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プーチン大統領記者会見、露日関係について(在日ロシア連邦大使館)
http://www.asyura2.com/18/kokusai24/msg/845.html
投稿者 無段活用 日時 2018 年 12 月 22 日 21:20:12: 2iUYbJALJ4TtU lrOSaYqIl3A
 



https://tokyo.mid.ru/web/tokyo-ja/-/---152


プーチン大統領記者会見、露日関係について





(共同通信:杉崎洋文)

私の質問は残念ながら当然、平和条約に関するものである。露日両国は平和条約の締結に向け努力していると、私は理解している。シンガポールで行われた安倍首脳との会談で、露日両首脳は1956年の日ソ共同宣言に基づき交渉を加速することで合意した。それ以降、日本の世論の専らの関心は、日本に譲渡される島の数にある。ゼロか、二島あるいは三島、それとも四島か、我々にはどうもわからない。一方、私の見たところロシア人もまた戸惑っているようで、基本的には「なぜ譲渡する必要があるのか」という考えのようだ。中には「ロシアの土地は1ミリたりとも渡さないぞ」と言って脅してくる者もいる。そんな状況だ。話は領土画定の問題であり、我々はこれに決着を付けなければならない。しかし、平和条約が領土画定にのみ終始するのであれば十分とは言えないし、国民や世論の関心、理解を得ることもできないだろう。露日関係を質的に新たなレベルに進展させるためには、いかなる新しい考えや契機を平和条約に込めるべきであると大統領は考えるのか。

さらにこれとの関連で、どうしても伺いたいことがある。近頃ロシアは、大統領自身も含め、安全保障問題を取り上げるようになった。具体的には、日本における米国ミサイル防衛システムの展開と、クリル諸島譲渡に伴い起こり得る米国軍とその軍事インフラ配備の可能性についてである。露日間では現在専門家レベルの交渉が行われているが、防衛の話となると日本はほぼ完全に米国頼みの状況にある。大統領はこの問題を露日二国間で解決できると考えているのか。あるいは、ロシアは直接米国と交渉せざるを得ないのか。よろしくお願いします。


プーチン大統領:忘れないようにまず最後の質問から始めよう。安全保障問題は極めて重要であり、それは平和条約の締結に際しても同様だ。日本における米国軍事インフラの配備についてあなたは言及をされたが、そうしたものはすでに日本に存在している。最大規模の米軍基地が数十年にわたり沖縄に配置されていることは、周知の事実だ。

次にこの問題の決定に日本が参加することが可能かという点だが、ロシアにとってはこれは不可知で閉ざされた領域だ。この種の決定に際して、日本がどの程度主権を有しているのか、我々にはわからない。他の同僚よりも、あなたが一番よくご存知であろう。基地の拡充、拡大に沖縄県知事が反対していることは、私も知っている。反対しているにもかかわらず、県知事にはどうすることもできない。地域の住民も同様に反対している。

こうした状況を証明するものはたくさんある。世論調査の結果や街頭での抗議行動が行われていることからも、人々が基地の撤退を求めていることは明らかだ。いずれにせよ彼らは、現存する米軍基地における空軍の強化に反対しているのである。しかし、拡充・拡大計画は実施されている。皆が反対しているにもかかわらず、計画は進んでいく。

平和条約締結後に何が起こるか、我々にはわからない。しかしこの問いへの答えなしには、いかなる重大な決定も下すことはむずかしい。当然ながら、ミサイル防衛システムの配備計画は我々にとって気がかりである。私が米国に対して何度となく伝えてきたことを、もう一度繰り返そう。我々はミサイル防衛システムを防衛兵器とは考えていない。これは周辺地域に配備された潜在的な米国の戦略核の一部であり、攻撃システムと同期して機能するものである。ゆえに、我々はこの件に関しては何らの幻想も抱いていない。すべて承知の上だ。こうしたことをすべて理解した上で、ロシアは日本との平和条約締結に向け、誠実に努力していくつもりでいる。なぜなら、現在の状態はノーマルではないと私が認識しているからであり、また安倍首相もこの認識を共有しているからである。ロシアと日本の関心は、両国の関係を完全に正常化することにある。経済上ロシアが日本の何かを必要としているから、というだけではない。ロシア経済は、概ね進展している。

今朝もつい先ほど、オレーシュキン経済発展大臣から自身の訪日の成果について報告があった。前進する動きはある。供給や、鳥類を含むロシア産食肉製品への日本市場開放について合意がなされた。ほかにも進展は見られる。とにかく前進はしており、必要に応じて今後も前進し続けるであろう。しかしながら、全体としての露日関係の正常化は、両国にとって極めて重要である。プロセスは困難であるが、我々には日本の同僚と共に目標に向って進んでいく用意がある。


18/12/20




 

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コメント
1. 2018年12月23日 17:39:17 : GgP1QYuazb : t4j0Ko9BkZY[1] 報告

プーチン会見、ラブロフ会見(この投稿のすぐ下)を見る限り、言及されている1956年と1960年と二つの年が印象的である。この二つの年の間の変化なるものを踏まえた日本国とロシアとの将来の関係構築を論じる必要があろうが、日本国発の適切な論説はあるのであろうか?

