任について途中まで書いたが完成せず香港に行かねばならなかったし、サウジの製油所空爆についても書いていない。取材に行くと、ほかのテーマを書く時間がなくなるので嫌だ。今回は、誘われたので行ってしまった。現場主義は、本人が楽しいだけだ。賛美に値しない。
http://tanakanews.com/190917hongkong.htm

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