 日本国の対ロシア交渉での本質的な一貫性の無さは日本国が経済的に昇竜の勢いがあるときであってもなかった。4と2なる数字だけが1人歩きしていた。

 レトロスぺクティブには敗戦後の日本国の政治的な構造が56年から60年にかけて地殻変動があり屈曲点とでも形容すべき暗黒の時期を有している。

 ロシアサイドによる、日本国は軍事外交的な主権を有しているかとの問いかけには、現在も今後も無言とならざるを得ないのであろう。何、この状態を任意のEU参加国に問うたとしても同様であろうから、そんなもんだ。
 ロシアからすれば、戦後処理が未定であって、確定したい、日本国が自らの力で暗黒の屈曲点を主権回復をめざして国内処理できるなら、いざ知らず、経済的な動機での平和条約の締結を望む気は、ほとんどないであろう。ロシアはサウスコリアと組んだ方が安全かもしれない、と考えても不思議ではない。経済面だけに限るなら、ロシアとの2国関係ではなく他の国を加えれば、日本国の経済界の望む経済関係の構築の可能性はたかまるであろうと想像する。

 かくして、日本国内事情からして、おおきな進展はないとみる。

 ただ、日本国の国籍を有し住んでいるものからすると、現日本国政権は大日本帝国時代に大東和戦争を推進した人士に連なる精神構造を有しており、単純化すれば、北方のロシアと不可侵条約を結び中国大陸に攻め入ろうとの意図が見える。日本国内のそのような人士は単独ではそのようなプロットを展開できないだろうが外からはあり得る。日本国がこの見通しの下での対ロシア平和条約の締結を急いでいる可能性はある。
 


 

2. 2018年12月23日 19:00:51 : d0QODkNglo : ul9iNPnSst8[38] 報告
カネになる だからしてやる 相手なら
3. 2018年12月23日 22:16:51 : gZgNNSpkwU : vfWX8wOIZ_c[5] 報告
以下は、英文に訳されたもの。

> Dmitry Peskov: Are there, in addition to the Ukrainian media, media representatives from other countries as well? Our Japanese colleagues from Kyodo Tsushin in the middle of this centre section, please, take the floor. Please, pass the microphone there.

Hirofumi Sugizaki: Good afternoon, Mr President.

Vladimir Putin: Good afternoon.

Hirofumi Sugizaki: Hirofumi Sugizaki,Kyodo Tsushin, Japan.

It is natural that my question is, unfortunately, about the peace treaty that, as I understand, our countries are seeking to sign. After your meeting with Mr Shinzo Abe in Singapore, where you agreed to push the negotiating process forward on the basis of the Soviet-Japanese Declaration of 1956, our public’s only concern is about how many islands we are going to get: nil, two, three or four – we do not know. On the other hand, as I understand, the Russians are also puzzled, as they mainly ask questions like, “Why should we return them?” Some people even approach us with a threat: “We will not yield an inch of our land.” And so on. The question is about the delimitation that we must carry out. But if our new treaty – a peace treaty – is confined to the delimitation of borders, this will not be enough and will not be interesting to our nations, and people will not understand this. What new idea do you think should be embedded in a treaty to bring our relations to a new level?

There is another question that I cannot fail to ask in connection with the above. Russia – and you yourself – has brought up security issues recently, I mean the deployment of the US missile defence system in Japan and the possibility of deploying American troops and military infrastructure on the islands should they be transferred to Japan. We are holding negotiations at an expert level, but in military matters Japan almost fully depends on the US. Do you think these issues can be resolved on a bilateral basis, or will you have to deal directly with the US? Thank you very much

http://en.kremlin.ru/events/president/news/59455

4. 2018年12月23日 22:19:33 : gZgNNSpkwU : vfWX8wOIZ_c[6] 報告
>>03追加
ごめんなさい、プーチン大統領の答えを端折ってしまった。

> Vladimir Putin: Let us talk about the final part of your question so that we do not forget what you said. The issues of security are crucially important, including when signing a peace treaty. You spoke about the deployment of the US military infrastructure in Japan, but it is already there, the largest US base is in Okinawa, it has been there for decades, as we know.

Now, about Japan’s ability to take part in this decision-making. To us, this is an unclear, closed issue. We do not understand the level of Japan’s sovereignty in making such decisions. You know better than all other colleagues, and I know too that the Okinawa Governor is opposed to some decisions related to improving and expanding the base. He is against it, but he cannot do anything about it. People who live there are also against it.

There is a lot of evidence of that; there have been opinion polls and protests demanding the withdrawal of this base. And, in any case, they are opposed to strengthening the US Air Force part of the base that is there. There are plans to improve and expand it, and it is happening despite the fact that everybody is against it.

We do not know what will happen after the peace treaty is concluded, but without an answer to this question it will be very difficult to make any crucial decisions. And, of course, we are concerned about the plans to place ABM systems there. I told the United States this many times and I will repeat again that we do not consider this to be defensive weapons; this is part of the US strategic nuclear potential placed outside. And these systems, they are synchronised with the missile strike systems.

So there are no illusions and we understand everything. But nevertheless we are sincerely striving and will strive to sign a peace treaty with Japan. It is because I am confident, and Prime Minister Abe shares my confidence, that the current state of affairs is not normal. Both Japan and Russia are interested in a complete settlement of our relations, and it is not only because we need something from Japan in terms of the economy. Our economy is more or less developing.

Just this morning, Economic Development Minister Maxim Oreshkin reported on his trip to Japan. There is some progress, including an agreement on deliveries, on opening the Japanese market to Russian meat and poultry products. There are other improvements as well. Therefore, we are moving forward, and will continue to move forward, as it will be necessary. But the normalisation is important to us, both for Russia and Japan. It is a difficult process, but we are ready to move forward together with our colleagues.

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